遂に始まりました、NBA PLAYOFF2020。
昨シーズンのこの頃から始めたNBA観戦レポートシリーズが1年経過たったんだという気持ちとともに、今年はシーズン中断という特別な年となりました。
世界的にも、個人的にも良いこと、悪いことたくさんありました。
これが後に、「あんなことがあったね」「教訓にしなきゃね」と話せる明るい未来のため、今年のプレイオフをしっかりと記録に残したいと思います。
どうも、いきなりエモい気持ちになっている男、ctrainerです。
この記事では、
NBA playoffs 2020 Western conference 1st round:ユタ・ジャズ×デンバー・ナゲッツ
のシリーズをレポートしていきたいと思います。
記事作成開始:8/18~継続中
各チームの紹介記事はこちらから!!
プレビュー:デンバー・ナゲッツ(ウェスト・3位)
シーズンを46勝27敗、中断後の最後は3連敗で終わりはしましたが、ジャズと同じノースウェストディビジョンを1位でフィニッシュ。
昨シーズンはサプライズチームというような印象が強かったですが、今季はしっかりと強豪として認識されたうえでの結果を残しているため素晴らしい結果だと思います。
前回のPLAYOFF 2019では1st roundでスパーズに苦戦したり、ブレイザーズとは3OTまでもつれたりと、経験を積むには素晴らしい1年だったと思います。
今季はそこで得た経験を活かして1つでも上位を狙ってほしいと思います。
プレビュー:ユタ・ジャズ(ウェスト・6位)
ジャズは44勝28敗でウェスタンカンファレンスを6位で追加しプレイオフへ。
勝率的には、4位のロケッツ、5位のサンダーと同じですが直接対決の差で6位になりました。
しかし、ナゲッツとは結局0.5ゲーム差でのノースウェストディビジョン3位での出場のため、そこまで大きな戦力差はないかと思われます。
注目のマッチアップ
ナゲッツ:ニコラ・ヨキッチ
ジャズ:ルディ・ゴベア
両チームの象徴的な選手である二人。
ヨキッチはスクリメージでポイントガードのポジションを務められるほど、ガードの要素も併せ持ったオールラウンダー。
技術的な面でいったら、ヨキッチに太刀打ちできるインサイドプレイヤーはそうそういないと思います。
一方、ジャズの守護神ゴベアも、今年もシーズンでの最優秀守備選手にノミネートされるほどのディフェンシブプレイヤー。
ヨキッチとのマッチアップだと外にポジションを取ることになり、ゴール下での活躍の場面がへるかもしれません。
ジャズが、自分達のディフェンスの特徴をどのように活かしてくるのか、シーズンを通じて注目したいと思います。
GAME1(8/18)
GAME1:ハイライト
GAME1:レポート
スターターがデンバーはMPJ、ユタはモーガンを起用。
ユタはコンリーがお子さんの出産でバブル離脱しているため、クラークソンが出てくるかと思いましたが違いました。
さらにジャズは、エド・デイビスが膝の負傷によりこのシリーズの出場が難しそうとのことで少ないメンバーで闘うことになります。
試合の方は重い立ち上がり、バブルでもプレイオフはプレイオフ。
ヨキッチは高確率に点数を取り、スリーがよく入ったデンバー。
ユタも食らいつくけどなんとか繋いでるイメージで、ミッチェル、イングルス、クラークソン辺りが負担大きそうな展開。
31-25、デンバーリード。
第2Q、ミッチェルがキレキレ。
2ndユニットの差でリードが広がった差を縮める。
デンバーもマレーが徐々に存在感出してきて再びリードを広げる。
最大リード12点の時間もありましたが、52-59デンバー7点リードで後半へ。
後半の立ち上がり、ジャズが好調、ゴベアのディフェンスも冴える、5-0のランで同点。
リズムを取り戻すしたきっかけはMPJ、再びリード。
しかしジャズも再び9-0のランを見せ逆転、ここからはリードチェンジを繰り返す。
第3Qは最終的にユタがリードを奪って終了、83-78。
第4Q、ナゲッツがジャズを捕らえきれないままでいましたが、グラントの連続得点で追いつく。
ナゲッツはこの日チームレコードの3PT成功を達成し、ポストシーズンに向けて良い入りができている印象です。
しかしGAME1、個人パフォーマンスで光ったのはミッチェル。
残り6分当たりから大爆発。
試合を通じて、ボールを止めたり、スイッチでミスマッチになったら体勢を整えてミッチェルのアイソレーションから展開を作るなど試合巧者ぶり、そしてゲームプランの徹底ぶりが伺えます。
そしてそれを遂行仕切るミッチェルも流石でした。
ナゲッツはマレーとヨキッチの2メンゲームをベースに対抗。
