このシリーズレビューがすでに遅れ出していることに焦りを感じています、どうも、ctrainerです。
この記事では、
NBA playoffs 2020 Western conference 1st round:ヒューストン・ロケッツ×オクラホマシティ・サンダー
のシリーズをレポートしていきたいと思います。
記事作成開始:8/26~継続中
各チームの紹介記事はこちらから!!
プレビュー:ヒューストン・ロケッツ(ウェスト・4位)
44勝28敗でシーズンを終え、ウェスト4位通過となりましたが、このチームの場合は戦績はあまり関係ないようなイメージを持ちます。
シーズン途中でスターターのセンターを放出しウイングのプレイヤーを獲得。
ここ近年、スモールラインナップなんていう言葉が定着してきましたが、さらに小さいサイズの「マイクロボール」とも呼ばれています。
その成果は一長一短、大勝利する可能性も、大敗する可能性も秘めている一番振り切っているチームです。
このプレイオフでマイク・ダントーニHCが自身のやり方の証明ができるのか、注目です。
プレビュー:オクラホマシティ・サンダー(ウェスト・5位)
こちらも44勝28敗でのシーズン終了でしたが、ロケッツがディビジョンのトップになったため、5位でのプレイオフ進出。
このチームが、この順位でシーズンを終えるとは思ってもいなく、クリス・ポールを中心に、もしくはトレード要因としてしばらく充電期間に入るかと思いきや。
若手との融合を果たし、今季の西のサプライズチームの一つとなりました。
そして、その1回戦の相手が、ポールがトレードされたロケッツというのも、何か因縁めいたものを感じます。
当然、トレード相手のラッセル・ウェストブルックも、前所属のチームとの対戦ということになりますので、この二人のやり合いは一つ注目ポイントになります。
注目のマッチアップ
ロケッツ:ジェームズ・ハーデン
サンダー:シェイ・ギルジャス・アレキサンダー
当然、トレードされた同士のマッチアップに注目なんですが、ウェストブルックの負傷により最初は欠場となるため、もう一つのガードポジションでのマッチアップをピックアップ。
ハーデンは言わずもがなな、得点マシーン。
サンダーがどのように対策を打ってきて、それにチームでどう対応していくかを見ていきたいと思います。
シェイはまだ2年目の選手で、このプレイオフでどれだけインパクトを残せるか。
恵まれた体格、そして身体能力を活かして、チームに勢いを与えることができるか注目です。
GAME1(8/19)
GAME1:ハイライト
GAME1レポート
ロケッツは、ウェストブルックが欠場、サンダーもルーゲンツ・ドートが欠場とのこと。
さらにロケッツの方は、シーディングゲームで負傷していたエリック・ゴードンが戻ってきています。
試合の序盤、ロケッツはハーデンのアイソレーション、サンダーはダニーロ・ガリナリやスティーブン・アダムスが積極的にペイントエリアから攻撃。
GAME1故の硬さからなのか、互いにシュートの確率は低調な滑り出し。
サンダーが早めに選手交代、今季6thマンとして活躍したデニス・シュルーダーを投入。
ロケッツもベン・マクレモア、ジェフ・グリーンと投入します。
第1Qの中盤より、ロケッツはスコア後に2-3のゾーンを展開。
徐々にリズムが出てくるロケッツに対して、サンダーがなかなかリズムが生まれず。
最終的には28-20でロケッツが8点をリードして第1Qを終了。
サンダーはかなり低かったFG%を上げられるか注目の第2Q。
ロケッツはベンチから出場のグリーンが好調、2桁点差になります。
そこからディフェンスも崩れてしまい、ロケッツに連続得点を許し、37-20、9-0のランを出されてしまいます。
ロケッツはゴードンが好調、連続得点で引き離す。
さらにしばしの休憩から戻ったハーデンがペネトレイトからのキックアウトでスリーを演出。
残り5分で21点差まで開く。
終盤はサンダーも意地を見せ、9-0のランにより最大11点差まで詰めます。
最終的には68-52、ロケッツが大量14点をリードして後半に入ります。
後半の出だしはサンダーが着実にインサイドにボールを集めまずは11点差に。
かといって、ロケッツがスローダウンするわけでもなく、コーナースリー、ペイントエリアと効率良く得点を重ねる。
サンダーはガリナリにボールを集め、その期待に応えてシュートをしっかり決めてきます。
徐々に調子を上げてきているサンダーですが、それをさらに上回って、外からのシュートを決め続けるロケッツ、残り4分を切って20点差に。
