#02 MILのプレシーズンを振り返る




いよいよNBA開幕しますね。

シーズン中の通勤時間はNBAを観ていますが、それまでの期間を繋いでくれたのがマーベルシリーズ。

現在ワンダ&ビジョンを観ています、ctrainerです。

ここからはだいぶペースが下がってしまいそうです。

この記事は、毎年ランダムに選んだチームを1年間追いかけ、NBAをよりマルチな形で楽しもうと思っている男が、個人的に思ったことをレポートしていきます

本日のレポート内容

MILのプレシーズンを振り返る

試合結果

GAME1 vs CHI 105-102 〇

https://twitter.com/Bucks/status/1711099541221470300

ヤニス、リラード、ミドルトンお休みで新顔組はビーズリーがまずスターターに。

ウィギントンがガードのポジションに入っているMILは、序盤ロペス、ポーティスで加点していく。

対するCHIはテンポ良く加点、MILはちょっとターンオーバーが多く2桁リードを許す。

ローテ2巡目で出場してきたのがカナトン、ボーチャンプ、タナシス、ロロ、タイタイの5人。

良い感じのトランジションが出始め、9点ビハインドで次のクォーターへ。

第2Qはカナトンとタナシスが攻守にエナジーを見せて点差を詰める序盤、スターター組も戻って混ざり始め、ジワジワと点差を詰める。

中盤からAJJがイン、CHIの得点が停滞している間にスリーが決まり始め、ワンポゼッション差で終盤へ。

ビーズリー、クラウダーのスリーが連続で決まって逆転、この成功率をチームで維持できるかが今シーズン大事になりそう。

最後は接戦になり、リードチェンジしながら1点ビハインドで後半へ。

第3Qはポーティス、ロペスはお休み、CHIもBIG3下げてます。

接戦の展開が続く中で、ビーズリーがこの試合ディフェンスの意識高そうな動きを見せていて好印象。

ハーフコートオフェンスの様子を見て感じたのが、まだロロのハンドオフの距離感やタイミングがまだ手探りな感じがあり、シーズン戦っていく中で改善していくかどうか。

終盤には3人目のビッグマン、ボールデンがイン。

ボーチャンプが結局この試合のリーディングスコアラーになりますが、若干空回っている感がありました。

特に強引なペイントタッチから苦しいパスになっているシーンが多く、キックアウトの部分が課題のように見えました。

両チーム3rdユニットくらいまで回り始め、サマーリーグみたいな展開の中、この試合で輝きを見せたのがAJJ。

スティールからのワンマン速攻で見せた強烈なダンクで会場を沸かし、アシスト成功にはなりませんでしたが、ちょっとびっくりするタイミングでアリウープのロブパス出したり。

