
NBAの歴史には、一つの大型トレードによって、その後のフランチャイズの未来が大きく変わった瞬間があります。
2019年夏。
ロサンゼルス・クリッパーズは、オクラホマシティ・サンダーからポール・ジョージを獲得。
そのトレードによってOKCへ渡ったのが、
シェイ・ギルジャス・アレキサンダー。
ダニーロ・ガリナリ。
そして大量のドラフト指名権でした。
その後SGAはOKCの中心へと成長し、サンダーは新しい時代へと進んでいきます。
しかし、前回の観測「#002-2」では、カワイ・レナードがLACへ移籍しなかったことでポール・ジョージの大型トレードが消滅。
SGAはLACに残留しました。
つまり、この世界のOKCにはシェイが来ない。
大量のドラフト指名権も来ない。
そしてポール・ジョージは、ラッセル・ウェストブルックとともにOKCに残っています。
では、史実とはまったく違う状況に置かれたサンダーは、どのような未来を選ぶのでしょうか。
NBAマルチバース #002-3では、#002-2から続く同じ世界を、今度はオクラホマシティ・サンダー側から観測します。
動画内で実施したサイコロの割り当てと、そこから発生した世界線を振り返ります。
※この記事は、実際の出来事や当時のチーム状況をもとにした仮想考察です。
もしOKCがSGAを獲得できなかったら【NBAマルチバース #002-3】
現実世界で起きたこと
2018-19シーズン。
OKCには、
ラッセル・ウェストブルック。
ポール・ジョージ。
スティーブン・アダムズ。
デニス・シュルーダー。
ジェレミー・グラント。
アンドレ・ロバーソン。
などの選手が所属。
ウェストブルックとポール・ジョージを中心に、ウエスタン・カンファレンスで優勝を目指していた。
ポール・ジョージはこのシーズン、MVP投票でも上位に入る活躍。
しかしプレーオフでは、ファーストラウンドでポートランド・トレイルブレイザーズに敗退。
そして2019年夏。
カワイ・レナードのLAC移籍に合わせる形で、クリッパーズがポール・ジョージ獲得へ動いた。
OKCは大型トレードを成立させ、
シェイ・ギルジャス・アレキサンダー。
ダニーロ・ガリナリ。
そして複数のドラフト指名権を獲得。
その後、ラッセル・ウェストブルックもヒューストン・ロケッツへ移籍した。
ウェストブルックとポール・ジョージを中心とした時代は終了。
OKCは新しいチーム作りへと向かっていった。
その中心となったのがSGAだった。
今回発生する分岐点
前回のNBAマルチバース #002-2。
そこでは、カワイ・レナードを獲得できなかったLACが大型補強を行わず、現有戦力を維持する道を選択した。
その結果、
ポール・ジョージ獲得トレードは発生しない。
SGAはLACに残留。
ガリナリもLACに残留。
大量のドラフト指名権もOKCへ渡らない。
ポール・ジョージはサンダーに残る。
さらにポール・ジョージが移籍しないため、その後に発生したラッセル・ウェストブルックのHOU移籍も、自動的には発生しない。
つまりOKCには、
ラッセル・ウェストブルック。
ポール・ジョージ。
二人のスターが残っている。
一方で、現実世界で未来を支えることになるSGAと大量のドラフト資産は存在しない。
ここからOKCが再建を選ぶのか。
それとも、もう一度ウェストブルックとポール・ジョージで優勝を狙うのか。
サンダーの新しい歴史を観測していく。
NBAマルチバースのサイコロルール
NBAマルチバースでは、選手の決断、チームの補強方針、トレード、シーズン結果など、複数の可能性が考えられる出来事をサイコロで決定。
サイコロを振る前に、1から6までの出目にそれぞれ結果を割り当てる。
結果を確認した後の振り直しはなし。
どのような目が出たとしても、それが今回観測する世界線の正式な歴史となる。
サイコロ①|ラスとポール・ジョージをどうするのか
最初に決めるのは、OKCの今後の方針。