ベンチプレイヤーも着実に自らのシュートチャンスをモノにし、第3Qを終えて104-83、21点の大差をサンダーは返せるかどうか。
第4Q、サンダーの反撃の狼煙を上げたのはルーキーのベイズリー。
スリーやバスカンで連続得点します。
その他の選手は両チームとも再びシュート確率が落ちて、スコアが続かない時間が経過します。
注目していたシェイはロケッツのオールスイッチ、そしてローテーションの早いディフェンスに苦しみこの時間帯までで7得点。
ガリナリがオフェンスでは検討しますが、ロケッツはハーデンが自らの仕事を着実にこなし、残り6分で再び20点差はなれる。
少しインパクトの少なかったクリスポールもようやく連続得点で、存在感を出してきますが点差は詰まらず。
残り2分で121-104、タイムアウト明けには互いに2nd.3rdユニットを投入しガベージタイムに。
最終123-108、ロケッツが自分たちのスタイルを存分に発揮してGAME1を勝ち取りました。
勝利したロケッツはハーデンが37点11リバウンドの活躍。
そしてそれに続いたのがベンチ出場のグリーン、22点6リバウンド4アシストとウェストブルック不在の中、良い活躍を見せました。
敗れたサンダーは、ガリナリがチームトップの29点、苦しい時間帯も彼が引っ張って得点を重ねていました。
またクリス・ポールが20点10リバウンド9アシストとオールラウンドに活躍、しかしエンジンがかかるのが少し遅かったか。
注目していたシェイは9得点と奮わなかったため、次戦に期待です。
チームスタッツ的には、リバウンドはサンダーが圧倒していますが、ペイント内でのポイントはロケッツが優勢、ペイントへの効率よく行えているということだと思います。
サンダーは時間帯によっては、アダムスやガリナリのインサイドでの得点が目立った時間もありますが、それは当然ロケッツも対応してくるので、GAME2ではその辺りのゲームプランがどうなるかも見ていきたいと思います。
GAME1 スタッツ
GAME2(8/21)
GAME2:ハイライト
GAME2レポート
サンダーはドートが復帰。
引き続きウェストブルックは欠場になっています。
サンダーはアイソレーション気味にローポストのアダムスに攻めさせて連続得点。
ロケッツもGAME1の好調を維持し、外から射抜く。
出だしは互角の展開。
中盤からは前の試合で良い活躍を見せたグリーンが早速スコアしたり、GAME1でインパクトの少なかったシェイがバスカン獲得など、ハイペースな点の取り合いに。
ロケッツが少しファウルが多くなってきて残り3分でサンダーがボーナスに、
フリースローでの加点によって接戦の展開になります。
この点取合戦は第1Qの最後まで続き、最終35-30、ロケッツが5点リードで終了。
第2Q、一瞬映ったロケッツベンチでタッカーが肩のトリートメント。
大事に至らなければと思います。
ハーデン不在時間帯を支えたのがオースティン・リバース。
スリーを3/3で沈め、点差を離す。
そしてこのペネトレイトからのダンク。
ベンチは大盛り上がり、一気にロケッツペースになるかと思いきや、集中を切らさないサンダー。
7-0のランを見せ逆転に成功するサンダー、ロケッツはシュートが少し決まらなくなってきました。
第2Qの後半はサンダーも確率が落ち、ハイペースなオフェンスの展開ではなく互いに我慢の時間に。
最後にしっかり数本スコアできたサンダーと、最後までタッチが戻ってこなかったロケッツ、59-53でサンダーが6点をリードして折り返します。
前半で8点しか取れていないハーデンがどのように巻き返すか。
後半開始し主導権を奪ったのはロケッツ、連続得点で一気に同点に追いつく。
追い上げムードのロケッツですがタッカーが不運なファウルコールでファウルトラブル。
一度ベンチに下がり、グリーンが入ります。
残り8分でダニュエル・ハウスJrのフリースローで逆転に成功するロケッツ。
後半に入ってターンオーバー、シュートミスが増えているサンダー。
13-0のランで一時8点差まで開きますが、シェイ、ドートのスリーでなんとか応戦。
そして残り4分、シェイのトランジションスリーで最逆転、リードを奪い返す。
その後もシェイの活躍で今度はサンダーが息を吹き返し13-2のラン。
最後は互いにターンオーバーでばたつきましたが、78-77サンダーが1点をリードして最終第4Qへ。
第4Qの頭はロケッツのスリーが連続で決まり、リードを奪う。
ハウス、ゴードンの活躍でさらにリードを広げる。
残り7分でロケッツが12点リード、ハウスがトランジションの展開でペースを作ってくれています。
ロケッツがリードを9点保ったまま、残り3分。
