どうも、すっかりヒロアカにハマり、ついに本誌の最新まで追いついた、ctrainerです。
毎週の楽しみが一つ増えています。
アニメも絶賛追いかけ中!!
本日のレポート内容
PHXの1st roundを振り返る
試合結果
GAME1 @ MIN × 95-120 0-1
<スターター>
PHX
KD、ヌルキッチ、アレン、ビール、ブッカー
欠場:デイミオン・リー
MIN
マクダニエルズ、ゴベア、KAT、コンリー、アント
欠場:クラーク
<ゲームレポート>
いよいよ始まるプレイオフ1stラウンド、PHXはシーズン最終戦の相手、最後までウエスト1位争いをしていたMINと対決。
マクダニにオフェンスリバウンドからスコアされて先制されるPHX、KDの連続ジャンパーでお返し。
序盤はほぼイーブンな展開でしたがマクダニのブロックからアントのトランジションスリーで逆転されて中盤へ。
9-7の2点ビハインド、フィジカルコンタクトも多くまさにプレイオフバスケットというロースコアな展開。
その中でPHXはKDの連続得点で応戦しリードチェンジを繰り返すこの時間帯、どちらも主導権を渡さず。
ペイントでの攻防は一進一退、互いにヌルキッチ、ゴベアはスコアを伸ばします。
18-15で3点リードで終盤へ、ここで両者選手交代、PHXはオニール、エリゴー、ユーバンクスの3枚投入、MINはリード、NAW、続いてスローモーがイン。
KDが2桁得点に到達、MINはNAWが連続スコア、さらにリードにスリーを決められて逆転されるPHX。
MINのベンチユニットが良い入りを見せる中、PHXは3ガード体制、オニールがオープンスリーを沈め同点に追いつく。
このクオーターはブッカー、アント共にターンオーバーがいくつかあり、まだエンジンかかりきっていない印象。
ラストポゼッションではKDをポイントで戻してスモールにするPHX、MINのマッチアップが混乱しているところでオニールがブザービーターでスリーをヒット、最終28-27で1点リードして第1Q終了。
第2Qはリードチェンジしながら進む序盤、1stオプションとなったビールがスコアを伸ばすPHX、MINはモリスが入りコンリーとツーガードに。
接戦の中徐々にスターターが戻ってくる両チーム、ずっと1ポゼッション差だったところをNAWの連続得点で4点ビハインドにされて中盤へ。
ここでブッカー、アント共に同時にコートイン、MINのディフェンスにPHXは若干苦戦気味でスコアが伸びず。
徐々にMINがKAT、アントのところで得点を伸ばし始め、7点ビハインドで終盤へ。
MINがついに2桁リード、ズルズル離されたくないPHXはスリーが入らずにKDのミッドレンジでなんとか繋ぐ。
ただ前半の終わり際はMINペース、2-3のゾーンを敷いてきたところでPHXはまんまとターンオーバーしトランジションで失点、それを2本続けてしまい一気に14点ビハインド。
FTで何とか点差を詰めますが、最終61-51でPHXが10点ビハインドで後半へ。
第3QはKDが前半の調子を継続してスタート、ただMINもKATが確率良くスコア。
KDが一人でオフェンスを引っ張り、そこビールが援護する形で追い上げ、4点ビハインドで中盤へ。
ここでホームのMINが意地を見せアントが得点を伸ばし再び2桁差に。
さらにアレンが足首を捻って一度ベンチへ、MINのタフなディフェンスにちょっと押され気味になって終盤へ。
アントのスコアによってジワジワと離されていくPHX、このクオーターの終わり際は完全にアント劇場に持ち込まれ最後はNAWのスリーを被弾。
あっという間に20点差にされ、最終92-72で最終クオーターへ。
第4QはPHXが良い入りを見せたかと思いきやターンオーバーが続いてしまい勢いが途切れる。
リードのスティールからのスムーズなドリブルとリバースレイアップで会場が大盛り上がり、PHXはタイムアウトで立て直し。
後がないPHXはこのATOからスモールラインナップを敢行、ここでリード、NAWとベンチ出場の二人が連続でスリーを決めて22点ビハインドで中盤へ。