プレーオフでは2年連続でファーストラウンド敗退。
同じチームで再び挑戦するのか。
どちらか一人を放出してチームを作り直すのか。
それとも二人を残したまま、さらに戦力を加えるのか。
| 出目 | 結果 |
|---|---|
| 1〜2 | ラスをトレードしPG中心へ再編+その逆 |
| 3〜4 | 2人を残して2019-20シーズンを戦い、翌夏に判断 |
| 5〜6 | 2人を残し、2019年夏から追加の大型補強を狙う |
観測結果、「5」。
ウェストブルックとPGを残して大型補強へ
OKCは再建を選ばなかった。
ラッセル・ウェストブルック。
ポール・ジョージ。
二人を残し、2019年夏からさらに大型補強を狙う。
SGAとドラフト指名権を中心に未来へ進んだ現実世界とは正反対。
この世界のサンダーは、
今ある戦力で、もう一度優勝を狙う。
その道を選択した。
サイコロ②|誰をトレードに使うのか
ウェストブルックとポール・ジョージを残しながら大型補強を行う。
そのためには、別の主力選手をトレードに出す必要がある。
| 出目 | 結果 |
|---|---|
| 1 | スティーブン・アダムズ中心 |
| 2 | アダムズ+若手または指名権 |
| 3 | デニス・シュルーダー中心 |
| 4 | シュルーダー+若手または指名権 |
| 5 | ロバーソン、若手、指名権を組み合わせる |
| 6 | 複数の主力を使ったオールイン補強 |
観測結果、「1」。
OKCがトレードの中心に据えるのは、
スティーブン・アダムズ。
長年OKCのインサイドを支えてきたセンター。
スクリーン。
オフェンスリバウンド。
ゴール下でのフィジカル。
ウェストブルックとの連携。
チームにとって重要な存在だが、ラスとPGを残して新たな主力を獲得するためのアセットとなった。
サイコロ③|OKCが狙う選手
続いて、アダムズを中心としたパッケージで誰を狙うのか。
候補となったのは6人。
| 出目 | ターゲット |
|---|---|
| 1 | ケビン・ラブ |
| 2 | マイルズ・ターナー |
| 3 | ゴードン・ヘイワード |
| 4 | ラマーカス・オルドリッジ |
| 5 | ジュルー・ホリデー |
| 6 | ブレイク・グリフィン |
観測結果、「3」。
OKCがターゲットに選んだのは、
ゴードン・ヘイワード。
得点。
ボールハンドリング。
ゲームメイク。
複数の役割をこなすことのできる大型ウイング。
ウェストブルックとポール・ジョージに加えて、もう一人オフェンスを組み立てられる選手を加える狙いとなった。
ちなみにヘイワードは、現実世界ではキャリア終盤となった2024年にOKCへ加入。
今回の世界では、その合流が大幅に早まる可能性が生まれた。
ただし、ターゲットが決まってもトレードが成立するとは限らない。
サイコロ④|ゴードン・ヘイワード獲得は成立するのか
OKCが提示するのは、スティーブン・アダムズを中心としたパッケージ。
ボストン側にもセンターを補強する理由はある。
一方で、ヘイワードも主力として残したい選手。
簡単に成立するトレードではないと考え、成功確率は低めに設定した。
| 出目 | 結果 |
|---|---|
| 1〜2 | トレード成立 |
| 3〜6 | トレード不成立 |
観測結果、「1」。
トレード成立
OKCがゴードン・ヘイワードを獲得。
※具体的な追加選手、若手、指名権などの交換内容については今回の世界線では固定していません。
こうしてサンダーには、
ラッセル・ウェストブルック。
ポール・ジョージ。
ゴードン・ヘイワード。
新たなビッグ3が誕生した。
新生OKCのスターター
ヘイワードを獲得したことで、OKCの攻撃の選択肢は大きく増えた。
一方で、先発センターだったアダムズはチームを離れている。
その穴を埋めるのは、ナーレンズ・ノエル。
そして現実世界ではデンバーへ移籍したジェレミー・グラントも、この世界では優勝を狙うOKCに残留する想定となった。