ここでこの試合、鳴りを潜めていたハーデンが連続してスコア。
サンダーもシェイが中心になって追い上げを図りますが、最後はロケッツが一枚上手。
111-98でロケッツが2連勝となりました。
勝利したロケッツはハーデンが21点9アシストとパッと見は物足りない活躍に見えます。
がチーム全体でハーデン以外に6人が2桁得点を記録しバランスの良い得点を見せました。
ハーデンのスリーポイント2/11は少し気になりますが、フリースロー9/9はさすがです。
敗退したサンダーは、GAME1で活躍できなかったSGAが31点、ガリナリが17点、ポールが14点と続きます。
チームスタッツ的には軒並みシュート系の確率は全てサンダーが上回っていますが、スティールによるターンオーバーが多く、試投数が全然違う本数に。
この辺りのポゼッションコントロールも必要かもしれません。
しかし、GAME1より競った時間も長かった試合でしたので、まだまだGAME3以降、サンダーの反撃があるかもと期待しています。
GAME2 スタッツ
GAME3(8/23)
GAME3ハイライト
GAME3レポート
ウエストブルックは本日も欠場。
スターターはGAME2と同じです。
ロバート・コビントンがディフェンスで存在感を発揮、スティール、ブロックと仕事をしてアダムスやガリナリのオフェンスを封じます。
しかし、それに負けられないサンダーはアダムスが外からのペネトレイトからダンクでバスケットカウント獲得。
6分経過して9-5、GAME2のような決め合いではなく、プレイオフらしいディフェンスの攻防が続きます。
サンダーはペイントアタックの功績としてフリースロー獲得まではいきますが、そのフリースローが決まらずスコアが伸びない。
ロケッツはハーデンがいいペースでスコアを重ねてきます。
リズム良く試合が展開できているからか、この試合は早めにハーデンがベンチに。
しかしサンダーがインサイドにボールを集めていく中でロケッツのファウルがかさんで行きます。
コビントンが3つ目を取られてしまいベンチへ。
サンダーも徐々に外が決まり始め、第1Qは29-23、ロケッツが6点をリード。
第2Q、ロケッツはゴードンがペネトレイトを多用し、グリーンが外から確率良く決め、調子が良さそうな雰囲気。
サンダーも第1Qのシュート不振から立ち直り、確率を上げてシュートを沈めてきているため、点差がジワジワと詰まっていきます。
残り6分で2点差まできたサンダー。
さらに前半の終わり際にはハーデンもファウル3つ目をコールされ、後半ファウルトラブルが懸念される展開に。
スリーポイントを一本もまだ決められていないハーデンですが、ペイントとフリースローで得点を重ね前半で19点。
ラストポゼッションでステップバックのスリー、そして速攻でダンク&バスケットカウントで24点に到達。
後半彼のパフォーマンスがどのように試合に影響するか。
試合は63-57、結局リードは変わらずに折り返します。
後半は互いに決め手を欠く中でサンダーのガード陣が存在感を見せます。
シェイの得点、ポールのタフスリー、そしてガリナリのフリースローで残り8分で逆転。
ハーデンのスリーがここまで1/10、GAME2から引き続き外の確率が上がってきていませんでしたがようやく2本目を決めて再逆転、その後フリースロー、スリーとエンジンかかってきました。
第3Qは82-78、チームでは21-19と互いにペースが低下しましたがサンダーが4点差に詰める。
第4Q、後半からしばらく続いているポール、シェイ、シュルーダーの3ガードラインナップで得点を重ねるサンダー。
ロケッツはハーデンが不在の中、ゴードンの強烈なダンクでチームを盛り立てる。
残り9分にはサンダーが再びリードを奪います。
このタイミングでハーデンを戻すロケッツ、ゴードンとスリーですぐさま追いつく。
サンダーはシュルーダーがオンファイア、連続得点でリードを広げます。
残り6点で5点差。
さらにその後ハーデンが5つ目のファウルコールと苦しい展開のロケッツ、1点差まではいきますがまだそこから追い抜けない状態。
しかし、残り3分でグリーンのスリーで逆転するロケッツ、さらにハーデンのドライブで得点しリードを広げる。
さらにグリーンがドライブからのダンクで突き放しにかかりますが、残り2分5点差の大事なところでシュルーダーがスリーで2点差。
しかしタッカーにコーナースリーを決められて残り1分5点差。
サンダーはポールのドライブですぐに2点を加点、次のロケッツのオフェンスをなんとか守り抜き残り30秒。
サンダーは2ポイントを選択、アダムスがゴール下を決めて1点差。