PHXもオニール、ブッカーとスリーで反撃しますが単発になってしまい、勢いは生まれず。
残り5分で16点差、MINの方が停滞し始めたことでちょっと点差は詰まりますがアントのスティールからのワンマン速攻でのダンクで勝負あり。
PHXは終盤3rdユニットに切り替え、そのまま試合は終了。
最終120-95でPHXは初戦を落としてしまいました。
<所感>
KDが31点を稼ぎチームを引っ張りましたがブッカーのシュートの確率が上がらずに18点止まり。
第3Qのアントの大爆発で何とか耐えていた部分を決壊されて初戦は思い通りに戦うことができませんでした。
MINはアントの33点の活躍に加え、ベンチから出たNAWとリードが印象的な活躍で互いに2桁得点をマーク。
ベンチユニットの差も浮き彫りになったGAME1でした。
アレンも不発だった上に足首を捻ってコートから去ってしまったため、彼のコンディションも今後どうなるか気になるところ。
この結果を受けて、どうアジャストして次の試合を戦うか、そこに注目したいと思います。
<その他気になったこと>
- マッチアップがどうなるか気になっていましたが、基本的にはKDにはKAT、ブッカーにはマクダニ、ビールにはアントで守ってきていました。KDが相手よりも機動力を活かして加点できれば優位に立てそうなポイント。
- ローテーションで気になった点はサイズのあるMINに対しPHXはガード陣でローテーションを組んでいるためエリゴーがリードにディフェンスしている時間があり、この時間が長くなってくると怖いかも。オコギー、ボル・ボル辺りにチャンスが回ってくるか、この後の試合の選手起用注目です。
- ブッカーがちょっとかかり気味というか若干空回りというか、ショットセレクションが宜しくないのがいくつかありました。対するMINのエースのアントは第3Qの圧巻の連続得点でこのクオーターだけで18点をマーク、一気に勝利を持っていかれました。
GAME2 @ MIN × 93-105 0-2
<スターター>
PHX
KD、ヌルキッチ、アレン、ビール、ブッカー
欠場:デイミオン・リー
MIN
マクダニエルズ、ゴベア、KAT、コンリー、アント
欠場:クラーク
<ゲームレポート>
0-1でリードされたPHX、GAME2のこの試合は足首を捻って負傷退場していたアレンがスターターに戻ってきています。
まずはコンリーがレイアップで先制、PHXは開始約3分スコアできずに出遅れる。
ターンオーバーが多く8-0のランを喰らってたまらずPHXはタイムアウト。
ATOにアレンのコーナースリーでようやく加点し5点ビハインドで中盤へ。
MINもスコアが停滞し始めロースコアな展開、折り返しのところでPHXはオニールがイン。
KDが2つ目のファウルを取られますが出場継続、MINもNAW、リードを投入。
ヌルキッチの連続スコアでMINを追いかけるPHX、BIG3全員がまだスコアを挙げられずに我慢の時間が続く。
ようやくKD、ブッカーとスコアし4点ビハインドで終盤へ。
PHXはエリゴー、ユーバンクスが続いてイン、MINもモリスを入れてきます。
MINもKATが2つ目のファウルをコールされますが出場継続。
ようやくワンポゼッション差に詰めたPHX、ブッカーがリバウンド争いでヘッドバンド吹っ飛ぶくらいの接触、それによりKATが3つ目のファウルで流石にベンチに下げざるを得ません。
最後はモリスのレイアップで締め括られ、最終24-21でPHX3点ビハインドで次のクオーターへ。
第2Qはエリゴーのロングスリーで同点にしてスタート、さらにヌルキッチのゴール下で逆転しこの試合のファーストリードを奪う。
前のクオータースコアのなかったビール、連続でレイアップを成功し、さらにスリーをヒット、MINはコンリーが渋いプレイで繋ぐ。
KDのジャンパーでのバスカンで5点リードにして中盤へ、PHXはスターターに早々に戻します。