スターターは、
ラッセル・ウェストブルック。
ポール・ジョージ。
ゴードン・ヘイワード。
ジェレミー・グラント。
ナーレンズ・ノエル。
さらにシックスマンにはデニス・シュルーダー。
ウェストブルック。
ポール・ジョージ。
ヘイワード。
シュルーダー。
ボールを持って攻撃を作れる選手が複数存在する。
一方で、
アダムズが担っていたリバウンド。
サイズ。
フィジカル。
スクリーン。
インサイドには明確な弱点も残る。
このトレードがOKCをどこまで押し上げるのか。
サイコロ⑤|2019-20シーズンの順位
新たなビッグ3で迎える2019-20シーズン。
| 出目 | 順位 |
|---|---|
| 1 | 西6位 |
| 2 | 西5位 |
| 3 | 西4位 |
| 4 | 西3位 |
| 5 | 西2位 |
| 6 | 西1位 |
観測結果、「3」。
OKCはウエスタン・カンファレンス4位。
ウェストブルックがスピードで試合を動かす。
ポール・ジョージが攻守の中心を担う。
ヘイワードが三人目のボールハンドラーとしてオフェンスを整理。
新たなビッグ3を中心に、OKCは西の上位へ進出した。
史実のように解体へ向かうのではなく、
再び優勝を狙える位置でプレーオフへ。
ただし、アダムズを失ったインサイドへの不安は最後まで残った。
サイコロ⑥|プレーオフはどこまで勝ち進むのか
最後に決めるのは、2019-20シーズンのプレーオフ結果。
| 出目 | 結果 |
|---|---|
| 1 | ファーストラウンド敗退 |
| 2 | カンファレンス準決勝敗退 |
| 3〜4 | ウエスタン・カンファレンス決勝敗退 |
| 5 | NBAファイナル敗退 |
| 6 | NBA優勝 |
観測結果、「3」。
OKCはウエスタン・カンファレンス決勝まで進出。
NBAファイナルまであと一つ。
新しいサンダーは、2019年夏の大型補強によって優勝争いへ戻ってきた。
西準決勝|ロサンゼルス・レイカーズ撃破
西4位からファーストラウンドを突破。
続くカンファレンス準決勝で対戦するのは、
ロサンゼルス・レイカーズ。
レブロン・ジェームズ。
アンソニー・デイビス。
スターの力に加え、サイズでも大きな強みを持つ優勝候補。
アダムズを失ったOKCにとって、決して相性のいい相手ではない。
しかし今回のOKCには、
ウェストブルック。
ポール・ジョージ。
ヘイワード。
三人のクリエイターがいる。
ウェストブルックへ守備を集中すればPGが攻める。
PGへ守備を寄せればヘイワードが攻撃を作る。
さらに守備ではポール・ジョージとグラントを中心に、複数の選手をレブロンへぶつけることができる。
激戦の末、OKCがLALを撃破。
NBAファイナルまであと一つに迫る。
西地区決勝|ヨキッチを止められなかったOKC
ウエスタン・カンファレンス決勝。
相手はデンバー・ナゲッツ。
ニコラ・ヨキッチ。
ジャマール・マレー。
そして、このシリーズでOKCに大きな問題が発生する。
ヨキッチとマッチアップするセンターが、
ナーレンズ・ノエル。
ノエルには機動力とリムプロテクトがある。
しかし、ポストでヨキッチと身体をぶつけ続けるフィジカルでは分が悪い。
グラントがヘルプへ向かえば、
ヨキッチが空いた選手へパス。
ダブルチームを仕掛ければ、
カッティングを使われる。
守備を下げれば、
自ら得点する。
そしてこのシリーズで、2019年夏のトレードが再び大きな意味を持つこととなった。
スティーブン・アダムズ。
身体を当てる。
リバウンドを争う。
ヨキッチとフィジカルに戦い続ける。
まさに、このシリーズで必要だったタイプのセンター。
ヘイワードを獲得したことで、OKCのオフェンスには新しい選択肢が生まれた。
その力によってレイカーズを撃破。
しかし、そのヘイワードを獲得するために失ったアダムスの穴が、最後にヨキッチ相手で表面化する。
