ピックアップラプターズ #029〜22-23シーズンを振り返る〜




この記事は、毎年ランダムに選んだチームを1年間追いかけ、NBAをよりマルチな形で楽しもうと思っている男が、個人的に思ったことをレポートしていきます

どうも、マンダロリアンにすっかりハマっております、ctrainerです。

今自分の中でスターウォーズ熱が高いため、このままバッドバッチやずっと温めているクローンウォーズを見ちゃおうか非常に悩んでおります。

本日のレポート内容

TORの22-23シーズンを振り返る

シーズン成績振り返り

10-11月

11勝10敗(WIN%:524) イースト 7位 ディビジョン 3位

home:8勝2敗(WIN%:800)

road:3勝8敗(WIN%:273)

シーズンの出足は勝率5割前後を行き来する展開、ホームでは強かったですが、アウェイでの取りこぼしも多かった印象。

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12月

5勝10敗(WIN%:333) イースト 12位 ディビジョン 5位

home:3勝6敗(WIN%:333)

road:2勝4敗(WIN%:333)

Week10:パスカル・シアカムが週間MVP受賞

シアカムが孤軍奮闘するも、この時期が振り返ってみれば一番勝率の悪い月となり、6連敗で借金最大で5、ここが一番悔やまれる時期だったなと思います。

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1月

7勝9敗(WIN%:438) イースト 12位 ディビジョン 5位

home:4勝4敗(WIN%:500)

road:3勝5敗(WIN%:375)

折り返し地点でオフェンスの調子が悪く、シュート関連の確率がリーグでもワーストに近い数字に。

それでもここから粘って最後調子を上げていけたのは、個人のディフェンスやスティール数が多かったり、ターンオーバーが少なかったりとチームで抑えるべきところを抑えられたということがあったのかもしれません。

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ピックアップラプターズ #016

ピックアップラプターズ #017

2月

8勝3敗(WIN%:727) イースト 5位 ディビジョン 3位

home:5勝1敗(WIN%:833)

road:3勝2敗(WIN%:600)

2月:スコッティ・バーンズがライジングスターズに選出

2月:パスカル・シアカムがオールスターに代替出場(リザーブ)

この辺りからアウェイ7連戦からのホーム5連戦といった波のあるスケジュールになり、ホームで勝ててアウェイで勝てないということの影響が大きく見えるようになってきました。

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ピックアップラプターズ #020

ピックアップラプターズ #021

3月

7勝7敗(WIN%:500) イースト 8位 ディビジョン 5位

home:6勝1敗(WIN%:857)

road:1勝6敗(WIN%:143)

TDL後、パートルがジワジワとマッチし始める期間。

また3月末からドーティンのプレイタイムが増え始め、バートンとどっちがフィットするかがこのまま4月まで続いていきました。

ピックアップラプターズ #023

ピックアップラプターズ #024

ピックアップラプターズ #025

ピックアップラプターズ #026

4月

3勝2敗(WIN%:600) イースト 9位 ディビジョン 4位

home:1勝0敗(WIN%:1.000)

road:2勝2敗(WIN%:500)

ピックアップラプターズ #027

最終成績

41勝41敗(WIN%:500) イースト 9位 ディビジョン 5位

     home:27勝14敗(WIN%:659)

     road:14勝27敗(WIN%:341)

ポストシーズン振り返り

プレイイントーナメント vs CHI 

こちらはすでに記事にしていますが、FTが決まらずに接戦を落としてプレイイントーナメントで今年は敗退。

この後、第8シードのMIAが第1シードのMILを破るという波乱があったため、それがTORにできたかどうかは怪しいですが、それだけ各チームの戦力差はそこまで大きいものではなかったんだと思います。

どう戦うのか、だれが活躍するのか、組み立てと勢い次第でどうにでもなるんだなということを改めて感じました。

そういう点で言うと、TORもチャンスがなかった訳でもないと思うので、悔しい敗退となったと思います。

ピックアップラプターズ #028

所感

開幕前に気になっていたポイントのおさらい

スコッティ・バーンズの2年目評価

昨シーズンの新人王が、いわゆる2年目のジンクスというものにどう立ち向かっていくかを見させてもらった今シーズン。

スタッツ上は比較してみても大きな変化はなく、若干低下している数字も見受けられる状態。

MIP級の急成長を見せたという感じではなかったものの、単純に2年目の選手としての能力は申し分なく、オールラウンドな活躍に今季は相手のインサイドプレイヤーによくマッチアップし、負けじと頑張っていました。

いくつかの試合で第4Qに素晴らしいエナジーで好プレイを連発したシーンがあり、次期エースとして残ってくれたらTORファンも嬉しいのではないかなと思います。

来季からHCが変わり、どんな指導を受けてまた変化をしていくのかが楽しみです。

https://twitter.com/NBACanada/status/1650112624560840704

シアカムエースで大丈夫?って思っていたシーズン前

シーズン序盤、前年度のオールNBA3rdチーム入りした実績を引っ提げチームを牽引。

ただ21-22シーズン以上のインパクトがあったかというと怪しいところ。

12月に月間MVPを受賞し、オールスターにも出場しましたが、シーズンが進むにつれては対策されてしまったか、それともチーム戦術的な意味合いなのか、ボールを持つ機会が減っていった様に思います。

スタッツ上は昨シーズンよりも得点が伸び、アシストが増えターンオーバーが減ってオフェンス能力の向上は継続しているようですが、リバウンド、スティールといったディフェンスに関するものの低下が見られます。