MINのオフェンスが停滞し、ジワジワと点差を広くPHXでしたがコンリー、マクダニのスコアで食らいついてくる。
6点リードで終盤に入るところでブッカーとマクダニが一悶着、オフボールでのコンタクトのし合いで先に仕掛けたマクダニがテクニカル。
このまま前半の終わり際までは一進一退でしたがMINがゾーンディフェンスから速攻に繋ぎ良い締めくくり、最終51-50でPHXが何とか1点リードで後半へ。
MINはKATのプレイタイムが短く、アントもまだエンジンかかってない中でマクダニ、コンリー、ゴベアとスコアを繋ぎ、PHXもKDを筆頭にスコア。
第3Qは両チームスターターに戻しヌルキッチのショートフックで先制攻撃。
MINはマクダニのダンクで応戦、ここでPHXはアレンが着地のところで前の試合で捻ったのと同じ側の足首を捻挫、スタッフの肩を借りてロッカーに下がる。
シューターを欠いてしまったPHX、オニールが代わりにコートイン。
ここでMINがKATのバスカンで同点に追いつかれて中盤へ、次のポゼッションでスリーを決められて押されるPHX。
ビールのコーナースリーでお返しするPHX、さらにブッカーもプルアップスリーを沈め再度3点リード。
まだ互いに主導権を掴みきれていない状況の中でリードチェンジが続くこの時間帯。
残り5分でオニールを下げてエリゴーを起用するPHX、アントとビールがマッチアップし互いにバッチバチに身体を当てて削り合います。
5点ビハインドで終盤へ、ここまで得点が伸びなかったアント、KDとの1on1でプルアップジャンパーを決めて7点差になったところでPHXがタイムアウト。
ATOにターンオーバー、さらにマクダニに加点されて苦しい状況のPHX、KDがジャンパーをねじ込んでくれて久々にFGを決める。
流れを引き寄せきれないまま、NAWのコーナースリーを被弾し10点ビハインド、ちょっと優位に立ったっぽかったMINもKATが4つ目のファウルでベンチへ。
最終78-71でPHX7点ビハインドで最終クオーターへ。
第4Qが始まったタイミングでアレンが戻って来れないと言うレポート、代わりに出場しているエリゴーがスリーをヒット。
MINは良いボールムーブを見せ、コンリーのスリー、さらにマクダニが20点に到達するレイアップを成功。
そしてPHXはターンオーバー、その返しにマクダニのアタックで失点し17点ビハインドになってタイムアウト。
この序盤で差をつけられてしまい追いかける形で中盤へ。
ブッカーが一応20点には乗せましたがゲームの流れはMINに傾いたまま、フラストレーション溜まった様子のPHX陣営はフランク・ボーゲルHCがテクニカルを取られる。
残り4分で15点差、ココから点差を詰めることができず、残り2分で3rdユニットに切り替えるPHX。
同じくMINもベンチから出場していなかった選手たちを起用。
最終105-93で2連敗となり、0-2の成績でホームに戻ることになりました。
<所感>
この試合も2桁に抑え込まれてしまったPHXオフェンス、チームトップはブッカーの20点ですが中々その後が続かず。
そして手痛いアレンの捻挫、このシリーズ戻って来れるかどうか分かりませんがホームに戻り一旦気持ちを切り替えてまずは1勝を目指して貰いたいです。
対するMINはスターターに加えてNAWを入れた6人が2桁得点、チームトップは25点のマクダニで、アントは抑え気味でしたがアシストを伸ばしてチームに貢献しました。
ハードなインテンシティで硬いディフェンスを見せるMINを上回れるか、GAME3のPHXのオフェンスと選手起用に注目です。
<その他気になったこと>
- PHXのオフェンス停滞はホームに戻ることで解消されると期待して、気になるのはアレン不在の穴をどう埋めていくか。通常ならエリゴーをスターターに入れてきそうなものですが、ベンチからのスコアリングが全くなくなってしまうため、誰か別の人間をスターターに入れると言う可能性もあり。個人的にはオコギーがスターターに入り、エリゴーはベンチからを継続と予想します。この試合でシュートタッチちょっと取り戻したっぽいので超期待しています。