OKCはDENに敗退。
NBAファイナル進出には届かなかった。
SGAを失ったOKCが選んだ未来
現実世界のOKCは、ポール・ジョージを放出したことでSGAと大量のドラフト指名権を獲得。
ウェストブルックも移籍し、未来へ向けたチーム作りへ進んだ。
今回の世界では、その未来が存在しない。
SGAは来ない。
大量のLACのドラフト指名権も来ない。
代わりに残ったのが、
ウェストブルックとポール・ジョージ。
OKCは二人の時代を終わらせるのではなく、
さらに延長する道を選んだ。
アダムズを放出。
ヘイワードを獲得。
新しいビッグ3を作り、西4位からウエスタン・カンファレンス決勝へ進出。
現実世界とはまったく異なるサンダーの歴史が生まれた。
ただし、NBA優勝には届かなかった。
未来のSGAを失った代わりに得たのは、
ウェストブルックとポール・ジョージでもう一度優勝へ挑戦する時間だった。
この世界で観測された世界線
今回のサイコロによって、次の歴史が確定。
・ポール・ジョージのLAC移籍が発生しない
・SGAはLACに残留
・大量のLACドラフト指名権もOKCへ移動しない
・ウェストブルックもOKCに残留
・OKCはラスとPGを残して再び優勝を目指す
・スティーブン・アダムズをトレードアセットに設定
・ゴードン・ヘイワード獲得へ動く
・トレード成立
・ラス、PG、ヘイワードの新たなビッグ3が誕生
・2019-20シーズンはウエスタン・カンファレンス4位
・プレーオフでLALを撃破
・ウエスタン・カンファレンス決勝でDENに敗退
・NBAファイナル進出には届かない
SGAを獲得できなかったことで、OKCは現実世界のような再建へ進まなかった。
代わりにウェストブルックとポール・ジョージの時間を延長。
ヘイワードを加え、再び西の上位へ戻ることに成功した。
まとめ
もしOKCがシェイ・ギルジャス・アレキサンダーを獲得できなかったら。
今回観測された世界では、ポール・ジョージがOKCに残留。
それによってラッセル・ウェストブルックもチームに残り、サンダーは再建ではなく再び優勝を狙う道を選びました。
そして、さらなる大型補強へ。
スティーブン・アダムズを放出し、ゴードン・ヘイワードを獲得。
ウェストブルック。
ポール・ジョージ。
ヘイワード。
新たなビッグ3が誕生しました。
2019-20シーズンは西4位。
プレーオフではレブロンとADを擁するLALを撃破。
ウエスタン・カンファレンス決勝まで勝ち進みます。
しかし、最後に立ちはだかったのがニコラ・ヨキッチを擁するDEN。
そして、そこで大きくなったのがアダムスを失った影響でした。
ヘイワードを獲得したことで生まれた攻撃力。
アダムスを失ったことで生まれたインサイドの弱点。
一つのトレードがOKCを西の決勝へ導き、
同時に、その先へ進むための壁にもなった。
現実世界ではSGAを獲得し、未来へ進んだOKC。
今回の世界では、未来を手放した代わりにウェストブルックとポール・ジョージの時代を延長した。
たった一つのトレードが消えるだけで、選手の移籍、チームの方向性、優勝争い、その後のNBA全体の歴史まで変化していく。
それが、NBAマルチバースで観測するもう一つのNBA史。
おまけ|もう一つの世界線「Prototype 002-3」
今回の本編では、最初のサイコロによってラッセル・ウェストブルックとポール・ジョージを維持し、追加補強へ動くルートに進んだ。
しかし、最初の方針決定では当然、別の可能性も存在していた。
もしOKCが2019年夏に、
「ウェストブルックかポール・ジョージのどちらかを放出し、チームを再編する」
という道を選んでいた場合。
その先では、どのようなトレードが起こり得たのか。
プロトタイプでは、ウェストブルックを軸にした3案、ポール・ジョージを軸にした3案に分け、6択のサイコロを用意した。