残り1分半でなんとかマレーのスリーで追いつき、一度はマレーのジャンパーで逆転。
しかしミッチェルのジャンパーで追いつき互いにフリースローを決めて延長へ。
オーバータイムは、主役の座をナゲッツのエース、ジャマール・マレーが奪い、ナゲッツがリードを広げる。
ジャズはミッチェルとともにチーム全体でスローダウン、ターンオーバーを連発してしまいます。
クラークソン、ミッチェルとなんとか追い上げを図りますが、とにかくこの試合はナゲッツがチーム全体でスリーを高確率で沈め、OTは20-10。
最終的に、125-135でナゲッツがGAME1を物にしました。
ナゲッツはマレーがチームハイの36点に9アシスト、3PTを6/9で沈めました。
ヨキッチも29点10リバウンド3アシスト、そしてチーム全体で53.7%の確率でスリーを沈め、チーム歴代最多の1試合22本の成功となりました。
対するジャズは、ミッチェルが最終的には57点9リバウンド、7アシストと縦横無尽の活躍。
プレイオフ歴代3位の記録を残します。
イングルスが19点7アシストとコンリー不在をカバーしようとしましたが勝利には及ばず。
注目していたゴベアは17点7リバウンド4ブロック、及第点の活躍に見えますが、やはりアウトサイドへの影響力を高めるには至らず。
ジャズは、試合運び、クランチタイムまで素晴らしかったですが、最後の5分が奮わず。
ゲームを通じて、ディフェンスの改善が一つ次のGAME2の課題になるかと思います。
コンリーがGAME2〜3辺りに戻ってくるとの報道があるため、それまでジャズは良い形でチームをキープできるかどうか。
GAME1スタッツ
GAME2(8/20)
GAME2:ハイライト
GAME2:レポート
スターターはGAME1と変わらず。
ジャズはモーガン、イングルスとスリーを決めてまずは先行。
ナゲッツはヨキッチを軸にオフェンスを展開。
序盤は17-11とジャズがリードしていますが、GAME1に大爆発したミッチェルはまだ大人しめ。
その後は互いに2ndユニットが高確率でシュートを決め、上手くゲームに入っていきます。
特にジャズのクラークソンが先導して10-0のランに成功。
ナゲッツもモンテ・モリス、ジェラミ・グラントの活躍で点差を詰め、第1Qは27-25、ジャズが5点リードして終わる。
第2Qもジャズはクラークソンがエンジン全開、彼のオフェンスに引っ張られてジャズは7点差にリードを広げる。
ナゲッツはMPJがスリー、スリー、ダンク+バスカン、プルアップジャンパーと猛烈な追い上げで同点に。
そしてミルサップのゴール下で逆転。
ジャズも負けじとペイントでの得点で再度リードを奪う。
3分ほどナゲッツにゴールを奪わせずに、7-0のランでまたリードを広げるジャズ。
ナゲッツはオフェンスがスローダウンし始めたときに、頼りになるのがヨキッチ、そしてマレー。
しかし、ジャズはクラークソンが前半4本目のスリー、そして固いディフェンスから最後はゴベアの強烈なブロック。
ゴベアは最後にブザービーターでプットバックダンクを押し込み、ジャズは61点まで到達。
ジャズは13点差をつけられて後半に入ります。
ミッチェル、マレーだけでなく、まさに総力戦となっているGAME2。
後半のジャズはモーガンのアリウープが決まって前半の流れを持ち込みます。
ナゲッツも悪くはない展開ですが、それ以上にジャズが調子を上げてます。
最大点差の15点差になったところでナゲッツはタイムアウト。
ジャズはここからさらにスリーポイント攻勢、点差をさらに広げにかかる。
ナゲッツはマレーに火がついて、アタックモードに入りそうな予感。
ちーむとしてもさらに先にディフェンスで仕掛けるナゲッツ、ミッチェルに対してダブルチーム。
しかし冷静にアシストを通すミッチェル、そして自ら早めに仕掛けてのトップからのスリーでついに20点差に。
最終的には104-79、ジャズが25点の大量リードで第4Qを迎えます。
反撃を開始したいナゲッツですが、ジャズのオフェンスが止まらず、クラークソンに強烈なダンクをお見舞いされて流れを呼び戻せません。
残り10分頃には31点差に広がるジャズのリード。
残り7分にはナゲッツはヨキッチ、マレーを下げて2ndユニット中心に。
ナゲッツは劣勢の中、ルーキーのMPJが活躍、スリーを立て続けに決めてきます。
残り4分で、122-96、26点の大きな点差の中で両チーム出場機会のない3rdユニットの投入です。
最終、124-1105、ジャズがGAME1のリベンジに成功、シリーズタイとなりました。
勝利したジャズはミッチェルが30点8アシスト、ベンチからクラークソンが26点を獲得、ゴベア19点、イングルス18点と続きます。