ここでインバウンズのところでポールがファウルをしますがインプレー前の判定でテクニカル扱い。
1本ハーデンがフリースローを決めて2点差、そして再びロケッツのインバウンズ。
このインバウンドをロケッツがターンオーバーしてサンダーボール。
残り24秒、ポールのドライブからシェイのコーナースリーに繋げこれが見事ヒット。
逆転に成功したサンダー。
ロケッツはハウスがファウル獲得してフリースローを打ちますが1本外してしまい同点。
ポールの最後のポゼッションでのレイアップは外れてオーバータイムへ。
OTの開始早々にハーデンが6つ目のファウルで退場。
エースを失ってしまったロケッツと、若きサンダーの延長戦は、15-3とサンダーが圧倒。
時間を使ってタフなスリーを続けて決めたポールの活躍もあり、119-107でサンダーがシリーズ初勝利を飾りました。
勝ったサンダーは、トップスコアラーになったのがベンチ出場のシュルーダーで29点。
そしてポールも26点、シェイが23点、ガリナリが20点と素晴らしいバランスでの攻撃。
完全に8人ローテーションになっていることで、GAME1、2で出番のあったアブドゥル・ネイダーやマイク・マスカラ、テレンス・ファーガソンなどの出場機会がなかったことがこのプレイオフシリーズで響かなければ良いけどと思います。
負けたロケッツは、ハーデンが38点7リバウンド8アシスト、グリーンが22点、ゴードン18点、ハウスJrが15点10リバウンドという結果。
こちらも8人でのローテーションを組んでいますが、ロケッツは元々少ない選手で回す傾向あるのでこちらはあまり驚きではないですが。
ウェストブルック不在の中で明らかに得点が止まってしまう場面もあるため、その辺りが次戦以降の注目ポイントになるかもしれません。
GAME3 スタッツ
GAME4(8/25)
GAME4ハイライト
GAME4レポート
引き続きウエストブルックは欠場となっていて、スターターは前回と同じ。
サンダーは試合の入り、スリーのタッチが良く、まずはリードを奪います。
直近2試合でハーデンへのディフェンスで評価を上げたドートがこの試合もハーデンのスリーと確率を落とすことができるかがポイントになると思いますが、ファーストスリーをハーデンが沈める。
この後の確率に注目です。
2本目もスリーをヒットさせるハーデン、GAME3までの自身の課題をしっかりアジャストして修正してきている印象です。
この試合はGAME2のようなペースでテンポ良くオフェンスが展開される両チーム。
その中でもハーデンが過去1のゲームの入りでスリー3/3でを含む15得点を第1Qであげる。
それにロケッツメンバーだけでなく、サンダーも反応して第1Qは37-35、ロケッツがリードしますが互いにハイスコアな展開。
このペースがどこまで続くか、得点が止まり出した時にどう対応するかが重要になるこの後の試合展開。
第2Qはサンダーのシックスマン、シュルーダーが得点を重ねすでに10得点。
この時間帯マッチアップの多いベン・マクレモアを手玉にとります。
そのままシュルーダーが止められないロケッツ、すでに15点、このクオーターだけで9点を取られているのが3分経過した時点。
しかしサンダーもこの好調な状態でも点差を詰めきれず、ロケッツのオフェンスも破壊力があります。
サンダーは粘り強くロケッツについていき、常に1〜2ポゼッション差にマーク。
そして最後の1分で追いつき、逆転まで成功。
しかし直前にターンオーバーで得点されたハーデンもスティールからのダンクで同点に。
今シリーズで最も締まった内容に見えるGAME4は60-60の同点で折り返します。
ノーガードの得点の取り合いで再開した第3Q。
ロケッツはゴードンが連続スリー、サンダーはポールがパスフェイクからバスケットカウント獲得。
このクオーターの序盤はロケッツがペースを握り、開始4分で17-9。
その後もゴードンがイケイケの展開、ロケッツが2桁リードに広げます。
スリーの確率に一気に差が出てしまったサンダーは着実にシェイやポールがツーポイントで加点。
最大で15点離れたこのクオーターですが、サンダーも粘り腰で少しずつ詰めていく。
ハーデンやゴードン、そしてタッカーまでベンチに下がった第3Qの終わり際にポールがバスカン獲得、なんやかんやで5点差に戻しました。
最後にはシュルーダーのブザービーターで1点差、しっかりと勝負できる点差までこのクオーターだけで追いつきました。
第4Qは93-92ロケッツ1点リードでスタート。
いきなりシュルーダーのフローターで逆転。
ロケッツも再逆転するなどシーソーゲームになりそうな予感が出てきています。