史実ではポール・ジョージのトレードによって大量のドラフト資産がOKCへ渡り、ウェストブルックもクリス・ポールや将来の指名権へと姿を変えた。
そのため、この世界線でも2人は大型トレードを成立させられるだけのアセットとして扱う。
再編ルートの6択
| 出目 | 放出の中心 | 交渉相手 | OKCが狙う見返りの軸 | 方向性 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ラッセル・ウェストブルック | HOU | クリス・ポール+将来の指名権 | 史実のトレードを1年遅れで再現 |
| 2 | ラッセル・ウェストブルック | WAS | ジョン・ウォール+保護付き1巡目指名権 | 史実の2020年トレードをOKCとの間で再現 |
| 3 | ラッセル・ウェストブルック | PHX | ルビオ、ウーブレ、若手、1巡目指名権 | PGを残してロスター全体を厚くする |
| 4 | ポール・ジョージ | GSW | ウィギンズ、2020年全体2位指名権、追加指名権 | ラスを残しながら若返り |
| 5 | ポール・ジョージ | POR | CJ・マッカラム、若手、将来の指名権 | ラスの隣に新しい得点源を加える |
| 6 | ポール・ジョージ | TOR | パスカル・シアカム中心のパッケージ | カワイとPGをトロントで組ませる |
ここでは交換要員や指名権の細かな保護条件までは決めず、あくまで**「どのスターを、どの方向へ動かすのか」**という交渉の骨格だけを設定した。
1|ウェストブルックをHOUへ
最初の案は、史実で2019年に成立したウェストブルックとクリス・ポールのトレードを、1年遅れて発生させるルート。
この世界では2019年夏にウェストブルックがOKCを離れていないため、クリス・ポールも引き続きHOUに所属している。
そこでHOUがジェームズ・ハーデンとの組み合わせを変えるため、改めてウェストブルック獲得へ動く。
HOU獲得
- ラッセル・ウェストブルック
OKC獲得
- クリス・ポール
- 複数の将来指名権
- 指名権交換権
OKCはポール・ジョージを残したまま、ウェストブルックをクリス・ポールと将来資産へ変換。
この場合、
クリス・ポール+ポール・ジョージ
という史実には存在しなかったコンビが誕生する。
再建へ大きく舵を切るというより、PGを残しながらチームの形を変える再編ルートとなる。
2|ウェストブルックをWASへ
続く案は、史実の2020年にHOUとWASの間で成立したトレードを、この世界ではOKCとWASの間で発生させるもの。
WAS獲得
- ラッセル・ウェストブルック
OKC獲得
- ジョン・ウォール
- 保護付き1巡目指名権
WASでは、
ブラッドリー・ビール+ウェストブルック
のバックコートが誕生。
一方のOKCはポール・ジョージを残しながら、ウォールの復活に賭け、さらに将来のドラフト資産も確保する。
優勝を目指して即座に戦力を上積みするというより、
PGを残しながらウェストブルックの大型契約を別のアセットへ変える
中間的な再編案となる。
3|ウェストブルックをPHXへ
3つ目は、PHXがウェストブルック獲得へ動く世界線。
史実のPHXは2020年オフに、リッキー・ルビオ、ケリー・ウーブレ・ジュニア、若手、1巡目指名権などを使ってクリス・ポールを獲得した。
しかし、この世界ではクリス・ポールがHOUに残っている。
そこで同じようなパッケージを、ウェストブルック獲得に向ける。
PHX獲得
- ラッセル・ウェストブルック
OKC獲得
- リッキー・ルビオ
- ケリー・ウーブレ・ジュニア
- 若手選手
- 将来の1巡目指名権
PHXでは、
デビン・ブッカー+ウェストブルック
という攻撃的なバックコートが誕生。
OKCはPGを残しながら、ルビオのゲームメイク、ウーブレのウイング力、若手、将来の指名権を追加する。
スター同士を入れ替えるトレードではなく、
ポール・ジョージを中心にロスター全体を作り直す