NET RTGで比べると昨季+4.8だったところから+2.4、役割の変化と言っても良いかもしれませんが、影響度で行くと今季は少し下がってしまっている様子。

シアカムを中心にしつつも2番目、3番目の選手に誰を据えるのか、そしてシアカムのUSGを今後も上げていくのか、その辺が気になります。

頑張れダラーノ・バントン

個人的にシーズン前にめっちゃ期待していたバントン、前述のとおり、シーズン序盤はトップチームに帯同し試合への出場機会も確保されていましたが、中盤以降はGリーグで過ごす日々が増えていってしまいました。

本人の怪我もあり前年度と比べ、スタッツ的にはあまりインパクトのある活躍ができなかった今季。

ニック・ナースHCの考えるバスケットの中にどうアジャストしていくかがポイントだったと思いますが、ナース解任によりそれがどのような影響が出てくるのか、全員気にはなりますが特にバントンがどうなって行くか、注目です。

1stラウンドに到達できず

トレードデッドラインでかなり多くの噂が上がっていたアヌノビーのトレードは破談、結局ロスターを残しただけでなく、指名権も放出してSASからパートルを補強。

このムーブで今年はポストシーズン出場を目指すんだという意気込みが感じられましたが、シーズン成績は昨季の6位→9位にランクダウン。

そして上位シードでありながらも、10位のCHIに敗れ昨季と同じ1stラウンド出場も叶わなかったTOR。

今年は例年以上に混戦し、さらには所属するアトランティックディビジョンが最下位TORを含めて全てが5割を超えなかなかタフなシーズンとなってしまいました。

怪我人がポツポツ出てしまったこと、さらには順位争いも激化したことで若手陣をGリーグに送らないとプレイタイムが与えられないシチュエーションになってしまいました。

怪我人はベンチから出場のブーシェイが76試合でトップ、スターターはパートルが加入するまでは本当に色んなパターンで戦っていました。

昨今のNBA事情的には割とみんな出場している方ですが、新加入のオットー・ポーターJrがシーズンアウトになってしまったことや、チーム全体のリズムが噛み合わないまま12月に6連敗があったりとチームの成熟が上手く進んでいない感じの内容でした。

その中でもジェフ・ドーティンJrに関しては充分ローテーションに入っても大丈夫そうだったのと、バントン、コロコが育ってくれば世代交代もスムーズにいきそうな気はします。

ニック・ナースについて

チームを5年間率い、優勝も経験したHC、ニック・ナースがチームを離れることに。

TORの一時代を作った名将も、優勝後は厳しいシーズンを送りやっと昨季~今季にかけて再浮上かと思いきや、なかなか簡単に結果は出ませんでした。

現状出ている情報では、ACのエイドリアン・グリフィンの名前が候補に挙がっていたり、当然他のチームのACやNCAAなども含めてチームはリサーチしているそうです。

シーズンが終わってから漏れ聞こえてくるのはチーム内の不和があったり、コーチングスタッフ間、コーチと選手間、そしてGMも含めて非常に緊張感があったとのこと。

このタイミングでの離脱がチームにとって吉と出るか凶と出るか、そして次に来るHCの色により、組織、ロスターがどう変化していくのか、非常に興味があります。

来季に向けて

来季の契約について

まず22-23シーズンまでの契約になっているのが

パートル、バントン、バートン、2wayの二人(ドーティン、ハーパーJr)

そして23-24シーズンまでの契約になっているのが

シアカム、バンブリート、トレント、サドヤン、ポーター、アチウワ、フリン、ウィーズキャンプ

となっています。

コアメンバーとの契約延長が重要な課題になりそうですが、噂のお話だと今年のTDLでの放出もあり得たため、フランチャイズがどのような舵を切ってくるのかで話は大きく変わりそうです。

まず今年のチャンピオンが決まってから、ドラフトが終わり、FA交渉など始まって行ったときに、予想と全く違う形になっていることも考えられます。

ちなみにドラフト指名権は自前の1巡目指名権が1本、翌年の2024年分は1、2巡目ともパートルのトレードでSASに放出、指名権を得るためにはトレードが必要になってきます。

ニック・ナースの後釜は誰に!?

これが非常に大きな決断になるのではないかと思っています。

まず、マサイ・ウジリがどんな人を連れてくるか、その人が今いるロスターやスタッフなど含め人事をどう動かしてくるか。

ある意味特殊なカナダという土地でのコーチングというのが、他の29チームとどう違ってくるのか、リアルな現地のニュアンスは掴み切れていませんが、内部、もしくはこれまでに関係のあった人の中から選出される可能性もありそうです。

HC決定→ドラフト→FA交渉・トレード→サマーリーグという流れになってくると思うので、この夏はTORがどうなって行くのかをしっかりとチェックしておこうと思います。

最後に

今年のピックアップチーム、なんとこの企画を始めてプレイオフに進まなかった初めてのチームとなってしまったTOR。

数年前に優勝を経験し、その後一時成績が落ちたところから少しずつ上がってきていたところで、こうやって上手くいかない中でもがき、少しずつでもフランチャイズを前進させることの難しさみたいなものを感じました。

これからTORにどんな未来が待っているのか分かりませんが、熱いホームの熱狂的なファンたちの声援と、現地放送のテンションの高い実況も好きになりました。

1年間ありがとうございました!!

https://twitter.com/Eric__Smith/status/1646342160919281664

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