リードチェンジを繰り返しながら残り7分。
直近3分間でロケッツが得点できなくなったタイミングでリードを少しずつ広げるサンダー。
ロケッツもハーデンの得点で逆転し残り4分を迎えるも、シュルーダーがすぐに返す。
この試合で何度も会った、互いにディフェンスを上回ってシュートを落とさずに得点の取り合い。
サンダーがシュルーダーのレイアップで3点リードになったところで残り役30秒。
タッカーのコーナースリーが決まらず、ロケッツはファウルゲームに。
残り18秒5点差からサンダーはフリースローを外さずにしっかりとクローズ。
ロケッツはNBAのプレイオフ記録、57本のスリーのアテンプトを記録したゲームとなりましたが、最終117-114でサンダーが連勝、シリーズを2-2のタイに持ち込みました。
勝利したサンダーは、この試合もスコアリングリーダーはシュルーダーで30点。
ポールが26点6リバウンド、シェイが18点12リバウンド6アシストとオールラウンドな活躍。
個人的にはスタッツに残らないようなゲームコントロールや試合勘と呼ばれるような部分がサンダーが上回ったポイントになったような感じがしています。
一方敗退したロケッツ、ハーデンが32点15アシスト、ゴードンが23点、ハウスjrが21点という結果。
ハーデンの過去3試合に比べるとシュート%は上がってきている様子ですが、やはり全体でのスリーポイントの確率がこの試合に限っては終盤の大事なところで決めれらなかったのが痛いところ。
チームスタッツ的には、フリースロー獲得数の差も大きかったかもしれません。
ロケッツは9/10と少なめ、サンダーは22/28と本数でかなり上回ることができました。
ここが継続できるかもポイントになりそうです。
GAME4 スタッツ
GAME5(8/30)
GAME5ハイライト
GAME5レポート
7戦シリーズでは重要となるGAME5にウエストブルックが復帰。
仕上がりがどんなものか注目です。
このシリーズ、立ち上がりのオフェンスの精度が良い時と悪い時の差が激しいのが一つの特徴ですが、この試合は後者。
序盤は13-7でロケッツがリード。7分経過時点でウエストブルックは一度ベンチへ。
合わせてタッカーも早い時間で2つ目のファウルをコールされ下がります。
サンダーはシュートが中々決まらず、その間にロケッツが2桁リードまで点差を広げます。
ロケッツはハーデンを下げた後も今日はウエストブルックがコートにいることで優位性を保っていきたいところ。
サンダーは中々シュートのリズムが戻らず、第1Qは最終、24-14、ロケッツが10点をリードします。
第2Q、サンダーはこのシリーズ好調のシュルーダーを中心に巻き返しを見せる。
序盤に3点差まで追い上げることに成功し、シュルーダーのバスカンで同点。
変わって入ったハーデンも得点を決めますが、シュルーダーがエンジン全開、スリーで逆転に成功。
シュルーダー中心に起こった13-3のランでこのクオーターの中盤はサンダーがリード。
残り3分でウエストブルックが戻り、2人を並べるロケッツ、ハーデンがチーム全体の確率が上がらない中、孤軍奮闘し前半で20得点。
サンダーもシュルーダーが19点とチームをリードし、再びロケッツに逆転を許しますが、48-45と3点差まで詰めました。
後半は、ロケッツの8-0のランからスタート、流れを変えたいサンダーはすぐにシュルーダーを入れて3ガードにします。
しかしシェイが4つ目のファウルをコールされて思うように流れを引き寄せられないサンダー、第3Qの開始約5分で2点しかスコアできず。
逆にロケッツはゴードン中心にドンドンインサイドにアタック、得点を重ねて20点差にします。
さらに好調だったシュルーダーがタッカーのスクリーンに対してフレイグラントファウル、その後のタッカーのベッドバッド気味のリアクションに対してテクニカル、互いにそのリアクション含めて両者退場処分。
お互いに大事なプレイヤーですが、リーディングスコアラーを失い、20点を追うサンダーは誰かがステップアップしなければいけないシチュエーション。
ポールやシェイが懸命にオフェンスをクリエイトしますが最後のシュートがリングに嫌われ、対するロケッツはシンプルにキックアウトからのスリーが決まり25点差。
最終的にはこのクオーター、37-18とロケッツが大きくリードをつけて第4Qへ。
この点差と、ウエストブルック復帰による恩恵で第4Qの頭、ハーデンを休ませられるロケッツ。
サンダーはベイスリーやネイダー、ファーガソンなどあまりここまでプレイタイムの長い訳ではないプレイヤーを起用。