- 第2QはPHXが30-26とリードしていましたがゲームメイクという点ではMINのコンリーが素晴らしい存在感を発揮、GAME1ではおとなしかったですがこの試合では自らの得点とアシストでチームを引っ張りました。PHXはサイズ的な面で言うとコンリーにポストアップとか仕掛けても良い気がしますが相手のどこを狙っていくのか、0-2のなりホームに戻るのでもう一度立て直していってもらいたいです。
- MINがスローモーを起用していなかったので怪我かなと思いきやコーチディシジョンのDNP、個人的に好きな選手の一人ではありますがこのポストシーズンでプレイタイム削られてしまうキャラになっていたのは驚きです。この後のシリーズ出てくるか、個人的には気になっています。
GAME3 vs MIN × 109-126 0-3
<スターター>
PHX
KD、ヌルキッチ、オニール、ビール、ブッカー
欠場:デイミオン・リー、アレン
MIN
マクダニエルズ、ゴベア、KAT、コンリー、アント
欠場:クラーク
<ゲームレポート>
2連敗でホームに戻ってきたPHX、アレンを欠きスターターにはオニールが入ってきています。
最初はKATのスリーでMINが先制、PHXはビールのスリーでお返し。
互いにバタついた立ち上がりになり、先にどちらがリズムを掴めるかというところでKATが2本目のスリーにペネトレイト。
ブッカーもスリーを決めますが流れはMIN、ゴベアの怪しいステップのレイアップ、アントのジャンパーと続き、7点ビハインドでPHXがタイムアウト、中盤に入ります。
ATOもKATが加点し2桁到達、PHXはオニールを下げてエリゴーを投入。
MINはゴベアが早い時間で2ファウルになりリードと交代、エリゴーがスリーを決め良い流れを作ってくれます。
MINも折り返しのところでNAWを起用、アントが連続得点し点差を開こうとしたところをエリゴーが2本目のスリーで防ぐ。
2点ビハインドで終盤へ、PHXはユーバンクスを投入、エリゴーのはFTも決めて早くも10点をマーク。
コンリー、KATも2ファウルとなり、MINはスローモーがイン、ゴベア、KATどちらもいない状態で優位に立ちたいところ。
ここでPHXはMINに連続得点を許しますがユーバンクスがバスカンを獲得しリードも2ファウルに追い込む。
最後はKDがFTで繋ぎ、最終34-32で2点ビハインドで次のクオーターへ。
第2Qは頭からボル・ボルを投入するPHX、MINはツインタワーが戻ってきています。
MINはゴベアのところからスコアを伸ばし、PHXはそれに食らいついていく展開。
2点ビハインドで中盤へ、BIG3を戻したPHXは速攻でボル・ボルがダンクを決め同点に。
さらにKATが3つ目のファウルでベンチへ、MINにターンオーバーが目立ち始めここで流れを引き寄せたかったですが、コンリーがスリーを決めかわされる。
さらにブッカーも3つ目のファウルを取られますが出場継続、KDもスコアを繋ぎ1点ビハインドで終盤へ。
MINはアントが連続得点、フィジカルな展開になってきた中で身体能力の高さを見せます。
ここでコンリーも存在感を発揮し連続得点、ブッカーがタフなジャンパーをねじ込んで対抗しますが最終59-53で6点ビハインドで後半へ。
第3QはKATのペネトレイト2連発で10点差にされてスタート、PHXはブッカーの連続得点で応戦。
MINはファウルトラブルが続き、今度はマクダニが4ファウルでベンチへ、ただKATのスリーで11点差にされてしまいPHXがタイムアウト。
中盤に入りエリゴーを早めに投入するPHX、MINはNAWが連続スリーでリードを広げ、点差を詰めたいPHXは後手に回されてしまう。
16点ビハインドにされたMINはここでヌルキッチを下げオニールを戻しスモールラインナップを敢行、それに対応する形でMINもツインタワーを下げリード、スローモーで応戦。
