ご無沙汰しております、ctrainerです。
仕事が忙しかったり、ワールドカップ見ていたりでかなり更新に間が空いてしまいました。
今更ながら、サマーリーグを振り返っていこうと思います。
本日のレポート内容
MILのサマーリーグ2023を振り返る
サマーリーグロスター
契約選手
42 ヴィン・ベイカーJr:ルーキー/ドラフト外
35 パリス・バス:キャピターンズ・デ・アレシボ (プエルトリコ)/2017年ドラフト外
0 マーショーン・ボーチャンプ:2年目
17 ヒューゴ・ベッソン:メトロポリタン92(フランス)/2022年ドラフト58位(IND)
30 タイラー・ベイ:アイロニ・ネス・ジオナ(イスラエル)/2020年ドラフト36位(PHI)
29 タイラー・クック:Gリーグ ソルトレイクシティ・スターズ/2019年ドラフト外
19 アリオウ・ディアラ:スタッド・マリアン (マリ)/ドラフト外
98 タッコ・フォール:新疆フライングタイガース(中国)/2019年ドラフト外
20 AJ・グリーン:2way契約
00 アラン・グリフィン:ニューファウンドランド・グロウラーズ(カナダ)/2021年ドラフト外
44 アンドレ・ジャクソンJr:ルーキー/2023年36位
15 クリス・リビングストン:ルーキー/2023年58位
27 ニコ・マニオン:ヴィルトゥス・ボローニャ (イタリア)/2020年48位
41 アイバーソン・モリナー:Gリーグ ウィスコンシン・ハード/2022年ドラフト外
37 アンソニー・ターク:オスティロネス・デ・グアイマス(メキシコ)/2021年ドラフト外
26 ドリュー・ティミー:ルーキー/ドラフト外
28 リンデル・ウィギントン:2way契約
36 ジェイジアン・ゴートマン:オーバータイム・エリート
38 クレイグ・ランダル
18 オマリ・ムーア:2way契約
25 EJ・モンゴメリー
観戦前の所感
割と実績のある選手が多くサマリ強いかも
過去のサマーリーグで見たことのある名前、そして実際にNBAでの試合出場のある選手が多くいる今年のMILの布陣。
もしかしたら、サマーリーグ全体を通して良い成績を残す可能性もありますが、それよりも重要視したいのが将来性。
ドラフト組2人と2wayの3人、そして2年目のボーチャンプの6人については契約がある状態ですが、この5人よりもインパクトを残す選手が現れることを期待。
個人的にニコ・マニオンの活躍が見たいと思っています。
タッコ・フォールはウェンバンヤマ、チェット対策として今後どこかで活躍の機会があるような気もしますが、MILでその役割が務められるか。
7/8 vs DEN
<スターター>
リビングストン
ボーチャンプ
タッコフォール
アンドレ・ジャクソンJr
ニコ・マニオン
ルーキー二人の動きをチェックしたかったですが序盤はボールタッチが少ない。
マニオンはどうしたってサイズ不足がディスアドバンテージになるので、それ以上のインパクトを残せるかどうか、今のところそこまで。
ボーチャンプが積極的だがスコアできず、若干空回り?