敗れたナゲッツは、ヨキッチとMPJがそれぞれ28点、マレーが14点。
MPJはキャリアハイ、6本のスリーを沈めました。
最後のクオーターは出場時間が少なかったため、ここでしっかり切り替えて次のGAME3に臨みたいところ。
ペイント内での得点が48点と28点、20点も大きく離れていますのでナゲッツはここのディフェンスをしっかりと取り組むことが課題となりそうです。
GAME2スタッツ
GAME3(8/22)
GAME3:ハイライト
GAME3:レポート
お子さんの出産でバブルを離れていたマイク・コンリーが復帰。
その復帰したコンリーのスリーや、ミッチェルのアリウープで先行するジャズ、ジャズの特徴でもあったドライブからの合わせのオフェンスが過去2試合より綺麗に決まっている試合の序盤。
ナゲッツはマレーにボールを集めて、彼が中心になってオフェンスを展開しますが3分半スコアできない時間もあり、立ち上がりはスローペース。
第1Q中盤からはジャズもオフェンスがスローダウン。
互いにシュートの確率が上がらない中で、ジャズはオフェンスリバウンドからの得点をインサイドで重ねることでリードを広げる。
ナゲッツも最後にマレーのダンクで反撃しますが、第1Qは25-14とジャズがリード。
ゴベアがすでに12点7リバウンドと存在感を発揮しているジャズ。
この第2Qの立ち上がりもコンリーの連続スリーが決まるなど好調を維持。
残り9分には20点差まで開きます。
さらにジャズはゴベアがペイントから連続得点、対応しきれないナゲッツはこのクオーターに2回タイムアウトを取るなど、対応を迫られます。
このクオーター最大で25点のリードを取るジャズですが、ナゲッツも追い上げを見せます。
マレーや、ここまでのゲームであまり存在感の大きくないポール・ミルサップがトランジションでスリーを決めて、最後11-3のランを見せて前半終了。
最終、59-42、ジャズが17点をリードして後半へ。
第3Q、ナゲッツはディフェンスに注力するという姿勢からか、MPJを下げてグラントをスターターに起用。
しかしそれに動じないジャズ、後半も相変わらず高確率でスリーが決まり13-2のラン、再び25点差。
特にコンリーが素晴らしい活躍、途中までスリーを6/6のノーミスで決まる集中力の高さ。
外がよく決まるので中もスペースができる好循環、ペイントの得点も前の試合に続きしっかり伸ばしてくるジャズ。
残り2分にはミッチェルのスティールからのトマホークで30点差。
最後はコンリーのブザービーターのフローターが決まり94-62、ジャズが32点をリードして第4Qへ。
大量リードを握っての第4Qは前のGAME2と同じ展開。
第4Qはナゲッツは前回同様、早々と店じまい、2nd、3rdユニット中心の編成。
最大で広がったリードは39点差、ジャズはメンバーを変えても、変わらずチームでスリーを決めてきます。
シーディングゲームの出だしの話題をさらったボル・ボルなども登場。
最終は124-87、ジャズが前日のような流れを継続して、下位シードが2連勝する結果となりました。
連勝し、2-1とシリーズリードに成功したジャズは、復帰したコンリーがチームトップの27点、スリーは7/8でした。
さらにゴベアが24点17リバウンドと素晴らしい活躍。
GAME2までチームを引っ張っていたミッチェルは20点、クラークソンも11点。
第4Qの出場時間も少なかったため、スタッツは控えめになっています。
対するナゲッツ、ヨキッチが15点、マレーが12点、あとは全体でバランスよく得点していますが、2試合続けてのディフェンス崩壊、そしてペイントを圧倒されてしまいました。
チームスタッツを比べた時にシュート確率の違いが明らかではありますが、それ以外のそもそもの部分でアウトサイド陣にやられている部分が大きいので、もう一度ウイング陣がディフェンス頑張りたいところ。
もしくは、点を取られる前提で自分たちがより多くの得点をするか。
GAME4、どのようにアジャストしてくるか注目です。
GAME3スタッツ
GAME4(8/24)
GAME4:ハイライト
GAME4:レポート
ナゲッツはスターターに変更あり、オフェンス能力に長けているMPJからこのシリーズコンスタントな活躍を見せているモンテ・モリスを起用。
さらにトーリー・クレッグに変えて、ジェラミ・グラントを起用、過去のGAMEで良かったラインナップにしたのかな?という印象。
この変更が吉と出るか凶とでるか。
ジャズはミッチェルが早速連続でシュートを決め、調子の良さを伺わせてます。
