1.ファイトクラブ
デビットフィンチャー ブラッドピット
メッセージ性があるようなんだけど、構成の複雑さが自分の心地よいところを超えてしまい、消化しきれない、ライドしきれないという印象。ヤンサンの解説を観て納得できるくらいの自身の理解力だったということでいずれもう一回観たい。音楽はとても好きなものばかりだった。(サントラと、エンディングのピクシーズ:where is my mind)
2.凶悪
白石 和彌 山田孝之/ピエール瀧/リリーフランキー
みんなの怪演っぷりは素晴らしい。特に山田孝之は唯一と言えそうな笑うシーンからの憑依もしくは目覚めとも言える演技はヨシヒコとは違う幅の広さですごい。実際にあった事件を元にしてるって恐ろしい。監督は「世界で一番悪い奴ら」も撮ってるそうで、実録物というかジャンルの傾向が見えてきて面白い。
3.硫黄島からの手紙
クリントイーストウッド 二宮和也 渡辺謙
渡辺謙演じる栗林のキャラクターと人間性は私の好きなタイプ。戦術ステレオタイプ、外人ステレオタイプ、戦時中の対戦国も翻って人間であるという考え方。
クリントイーストウッドが「これは日本映画」というのもわかる。アメリカでも評価されているという点が日本人にとって嬉しいところ。
古い日本人の考え方や、こうあるべきという社会の風潮に合わせるの得意だし、それで認知されているところもある(少しだけ)けど、良いところは受け継ぎつつ、違うものは違うというスタンスをとっていけるようにしていきたい。
父親たちの星条旗も必ず見る
4.ラ・ラ・ランド
デミアンチャゼル ライアンゴズリング エマストーン
ミュージカル映画のテンポになれず、イマイチかなーで終わりそうだったのが、最後に一気に捲られてハートブレイクされて終わった。
ストーリーに乗っている思いが現状の自分にライドして、泣きはしなかったけど感動したという珍しい体験をした。
サウンドトラックも聞いたけど世界観・歌詞はこの先数年自分にとって大切なものになる気がする。
5.セッション
デミアンチャゼル マイルズテラー JKシモンズ
以前見たことのある作品。ヤンサンきっかけで知った作品で以前見たものだったけど、アマゾンプライムで配信終了の最終日に見ることができた。
チャンスをつかむための条件として「悔しさ」、「信念」、「血のにじむ努力」が必要であるという風に受け取った。
また、ジャズの世界に興味を惹かれるきっかけになりそうな作品。
6.レディプレイヤーワン
スティーブンスピルバーグ
大好きな世界観で、随所に出てくるオマージュは全て知らなくても十分楽しめて、知っていれば知っているほど楽しくなる作品だなという印象。
繰り返し見ることでまた見つけたって今後何回も楽しめる作品になりそう。
レディプレイヤーワンの世界観のゲームや、原作の日本語訳とか深掘りしたい。
7.告白
松たか子 原作湊かなえ
エンターテイメント、サスペンスとしての脚本、演出は引き込まれるものあり。
しかし、重たい。また観たいとは思えないほどw
原作もいつかは観たいけどしばらくは胃もたれしそうなので時間置いてからにしよ。
松たか子はちょっと狂気混じりの演技も妙に説得力あって怖いわ。
8.バリーシール アメリカをはめた男
トムクルーズ
ザッツアメリカ!!というような映画。
時系列の工夫の仕方(最後のシーンの持って行き方)、音楽と画、テロップやら字幕やら好きなものがたくさん詰め込まれた映画でした。
ストーリー性の部分はこれが実際にあった話という時点で補填できてる。ものすごい急上昇と転落を通じて、ぶっ飛んだキャラの人間がぶれない姿は30分ドラマとか、漫画とか短く刻むもので見るのが好きなのかなーと思った。
あと、この時の時代背景も掘っていきたい。
9.スノーデン
オリバーストーン監督
実話として、まずそのストーリーとしての面白さが、海外ドラマ好きにはたまらない展開でした。
実際にこういったことが行われていたんだなーと。
しかしこの映画は、そこの面白さもあるけど、キャラクターにフォーカス当てているのがとっても良かった。
エドの正義感もそうだし。
リンゼイの悪態つきながらも、献身的な姿は心打たれるよね。
最後の演出はもう監督さすがと言わざるを得ない。