ローテ2巡目でクック、ティミー、ランダル、ゴートマンがイン、2ndユニットの方が良い動きを見せる。
サウスポーのランダルとゴートマンが良い動きを見せるが、全体的に思い切りスリーが打ててないMIL。
前半の終わり際にプレスしたり、残り1分半残しでタイムアウトを取ったりと、しっかりチームとして戦っている印象のMIL、最終2点ビハインドで前半を終える。
後半に入り、まずはマニオンが2桁得点に到達、ボーチャンプも落ち着いてきた様子。
だがミスが多いMILはDENに2桁リードを許し、途中から2-3のハーフコートゾーンを採用。
そして残り4分にこの試合で一番の歓声の上がったマニオンのペネトレイトからのダンク。
流れを掴んだMILは終盤に逆転成功、2ndユニットが勢いを引き継ぎ16-2のランで試合を優位に進めて第3Qを終了。
2ndユニットのガード二人が積極的にアタック、結果的に点差を詰められマニオンが戻る。
クラッチタイムに入りMILはクックがスモールセンター、タッコ・フォールはこの時間コートに居れず。
MILはボーチャンプがファーストオプションとなり加点、出だし若干不安だったのでしっかりと調子を取り戻して良かったです。
終盤にジャクソンの2連続スーパーブロックが出て会場大盛り上がり、彼もインパクトを残しました。
最終90-82でMILがDENに勝利しました。
サマーリーグ1戦目なので若干浮き足立っていたような感じ。
まずマニオンが存在感を示し、ボーチャンプもオフェンスでチームを牽引。
ジャクソンのブロックがこの試合のハイライトプレイ、リビングストンやベンチから出たティミーなどの活躍に次回は期待したいです。
<その他気になったこと>
グリフィン新HCが指揮を取っているということは、今季の取り組みが早くもこのサマーリーグで垣間見えるかも。
7点リードの残り15秒を切ったところでタイムアウトを取り会場からブーイング、真面目にやっているなという印象のMIL。
DENのタイソン、バックドアパス通したり、スリーを決めたりとネクスト・クリスチャン・ブラウンみたいでめっちゃ良さそう。
7/9 vs PHX
<スターター>
リビングストン
ボーチャンプ
タッコフォール
アンドレ・ジャクソンJr
ニコ・マニオン
前日と同じスターターで臨むMIL、前回の反省を活かせずに序盤ターンオーバーが多くミスが多い展開。
2桁リードされリズムが良くない中、2-3のゾーンを敷きますがこれも効かず。
2ndユニットもパッとせずに第1Qが終了、第2Qから初出場のパリス・バスがイン。
まず印象に残ったのがティミー、ビッグマンながら良いアシストを連発。
チーム全体としては点差は詰めることができず、ゾーンを敷かれてさらにターンオーバーが増える。
前半の終わり際にボーチャンプが奮起し連続得点、10点ビハインドで後半へ。
第3Qの頭はボーチャンプ、タッコ・フォールの活躍で9-0のラン、中盤からクロスゲームに。
クックが良い合わせを見せてダンク3連発、このクオーターだけで2桁得点を稼ぎアピール。
リードを奪い取ってスタートする第4Q、前の試合からアンドレ・ジャクソンが身体能力を存分に発揮、この試合も強烈なチェイスダウンブロック未遂を見せます。
ニコマニオンはパッとせずこの試合スリーを全外し。
試合は接戦のまま進行、スモールラインナップ気味なPHXに対しタッコ・フォールが加点。
最終84-75でMILはサマーリーグ2連勝となりました。
ボーチャンプが20点と2日続けてリーディングスコアラー、そして前の試合と大きく変更はなくローテーションをしていたMIL。
タッコ・フォール、クック辺りは前の試合よりも良いところがアピールできたのではないかなと思います。
ターンオーバーが多いのが気になります。
<その他気になったこと>
対戦相手は西のピックアップチームのPHX、この後目線を変えてもう一回見ます。
PHXはカマラが活躍、しっかりとPHX目線で見るときにもチェックしていきたいと思います。
ゴートマンがどうやらオーバータイム・エリート出身らしく何度もワードが聞こえてきました、時間あるときに調べてみます。
7/12 vs BKN
<スターター>
リビングストン
ボーチャンプ
アンドレ・ジャクソンJr
AJ・グリーン
ウィギントン
2way契約の二人がスターターに初めて名を連ねて出場するこの試合。