方向となる。
4|ポール・ジョージをGSWへ
ここからは、ポール・ジョージを放出する3案。
最初の候補はGSW。
GSW獲得
- ポール・ジョージ
OKC獲得
- アンドリュー・ウィギンズ
- 2020年ドラフト全体2位指名権
- 将来の1巡目指名権、または交換権
2020年のGSWはドラフト全体2位指名権を保有。
これをウィギンズと組み合わせ、即戦力のスター獲得へ動く世界線となる。
GSWでは、
- ステフィン・カリー
- クレイ・トンプソン
- ポール・ジョージ
- ドレイモンド・グリーン
という豪華な布陣が形成される。
一方のOKCはウェストブルックを残しながら、ウィギンズと全体2位指名権を獲得。
その2位指名権を誰に使うのか、あるいはさらにトレードするのか。
ここから新たな分岐にもつながるルートだった。
5|ポール・ジョージをPORへ
5つ目は、PORがデイミアン・リラードのパートナーとしてポール・ジョージを狙う案。
POR獲得
- ポール・ジョージ
OKC獲得
- CJ・マッカラム
- 若手選手
- 将来の1巡目指名権
PORでは、
デイミアン・リラード+ポール・ジョージ
を中心に、ウェスト優勝を狙うロスターを形成。
一方のOKCにはCJ・マッカラムが加入し、
ウェストブルック+CJ
という新たなバックコートが誕生する。
サイズやディフェンス面には課題を残すものの、得点力は維持。
CJをそのまま起用するのか、さらに別のトレードへ使うのかという可能性も残る。
6|ポール・ジョージをTORへ
最後は、Universe 002ならではの分岐。
この世界では、すべての始まりとなったカワイ・レナードがTORに残留している。
そのTORが、さらにポール・ジョージ獲得へ動く。
TOR獲得
- ポール・ジョージ
OKC獲得
- パスカル・シアカムを中心としたパッケージ
- 必要に応じて若手や指名権
これが成立すれば、
カワイ・レナード+ポール・ジョージ
という、史実ではLACで誕生したコンビがトロントで結成される。
一方のOKCはウェストブルックを残しながら、より若いパスカル・シアカムを獲得。
ウェストブルック+シアカム
を中心とした新たなチームへ移行する。
何よりこの案は、Episode002-1で起きた最初の分岐、
「カワイ・レナードがTORに残留する」
という出来事に、再び物語がつながっていく。
6つの候補の中でも、Universe 002全体のストーリーとして特に大きな広がりを持つ分岐だった。
本編では選ばれなかった、もう一つの可能性
このように、最初のサイコロでチーム再編を選んでいた場合には、
ウェストブルックを動かしてPG中心へ移行する世界
と、
ポール・ジョージを動かしてウェストブルック中心へ再編する世界
の両方を想定していた。
しかし実際の本編で選ばれたのは、そのどちらでもない。
ウェストブルックとポール・ジョージの2人を残し、さらに戦力を加える道だった。
結果として、OKCは再建でも片方のスターを中心とした再編でもなく、
「この2人でもう一度勝負する」
という世界線へ進むことになる。
ここからスティーブン・アダムズを中心アセットとした大型補強へ動き、Episode002-3本編の物語が始まっていった。
最後に
NBAマルチバース #002-3、いかがだったでしょうか?
一旦この002のシリーズはお休み、また別バースに入ります。
現実の世界ではちょうどラスが引退を表明。
見ていて好きなタイプのパッションと、まだ出来そうだなと感じるタイミングでの引退、合わせてとっても好きだし格好良いと思います。
彼の今後の生活が良いものになることを願っています。
お疲れさまでした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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