タナシスもこのメンツの中で存在感を見せ、エナジーガイとして良い動きを見せます。

終盤に入ったティミーが試合の終わり際にオフェンスリバウンドから貴重な勝ち越し点を挙げることに成功。

そしてファウルゲームをボーチャンプがしっかりフリースロー決めて最終105-102で勝利しました。

GAME2 @ MEM 102-108 ×

この試合はペインがスターターとして初出場、ヤニス、リラード、ミドルトンは引き続きお休み。

トランジションの多いMIL、ポーティス、クラウダー、ビーズリー辺りが結構早いテンポでシュートまでいっている印象。

ローテションは前の試合と大きく変わりはなく、カナトン、さらにロロ、タナシス、ウィギントン、ボーチャンプと続く。

終盤に逆転に成功、カナトンがオフェンスを良い感じで引っ張ります。

最終3点リードして次のクォーターへ、何とかリードを保つMILですが中盤に入る頃に同点にされて接戦になりますが終盤は互いにバタつき得点が伸び悩み。

MILはグリーンがプレシーズン初出場。

そして前の試合ではやっていなかったと思うゾーンディフェンスをATOで披露、色々と仕掛けを作り始めています。

が、MEMのペイントアタックを止められず、インサイドのディフェンスがこの試合ではここまで課題となっているMIL。

最終53-51で2点リードして後半スタート、MILはロペスを後半起用せず。

早々にMEMに逆転を許し、ここからリードチェンジを繰り返す展開。

終盤に前の試合良い動きしてたAJJがイン、ちょっとガチャガチャしたMEMっぽい試合展開に少し乗り遅れて、5点ビハインドで最終クォーターへ。

テンポを無理して上げ、雑なシュートで終わってしまうポゼッションが多く、この辺りはチームで形を作るのか、ガードにコントロールしてもらうか。

今年の編成で行くと、もしかしたら昨年よりもトランジションを増やし、ペースを上げていきそうな気配はしているので、試合のそういった流れの部分も注目したいです。

ジワジワと離されて残り9分に2桁リードを許すMIL、リビングストンがプレシーズンデビューし、AJJがまたもコーストトゥコーストで強烈なダンクを叩き込む。

残り4分を切って16点ビハインド、リビングストンがハッスルプレイで存在感を示し、オールコートでのプレッシャーディフェンスも一定の効果はあったように思います。

エイドリアン・グリフィンHCが最後までタイムアウトを取って指揮している姿も、新シーズンに向けてチームとして良い経験を積めているのではないかと思います。

最後までキッチリと試合を戦い、最終108-102で敗退となりましたが、観てて良い試合でした。

GAME3 @ LAL 108-97 〇

初のリラード、ヤニスが出場するこの試合、序盤はLALペース。

リラードは得点こそないものの、ピックするだけでディフェンスをかなり引きつけられるので、外はこれまでよりも空きやすい印象。

中盤には5枚替えをするMIL、徐々に追い上げ始め2ndラインナップではまだ新顔の多いLALを追いかける。

終盤ペインの連続得点で逆転しますが、最終1点ビハインドで次のクォーターへ。

第2Qは2ndラインナップのまま戦うMIL、ボーチャンプ、ポーティスが加点していき接戦。

中盤に入るところで完全にスターターに戻し、ヤニスのアシストからリラード、クラウダーの連続スリーと、これから多く期待されるシーンが見れました。

終盤にはこのメンツでのゾーンディフェンスも試したりしましたが、ウッド、AD、ハ村のビッグラインナップも強力で、接戦のまま最終56-53で後半へ。

第3QはLALはメンツを下げ、MILはヤニスがお休み、リラードは出場。

1stオプションリラードの状態で戦うMIL、相手の出来もありますがジワジワと点差を広げることに成功する序盤。

中盤に2桁リードに成功、ディフェンスにおいてはリラードのサイズ差を突かれるシーンもありますが、これは想定できたことでこれにどうHCがチームとして答えを出していくか注目。