しかし序盤リードを握ったのはナゲッツ、速攻からのポイントを重ねてリードします。
特にベテランのミルサップが効果的な働き。
ベンチメンバーも上手く絡みながら、両チーム集中力の高い第1Qになっていますが、ヨキッチがアテンプトの割には得点が伸びない。
しかし明らかに過去の試合よりもリングに近づこうとするヨキッチにどうしてもジャズは気を取られてしまい、アシストがよく通っています。
最後は互いにリードチェンジしながらの得点と決め合いで、36-33でナゲッツリードデ終了。
ディフェンスよりもオフェンスでこの試合は活路を見出しているナゲッツ、これが継続できるかどうか。
第2Qもペースアップを図るナゲッツ、試合中のHCインタビューでも、マイケルマローンHCがその辺りを狙っていると言及していました。
この時間帯はナゲッツがマレー、ジャズがクラークソンが中心になって点を取り合う。
第2Q中盤からはヨキッチがスリーをついに決めてリードを6点に。
さらにミルサップも積極的にオフェンスに参加、リードを保ちます。
ナゲッツ好調のなか、グラントが3つ目のファウルで一旦下がります。
ジャズもオニールが3つ目、互いにファウルトラブルの可能性が後半に出てくるかもしれません。
ナゲッツはマレーのスリーから、スティールで速攻での得点と、第2Qの終わり際に素晴らしいプレイが飛び出す。
しかし、ジャズもコンリーが一番良いところでスリーを決めて流れを切る。
最後に加点することができて65-64、ハイスコアなオフェンシブゲームは1点差で後半へ。
第3Qの頭、両チームのエース、マレーとミッチェルの決め合いに。
さらに両チームの大黒柱、ヨキッチ、ゴベアも得点。
残り半分のところでジャズは遂に久々のリードを奪います。
過去のゲームも、この第3Qにジャズにリードを広げられることの多いナゲッツはここを我慢したいところ。
しかし前回試合から復帰しているコンリーがいやらしい活躍を見せる。
残り3分でジャズがこの試合最大リードの8点まで広げますが、ナゲッツも必死に食らいつく。
ここで存在感を見せたのが、ヨキッチ、オフェンスリバウンドからの得点で点をつなぐ。
最終97-89、なんとか8点差で第4Qをナゲッツは迎えることとなります。
このクオーター開始早々、コンリーのコーナースリーで最大11点までリードを広げるジャズ。
ナゲッツはマレーが意地の得点で点差を詰めにかかり、残り8分で6点差。
ナゲッツの今日の試合の生命線はオフェンスリバウンド。
2ndチャンスからかなり点が伸びています。
ジワジワと点差を詰めているナゲッツはマレーがプレーオフでのキャリアハイを更新する活躍で遂に1点差。
ジャズはフリースロー、コンリーの得点で突き放す。
ヨキッチのスリー→ミッチェルのジャンパー→ミルサップの得点とやり合います。
残り2分2点差、リードはジャズ。
先制はジャズ、ミッチェルのフリースロー2本。
すぐさまマレー、スリーをヒットさせ1年点差。
続いてミッチェルレイアップと、この二人でやり合います。
ヨキッチのフリースロー2本で1点差。
ここでミッチェルのアイソレーションからのプルアップスリーが突き刺さる。
残り1分、4点差になる。
追いかけるナゲッツ、ヨキッチがリムにアタックしダンクで得点、2点差。
続いてジャズオフェンス、当然ミッチェル、トップからのペネトレイトでファウルドローン、2点を加点、残り40秒4点差。
ナゲッツはマレーがゴール下にアタック、ゴベアがここをノーファウルで守り切る。
ナゲッツこのポゼッションからファウルゲームに入りますが、追いつききれずにジャズが3-1で王手をかけました。
結果は129-127、ナゲッツ、後が無くなりました。
勝利したジャズは、ミッチェルが51点7アシストと、GAME1に続いて50点に到達。
さらにこの試合はコンリーの26点、クラークソンの24点の援護射撃もあり、シリーズ王手をかけました。
敗れたナゲッツは、マレーが50点11リバウンド7アシストと縦横無尽の活躍。
ヨキッチも29点と続きましたが、最後の最後で追いつくことができず。
敗れてはしまったものの、ナゲッツはオフェンスの好調さを取り戻し良い形でオフェンスを終えることで良いディフェンスに入るという循環ができていたように思います。
スターター変更も、終始ジャズにリードを握られないために良いアジャストだったかもしれません。
GAME5、後がなくなったナゲッツがどのような試合展開を見せるか、注目です。
GAME4スタッツ
GAME5(8/26)
GAME5:ハイライト
GAME5:レポート
前のゲームと同じスターターで臨むGAME5。
