NBA観戦レポートその27: NBA finals2019 ゴールデンステイト・ウォリアーズ×トロント・ラプターズ GAME5

本日は、

ゴールデンステイト・ウォリアーズ×トロント・ラプターズ GAME5@トロント

の試合を見た感想を書いていきたいと思います。

ハイライトをご覧になる前・なった後に読んで頂けるとより楽しんで頂けるかと思いますので良かったらご覧になっていって下さい。

<GAME5レポート 目次>

ハイライト

試合前情報

GAME4の記事はこちらから。

<ウォリアーズスターター>

ステフィン・カリー

クレイ・トンプソン

アンドレ・イグダーラ

ドレイモンド・グリーン

ケビン・デュラント

<ラプターズスターター>

カイル・ラウリー

ダニー・グリーン

カワイ・レナード

パスカル・シアカム

マルク・ガソル

カナダの地に初めての優勝をもたらすことができるか、維持の勝利を見せてオラクルアリーナに帰ることが、注目の試合になります。

ポイントその1

過去のファイナルで1-3の状態から逆転をしたチームは過去に1チームだけ。

それは2015年のクリーブランド・キャバリアーズ。

そしてその時の相手は、ゴールデンステイト・ウォリアーズです。

あの時に受けた経験を生かすことができるか、3連覇に向けてあとがない1戦となります。

GAME5スタート!!

ウォリアーズはカリーの3PTが早速決まる。

対するラプターズはガソルのミドルから。

注目のデュラントの最初の3PTは成功。

ラプターズは続けてガソルの3PT。

デュラント2本連続3PT成功。

復帰初戦の入りとしてはほぼ完璧な仕上がり。

ラインナップが揃ったことによってウォリアーズはボールムーブが恐ろしくスムーズです。

クレイにも、連続3PTが出てここまで3PT5/5で沈めます。

ラプターズも悪くなく、タンオーバーを誘発したり、クレイを早速2ファウルに追い込むなど、両者ハイパフォーマンスを見せてのスタート。

5分弱経ったところでウォリアーズタイムアウト。

明けて、ウォリアーズはこちらも怪我を抱えながら出場のケボン・ルーニーが出てきます。

両チームともターンオーバーが多く、攻守の切り替えが早い展開になっています。

残り6分でデュラントは一度おやすみ、ショーン・リビングストンが入ってきます。

ラプターズのレナードの美しいダブルクラッチからのバスケットカウントで同点に追いつきます。

9-0のランを見せて逆転に成功しますが、カリーが再び3PTを返します。

残り3分半で、ラプターズは、頼れる2ndユニット、サージ・イバカフレッド・ヴァンブリードを投入。

デュラントとヴァンブリードのフィジカルのばちばちのやり合いも見れてものすごく展開お大きかった第1クオーター34-28でウォリアーズリードで終了。

第2クオーター開始!!

ラインナップが揃ったウォリアーズは、ここでアンドリュー・ボガットクイン・クックが入ってきます。

過去のゲームではこのタイミングでデマーカス・カズンズが出てくることが多かったですが、ローテーションを変えてきます。

10分を切ったところで、残念な瞬間が訪れます。

デュラントがコンタクトして踏ん張った瞬間に以前負傷した右ふくらはぎを再度負傷。

後の報道では、おそらくアキレス腱の負傷ということで残念ながら、ファイナルはもう欠場となることでしょう。

この件で語れることは多く、また別の機会にすることにします。

ベンチではカリーが選手全員に声をかけ、改めて気持ちを一つに、集中力を高めて試合に臨んでいきます。

ここで、ウォリアーズを引っ張るのが、カズンズ。

ペイント内での連続ゴールを決めて、オフェンスリバウンドを取り、3PTを沈め、元々の持っているパフォーマンスを発揮します。

残り7分、11点のリードを保ち、ウォリアーズがリードしているところでラプターズタイムアウト。

ラプターズのディフェンスが今日は、ボールをディフェンドし、ルーズボールを多く産んでいて、ウォリアーズオフェンスのリズムを崩しかけますが、ショットは落とさないウォリアーズ。

カリーの4PTプレイも飛び出し、リードを保ったまま第2クオーター半分を切ります。

ラプターズはレナードがまだそこまでスコアが伸びていない状態です。

レナードのアタックをチームでうまくディフェンスをするんですが、ルーズボールをラウリーが拾い、ここでドレイモンドグリーンから3つ目のファウルを引き出します。

これにブチ切れたグリーン。テクニカルファウルを取られます。

ポイントその2

グリーンはここまでのプレイオフを通算して6つテクニカルファウルを取られています。

7つ目を取られた場合に1試合の出場停止処分を受けてしまいます。

負傷者の続出するウォリアーズにあって、グリーンの出場停止はさらなる厳しさをもたらします。

流れが少しラプターズに偏りかけている中で、ウォリアーズがタイムアウト。

両チームとも少しファウルがかさんできました。

徐々にラプターズが追い上げていき残り1分を切って1点差まで詰めますが、カリーが3PTを決めて突き放します。

最後にルーニーのティップインで56-52でウォリアーズリードで前半終了。

後半戦開始!!