終盤に入り2ndユニットでペイントを割られ始めてしまい、オフェンスリバウンドからの展開も許してしまいますが、最終86-79で7点リードで最終クォーターへ。

第4Qは頭からタナシスがイン、チームとして得点は伸び悩みますがディフェンスの硬さを維持できている序盤。

続いてAJJ、リビングストンが入りサマーリーグみたいな空気で進む試合、中盤にゾーンを敷かれて攻めあぐねるMIL。

ジワジワ追い上げられ、決して良い内容ではありませんが、終わり際にカナトンがスティールとスリーでしっかり仕事をする。

最終108-97でMILが勝利となりました。

GAME4 @ OKC 101-124 ×

この試合はロロ、カナトンがスターターに入りロペス、ポーティスは休養、相手のOKCはほぼフルメンバー。

両者速いテンポを好みアテンプトが多い序盤、OKCペースで進む中なんとか離されずに着いていくMIL。

最初のローテでタナシス、グリーンがイン、そしてボーチャンプ、ペインと続き、ヤニスがすぐに戻るレギュラーシーズンっぽい動きを見せるMIL。

終盤にかけてOKCのオフェンスの精度が上がってきたことでビハインドを背負うMIL、最終27-19とオフェンスが奮わずに次のクオーターへ。

第2Qは頭からAJJが入り、ファーストタッチでスリーをヒット、さらにトランジションでアシストし良い動き見せます。

MIL悪くない入りを見せますが、それ以上にOKCが質の高いオフェンスを披露、またOKCのゾーンディフェンスにアジャストするのに少し遅れて2桁リードを許し中盤へ。

ロペス、ポーティス不在の影響がディフェンスよりもオフェンスにて感じられる内容で、ヤニスがいないと外で回してスリーばっかになりがちなMILオフェンス。

リラードのシュートタッチがイマイチな中、ビーズリーが高確率でスリーを決めてオフェンスを牽引。

カナトンもそれに続き、ロールプレイヤー達が奮起して最終59-54で5点ビハインドで後半へ。

第3Qはスターターと同じメンバーでスタート、相変わらずペースの速いOKCのアタックにちょっとついていけないシーンもあるMIL。

リラードのペイントタッチからのキックアウトでシューター陣はかなり恩恵を受けて、ノーマークのシュートを打てているのでジワジワと追い上げていく中盤。

しかしOKCも底力を発揮、中々相手の攻め所を絞れないMILはまた少しずつ遅れを取る。

終盤はタナシス5番のスモールラインナップを敷くMIL、さらにリラードとペインを並べるというあまり見なかったパターン。

さらにタナシスもリビングストンに変えてノービッグでのゾーンディフェンスをしますが、逆に点差は離され最終96-77で19点差にされて最終クオーターへ。

第4Qはウィギントンも入れてスーパースモール継続、そしてフルコートのゾーンディフェンスを試すMIL。

途中からはティミーを入れて完全に3rdユニットで戦うMIL、OKCのスリーが好調で勢いを止められず。

好材料としてはグリーンの外が良く入っていたことくらい、中盤からボールデンと恐らく初出場のムーアとゴートマンがコートイン、タイタイもこのタイミングで起用されます。

試合は最終124-101で大敗となりました。

GAME5 vs MEM 124-116 〇

ミドルトンがプレシーズン初出場、リラード、ヤニス、ロペスに加え、ビーズリーが残り1枠に入っているスターター。

最初のローテはヤニス→クラウダーと交代、その後の時間帯はリラード、ミドルトンが交互に攻める。

すぐにヤニスが戻りビーズリーと交代、HCが変わってもこまめにローテしているMIL。

リラードのスリー、ヤニスのアンドワン、ロペスのスリーと一気に勢いに乗るシーンがあり、これが今季どれだけ見れるかがMILの勝ち星に直結しそうな気配。

次のローテはミドルトン→カナトン、またリラードだけ残りロロ、ビーズリーを並べる。

その後はBIG3の誰かがコートに残りながら、各選手が自分の役割を全うしている感じで、ボールムーブもかなりスムーズ。

最終29-23で6点リードで次のクォータースタート、序盤はイーブンな展開。

この試合は欠場ですが、控えビッグマンとしてポーティスもいるのを考えると、中々良いオフェンスクオリティは保てそうな感じ。

また中盤にクラウダー、ビーズリー、ロペスと3連続でスリーをヒット、ホームのファンも大声援を送ります。

終盤はMEMがベインを中心に追い上げ始め同点に、スリーポイント一辺倒になり過ぎないバランスも重要そうです。

前半の終わり際には逆転されてしまい、ディフェンスに課題を残し58-52で後半へ。