良いスタートを切ったのはジャズ、ゴベアのアリウープ、ボールムーブからのミッチェルのフリーでのスリーポイント。
ナゲッツはファウルドローンからのフリースローで加点。
その後も高確率でスリーをジャズが決めて、16-6。
シリーズ突破に向けてジャズが点差を離していきます。
ナゲッツはタイムアウト明けからヨキッチが連続得点。
下がって守るゴベアに対してトップからのスリーを連続ヒット。
第1Qの前半だけで15得点します。
このクオーターだけでスリー4本、シュート全てをノーミスで決め18点の活躍で33-32、ナゲッツがリードして終えます。
最後はコンリーのコーナースリー、そしてヨキッチのブザービーターのスリーも決まり、ヨキッチは結局5本のスリーを決めて21点。
素晴らしいパフォーマンスを見せますが、ジャズもチームとして高水準なオフェンスで引けを取りません。
第2Q、このクオーターの序盤も互いに効率的なオフェンスで点の取り合いの展開。
ワンポゼッション差のリードを奪い合っていましたが、クラークソンのスリーで一歩先んじるジャズ。
このクラークソンの活躍もあり、一時は8点リードするジャズ。
さらにゴベアのアリウープ、ミッチェルのトランジションからのレイアップで二桁リード、11点。
最終的には63-54、少しオフェンスがスローダウンしてしまったナゲッツをジャズが9点リードして後半へ。
後半、ジャズはフリースローで加点、ナゲッツはまだオフェンスのリズムが戻ってきません。
コンリーのスリーが決まって15点差、この試合の最大リードをジャズが握る。
ナゲッツもそこから粘って徐々に点差を詰める。
ここまでおとなしかったマレーのペネトレイトからのらしいレイアップ、スリーも決まって、ここからエンジンがかかるか。
マレーも20点に到達しますが、ジャズも常に8〜10点のリードを、保ち終盤へ。
マレーの勢いが止まらず、ナゲッツは10-2ランを終わり際に見せ、この試合のトップハイライトプレイになるであろう360°回転からのレイアップを成功。
負けられないナゲッツのエース、マレーの爆発で86-82、4点差まで詰めて最終クオーターを迎えます。
第3Qだけで17点を取ったマレーに集まるジャズディフェンス、当然ノーマークができ、第1Q以来沈黙していたヨキッチのスリーから第4Qが始まる。
そしてMPJのフェイダウェイでナゲッツが第2Q以来のリードを握る。
ジャズもエース、ミッチェルのレイアップですぐさまリードを奪い返す。
ここからミッチェルが決まればマレーも得点するというやり合いに。
中盤にはミッチェルらしい強烈なダンク。
その二人に続いてジャズはコンリー、ナゲッツはグラントが得点を決めて締まった展開に。
ずっとリードがワンポゼッションで行き来してましたが、マレーのルーズボールからの得点とスリーで残り2分半で5点差に。
そしてミッチェルとのマッチアップでステップバックジャンパーをマレーが沈めて7点差。
個人でも40得点に到達。
次のポゼッション、マッチアップがオニールに変わっても気にせず、得点をするマレー。
9点差、残り1分半。
最後はマレーのアタックからヨキッチのコーナースリーで勝負あり。
117-107、追い込まれたナゲッツがシリーズ2勝目でGAME6に繋げました。
首の皮一枚つないだナゲッツ、42点8リバウンド8アシストのマレーがチームを引っ張り、前半を引っ張ったヨキッチも31点。
ジャズはミッチェルが30点、コンリーとクラークソンが17点、スターター+クラークソンの6人が2桁得点と決して悪いパフォーマンスではありませんでしたが、このGAME5で勝負を決めきれず。
前半のヨキッチの守り方、そしてオンファイアしたマレーの対応など、後手後手に回らずにゲームを組み立てられるかが次戦の課題となりそうです。
ナゲッツにとっても同じことで、敗戦している過去のゲームはミッチェル、クラークソンに点を取られまくっているため、こちらもゲームコントロールをどのようにしてくるか、注目したいと思います。
GAME5スタッツ
GAME6(8/31)
GAME6:ハイライト
GAME6:レポート
シリーズ敗退を免れたナゲッツが挑む第6戦。
ジャズは王手をかけながら第7戦にもつれ込むというのはプレッシャーが大きくなるので、ここで決めたいところ
勝負のGAME6、互いにスターターは前の試合と同様。
出だしはジャズペース、マレーがターンオーバーを犯しますがこれがGAME3の3rdクオーターぶりというのだから驚き。
ナゲッツの入りを安定させてくれたのはミルサップ、そしてグラント。
アウトサイドをしっかり決めてくれますが、それ以上にジャズがシュート好調。