ここでNAWがこのクオーター3本目のスリー、PHXにとってはまさかのところから崩されてしまいタイムアウトを取らされます。
その後もMINが良い流れを継続し最大で20点ビハインドを背負わされる終盤、ユーバンクスを投入したことでペイントから加点し応戦するPHX。
MINのタイムアウト後にまたワンポイントのゾーンを敷いたPHXでしたが、戻ってきたゴベアにFTで加点され、この辺りの戦術的なチェスマッチでも相手に上回られるPHX。
NAW、リードが引き続き活躍し22点差、残り時間少ないですがタイムアウトを取って立て直しを図るPHXでしたが、ATOのオフェンスはショットクロックバイオレーション。
結局このクオーターは36-20と圧倒されてしまったPHX、終わり際にオコギーが入り最終95-73の22点ビハインドで最終クオーターへ。
第4Qはブッカーが連続でアタックしNAWからファウルを奪いFTで加点。
リードしているMINはスターターに戻し追いかけるPHXはスターターにオコギーを加えて対抗。
アントがドライブでぶち抜いてダンク、かなりキレのある動きを見せます。
MINはマクダニが5つ目のファウルでスローモーと交代、PHXはまたヌルキッチを下げて今度はエリゴーを入れてスモールラインナップ。
ゴベアにKDがマッチアップし、KATのところがミスマッチになるためそこにボールを集めるMIN、PHXは16点ビハインドで中盤へ。
オコギーがハッスルプレイで会場を盛り上げる中、MINはまたNAW、リードを入れて対応、PHXはビールのスコアで12点差に詰める。
MINはアントがFTで点を繋ぎ、PHXはゴベアを外に引っ張り出してアイソを仕掛ける展開。
なかなか2桁から1桁に押し込めない時間が続き終盤へ、15点ビハインドのPHXはスモールを継続。
アントがペネトレイトでしっかりとFTを稼ぎ、エースとして申し分な働きを見せる中、PHXはゴベアに対してオコギーがフレグラント2を取られて退場。
残り3分で20点差、PHXはペースを上げて外から打っていきますがちょっと点差が大き過ぎたため追い上げ切れず。
最後は互いに3rdユニットを起用して試合終了、126-109で敗退し3連敗、PHXは後がなくなりました。
<所感>
徐々にスコアは上げてきているPHXのBIG3ですが、この試合もMINがアントの活躍、そしてファウルトラブルの中ベンチから出場し良い活躍を見せたNAWとリードにやられました。
これで3連敗となり後が無くなったPHX、ホームゲームで一度で良いので誰かがスコア大爆発して殴り勝つような試合を見たいところです。
<その他気になったこと>
- ブッカーがショットセレクション、そしてオフェンスファウルなどちょっとかかり気味に見えたこの試合。フラストレーション溜まっている様子でマクダニと揉めたりするシーンも見受けられました。波に乗れずに苦戦しているのはKDも同じように見え、ディフェンスでかかる負担が大きいからか、あまりキレを感じられません。最後にビールが良いタッチでスリー連続で決めていたので、この3人の追い込まれた状況でのパフォーマンスに期待したいです。
- PHXはフィジカルな展開の中でMINをファウルトラブルで困らせるところまでは行けましたが、NAWとリードが共に2桁得点をマークしMINのベンチ陣が上手く繋ぎました。第3Qの2人の活躍が大きな点差を生みPHXは追い上げきれませんでした。
- オコギーの起用はハッスルプレイもあるので個人的には良いと思っていたんですが、シーズン中もそうだったように相手からすると外打たせて良いとなってしまい、オフェンスが停滞する原因の一つにもなってしまいます。この試合はアレンがいなかったことでスターターに加えてボル・ボルにしたり、エリゴーにしたりとだいぶ悩んでいた印象。オニールのスリーが入ればこのポジション埋まると思うのでこの0-3という厳しい展開の中でベンチがステップアップできるか。
GAME4 vs MIN × 116-122 0-4