もう一個のシチズンフォーも見たいし、オリバーストーンの作品も追いかけたくなった。
10.日本で一番悪い奴ら
白石和彌監督 綾野剛
以前から気になっていた作品。見つけたきっかけは、主題歌がKen Yokoyamaだったから。
入りはここで、アマゾンプライムでリスト入りしておいたままでした。
さらに、以前見た「凶悪」と同じ監督だったため見たい欲は高まっていました。
今日たまたま、休みで久しぶりにプレイリスト見たら配信終了間際だったので見ちゃいました。
世界観としては、ヤクザモノ、任侠映画見たいな雰囲気はありますがストーリーの引きがものすごくてどんどん引き込まれていきました。
綾野剛の演技がリアル過ぎてモノすげーなって思った。
実際に北海道であった「稲葉事件」というモノが背景にあるそうです。
人とのつながり大切にすることと、弱い状態になった時に良くない道に走ってしまわないようにすること。
しょうもない感想文見たいになりましたが、主演綾野剛が演じる諸星の狂気をただの「やべー奴」にしないで自分に置き換えて考えておくべきだと思いました。
あまり良い気分になる映画ではありませんでしたが、人の欲ってのは甘く見ちゃいけないもんだなと思いました。
11.メメント
クリストファー・ノーラン
こちらもアマゾンプライムの配信期限に合わせて、見なきゃ!!と思って見た作品。
構成、最高。
分かったか?と言われると全く分かってません。
考察サイトをいくつか徘徊しましたが、まだ分かってませんw
しかし私の中では、とっても「良かった」と思える作品。
自分のその時のコンディションにもよりますが、難解なモノをこのあとどうなるかな?この人のもしかして?みたいな視点で見ているワクワク状態は1回目にしか味わえないので、この体験をさせてもらえただけで価値あり。
この作品自体よりも、監督自体にライドできたので、引き続き掘り下げて行きたいです。
12.奇跡のリンゴ
阿部サダヲ 菅野美穂 山崎努
ばちくそ泣きましたw
原作は読んだことがあって、好きな俳優さんばかりで話の筋もなんとなくは把握していたけど、耐えられませんでした。
ちょっと、今の自分の心境と重なった部分もあったり、家族の描写、中盤の苦悩や挫折の部分など、とても良い作品ではありますが、しばらく見られそうにないです。
数十年かけられる「狂気」に似た執念、一つのことにかける労力、戦地にいく覚悟。
自分はまだまだだと、気付かされました。
もう一回原作読みます。
13.何者
朝井リョウ
朝井リョウさんの作品は好きで、良く著書を拝見していました。「何者」も原作を読んでいて話の筋は知っていましたが、映画的な演出が入るとまた違った印象を受けました。
題材となるものは「就活」「Twitter」など現在の若者が抱えている問題について取り扱っていて、それを軸に、周辺の人間模様を描いていますが、どの人間にもライドできて、面白かったや感動したと言った感想ではなく、これを見たあとじゃあ自分はどうしようか?と考えるきっかけになる気持ちの良い体験ができました。
また、「桐島、部活やめるってよ」でもやっていた「そこにいない人」の周りを描く手法は想像力をかきたててくれて面白いなと思いました。
最後のグッと物語を進める展開も見事。
監督さんの演出もあっぱれでございました。
14.オール・ユー・ニード・イズ・キル
トム・クルーズ
アマゾンプライムの見放題終わり際だったので見たいつものパターンですw
紹介文を見てから、これ見よ!と思ったので、前知識もほぼなく、なんとなくタイトル聞いたことあるな程度で見始めました。
感想は、タイムリープものとしてかなり好きな部類のものでした!!
設定に気持ちが乗っかるかといえばイマイチではありましたが、アイディアとキャラクターの勝利だなと思いました。
SFとしての画の作り込みもすごかったし、物語としての展開も面白くて、ゲームが好きな人は乗れる内容だったと思いました。
後から調べてみたら、日本のライトノベルが原作ということで、それがハリウッド化するなんて今まで聞いたこともなかったので、一回ライトノベルと呼ばれるものも読んでみようかと興味が湧いてきました。
事前知識のないもので楽しい映画に出会えた良い体験でした!!