ご無沙汰しております、ctrainerです。
この記事を書いている最中にビッグトレードが発生、PHXともう一個のピックアップチーム、MILの間でめっちゃでかい人事異動がありました。
一旦この記事は着地させて、次で深掘りしていきたいと思います。
本日のレポート内容
PHXのサマーリーグ2023を振り返る
サマーリーグロスター
契約選手
4 ジョーダン・グッドウィン – WASから加入
14 アイザイア・トッド –WASから加入→後日MEMに移籍
16 マーカス・カー – ルーキー/ドラフト外
17 サビオン・フラッグ –ラブリオ(ギリシャ)
19 ルイス・オリンデ – アルバ・ベルリン(ドイツ)
20 トゥマニ・カマラ –ルーキー/2023年ドラフト52位
23 ジョーダン・アッシャー – ベシクタシュ(トルコ)
25 グラント・シェフィールド –ルーキー/ドラフト外
26 キアヌ・ピンダー – フエンラブラダ(スペイン)
28 ユージーン・ジャーマン – 青島イーグルス(中国)
30 ジュワン・エバンス –マッカビ・リション・レジオン(イスラエル)
40 ゲイブ・ブラウン–Gリーグ ラプターズ905/2022年ドラフト外
45 バリー・ブラウンJr– メトロポリタン92 フランス)
55 トレイ・ジェイミソンールーキー/ドラフト外
77 ハンター・ヘイル– KKボラツ・チャチャク(セルビア)
観戦前の所感
PHXのロスターは割といばらの道
今季ウィンナウモードなチームの筆頭に躍り出たPHX、ロールプレイヤーも昨季に比べある程度実績のある選手たちを獲得しています。
すでに契約のあるグッドウィンやルーキーのカマラを除いた選手たちにとっては厳しいロスター争いになりそうです。
その中でも注目しているのがゲイブ・ブラウン。
なぜなら昨季のピックアップチーム、TORのサマーリーグに出ていてちょっと覚えていたからです。
割とプレイタイム貰っていて、たしかクラッチショット決めていたと思います。
あとは知らない選手ばかりなのである意味でフラットに観戦を楽しみたいと思います。
逆に今季のPHXはフレッシュな存在が少ないかもしれないので、ドラフト指名したカマラが良い感じで存在感を示してくれたらなと思います。
7/9 VS MIL
<スターター>
ゲイブ・ブラウン
トゥマニ・カマラ
トレイ・ジェイミソン
バリー・ブラウンJr
ジョーダン・グッドウィン
序盤は今年のドラフト2巡目選手、カマラがハッスルプレイを見せる。
グッドウィンはこのレベルの中だと落ち着いて、しっかりとゲームメイクできている印象でカマラと共に第1Qを引っ張る。
ローテ2巡目でカー、オリンデ、シェフィールド、エバンスとコートイン、カマラがこのクオーターフル出場し11点5リバウンドと存在感を発揮。
第2QはMILにペースを持っていかれますがブラウンJr、シェフィールドがチームを牽引。
カマラは前半だけで16点に到達し能力の高さを窺わせます。
PHX10点リードで後半へ、リズムが良くないPHXはMILにランを出されて劣勢。
さらにグッドウィンがどこか痛めてしまったのか、途中からロッカーに下がってしまう展開。
リードを奪われバタバタしてしまう中、シェフィールドが存在感を見せる。
パッとしないまま第4Q、両チームともゲームをあまり落ち着かせることができず、接戦ながらターンオーバーが増え出す。
最終84-75で敗退となりました。
グッドウィンは左膝を痛めてこの試合は戻ってこず。ただこのサマーリーグレベルの中では明らかに良い動きを見せていたので、これまでの試合も振り返ってみてみたいなと思いました。
カマラも期待感持てる動きを披露、周りにスターが多くいるのでその恩恵を受けて活躍できるかどうか。
<その他気になったこと>
・トレイ・ジェイミソンが身長高くて腕も長そうなので今後期待できる素材の可能性あり、あとは現代的なバスケのペースについていくことができるか。
・フランク・ボーゲル新HCがインタビューを受けていた第4Qをざっくり翻訳で聞いたところ、おそらくカマラが3人のエリート(ブッカー、KD、ビール)の3人にウイングとしてフィットするであろうということ、タボ・セフォローシャの名前が出てきたので、彼のようなイメージのプレイを期待しているのかもしれません。
また、ジェイミソンのリバウンダーとしてのメンタルを誉めていたと思います。
7/11 vs MIA
<スターター>
ゲイブ・ブラウン
トゥマニ・カマラ
トレイ・ジェイミソン
バリー・ブラウンJr
グラント・シェフィールド
MIAが調子悪くターンオーバーを連発、カマラがオフェンスで存在感を見せますがポストでのゴリ押しっぽいシュートが多い印象、またポゼッションが多いのもあり、ターンオーバーもちらほら。
MIAはケインの連続スリーを中心に追い上げ、結局接戦に。
ゲイブ・ブラウンもオフェンスを牽引、アッシャーもコーストトゥコーストからのアンドワンや速攻からのダンクで会場を沸かせます。
さらにシェフィールド、ブラウンJrも良い動きを見せ始めリードを広げ直し前半終了。
後半はMIAが良い立ち上がりを見せ、前半イマイチだったピーターソンが連続スリー。