<スターター>
PHX
KD、ヌルキッチ、オニール、ビール、ブッカー
欠場:デイミオン・リー、アレン
MIN
マクダニエルズ、ゴベア、KAT、コンリー、アント
欠場:クラーク
<ゲームレポート>
シリーズ0-3で王手をかけられたPHX、エリミネーションゲームに臨みます。
スターターには引き続きオニールを起用、ヌルキッチが攻守に仕事をしてスタート。
MINはゴベアのFT、KATのスリーでこちらも良いスタート、ペイントをMINが攻め立てたことでヌルキッチが2つ目のファウルを早々に取られる。
エリゴーが加わりいきなりスモールラインナップスタートになるPHX、MINはゾーンディフェンスで対応。
ブッカーがペイントアタックすることでゴベアもファウルトラブルとなりリードが交代。
PHX2点ビハインドで中盤へ、MINはこのシリーズ存在感を示しているNAWを起用、KDが連続得点し同点に追いついて折り返し。
MINが良いローテーションディフェンスを見せてズレが作れずに苦戦するPHX、リムへのアタックで何とかFTをもぎ取り繋ぐ。
前の試合欠場となっていたスローモーが入るMIN、PHXは終盤に入るところでGAME3で良いエナジーを加えていたオコギーを起用し早速レイアップを決める。
PHXはビールが2つ目のファウルでベンチに下がり、いつもならそろそろユーバンクスが出てくるタイミングですが起用せず。
MINのディフェンスが良く、リード、マクダニ、スローモーの3人のリムプロテクトを攻略できないPHX、スコアは接戦のまま進みワンポゼッション以上の差が産まれず。
終わり際にエリゴーのスリー、KDのダンクとちょっと抜け出したPHX、最終26-25で1点リードして次のクオーターへ。
第2Qは頭からリトルを投入しスモールを継続、ここをゴベア、KATが連続で攻めることで逆転。
ツインタワーに対してディフェンスで対応できず、KDのアイソ、ブッカーの速攻でリードを奪い返しますがオフェンスかなり個人個人に負担がかかりながらの加点になるPHX。
ビールが3つ目のファウルとどちらもファウルが混むこの試合、KDのブロックからトランジションでエリゴーのスリーと良いポゼッションが出たんですが、マクダニにオフェンスリバウンドからのバスカンを献上しMINも譲らず。
同点で中盤へ、折り返しのところでヌルキッチが戻り、MINがスリー決まってない中でペイントから加点、PHXはブッカーとKDの二人が個人技で対抗。
ヌルキッチ→KDのバックドアプレイが決まり、PHXらしい動きが出始めますが、MINはアントがチーム2本目のスリーをヒット、同点は変わらず終盤へ。
オニール、ビールの連続スリーでようやく少し引き剥がしたPHX、そのまま行きたいところをKATがコーナースリー、KDが20点に載せますが点差が開かず。
ファウルに関しては両チーム3つしている選手が2人ずつ、後半に響いてきそうなこの状況ですが最後はブッカーが体勢を崩しながらフェイダウェイで2点加点。
最終61-56で5点リードして後半へ。
第3Qは共にスターターを並べてスタート、得点が伸び悩むビールが豪快なチェイスダウンブロックを見せ気合が入っている様子を見せます。
ここで開始1分にゴベアが4つ目のファウルでまたリードと交代、ブッカーのスコアでKDと共に20点に乗せる。
この試合最大の6点リードに成功するもここでアントが連続スリーをヒット、そしてアシストも冴えているアントのパスでマクダニのトマホークダンク、PHX堪らずタイムアウト。
ATOはヌルキッチを下げてエリゴーを投入しスモールにして中盤へ、アタックモードに入ったブッカーがガンガンスコアを伸ばしますが、アントがそれに呼応、自らの得点にアシストと殴り合いの展開に。
残り6分でビールが4つ目でベンチへ、ブッカーとアントの点の取り合いは続きどちらもこのクオーターだけで2桁をマーク。
PHXはペースを上げてドンドンスコアを狙いにいく中でディフェンスが締まらずに結局点差は大きく開かないまま終盤へ。