ナゲッツの最初のタイムアウト前でジャズはシュートノーミス、15-8とリードをまずは握る。
GAME6とまでになるとお互いに新しいものを用意するというよりは、アジャストをして、どう対応ができるかの柔軟性が求められます。
選手のローテーションもここまでと変わらず、ジャズがまずはクラークソンをイン、さっそく連続でゴールを決めます。
ナゲッツはシリーズ中にスターターを入れ替え、結果を出しているため、もともと先発していたMPJはベンチから出場しているここ数ゲーム。
ディフェンスで狙われる頻度が高いために得点力を活かしきれていない試合もあります。
そして、この試合からナゲッツはずっと欠場をしていたギャリー・ハリスが戻ります。
昨年のプレイオフ、ナゲッツはスパーズ、ブレイザーズと激戦を演じたため、それを経験しているコアメンバーが復帰というのはナゲッツにとって追い風。
ジャズも少ない人数でのローテーションながら、ジョージ・ニアンは渋い活躍。
少ないシュートチャンスをしっかりモノにしている印象です。
第1Qの終盤にジャズは10点をリード、さらにヨキッチが2つ目のファウルコールで一度ベンチへ。
苦しい展開で存在感を見せるのがエース、ここでマレーがしっかりスリー、ペネトレイトからのレイアップを決めて点差を最小限にとどめる。
ラスト1分弱は互いにシュートの入れ合い、毎試合クロージングの時間にいつも仕事をするコンリーのスリーが決まってジャズがリード。
最終的には36-30でジャズが6点点差を付けて第2Qへ。
フリースローの成功率が低い立ち上がりとなったジャズ、開始早々にメイソン・プラムリーの強烈なブロックから得点を重ねられ1点差。
そしてマレーのこのバスケットカウントでナゲッツ逆転に成功、とはならずボーナス外して同点まで。
次のポゼッションでクレッグがフリースローを1本決めてここで逆転。
この試合初めてのリードを奪ったナゲッツ、またしてもクレッグがペネトレイトから追加点、さらにヨキッチのスリーがヒット。
その後もリードを守り続けるナゲッツ、残り6分で50-45でナゲッツが5点リード。
そこからナゲッツはマレーがGAME5同様止まりません。
外からも中からも得点し残り3分半の段階ですでに25点、そしてナゲッツは2桁10点リード。
最後にはマレーからチャージングを引き出すジャズ、ディフェンスからの流れを最後に作ることができ、最終61-56、ナゲッツが5点をリードしてハーフタイムへ。
第2Qを31-20と大きくリードして後半を迎えるナゲッツ、もう一度流れを引き寄せたいジャズ、互いに最初の数ポゼッションはネットを揺らせず。
後半の立ち上がりは固い展開、そこから再びオフェンシブになっていく。
ミッチェルのスリーが決まって3点差、そのあとワンポゼッション差まで中盤に持ち込むも、追いつききれない。
ミッチェルのトランジションからのスリーで1点差にしたのが残り6分。
しかしこの後もミッチェルが得点を重ねますが、僅差でかわし続けるナゲッツ。
ジャズも第3Qの中盤から後半にかけてはディフェンスの精度が上がり、簡単にはナゲッツにゴールを割らせない。
残り2分弱、先にエースを休ませたのはジャズ、ミッチェルが残り約2分でベンチへ。
このクオーターのクロージングは再び登場のマレー、彼がオフェンスを引っ張って最終88-79、ナゲッツのリードは9点に増えて第4Qを迎えます。
なんとこのシリーズで初めてナゲッツがリードをしたまま迎える第4Q、前のクオーターのように立ち上がりは少し得点が遠い両チーム。
この試合の勝敗のポイントがどこになりそうか、探しながら見ていますが明確なところが見当たらず。
強いて言うならリバウンドとペイントでの攻防くらい。
ナゲッツの方がフィジカルにこの部分に取り組んでいるように見えます。
ここからこのシリーズ何度も見た、ミッチェルとマレーのスコアリング合戦。
この試合ではそこにジャズはコンリー、ナゲッツはヨキッチも混ざりながら試合が進んでいく。
残り7分前後でミッチェル、マレーともにすでに30点オーバー。
タイムアウト中にゴベアが椅子蹴っ飛ばしてフラストレーションをためています。
現地放送の流れを見る限りだと、おそらくディフェンスでのコミュニケーションミス。
そしてナゲッツはこの試合もう一人の男、ジェレミー・グラントがスリー好調、残り6分弱でナゲッツがリードを10点に広げる。
それに対してミッチェルのスリー、それに対してマレーのフローターとこの二人のやり合いがとんでもなくレベルが高い。
残り4分で11点差。
そして均衡が破れたのが4分を切ってから。
ジャズのチームファウルが4つを超えてボーナスに、ここからなげっつはフリースローでの加点も入っていきます。