撃ち合いの展開の中でシュートが決まらずに苦戦するMIL、トランジションディフェンスがイマイチでジワジワと離される。
この試合はローテーション2巡目で登場のマニオンなどが入り徐々に追い上げ、モリナーとAJ・グリーンがここまで印象的。
これまで同様ゾーンディフェンスを採用し始め逆転に成功、ここから接戦になるがMILは外が決まらず。
相手のペイントアタックに過剰に収縮→キックアウトされてスリーというパターンが続いているため修正したいところ。
同点で後半へ、まずはBKNがトランジションを中心にランを出し、MILはハーフコートオフェンスが上手くいかずに得点が止まる。
一気に2桁点差まで広げられ、集中力を失ったMIL選手たちはターンオーバー連発。
35-9と圧倒され、両チームともここから3rdユニットに当たる選手たちがおそらく登場。
第4Qの立ち上がりはティミー、マニオンがチームを牽引しますが長続きはせず。
最後は派手な髪のグリフィン、ビン・ベイカーJrなども登場して最終92-71で敗退となりました。
劣勢の状況を一人の力で打開するほどのエナジーを持った選手はこの試合では現れず。
しかし2wayの二人を見て、特にグリーンに関してはポジティブな印象を持ちました。
MILは割と分厚いロスターで、ウィンナウなチームに勢いを与える若手がいるとシーズン安心できるので、この後の活躍に期待。
<その他気になったこと>
BKNは個人技で攻めてきているのが印象に残ったこの試合。
若手がリビルドに入り始めたBKNでチャンスを掴むことができるか。
ディビッド・デュークJrが24点を獲得し活躍、リム周りのフィニッシュはしっかりしてました。
NBAでやってきている差みたいなものを感じた瞬間でした。
7/14 vs MIA
<スターター>
リビングストン
ボーチャンプ
アンドレ・ジャクソンJr
タッコ・フォール
ウィギントン
良いディフェンスの入りを見せるMIL、しかしターンオーバーが続いて接戦に。
すっかり勢いを奪われてしまったMIL、そこをウィギントンが連続アシスト、スティールで打開し、ここまでで一番の活躍を見せる。
ゴートマンもベンチから出場し良い動きでチームをプッシュ、しかしMIAはロビンソンの活躍でリードを保つ。
MILはタッコ・フォールのところでオフェンスは応戦、しかし平面的な動きが遅れてしまい、ケイン、ロビンソンに攻められるため下げざるを得ない状況。
最後はMIAに押し切られ46-33の13点ビハインドで後半へ。
第3Qはジワジワと離されていくMIL、タッコ・フォールはドンドンファウルを積み上げていく。
ボーチャンプが何とか反撃するものの奮わず、気づけばほぼ20点差をつけられて最終クオーターへ。
MIAがこのMILのバスケに合わせていってしまい、点差は縮みますがインテンシティは既に下がり気味。
結果この試合はMILにとってあまり収穫がないまま終了、91-72で敗退となりました。
似たような契約状況の選手が互いに多かったこの試合、MIAの選手達の方が質の高いプレイを見せました。
フランチャイズとしてこういったドラフト外の選手達を鍛え上げていくカルチャーが根付いているため、次のシーズンもどう仕上げてくるか楽しみです。
MILはウィギントンがハッスルプレイに加えオフェンスも好調、個人的に印象がグッと良くなりました。
ロスターのバランスが取れておらず、タッコ・フォールの代わりのインサイドがクックのため、ちょうど良いビッグマンがいないということに気づいた試合でした。
<その他気になったこと>
個人的にサマーリーグMIAは2試合目、ロビンソン、ブイェと前回PHX戦で見た時と変わらない活躍。
MILのスタッフ陣が着ているチームポロが派手で良い感じ。
また第4Qの最後にヴィン・ベイカーJr、そしてアラン・グリフィンとコーチ陣の息子二人が同時にコートに立つシーンもありました。
7/16 VS SAC
<スターター>
リビングストン
アンドレ・ジャクソンJr
タッコ・フォール
AJ・グリーン
アイバーソン・モリナー
タッコ・フォールの強烈なブロックとブザビステップバックからスタート。
接戦の中で若干SACがリード、MILが何とかついていっている状況ですが、SACの方が高確率でスリーを沈める。
MILは途中出場のランダルが積極的に行きますが確率は上がらず。