シェフィールドがプルアップ連発で応戦しますがMIAの勢いに押されて逆転を許すPHX。
なんとか5点リードに戻して最終クオーターへ、互いにスコアを重ねていく中で悪くない動きを見せるPHX、ガード陣がなんとかスコアを繋ぎます。
ケインに同点のスリーを決められ、残り1分を切ったところでシェフィールドからジェイミソンのアリウープが決まりリード、クロージングはバタバタしちゃいましたがなんとか73-70で勝利しました。
急造のサマーリーグチームだから仕方ない部分もありますが、ハーフコートのオフェンスで無理やり突っ込んでのタフショット、もしくはペリメーターのプルアップジャンパーが多かったPHX。
誰かがここからクリエイトできたら良かったですが、シーズンのローテーションに入っていく中で一芸に秀でた何かを証明できた方が残れるかもと思うと、ゲームの作り方が難しいなと思った試合内容でした。
スリーの確率とFTの確率がめっちゃ低くて接戦に巻き込まれてしまった感じだったので、そこは改善したいところ。
<その他気になったところ>
・MIAは前の試合で活躍したらしいロビンソン、前半は奮いませんでしたが後半から徐々に調子を上げてました。
・そして見たかったルーキーのハケスのプレイは見られず、そしてヨビッチがパッとしなかった中でブイェが存在感を見せてました。
7/12 vs NOP
<スターター>
ゲイブ・ブラウン
ルイス・オリンデ
トレイ・ジェイミソン
マーカス・カー
グラント・シェフィールド
スターターが変わりカマラはこの試合DNP。
パッとしない序盤の中で存在感を見せたのはジェイミソン、しかしポジション取ってもパスが入らないことがしばしば。
ここでヘイルが連続スリーでアピール、ディフェンスでも積極的な動きを見せます。
決定力に欠けますが第2Qの序盤にワンポゼッション差に、しかし捉え切れず。
外が入らないうちにトランジションを仕掛けられ2桁ビハインド、ただ決してディフェンスをサボっている訳ではなく、エナジーは感じる内容。
3点ビハインドで後半スタート、NOPが良い形でトランジションを連発、インサイドの攻防も若干押され気味。
NOPのミスが目立ち始め13-0のランで逆転に成功するPHX、ヘイル、アッシャーが中心となり、NOPはダニエルズ、バートリーが活躍しリードを奪い返す。
結局5点ビハインドで最終クオーターへ、PHXはターンオーバーの多さが試合のリズムを崩してしまい苦戦。
1〜2桁差を行き来する展開、オリンデのハッスルプレイでなんとか繋ごうとするも得点が伸びず。
最後までヘイル、アッシャーが存在感を見せますが、最終82-73で敗退となりました。
リーディングスコアラーとなったヘイル、シューターとしてアピールできればロスター入りはあり得そうですが、そこは渡邊雄太がいるポジションなため、厳しい道のり。
アッシャーもハッスルプレイで貢献できそうな気もしますがそこも渡邊雄太、彼のユーティリティーっぷりがこういった形で見えてきます。
ガード陣はターンオーバーが多いため、ゲームのコントロールが課題。
トランジションでの勢いの良さはポジティブな面としてこの後の試合でもアピールできれば良いかなと思います。
<その他気になったところ>
・対戦相手の注目はダイソン・ダニエルズとルーキーのホーキンズ。
ダニエルズはちょっとこのレベルの中では頭抜けている印象、ホーキンズはあまりパッとしませんでした。
・またこの試合も途中フランク・ボーゲルHCが解説席に来て話していました。
おそらくですが、どうケミストリーを高めていくかみたいな話をしていたと思います。
・試合中のインタビューは他にNOPからラリー・ナンスJr、PHXからエリック・ゴードンが登場。
ナンスはザイオンのことを聞かれてフォロー、エリゴーはボーゲル同様スター達との話を多く聞かれていたような気がします。
7/15 VS UTA
<スターター>
ゲイブ・ブラウン
トゥマニ・カマラ
トレイ・ジェイミソン
バリー・ブラウンJr
グラント・シェフィールド
カマラがスターターに復帰したこの試合、PHXはカマラ、UTAはシャマニッチがチームを牽引。
ハイペースな試合の中でPHXはゾーンディフェンスを仕掛け、接戦に持ち込む。
UTA3点リードで次のクオーターがスタート、ジューザク、シャマニッチが活躍する中でPHXはバランス良くオフェンスを展開。
ワンポゼッション差の攻防は得点ペースが落ちることなく続き、PHXが前半の終わり際に8-0のランを見せ4点リードで後半へ。
第3QはUTAが追い上げてきますが何とかリードを維持するPHXという様相、何度も同点にされる中で勢いを失わずに一歩先んじる。
ペイントへのアタックの継続、トランジションでしっかり走るといったチーム全体の遂行力が高い印象。
PHX8点リードで第4Qスタート、出足はUTAが流れを掴み連続得点、劣勢のPHX。
中盤に逆転を許し、ゴール下での攻防で後手を踏んでしまうPHX、対してUTAは積極的な動きで主導権を奪おうとしてきます。
残り5分で同点、クラッチタイムに入りシェフィールドがプルアップスリー、ドライブで存在感を放つ。
しかしUTAもジューザクの連続得点でリード、終盤はPHXが追いかける展開に。