GAME6に向けて、新たな選手起用やローテーション変更などを探るという意味でも、ただの敗戦処理にしたくないサンダー。
ポールやシェイも下げて2ndラインナップ中心で試合を進めるサンダー。
ロケッツはコビントンがスリー好調、残り5分にはこちらも2ndラインナップで試合を進めます。
ロケッツは残り3分半にはこれまでプレイタイムのなかったデマーレイ・キャロルや、個人的にサマーリーグで見て好きになったクリス・クレモンズなども起用し、余裕をもってのクロージング。
ラストスコアは114-80、ロケッツがブロウアウトゲームでシリーズ王手をかけました。
勝利したロケッツは、ハーデンが31点5アシスト、プレイオフキャリアハイの6本のスリーを沈めたコビントンが22点7リバウンド、ゴードンが20点。
復帰したウェストブルックは7点6リバウンド7アシストとスタッツ上はほどほどでしたが、やはり彼が帰ってくることでロケッツの本当の姿が垣間見えた気がします。
一方敗れたサンダーですが、退場となったシュルーダーが19点とスコアリングトップ、ポール16点アダムズ12点14リバウンドと続きます。
勝った試合ではスモールランナップが有効な時間多かったですが、この試合はあまり良いところなし。
しっかり切り替えて残り2戦に臨めるかが注目となりそうです。
GAME5 スタッツ
GAME6(9/1)
GAME6ハイライト
GAME6レポート
両チームとも同じスターターで臨みます。
開始1分半、得点よりも多いファウルの数。
ともにしっかりアジャストしていかないと、ファウルトラブルになる危険性あり。
怪我からの復帰でまだトップフォームではなさそうなウエストブルック、序盤で一度ベンチに下がります。
開始3〜4分でロケッツはチームファウル4つを超えサンダーがボーナスに、サンダーもドートが個人で2つ目となり両チーム危険信号。
半分を経過して8-8とロースコアな展開。
サンダーはこのシリーズ好調のシュルーダーが入ります。
ロケッツは徐々に外のシュートが入り始め、サンダーはガリナリがスコアを重ねる。
ハーデンが一度下がり、ウエストブルックと交代することで再びゲームのペースが上がってくる両チーム。
最終、このクオーターは25-24、ロケッツが1点リードして次のクオーターへ。
第2Q、復帰戦よりはキレを取り戻してきた感のあるウエストブルック、ドライブからの得点は伸びているのですが、ターンオーバーも合わせて多い状況。
第2Qの序盤にサンダーがシュルーダーの得点で逆転に成功。
その間約3分、ロケッツはスコアできない時間が続きます。
6分を経過して38-32とサンダーがリード、ロケッツ的にはロースコアな展開になってしまっています。
互いにターンオーバーが多く、スリーの確率も上がってこない中で先にどちらが抜け出すか、また我慢して悪い状況を耐え切れるか。
残り3分にはロケッツがトランジションを何本か出し始め同点、逆転とスコアを伸ばす。
逆サンダーはガリナリが連続得点しますがさらにひっくり返すまでには至らず。
最後はシュルーダーの終了直前の得点で同点で後半に入るかと思いきや、ゴードンのブザービータースリーが決まって51-48、ロケッツが3点リードして後半に入ります。
王手をかけられもう負けられないサンダーは第3Q、ウエストブルックに連続で決められ8点差に。
サンダーも黙ってはおらず、ディフェンスからの速攻やガリナリのアウトサイドで点差を戻し始めます。
このクオーター、サンダーはガリナリがすでに12点をあげて連続得点、ロケッツのスリーポイント攻勢に彼が立ち向かいます。
そこにクリス・ポールも上手く絡みながら1点差に迫る。
その後逆転に成功するサンダー、第3Q中盤でリードを奪います。
ロケッツもリードを奪い返してきて、リードチェンジを繰り返し始めたところでシェイが4つ目のファウル。
ロケッツが意地を見せて土俵際の粘り、一度はリードを許しましたがしっかりと得点を伸ばして残り3分、75-69、ロケッツ再び6点をリード。
互いに同じなのはターンオーバーが多いということ。
このクオーターのクロージングはサンダーに軍配、ドートが連続でスリーを決めて再度リードを奪う。
最終、77-75、サンダーが2点をリードして最終クオーターへ。
第4Qは互いにオフェンスのテンポがグッとアップしますが、一歩先んじているのがサンダー。
7点差までリードを広げることに序盤成功します。
ロケッツもラスの特徴の一つでもあるトランジションからのアンドワンで反撃。
残り6分辺りで、91-89、サンダーが2点リードをしたまま中盤へ。
ここ数試合スリーが好調のコビントンがスリーをヒットし逆転に成功。