ラプターズのラインナップは今まで通り、ヴァンブリードを入れてきます。

ウォリアーズはルーニーがデュラントの代わりにラインナップに入っています。

ラプターズは前半スリーポイントが2本しか決まらず、後半に入ってもなかなかアウトサイドが決まりません。

残り9分というところでヴァンブリードにようやく3PTが飛び出します。

ウォリアーズは高確率で3PTを決めていきます。

残り7分、75-63の12点リードをウォリアーズがとったところでラプターズタイムアウト。

両チームとも第3クオーターの前半はメンバーチェンジが一切されずにゲームが進みます。

ラプターズはこの試合、スターター5人と、ヴァンブリード、イバカの7人でローテーションをします。

その他の選手はほぼ試合に出ていない状況です。

ファウルを4つしても試合に出続けるラウリーがウォリアーズビッグマンに対して外からの1on1で効果的に得点をしていきます。

第3クオーターはお互いに我慢の時間が続きます。

得点差は同じのまま、84-78で第4クオーターへ。

第4クオーター開始!!

第4クオーターの頭は、ラプターズはイバカがつなぎます。

レナードを休ませている間、ノーマン・パウエルやウォリアーズはジョーダン・ベルなど2ndユニットのメンバーがつなぎます。

ペイントエリアを破られることの多くなったウォリアーズ、点差を3点差に詰められた残り8分でタイムアウト。

タイムアウト明けにこのシリーズで数度行っているゾーンディフェンスを見せます。

しかも、今回はカリー、クレイのシューター2枚はマンツーで残りはゾーンというトライアングル・ツーを見せます。

ニック・ナースHC、初優勝に向けて策を講じてきます。

その後はマンツーマンに戻しますが、この数ポゼッションで1点差までに詰める。

しかしドレイモンドグリーンの3PTで再度突き放します。

レナードのトラベリングっぽい動きもありましたが、ウォリアーズディフェンスが止まってしまい、パウエルに速攻でダンクを決められます。

再度タイムアウトをとります。残り5分半でウォリアーズは2点リードです。

ここから、レナードタイムが始まります。

まずは3PTで逆転。

ドライブインで得点。

もう一本3PTを沈めて点差を4点差に広げていきます。

そしてまた1on1から得点。

残り3分でラプターズ6点リードに状況を一変させます。

恐ろしいパフォーマンスを見せます。

そしてここでドレイモンドグリーンがファウル5つ目。

ウォリアーズ苦しい展開になってきました。

しかし、残り2分半まずはクレイがスコア。

103-100。ウォリアーズリード。

カリーがさすがのスリーポイントを決めて同点。

その次のオフェンスでは美しいボールムーブからクレイが3PTをヒット。

106-103。再度ウォリアーズ逆転で残り56秒。

カズンズのターンオーバーでラストのクラッチタイム。

レナードはうまく攻めきれず、最終ラウリーに託すがショットを落としてしまい試合終了。

ウォリアーズがアウェイで貴重な1勝をあげます。

試合を振り返って

ウォリアーズは、デュラントが作ったチームの流れを維持しきっての快勝ではありませんでしたが、しっかりと決めるべきところをしっかり決められたスプラッシュブラザーズの活躍が光りました。

カズンズも最後の時間はターンオーバーなどあり、不安定な瞬間を覗かせましたが第2クオーターの活躍はさすがでした。

ラプターズはレナードのギアをあげた瞬間のオフェンスが凄まじすぎてちょっと鳥肌ものでした。

終わってみたら1点差でしたが、ラプターズはいくつか修正すべき点が多かった試合だったのかなと思います。

GAME6に向けて

ウォリアーズは、今日のような試合展開、ローテーションがデュラント欠場によってできないため、オラクルアリーナで

スプラッシュブラザーズが仕事できるか

第3の男の登場

が重要かと思います。

候補はもちろん、カズンズ。しかし、グリーン、イグダーラ、リビングストンなどベテランたちの奮起にも期待です。

ラプターズはアウトサイドのシュートが入らなかったところが大きかったと思われるので、こちらも

レナードの活躍

はもちろんのこと、

ガソル、シアカム、ラウリーのアウトサイドシュート

が期待されます。

こぼれ話

デュラントの早い復帰を祈っております。

無事手術を成功させ、復帰に向けての意欲も燃やしているようですので、来期どのチームにいくかもそうですが、どのチームであっても素晴らしい選手に違いはないので期待したいです。