このシリーズもついに30本に突入しました。
細々と続けてきましたが、まだまだ先を見据えて書いていきたいと思います。
3日坊主になりやすいオトコ、どうも、ctrainerです。
本日は、
トロント・ラプターズ×ミルウォーキー・バックス GAME3@トロント
の試合を見た感想を書いていきたいと思います。
ハイライトをご覧になる前・なった後に読んで頂けるとより楽しんで頂けるかと思いますので良かったらご覧になっていって下さい。
<GAME3レポート 目次>
ハイライト
試合前情報
GAME2の記事はこちらから。
GAME1、2とともに、バックスに良いようにやられてしまったラプターズ。
ベンチプレイヤーの活躍もそうですが、ビッグマン達もより良い活躍が求められると思われます。
GAME3スタート!!
バックスはエース、ヤニス・アテトクンボのドライブでゲームスタート。
ラプターズはパスカル・シアカムのゴール下で得点。
その後、マルク・ガソルの3PT、シアカムが再びテイクファウルとビッグマンがギアを上げて質の高いプレイをみせています。
対するバックスのセンター、ブルック・ロペスも3PTを沈めます。
ラプターズのエース、カワイ・レナードが速攻でレイアップを決めますが、左脚を痛めたような仕草をみせます。
ガソルはもう一本3ポイントをメイク。
続けてシアカムの得点が入ったところで、バックスタイムアウト。
残り8分、13-5でラプターズリード。
バックスは、ロペスを下げて、前回ゲームで活躍した、アーサン・イリヤソバが投入されています。
ガソルがさばいて、シアカムがフィニッシュというパターンを何度も演出します。
イリヤソバは入ってすぐに2ファウル。
流れを作るためにも、早めに、マルコム・ブログドン、ジョージ・ヒルを投入します。
ガソルのミドルが決まり、ここまでで8得点。
早速ヒルが3PTを決めて、簡単には試合の流れを渡しません。
ここでラプターズタイムアウト。残り5分弱で18-13でラプターズ5点リードです。
タイムアウト明け、ラプターズはGAME2好調だったノーマン・パウエルが出場。
早速パウエルが3PTを決め、トロントのファンを沸かせます。
ラプターズが良いディフェンスからのファストブレイクを何本もみせます。
ラプターズはフレッド・ヴァンブリード、サージ・イバカ、バックスはパット・カナトンを投入します。
第1クオーターの後半はパウエルがラプターズオフェンスを引っ張ります。
このクオーター途中出場ながらここまでチームトップの10得点を記録。
30-21の9点ラプターズリードで1クオーター終了。
両エース、レナードとアテトクンボはまだ大人しい様子です。
第2クオーター開始!!
バックスは2ndユニットがオフェンスの中心になります。
カナトンが連続で3ポイントを決めます。
第2クオーターは両チームともエースへのディフェンスが厳しく、オフェンスが若干停滞します。
停滞した時間を切り開いたのがレナード。
フローターでバスケットカウントをもぎ取り、FTもきっちり決める。
負けじとアテトクンボもトランジションからどんどんバスケットにアタックします。
36-33でラプターズがタイムアウト、点差は3点リードです。
バックスはアテトクンボが一旦ベンチに下がる中でもう一人のオールスター、クリス・ミドルトンがフリースローを良くとって点をつなぎます。
ガソルがこれによって3つ目のファウルを吹かれます。
カイル・ラウリーのこのクオーター2本目のスリーが決まったところでバックスタイムアウト。
48-37とラプターズがリードを11点に広げます。
タイムアウト明け、アテトクンボが引きつけたところでロペスのスリー。
続けてブログドンのスリーとじわじわ点差を詰めていきます。
ゲームのインテンシティが上がってきます。
ファストブレイクを効果的に出すバックスに対してラプターズはレナードが3PTを返していきます。
ゲームの終わり際にイバカのスリーが決まって、前半終了。
58-51でラプターズが7点リードして前半終了。
アデトクンボは前半6得点といつもよりスコアできていない状態。
ベンチプレイヤーも含めて満遍なくスコアすることでなんとか食らいついています。
ラプターズはパウエル、ガソルなどの得点に加えて大事なところでレナードも得点を演出。
シアカムも積極的にゴールにアタックして質の良いオフェンスを展開しています。
後半戦スタート!!