ゲームの展開が過去の試合で一番早く、PHXが必死で引き離そうとする中でMINがこういう展開にも食らいついてきます。
KDも30点に到達させ、ダブルエースがなりふり構わずスコアし、最終92-90でPHXが2点リードで最終クオーターへ。
第4QはMINがまずリードを奪い返す展開、ターンオーバーがちょっと続いたことでPHXはすぐにスターターに戻す。
ここでブッカーが連続スコアし、40点代に載せたブッカー、MINが流れを切るためにタイムアウト。
ATOにまたMINが追いつき、1点ビハインドで中盤へ。
追いかけるPHXはビールがイリーガルスクリーンで5つ目のファウル、一度ベンチに下がります。
PHXは魂の入ったインテンシティの高いディフェンスをしますがMINが落ち着いて対応、そして大事な場面でアントが得点を伸ばす。
MIN2点リードでクラッチタイムへ突入、ビールを戻しまたスモールラインナップにしたPHX。
アントがジャンパーを決め、さらにブッカーがダンクを狙ったところをアントがブロック、存在感をさらに強めてきます。
オコギー、オニールもスコアを繋ぎますがアントのシュートが落ちず、PHXディフェンスがドンドン吸い寄せられると今度はチームでボールを動かしオープンスリーを作り出す。
MINもファウルは多くなっておりKATが5つ目のコール、ですがチームとしてディフェンスの集中力が切れずに素晴らしいローテーションを披露。
そしてアントがとんでもないポストライズダンクを叩き込み4点ビハインド、PHXはタイムアウトを取って立て直します。
ATOにビールがターンオーバー、そのメンタルを引きずってしまいアントにファウル、6つ目で退場となってしまいます。
残り2分で6点ビハインド、ここでMINはフィンチHCが突っ込んできたコンリーと膝がぶつかり思わぬアクシデント、ロッカーに下がっていきます。
指揮官を失ったMIN、それに対しPHXはターンオーバー、FTのミスと詰め切れず。
残り1分を切って6点ビハインド、MINがうまく時間を消化しPHXには残り30秒しか残らず。
ブッカーのFTで4点差、MINはタイムアウト後にインバウンズからアントが一人でかけ抜けてダンク、40点に到達させます。
6点ビハインドで残り19秒、ヌルキッチがファウルをもらいFT1本目成功、2本目を落としてルーズボールはオニールの元に転がり、即スリーを放ちますが決まらず。
その後MINが最後まで逃げ切り、最終122-116でPHXは敗退。
このシリーズは4-0でMINがスウィープでセミファイナルに進むことになりました。
<所感>
後がなくなったPHXがブッカーの49点、KDの33点、スモールラインナップを長時間引っ張り何が何でも1勝をもぎ取ろうとしましたが勝利には届かず。
ヌルキッチのファウルトラブルから雪崩れ込む様にスモールラインナップを継続し、オコギー、リトルを入れて見ますがMINのオフェンスを止められず。
必死に戦ったPHXでしたが、ここで時期リーグの顔になりそうなアントが率いるMINに敗退となり、23-24シーズンは幕を閉じることになりました。
来季からどうチームを成熟させていくのか、非常に気になるところです。
<その他気になったこと>
- 勝負となったこのGAME4でユーバンクスを使わずにスモールで仕掛けたPHX、ブッカーがプレイオフキャリアハイの49点というパフォーマンスを見せましたが、ここまでの3試合でちょっと波に乗れずに空回り気味だったこのシリーズ。そしてビールがこの大事な試合で活躍できずに悔しそうな表情を見せていました。選手起用もオコギー、リトルと慌てて使って見ましたがディフェンスが機能せず。MINのペースと言うよりは自分たちのペースに持ち込みつつも残念ながら砕かれてしまいました。