第3Qはミドルトンは休養、クラウダーが入ってきています。

序盤はMEMに崩されて劣勢のMIL、ロペスが5つ目のファウルを取られてロロと交代。

ヤニス、リラードの2人で対抗するものの、中々ゲームのリズムは変えられず。

中盤からボーチャンプ、タイタイが起用され、ヤニスがセンターポジションに。

一時ヤニスの活躍で流れに乗りかけますが、MEMに挽回される終盤。

結局94-85の9点ビハインドで第4Qスタート、リラードとともにグリーン、AJJなど若手と組ませて出場。

ここでボーチャンプが連続スリーでチームに火をつけ追い上げムードの序盤。

若手陣のハードなディフェンスでMEMの3rdユニットを相手に主導権を握る。

中盤は接戦の展開、タイタイも攻守に積極的なプレイを見せ存在感を発揮、グリーンもこのクォーターだけで3本目のスリーをヒット。

MEMも負けておらず、この終盤で若手が良い動きを見せて見応えのある試合に、タイタイ→タナシスへのアシストが連続で通ってリードを保つMIL。

さらにAJJのテイクチャージにプットバック、こちらも持ち味を発揮。

最後までホームのファンの前で熱いプレイを見せたMIL、最終124-116で勝利となりました。

所感

ヤニス&リラード、そしてローテーション

プレシーズンの中でも限定的にしか見れなかったので、細かな連携はシーズンの序盤に成熟していくことを期待したいところ。

この二人のパフォーマンスはそこまで気にならず、それよりもローテーションの仕方がどうなるか。

結局順番に休養しながらのプレシーズンだったのでフルロスター揃っての稼働が見られませんでした。

特にペイントに関して言えば、これまでもヤニス、ロペス、ポーティスをメインにやってきたことを考えれば充分なのかもしれませんが、ロロ、タナシスを加えた5人でシーズンを闘い切れるか。

ビッグマンたちのコンディションを整えて戦うこと、そしてあり得そうなのがスモールラインナップも使うかもしれないので、その辺りの采配を注目したいと思います。

ゲームの流れをコントロールできるか

昨季のロスターと比べて一番懸念されるのがプレイメイカーの減少。

ホリデーの大きな影響だけでなく、カーター、そしてイングルスもいたことを考えるとリラード、ペインにゲームを落ち着かせて欲しいシチュエーションが増えてきそうな気配。

このプレシーズンでもスリー乱発、トランジションで無理やり打ってカウンター食らうシーンがいくつかありました。

リラードとのピックもこのプレシーズンではターンオーバーに繋がってしまうシーンがいくつか見られ、シンプルにアイソした方が相手怖いと思うんじゃないかなんて邪推しています。

ペースコントロール、メリハリをつける、暴走しそうなタイプの選手が数人見受けられるロスター、今年のMILは自滅しないことが重要かもしれません。

若手の躍進に期待

このサマーリーグも込みでかなり好きになったのがアンドレ・ジャクソンJr。

身体能力、ハッスルプレイ、そして今いるロスターの中でちょっと違う視点を持ってそうなパス。

リラード、ビーズリーの攻撃力のあるタイプに並べるように成長していって欲しいです。

ボーチャンプもちょっと気負ってしまうシーンがあったものの、ローテーションの一角として安定感を期待したいし、グリーンのスリーも活かすことができれば面白くなりそうです。

スタッフについて

このプレシーズン中にテリー・ストッツACがチームを離脱したとのこと。

リラードがPORで長年一緒にやってきた元HCなので、グリフィン新HCをどうサポートしていくのかと思いきや、何か上手くいかなかったのかもしれません。

しかし、ネガティブには捉え過ぎずに、開幕前に一つの火種を消化できたと思っても良いかもしれません。

シーズン中に突然そういったことがあると、チームの空気に影響したり、それが勝敗にも繋がってしまうので。

そしてグリフィンHCのスタイルがどんな感じなのかは、このプレシーズンでは掴み切れませんでしたが、メンツは明らかに高い攻撃力を有する選手が多いと思うので、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。

最後に

シーズン前に契約延長をしたヤニス、これでリラードとのコンビが継続していきそうです。

何が起こるか分からないNBAではありますが、ファンは非常に嬉しかったのではないかと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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