後半両チームともスターターのメンバーをコートに送ります。
ガソルが良いシュートタッチを維持し3PTをメイク。
バックスも負けじとボールシェアをしっかりとしてロペスのスリーを沈めます。
バックスはいまいち流れを掴みきれず、タイムアウト。
残り8分弱で、9点ラプターズがリード。
バックスはディフェンスを頑張ることで徐々にリズムを取り返し出します。
残り5分半、バックスが徐々に盛り返してきて3点差までに詰まってきます。
両者重ためだった得点をシアカムの3PT、バックスはファストブレイクでつなぎます。
終盤は両チームともファウルが多くなってきます。
パウエルも活躍はしていますが、ファウル5つめでベンチへ。
最後の方の時間はヒルがうまく得点をして繋げます。
じわじわ詰めていった点差はついに2点差になったところで第3クオーター終了。
第4クオーター開始!!
第3クオーターの中盤あたりから両チームともディフェンスが機能して消耗戦の様子を呈しています。
ここまでアテトクンボが6得点しか取れておらず、その中で僅差のゲームをできているのは周りの選手の活躍もあると思います。
徐々にラプターズの選手たちがファウルトラブルに追い込まれていきます。
しかし、ここはラプターズホーム。
気合の入ったディフェンスからレナードのスリーに繋げて8点差。
地元の歓声が大きくなり盛り上がってきたところで、バックスタイムアウト。
試合は残り9分です。
ここからようやくアテトクンボが得点を取り始めます。
早くもボーナスをとったバックスはフリースローがここから重要な要素となりそうです。
アテトクンボのアタックでついにラウリーがファウルアウト。
残り5分半で5点差、一度休ませるためにアテトクンボがベンチに下がります。
エースがいない時間をロペスがバスケットカウントをとって繋ぐ。
ガソル、パウエルが引き続き5ファウルで試合は終盤を迎えます。
ジョージヒルのレイアップでついにバックスは同点に追いつきます。
たまらずラプターズタイムアウト、残り4分。
明けてのラプターズのオフェンスはバックスがシャットアウト。
返しのバックスのオフェンスはターンオーバー。
ここでヴァンブリードが3PTを沈め、3点リード。
ここでジョージヒルがきっちり3PTを決めてすぐに同点に追いつく。
同点の中でレナードの2PTが決まってラプターズリード。
残り2分を切って、シアカムがフリースローを1本決めて3点差。
バックスオフェンスをラプターズディフェンスがしっかり止めて、レナードがファウルをもらう。
ここはしっかり2本決めて5点差になる。
パウエルがファウルを取られてファウルアウト。
ボーナスのフリースローを、エリック・ブレッドソー1本落としてしまい、4点差。
ブログドンがレイアップを決めて2点差、残り38秒。
ラプターズのラストオフェンスは落ち、トランジションでミドルトンのスリーが落ちる。
ここからファウルゲームに入り、シアカムが2本フリースローを落としてしまう。
2点差を追うバックスの残り7秒のオフェンス。
ミドルトンのドライブからのシュートを一旦はダニー・グリーンがブロックしますが、もう一度拾ってミドルトンが自分でスコアし同点に追いつく。
残り2.2秒。ラプターズオフェンス。
シアカムの3PTは決まらず、延長戦に突入。
延長戦スタート!!
最初のオフェンスはミドルトンのミドルが落ちる。
ラプターズもレナードがミドルを落とす。
ブレッドソーの3PTも落ち、両者スコアができない状況。
ここでダニー・グリーンにこの試合初めての3PTが飛び出て3点リード。
アテトクンボがファウルを取り、フリースロー。
1本目を落とし、2本目も落とす。
しかしリバウンドはバックス。
そこからジョージヒルの3PTにつながり、再度同点。
次のオフェンスはラプターズがオフェンスリバウンドからシアカムの得点。
バックスはアテトクンボがターンオーバーを犯し、レナードにミドルをねじ込まれる。
ついで、レナードがスティールをして4点リードを保ったまま残り1分。
バックス、ブログドンのフローターが決まり、2点差。
残り34秒、ラプターズタイムアウト。
明けてのオフェンスはレナードの3PTが落ち、トランジションからジョージヒルがファウルを取る。
ベテランらしく、この場面でフリースロー2本きっちり決める。
残り14秒のラプターズの最後のオフェンス。
レナードのミドルは落ちて2OTに突入。
2OTスタート!!