この試合勝負あったか!?と感じさせた場面はコンリーのパスをクレッグがスティール→トランジションでマレーがスリーを決めて14点差にした場面。
流れがナゲッツに傾いた、と思ったらミッチェルがすぐにスリーを決め返し、残り2分半で10点ナゲッツがリード。
そして戦術的な部分でも、違いが現れたこの時間帯、ミッチェルにダブルチームに行くナゲッツに対して、マレーには一人しかディフェンダーを付けないジャズ。
この戦術の裏には、センターの外が打てるか打てないか問題も絡んでいるかもしれません。
残り1分を切る頃にはマレーの気合のスリーが突き刺さり、50点に到達。
これで勝負あり、ナゲッツは1-3の追い込まれたところから2連勝に成功し、シリーズを3-3のタイに戻すことに成功。
第7戦に全ては持ち込まれました。
勝利したナゲッツはマレーが再び50得点の活躍。
そしてヨキッチが22点、この日スリーが好調だったグラントが18点で援護射撃。
一方、タイに持ち込まれてしまったジャズは、ミッチェルが44点、コンリーが21点、ゴベアとクラークソンが11点という結果に。
お互いに高確率にショットを決めていたがチームスタッツとして差が表れた部分がリバウンド。
ジャズ36本に対して、ナゲッツ49本。
ターンオーバーで見たらナゲッツの方が多く、スリーは全く一緒のスタッツ。
もしかしたら、GAME7もインサイドの攻防が両エース対決の次に重要なファクターになるかもしれません。
GAME6スタッツ
GAME7(9/2)
GAME7:ハイライト
GAME7:レポート
最後の1戦、ともに負けられないGAME7もスターターは前の試合と同じ。
まずは流れの中からイングルスが連続得点。
序盤、ナゲッツはマレーが積極的にミドルを打ってきます。
ミッチェルも隙を見て、このダンク。
両エース、GAME7に対しての準備はバッチリな様子です。
15-9で中盤まで主導権を握るのはナゲッツ。
選手のローテーションもここまでは過去の試合と大きく変わらず、ジャズはクラークソンが入ってきています。
ナゲッツも一度マレーを下げて休む時間も混ぜながら、この試合は起用してくることでしょう。
ジャズは徐々に存在感を上げていているニアーンのスリー、ナゲッツは前の試合から復帰してきたハリスを投入してこのクオーターの終盤。
流れは引き続きナゲッツ、ヨキッチのスリー、MPJのゴール下でナゲッツが10点をリード。
ジャズはトランジションからニアーンの2本目のコーナースリーが決まり点差を詰める。
最終、26-21、まずはナゲッツが5点リードして2ndクオーターへ。
第2Q、ナゲッツが再び自分達の流れを作れだし、11点のリードに。
バブルでインパクトを残したルーキー、MPJのバスケットカウントで12点差。
さらにディフェンダーとしての能力も高いハリスがクラークソンをストップ、そこからトランジションでクレッグのダンク。
完全に流れを掴んだナゲッツ、14点のリードで中盤に入っていきます。
このクオーター、4分半経過してまだ2点しか獲得できていないジャズ。
そんな中でもクラークソンが速攻からのダンクでアンドワン獲得、これで流れを変えることができるか。
しかし、苦しい展開が続くジャズ、約7分を残している段階でゴベアが3つ目のファウルを取られてベンチへ。
ジャズはロイス・オニールとジュワン・モーガンというでスモールラインナップで臨む。
ナゲッツはポストでヨキッチがパスを配球、ナゲッツらしいボールムーブでさらに得点を加算。
さらにファウルトラブルに見舞われるジャズ、ミッチェルも3つ目をコールされてベンチに下がります。
そして点差は最大の17点差で第2Qは終盤へ。
ナゲッツはミスマッチが生まれるポストにボールを集め、ジャズはそこにダブルチームを仕掛ける。
残り2分でジャズはミッチェルを戻しますが流れは変わらず。
このクオーター最大で19点の差ができましたが、最後はミッチェルの得点などもあり、最終50-36で14点のナゲッツリードで後半にはいります。
第2Qを24-15と抑えられてしまったジャズ。
後半はファウルトラブルの懸念もありますが、そうも言ってられません、スターターに戻します。
ジャズはミッチェルに対してダブルチームを早めに行うことでボールを手放させる方向に仕向ける。
それに合わせてミッチェルが連続得点し残り5分弱で8点差。
ナゲッツのオフェンスが後半若干停滞気味の時間に大きくはないが着実にリードを縮めていくジャズ。
残り3分、ミッチェルのフローターで5点差。
ここで存在感を示したのがヨキッチ、連続得点で再び桁リードに広げる。
