NBA観戦レポートその6:プレイオフ2019 ウェスト・セミファイナル デンバー・ナゲッツ×ポートランド・トレイルブレイザーズ GAME3

本日2本目のブログ投稿です。

実は結果は知ってしまっているんですが、その状態でレポートをするのも面白いかなと。

なにせ、ここ数年の中でも珍しいことが起きたゲームなので。

ですので、すでに試合を視聴した人にも楽しんでもらえるような記事作成していきたいと思います、どうも、ctrainerです。

本日は、

ポートランド・トレイルブレイザーズ×デンバー・ナゲッツ GAME3@ ポートランド

の試合を見た感想を書いていきたいと思います。

ハイライトをご覧になる前・なった後に読んで頂けるとより楽しんで頂けるかと思いますので良かったらご覧になっていって下さい。

<GAME3レポート 目次>

このゲームのハイライト映像

試合前情報

GAME2の記事はこちらから。

ホームでの試合を1勝1敗で迎えたナゲッツは、敵地で1勝しないとシリーズ勝ち抜けに暗雲が立ち込めます。

逆にアウェイで1勝あげたことで、ブレイザーズはホームでの試合をしっかり2勝とっておきたい大切なゲーム。

どちらも怪我を抱えた状態でこの激しいプレイオフシリーズを戦っている両チームの熱い試合を期待しています!!

(ものすごく熱くなることをすでに知っていますw)

ここで大切なポイント!!その1

GAME2で鼻骨打撲をし、フェイスガードをつけて戻ってきたナゲッツのトーリー・クレッグですが、実はシーズンが始まる前のトレーニングキャンプでも同じ怪我をしたそうです。

その時のフェイスガードが残っていたということで処置が済んでからすぐにゲームに戻ってくることができたそうです。

ナゲッツからすればスターティングメンバーを入れ替え、代わりにしれている選手のため間違いなく期待をかけている選手なのでこういった素早い準備が行えたのはナゲッツのメディカルチームの功績だと思います。

GAME3スタート!!

どちらも出だしはぼちぼちシュートが決まっているかなという感じ。

両チームともしっかりディフェンスをしていてルーズボールへのダイブなどもあり気合の入ったプレイで観客を沸かせます。

イージーシュートがあまりないのでスコアも伸びず、第1クオーターは23-17でブレイザーズリード。

地の利を生かしてか、徐々にスコアを離していくブレイザーズに対し、2クオーター頭に10点差になって、休ませたニコラ・ヨキッチをすぐに戻すナゲッツ。

やはり、ヨキッチがコートにいるとボールの動きが活発になりアウトサイドシュートもリズム良く打っていて入っています。

ここで大切なポイント!!その2

シュートを打つ時のパスというのは横から飛んできたパスよりもゴール下から飛んできたパスの方が打ちやすくなります。

横からだとキャッチする→ゴールを向く→打つという流れになりますが、ゴール下からだとキャッチとゴールを向くが同時に行われているためスムーズなシュートになりやすいです。

NBA選手の場合、特に最近のNBAのトレンドはドリブルからのプルアップスリー。

ナゲッツの選手たちもできないわけではありませんが、やはり技術を要するプレーになるため成功率をあげたいと思った時はキャッチしてからのスリーの方が入りやすいです。

ヨキッチがそのボールを捌くハンドラー役なのでそのあたりも注目です。

パスで魅せることのできるセンターというのは本当に珍しいタイプです。

第2クオーターは徐々にナゲッツが詰めていき4分を残して同点に追いつく。

そこからはナゲッツは、ジャマール・マレーが決めれば、ブレイザーズはCJ・マッカラムが返し、シーソーゲームの様相を呈す。

マレーのキレが良く、前半を終えて16得点。それに引っ張られ点差を詰めることに成功し、1点差までナゲッツが追い上げに成功し前半終了。

後半戦スタート!!

後半開始マレーが止まりません。

ペイントで2本沈めたかと思えば、外からヨキッチの3P。

ナゲッツが良い入りを見せます。

9-2のランを見せたところですぐにブレイザーズタイムアウト。

ブレイザーズも後半はトルコ人センターのエネス・カンターが3Pやアンドワンを沈め離されない。

気になるのは3クオーターの半ばを過ぎてもブレイザーズのエース、デイミアン・リラードの3Pが入っていないこと。

チーム全体でのフリースローが多くしっかり沈めているのも大きいがちょっと気になります。

サポートプレイヤーの活躍はブレイザーズの方が頼もしく、ベンチから出てくるロドニー・フッドも良いところで決めてきます。

お互いにディフェンス力をオフェンスが徐々に上回ってきています。

終盤に向けてエンジンがかかってきました。

81-76でホームのブレイザーズがリードして第4クオーターへ。

マッカラムのドライブインダンク、ヨキッチの3P、マッカラムのフローター、ヨキッチのドライブ。

どちらの役者も望んだ期待に応えて躍動します。

ここからお互いに2ポゼッションずつスコアできない、グッドディフェンスの応酬。

マレーがここでスイッチしてきたカンターの目の前でアウトサイドを2本沈める。

それに対してモリス・ハークレスが3Pとドライブで返していく。

残り1分、ポートランドの観客の総立ちディフェンスコールは迫力がすごい。

リラードのフローターで残り30秒でリードを奪う。

いやー勝負強い。

しかし、ナゲッツもデザインプレーですぐにウィルバートンがスコア。

同点、ブレイザーズが決められずナゲッツタイムアウト。

ナゲッツも決められず延長に入る。

ここで大切なポイント!!その3

延長戦は5分間。

タイムアウトは2つずつ。ファウルボーナスも2つです。

今シーズンのプレイオフでの延長戦は初です。

延長戦スタート!!