2点ビハインドで迎えたラストポゼッション、サイドラインからのインバウンズがターンオーバーとなりスコア出来ず。
さらに最後のシェフィールドのスリーもブロックされ、最終97-93でUTAが勝利となりました。
敗退してしまいましたが、このサマーリーグの中でのベストゲームだったと思います。
最後に捲られてしまう展開の中でチーム全体として良くファイトしていたと感じました。
UTAに対して大きさのアドバンテージが取れなかったことで、大事なタイミングのリバウンドを取られ続けてしまいましたがそれはしょうがない部分でもあるかと思います。
選手達にとっては良い経験になったのではないかと思います。
<その他気になったところ>
・UTAはこの試合勝てばセミファイナルに進めるという状況、ジューザク、シャマニッチがオフェンス面で貢献。
・UTAが追い上げて逆転してくれたことで、高い強度でのバスケットがこの試合で展開できていたように思います。
7/16 vs MEM
<スターター>
ゲイブ・ブラウン
トゥマニ・カマラ
トレイ・ジェイミソン
バリー・ブラウンJr
グラント・シェフィールド
入りが良いこの試合のPHX、積極的なペイントアタックで効果的に加点してましたが、外が入らず。
結局接戦となりPHXはゾーンディフェンスを採用、そしてヘイルが積極性を示しクオーター終盤にはまた流れを取り戻す。
シェフィールドも自らスコアに繋ぐ動きを見せ勢いを増しますが、MEMはスリーを決めてそれに応戦。
アッシャーもオールラウンドな繋ぎ役としての活躍を見せ、前半の終わり際は再びヘイルが活躍し6点リードで後半へ。
第3Qはどちらも得点が伸び悩み、MEMのターンオーバーの多さに助けられている形のPHX。
PHXが終盤にかけてジワジワと点差を開いていき、その中で3ローテ目の出場となるジャーマンが活躍。
2桁リードして始まった第4Qはジャーマンが良い流れを継続し、トランジションが一気に増えてリードを広げる。
最終102-79と最終クオーターを圧倒しPHXが勝利を飾りました。
カマラが安定した活躍を見せ、ヘイルも好調を維持。
そして試合の終盤はジャーマンがゲームをコントロールし、個々が良い活躍を見せたこの試合。
アッシャーも得点やリバウンド、アシストとロールプレイヤーとして良い動きを見せてました。
アッシャーに関しては、もしかしたら他のチームからも声かかる可能性あるかなという感じがしています。
<その他気になったところ>
・MEMの主要若手メンバーは最終試合ということもあり出場せず。
ドラフト組のGGジャクソン、ビベロビッチはパッとしない感じで、アヤイやオーウェンスの方が目立ってました。
全体を通しての振り返り
ルーキーのカマラ、荒削りだけど良さそう
今回のサマーリーグのメンツの中で一人ポテンシャルをしっかり発揮していたと思います。
まだまだアタック後に詰まってターンオーバーというシーンが見受けられますが、実際にPHXのロスターに入ってきた際は、逆になかなかボール持てないと思うのでこの数試合で良い動きを見せていたリバウンドやディフェンス面での貢献に期待したいです。
と、書いていたら、9/28にビッグトレードが成立しカマラはPORへ移籍、カマラ個人にとってはロスター入りしてプレイタイムを増やすチャンスだと思うので、グラントから色々学びながら成長していったら面白そうです。
PHX以外で今後可能性ありそうだなと思った選手
ハンター・ヘイル
トレイ・ジェイミソン
ジョーダン・アッシャー
グラント・シェフィールド
この4人はGリーグや2way契約での活躍次第ではチャンスもらえそうな気がしています。
シェフィールドはアンダーサイズ問題、ジェイミソンは外の動きに対応できるかどうか、ヘイルとアッシャーは一芸を磨いて役割を全うできるようになるかどうか。
このシリーズをやっていると、昔そういえば見たなーという感じで急に出てきた若手をカバーできたりするので、結構楽しいです。
最後に
最近ハマっているもの、その2。
MCUシリーズ。
色んなサブスクに入り過ぎて、消化しきれず勿体無いと思ったため、色々整理しました。
そしてスターウォーズシリーズと並行についに手を出してしまいました。
まだ途中までしか見れていませんが、今のところのお気に入りは「アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン」と「アントマン」です。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!
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2020-2021
イースト:アトランタ・ホークス
ウエスト:メンフィス・グリズリーズ
2021-2022
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ウエスト:ダラス・マーベリックス
2022-2023
イースト:トロント・ラプターズ
ウエスト:ミネソタ・ティンバーウルブズ
この記事は、毎年ランダムに選んだチームを1年間追いかけ、NBAをよりマルチな形で楽しもうと思っている男が、個人的に思ったことをレポートしていきます