すぐさまジャズはゴベアがヨキッチからファウルをもらいながらダンクを決めてバスケットカウント。
両チームの大黒柱がやり合います。
最終、65-60でナゲッツが5点をリードしてGAME7、最後の12分を迎えます。
ロースコアな展開で迎えた第4Q、ジャズがまずは先手。
コンリーのレイアップ、ゴベアのオフェンスリバウンドからの得点でついに1点差。
ナゲッツは第4Qが始まってから得点ができず苦しむ中、ゴベアのフリースローでジャズが逆転に成功。
第1Q以来のリードを奪ったジャズはさらにゴベアがアンドワン獲得。
ここでインサイドを強調してきました。
さらにこれでヨキッチが5つ目のファウルとナゲッツにとっては苦しい展開。
残り8分で68-65とジャズが3点をリード。
ナゲッツもヨキッチの得点やハリスのフリースローで同点にすぐ追いつきますが、ここからまたシーソーゲームの予感。
残り6分になって68-68、ディフェンスもお互い気合いの入ったフィジカルな戦いになっています。
ここまでのスコアが10-5、やはりプレイオフの大事なゲームになった時はこんな感じでディフェンスゲームになるんだなと改めて感じました。
残り4分、ヨキッチのフローターが決まって74-72とナゲッツが2点をリード。
このGAME7の一番大事な場面で両エースはシュートアテンプトはあるものの、確率がまだ上がってきていない状態。
しかしいつ爆発して連続スコアを取ってもおかしくないこの2選手、マレーとミッチェル。
先に動いたのはミッチェル、ペネトレイトからのレイアップで同点に。
次のポゼッションでマレーがバンクシュートを沈め2点リードし直す。
そして残り2分、76-74でナゲッツ2点リードの中、マレーが追加点を決めて4点差。
ジャズは時間を使わずすぐ得点、オニールのレイアップで2点差。
残り1分で78-76、ナゲッツ2点リード。
ジャズのオフェンスはコンリーからゴベアへのロブパスをゴベアが押し込んで同点。
残り約40秒でナゲッツオフェンス、ここでシュートを決めたのは今日好調のヨキッチ。
フックシュートをゴベアの前で決めて、再び2点リード。
80-78で残り27秒、ジャズオフェンス。
タイムアウトを挟みながら、最終的にはトップからミッチェルがアタックするがこれがターンオーバーになりナゲッツの速攻。
このシュートも決まらずにジャズボールとなって残り4秒弱。
トランジションからコンリーが最後にスリーを放ちますが、これがリングから外れて試合終了。
ナゲッツが史上12チーム目の番狂わせ、プレイオフにて1-3でリードを奪われたところからの3連勝で、カンファレンスセミファイナル進出を決めました。
大激戦となったシリーズ勝利を決めたナゲッツは、ヨキッチがゲームハイの30点14リバウンド。
マレーは17点とハイパフォーマンスではありませんでしたが、勝負所での活躍は流石でした。
敗れてしまったジャズはミッチェルが22点9リバウンド、そしてゴベアがこの試合活躍し、19点18リバウンド。
スモールラインナップが市民権を得始めた昨今のNBAですが、この大事な1戦、改めてインサイドの重要性を感じる試合でした。
外のシュートが決まらずにロースコアな展開になったときに、流れを作り出す1本目としてペイントでオフェンスリバウンドから得点したり、ウイングのプレイヤーに合わせる動きができるのは非常に大切な要素だなと感じました。
チームスタッツでは、リバウンド数はこの試合は変わらないですが、ヨキッチの活躍もありペイント内での得点で圧倒。
スリーの確率がともに20%台で、80点でしょうりするようなロースコアの、このGAME7においてはセンターが大事ということが再認識できました。
GAME7スタッツ
シリーズを振り返って
ナゲッツのマレー、ジャズのミッチェルの歴史に残る戦いは今後もハイライトとして何度も目にすることでしょう。
ヨキッチ、ゴベアのパフォーマンスも、ムラのある試合もありましたが試合に大きく影響しました。
その他ベンチユニットや3、4番手選手の充実度がナゲッツの方が高かったことで僅差を勝ち切ることができたかなと感じます。
ナゲッツがスターターを変えてきたGAME4、この試合はミッチェルが2回目の50点超えをたたき出し敗れたものの、こうやってシリーズ内でアジャストしていきながら戦って行けたことが良かったのではないかと思います。
ジャズは、来季に向けてどのような補強をしてくるのか、コンリー、ミッチェル、クラークソンのペネトレイトを中心としたオフェンスに、どんな戦術でアップデートしてくるのか、注目です。
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