1OTはマッカラムが引っ張る。

GAME2での調子の良さをここでも発揮しています。

しかしマレーの3Pで返す。

ブレイザーズはちょっとオープンにしてしまう場面が増えています。

ブレイザーズはカンターに変えてフッドが出てきたところをミスマッチをついてポール・ミルサップがゴール下でスコア。

リラードがトランジションでのショットをミスするが、マッカラムがフォロー。

2OTヘ。

リラードのステップバックからのジャンパー。

バートンがティップイン。

マッカラムがスコア。

リラードのディープスリーで5点差。

バートン3Pとミルサップのフローターでまた追いつく。

「また」マッカラムが決める。

ギャリーハリスのスコア。

少し疲労が両チームの選手に見え始め、精神力が試される時間になってきました。

リラードの最後のショットは落ちる。

3OTヘ。

ヨキッチの疲労が見え隠れします。

OTで得点なし。3OTの最初のジャンプも飛ばず。

ブレイザーズがマッカラムのジャンパーで先行。

ハリスのスリーでナゲッツ1点リード。

2OT、3OTでバートンのディフェンスが光ります。

しかし、ヨキッチのスキップパスがターンオーバー。

「また」マッカラムが3P。ブレイザーズ1点リード。

「また」マッカラムが3P(コピペミスではありませんw)

→ロングツーでした。

ブレイザーズが4点リード。

ヨキッチが意地のフックシュートで2点差。

バートンFT2本決めて同点。

マレーがFTを2本決めてナゲッツ2点リード。

ここでハリスがファウルアウト。

延長戦をずっとメンバーを変えずにいた両チームですがナゲッツはハリスに変えてクレッグを投入。

バートンが「また」良いディフェンスを見せてそれをミルサップがジャンパー。

ついに4点差でワンポゼッション以上の差が生まれます。

ブレイザーズもセス・カリーを投入。

リラードのドライブで2点差。

マッカラムのドリブルチップを映像で確認し、ブレイザーズボールへ。

リラードのドライブがもう一度決まり、また同点。

勝負の4OT

リラードのドライブをミルサップがブロック。

これをバートンがポストアップして決める。ナゲッツ2点リード。

カンターがゴール下を決めて同点。

1ポゼッションずつ決められず。

そこからバートンが「また」ミドルジャンパーをメイク。ナゲッツ2点リード。

マッカラムがドライブを決められず。

ここで大切なポイント!!その4

ブレイザーズのテリー・ストッツヘッドコーチはロドニー・フッドをここで入れます。

カンターのジャンパー決まらず。

クレッグがオフェンスファールを吹かれる。

交代して入ったフッドがエルボーでのジャンパー決める。同点。

バートンがFT1本目をミス、2本目を決めて1点差。

もう一度フッドがジャンパーを決める。逆転。

しかし、ミルサップもポストからスコア。再度逆転。

タイムアウト明け、ファーストショットはマッカラム。

落ちたボールを自分でフォロー。

外に待ち構えたフッドがフェイクで交わし、3Pをドロップ。再逆転。2点リード。

ヨキッチがポストからバックダウン。ファウルもらう。

FT1本目外す。2本目は決める。ブレイザーズ1点差リード。

最後のファウルゲームでセス・カリーがFTを2本きっちり決めてこの歴史的1戦はブレイザーズが壮絶な激戦を制す。

GAME4に向けて

勢いはもうブレイザーズに持って行かれているのは間違いなし。

ナゲッツからすれば、普通に負けるのよりもダメージが大きいかもしれません。

ブレイザーズは次の試合でしなければいけないことは

リラードとマッカラムの併用の仕方を再考するということ

だと思います。

マッカラムがとても良いパフォーマンスを出していますがリラードが少し大人しい感じ。

また

カンターの疲労への影響を考慮

する必要もあると思います。

ナゲッツにも言えることですが、インサイドプレイヤーへの負担がかなり高くなっていると思われるため他のフロントコートメンバーの活躍が必要となると思います。

ナゲッツはカンターよりもヨキッチの負担が大きいため、

ポール・ミルサップのステップアップ

が必要になると思います。

ヨキッチにはインサイドプレイヤーとしての顔だけでなく、ボールを捌く、オフェンスをリードする、ディフェンスアンカーになるなど役割がとても多いので、インサイドでの負担を少しでもミルサップがカバーする必要があります。

また、OTではウィル・バートンがオフェンス、ディフェンスでも活躍していました。

元々スターターだった選手がこのOTを通じてプレイリズムを取り戻し、

ベンチからのサポートを厚くすること

が重要だと思います。

こぼれ話

プレイオフでの4OTは1950年代まで遡らないとないそうです。

まだ途中ですが、これまでのプレイオフを盛り上げたチームは間違いなくプレイザーズです。

ウォリアーズ×ロケッツ側から上がってきたチームとの対戦は下馬評では低いとは思いますが最後まで面白いゲームが多く見られることを期待しています。

今日はこの辺で。ではまた。

Twitterはこちらから。→https://twitter.com/ContextTrainer