今度はロケッツがリードを握ったまま試合が展開、シュルーダーのアタックに対してタッカーがテイクチャージ成功。
この判定に不満のポールがエアパンチで抗議、テクニカルファウルもセットで付いてきます。
これで6点リードを奪って終盤に向かうロケッツ。
流れもだいぶロケッツに傾いてきたこの時間帯、ポールがプルアップスリーを決めて3点差に。
次の得点もポールのステップバックスリーで同点に。
古巣相手に勝負強さを見せます。
同点にして以降は、なかなか互いに得点できず、時間が経過。
次の得点はロケッツに生まれます、トランジションからラスのレイアップが決まり、残り1分で100-98、ロケッツがリード。
しかしすぐさまシュルーダーもペネトレイトからの得点で追いつく。
そして残り30秒、ロケッツは得点することができずにサンダーボールに。
ポールがこの時間帯全てにおいて、スイッチしてきたコビントン相手にオフェンスを有利に進めているため、ここでも同じシチュエーション。
ポールがドライブでファウルドローンに成功、フリースローを獲得し2本成功。
残り13秒、102-100でサンダーがリードを奪いました。
最後のロケッツのオフェンスはラスからのボールがコビントンに合わずにターンオーバー。
これが決定的なプレイとなり、最終的には104-100、サンダーが辛勝し、シリーズタイの3-3に持ち込みました。
勝って最終戦に望みを繋いだサンダー、ポールが28点、ガリナリが25点とベテラン2人がチームを引っ張り、2桁得点者も多数。
一方、シリーズ勝ち抜けを決めきれなかったロケッツ、ハーデンが32点8リバウンド7アシスト、コビントンがスリーをこの試合もよく決めて18点、そしてウェストブルックが17点。
ラス復帰後に徐々にらしい姿を見せているロケッツ、ファストブレイクポイントが上がっているなど良い部分もあれば、その影響もあってターンオーバーやミスが増えているのも事実。
最終戦にお互いのチームがどのようなパフォーマンスを見せるか注目です。
GAME6 スタッツ
GAME7(9/3)
GAME7ハイライト
GAME7レポート
勝つか負けるかのこの最後のゲーム、両チームスターターは同じです。
サンダーはアダムスの豪快なダンクからスタート。
両チームともエナジーを感じる序盤、インテンシティの高い内容となっていて、リードチェンジが多くなっています。
あっという間に第1Qも半分まで経過、16-15でイーブンな展開。
サンダーが少しターンオーバーが多いスタートとなってはいますが、まだまだ勢いはどちらに転ぶかわからない状態。
中盤から終盤にかけて少しロケッツが抜け出しかける。
ハーデンの得点がそこまで多くない中でシューター陣の確率が高くスリーが決まる。
最大7点離れましたが、シュルーダーの得点が伸びて最後はベイズリーのスリーがヒット。
8-0のランで第1クオーターを終えたサンダー、30-29で1点リードして次のクオーターへ。
第2クオーターは静かな立ち上がりから、ジェフ・グリーンのスリーでロケッツが一度は逆転。
第1Q同様、リードチェンジを繰り返しながら進むこの試合。
サンダーはドートやベイズリーなど若い選手たちがこの大一番のゲームで躍動、次々にスリーを沈めてきます。
半分を過ぎて47-44とサンダーが3点をリード。
中盤から終盤にかけてはロケッツがジワジワと差を縮め、残り3分を切ったところでロケッツが2点リード。
最終的には前半は、61-59、ロケッツが2点をリード。
ウェストブルック、ハーデンの得点がそこまで伸びていない中でもリードを取れているロケッツ。
そしてサンダーもリーディングスコアラーはドートという珍しい展開。
チーム一丸となって後半に挑む両チーム。
中盤にかけてロケッツはラスが1on1の形からペネトレイトで得点を重ねる。
ハーデンのフリースローも重なり点差が離れかけますが、ここでもドートのスリーが決まる。
お互いにファーストオプションに仕事をさせないという目的は達成できているので2番手、3番手の出来が響きそうなゲーム展開。
中盤を迎えて72-67で5点をリードするロケッツ。
グリーンが決めればシュルーダーがスリーを決めて、サンダーはまだこの時間帯でもスリーの確率が50%超え、高い集中力をビハインドの状態でも保っています。
ロケッツのシュートが少し決まらなくなったところでサンダーが得点を重ねていき1点差に。
リバースのスティールからのダンクをドートがクリアブロック、ハウスJrのダンクもファウルで止められ、ロケッツは流れに乗れそうなプレイを継続できず。
終盤はシェイのフローターで1点差に詰めるサンダー。