すでに2人がファウルアウトしているラプターズは、ガソルが5つ。
対するバックスもアテトクンボ、ミドルトンが5ファウル。
これが影響するかどうか。2OTが始まります。
バックスのオフェンスはブレッドソーのフローターが落ちる。
次のラプターズオフェンスでシアカムのドライブにアテトクンボがファウルし、退場。
エースを欠いたバックスですが、トランジションからオフェンスリバウンドを拾ったヒルが得点、2点リードします。
ガソルがここでこの試合好調の3PTを決めて106-105、1点リードします。
ブレッドソーのドライブはターンオーバーになり、レナードがトランジションからのトマホークダンク。
3点リードになります。
バックスはロペスがゴール下で粘り、ヴァンブリードからファウルをとる。
ヴァンブリードも5つ目のファウルになります。
フリースローを2本決めたロペス。1点差になります。
ガソルがゴールにアタックしてフリースローを獲得。
2本決めて3点リード。
バックス、ミドルトンのシュートが落ちたのをロペスがティップイン。
1点差。
残り2分21秒。
バックスがレナードからボールを奪いますが、次のディフェンスでレナードが奪い返します。
ワンマン速攻でダンクを決めて3点差。
バックスはブログドンがドライブからテイクファウルしますが、フリースローを1本落とす。
112-110。
残り1分、バックスオフェンス。
ロペスのアタックをヘルプからきたシアカムがブロック。
その裏で、レナードが2点を確実に決める。
114-110、バックスボールで残り32.4秒になります。
バックスはここで痛恨のバックコートバイオレーション。
17秒、ラプターズボールで4点リード。
ファウルゲームに入ります。
第4クオーターにフリースロー2本落としてしまったシアカム、ここでフリースローを2本決める。
レナードもその後きっちり決め、最終的には118-112でラプターズが激戦を物にし、負けられない試合をなんとかもぎ取りました。
ダブルオーバータイムの末、118-112でラプターズが勝利しシリーズ初勝利(バックス 2-1)。レナードが36得点、シアカム25得点、パウエル19得点
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— NBA Japan (@NBAJPN) 2019年5月20日
試合を振り返って
両チームとも、ディフェンスのプランがしっかりとはまっていたと思いますが、ゲームの中でアジャストしたのがラプターズの方が一枚上手だったかという結果でした。
しかし、バックスにも勝つチャンスは十分にあったかと思います。
アテトクンボ退場までは、先にメンバーを揃えた状態で仕留めることができるチャンスを活かせなかったのが敗因になってしまったかと思います。
GAME4に向けて
ラプターズは地元でなんとか1勝したことで、0-3という最悪のシナリオを避けることができました。
しかし、バックスのディフェンスを打開できない時間がどうしても生まれてしまいそこを崩しきるためには、今日のような
シアカム、ガソル、パウエルの活躍
は必須になるかと思います。
バックスはアテトクンボがスコアできない状況の中で、フリースローを決められなかったこと、ファウルアウトに陥れるところまではよかったけど、決めきれなかったというところを修正したいところ。
ですので、
アテトクンボはアタックをやめないこと
と
ミドルトン、ロペス、ブレッドソーがチームのオフェンスを引っ張る時間を作ること
が重要となりそうです。
ジョージヒルの活躍やブログドンのシュート力を生かすためにも、ラプターズのサポートプレイヤーを上回る活躍が必要になりそうです。
こぼれ話
トロント・ラプターズの優勝までの道のりの中で、どうしてもGAME7まで持ち込まれ、ブザービーターで勝った76ersとのシリーズが注目されがちではありましたが、あとから試合を見ていくと、この試合も間違いなくターニングポイントになっているかと思います。
0-3から果たして勝てただろうか?
バックスがファイナルにきていたらどうなっていたか?
たられば話にはなりますが、そういったことを妄想するのも楽しいもんです。
そしてさらに興味深いのが、この試合ではヴァンブリードはまだ覚醒していなく、パウエルが活躍していたということ。
ファイナルでの露出は間違いなくヴァンブリードの方が高かったですが、そこに至るまでに他に活躍した人間がいたというのは、やはりファイナル獲得はチームでの成果だということを再認識しました。
今日はこの辺で。ではまた。
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