- MINがシリーズを通じて素晴らしいバスケットを披露、アントのエースとしての覚醒、そして昨シーズンから継続していたことが実り硬いディフェンスを見せ20年ぶりのプレイオフ1stラウンド突破。今回はたまたまPHXを推して見ていましたが、今年のMINはちょっと違うなと言う印象を昨シーズン見ていたからこそ感じます。この後の戦いでのMIN活躍が楽しみです。
- クリス・フィンチHCが試合終盤のコンリーとの衝突で膝を負傷、次のシリーズからコートサイドに立ってチームを率いることが果たしてできるのかどうか、チームの状況がめちゃめちゃ良いだけに気になります。
23-24シーズンを振り返って
まさかスウィープされてしまうとは思いませんでした。
MINが思っていたよりも強かったのもそうですが、アレンの怪我、そしてロスターの薄さ、BIG3が停滞した時の対処法、色々と問題が浮き彫りにされたなという印象。
TDLで2ndユニットの選手たちをごっそりと入れ替え、残ったオコギー、リトルは調子を上げられず、ボル・ボルはシーズン終盤にはローテーション入りできていましたがプレイオフの強度では機会を貰えませんでした。
新加入組はオニールがスモールラインナップでたまに良い活躍を見せることもありましたがMINとのシリーズではパッとせず。
サドヤン、ロディー、そして最後に滑り込んだアイマスも出場はならず。
後は残りのメインローテの3人、アレンはシーズンでリーグ1位の3PT%を記録し、評価を上げたシーズンになりましたが怪我で最後は出場叶わず。
ユーバンクスはディフェンスの部分であと一歩ステップアップすることができたらなという印象、ヌルキッチにしてもそうですがエイトンがチームを離れてオフェンス面での幅は出ましたがディフェンスは厳しかった。
エリゴーは最後のシリーズで存在感を発揮、シーズンではちょっと上手く行ってなさそうでしたが最後にベテランらしく帳尻合わせてきました。
BIG3に関しては結局役割分担がし切れずにKDにはディフェンスにおいての負担も大きく、ブッカーはPG役としてはコントロールし切れず、ビールはボールが回ってくる回数が足りてなかったかなという印象。
シーズン終盤戦のビールがチームを引っ張っていた時期は良さそうに見えましたが、そうなると今度はブッカーの良さが消えてしまい、チームとしての成熟度が上がらないまま逆にそこを時間かけて醸成してきたMINに討ち取られてしまいました。
来シーズン以降のPHXはサラリー面、ドラフト諸々含めて非常に身動きが取りづらい状況の中でどうチームを作っていくか。
考えられるところとしてはHCの交代、そしてローテーションプレイヤーの入れ替え。
ウィンナウモードに入った昨季、そして準備が整ったように見えた今季、来季PHXが望んだ形でシーズンを進めることができるかどうか。
昨今のNBA情勢を考えるとBIG3解体も叫ばれる様になるのは早いと思うので、24-25シーズンでの解体となってしまうか、それともまた強いPHXが戻ってくるのか、その辺りは引き続き来期以降もチェックしていきたいと思います。
最後に
思っていたよりも早く終わってしまったPHXの今季。
昨季のピックアップチームだったMINの強さの方が印象としては強かったです。
アントがBIG3に引導を渡すかの如く輝きを放ち、このプレイオフでの彼の今後のパフォーマンスが非常に楽しみになりました。
MINがどこまで行くか、楽しみです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!
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過去のシリーズはこちらから
2020-2021
イースト:アトランタ・ホークス
ウエスト:メンフィス・グリズリーズ
2021-2022
イースト:シカゴ・ブルズ
ウエスト:ダラス・マーベリックス
2022-2023
イースト:トロント・ラプターズ
ウエスト:ミネソタ・ティンバーウルブズ
この記事は、毎年ランダムに選んだチームを1年間追いかけ、NBAをよりマルチな形で楽しもうと思っている男が、個人的に思ったことをレポートしていきます