ハーデンがフリースローを1本しか決められず、2点差。
そしてシュルーダーの得点で同点。
ロケッツはすぐさまラスのジャンパーで逆転を許さない。
シュルーダーがキレ全開で、ペネトレイトからのアシストを通し再び同点。
ロケッツは再びラスがレイアップを決めて2点差。
さらにラスがアシストしてグリーンのコーナースリーと素晴らしい得点の流れ。
最終、85-80、ロケッツが5点をリードして最終クオーターに入ります。
泣いても笑っても最後、勝負を決する第4Qが始まります。
最初にギアを上げてきたのがポール、すぐさま返すのがロケッツの今日のリーディングスコアラーになっているゴードン。
さらに前のクオーターから調子を上げてきているウェストブルックのペネトレイトからの得点。
ハーデンがディフェンスされて苦しんでいるドートを、ラスが一瞬で抜き去ります。
中盤にかけてはポールのプルアップスリーが決まって2点差に。
GAME6と同様、接戦の様子になってきたこのGAME7。
ポールのスティールからシュルーダーがレイアップに繋いで同点に追いつく。
そしてポールが一気にオンファイア、今度は1on1の状況からプルアップでスリーを決めて逆転、3点差。
残り8分でウェストブルックを一度下げて、ベンチで休んでいたハーデンを投入。
戻ってきて早速ポイントを重ねる辺りここら辺は流石。
さらにコビントンのスリーもアシストし、再度ロケッツが2点をリード。
シリーズの勝敗が決まるこの試合も最後の6分を迎える。
このクランチタイムでまず仕事をしたのがこの試合がキャリアハイの得点となったドート。
スリーを決めて同点に追いつきます。
ロケッツもエースのハーデンがペネトレイトからのレイアップを成功、2点リード。
試合は終盤に入っていきます。
ここからお互いシュートの決まらないポゼッションが数本続き、残り2分弱。
101-99でロケッツが2点リード。
サンダーは速攻からコーナーでフリーになったシェイがスリーを沈めて残り1分半弱で逆転に成功、1点リード。
ロケッツもお返し、ハーデンのペネトレイトからタッカーにキックアウトしてからのタッカーのフローターで1点を再びリード。
103-102、ここからお互いに得点が決められません。
ウェストブルックがアタックしますが、これは決まらず、残り30秒を切ってサンダーボール。
サンダーはドライブ→キックアウトを繰り返し、最後はこの試合で30点を挙げたドートのがスリーを打ちますが、これをなんとマッチアップしていたハーデンがブロックで止める。
数秒のみ時間が残り、ファウルゲームに入りますが、サンダーは届かず。
最終的には104-102、ロケッツらしいスコアではありませんが、4-3のフルセットの勝負をロケッツが制し、次のラウンドに進みます。
最後はディフェンスでの勝利という思いもしなかったラストを迎えたGAME7。
勝利したロケッツは、コビントン、ゴードンが21点、ウェストブルックが20点、ハーデンは17点9アシスト。
あと一歩のところで敗れてしまったサンダーは、ドートがキャリアハイの30点、ポールが19点12アシスト、シェイが19点、シュルーダーが12点。
両チームとも総力戦となったGAME7でしたが、シュート確率ではサンダーに軍配、しかしターンオーバーもサンダーが多かったというチームスタッツ。
ロケッツが普段はオフェンスにばかり目が行きがちなチームですが、最後はディフェンスで勝ち切ったゲームとなりました。
GAME7 スタッツ
シリーズを振り返って
最後までどちらが勝つか分からなかったこの試合。
個人的な感覚ではサンダーの勝つイメージがあまり湧いていませんでしたが、良いチームでした。
ポールやシュルーダーの活躍、そしてそこについていくシェイやドート。
シリーズが終わったことでビリー・ドノバンHCとの契約満了のリリースが出ていたため、来シーズンはクリス・ポールが残るのかどうか、チームの方向性はどうなっていくのかが注目されます。
一方、何とか勝利できたロケッツ、次のシリーズではレイカーズとの戦いになります。
こちらもロケッツからすれば、かなり大きなラインナップを相手にするため、ロケッツペースのバスケットに持ち込むことができれば、むしろサンダーより相性は良いかもしれません。
ガード陣が奮起できるかもとても重要ですので、ラスの状態がどこまで上がってくるかも大事なポイントになりそうです。
レブロンとのマッチアップになりそうなウイング陣にも注目したいと思います。
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