ゾーンディフェンスで流れを変えにかかるMILですが外から射抜かれてリズムが掴めず。
ジワジワ離されるMILはリビングストンが奮起しますがあっという間に前半終了間際に20点ビハインド。
グリーンの連続スリーで何とか詰めて最終53-42で後半へ。
第3QはMILが良い入りを見せ、インテンシティの高いプレイを連続、すぐに1桁差に。
ハッスルプレイを継続するMIL、この時間帯はムーアが存在感を示し1点ビハインドで最終クオーターへ。
第4Qは序盤に同点に追いつくも、SACが一歩抜け出しMILは追いかける展開。
SACがゾーンディフェンスを上手く使い、徐々に点差が離れていき終盤へ。
MILの連続スリー、連続スティールもありまたワンポゼッション差に迫ることができましたが、両チームともに落ち着いて対処することができずにわちゃわちゃ。
最終92-84で敗退となりました。
リビングストンが運動能力の高さをアピールし攻守に貢献、ランダルもそれなりに得点しましたが確率はイマイチでした。
2ndハーフからはディフェンスの質が上がったことで見応えのある試合内容となりました。
ハーフタイムの間にエイドリアン・グリフィンHCがチームを焚き付け、素晴らしいアジャストしたのではないかなと期待半分でそういうことにしておきたいと思います。
<その他気になったこと>
最終戦だったため、SACも有望なネームバリューのある選手は出場せず。
後半はバタバタしてしまっていましたがスリーが良く入り、ガード陣が上手くコントロールをしていました。
最終盤にはターンオーバーも目立ってしまってましたが、サマーリーグの急造チームのため難しかったのかなと思います。
全体を通しての振り返り
ボーチャンプ、頑張ってローテーションに入れるか
このサマーリーグロスターの中では存在感をしっかりと示していたと思います。
MILのロスターの中でウイングのポジションでどういった役割を求められるか、新しくエイドリアン・グリフィンHCが就任し、さらにトレードが発生しホリデーというコントロールしてくれるタイプのPGからデイミアン・リラードというスコアリングPGがやって参りました。
2〜3巡目のローテで出てくることが予想されますが、ディフェンスを際立たせることができるのか、またヤニスが5番の時の4番ポジションとかで良い動きを見せることができればいけそうな気がします。
今シーズン、プレイタイムを伸ばすことができるか、要チェックです。
契約下の若手陣にはさらなるステップアップに期待
今回のロスターの中で契約下にある、ウィギントン、グリーン、ムーアの2way契約の三人、アンドレ・ジャクソンJrとリビングストンのルーキー二人。
この計5人についてはまだもう少し時間がかかりそうかなという印象、Gリーグチームで経験を積んでどこまで伸びるかを長い目で見ていくしかないかなと思っています。
フランチャイズ的には若手を育てて、伸ばしてロスターを厚くするという文化はそこまで醸成されていないと思うので、今後この辺りの球団としてのスタンスも合わせてチェックしていきたいところ。
優勝を経験し、昨年不甲斐ない結果に終わってしまい、リラードを引っ張ってきてウィンナウなチームで育成するのって難しいなーと感じさせられました。
最後に
最近ハマっているもの、その1。
スターウォーズ、ドラマシリーズ最新作の「アソーカ」。
直前にアニメシリーズをしっかりと見終えられたこともあり、物語にどっぷり浸かりまくってます。
もう来週にはシーズン1終わってしまうため、この先がさらに楽しみです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!
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過去のシリーズはこちらから
2020-2021
イースト:アトランタ・ホークス
ウエスト:メンフィス・グリズリーズ
2021-2022
イースト:シカゴ・ブルズ
ウエスト:ダラス・マーベリックス
2022-2023
イースト:トロント・ラプターズ
ウエスト:ミネソタ・ティンバーウルブズ
この記事は、毎年ランダムに選んだチームを1年間追いかけ、NBAをよりマルチな形で楽しもうと思っている男が、個人的に思ったことをレポートしていきます