スタープレイヤーの活躍に期待、どうも、ctrainerです。
この記事では、
NBA playoffs 2020 Western conference 1st round:ロサンゼルス・クリッパーズ×ダラス・マーベリックス
のシリーズをレポートしていきたいと思います。
記事作成開始:8/22~9/14執筆完了
各チームの紹介記事はこちらから!!
プレビュー:ロサンゼルス・クリッパーズ(ウェスト・2位)
49勝23敗でウェスト2位での出場、シーディングゲームではバブル離脱者がいたり、シーズン中でも選手を休ませながらの起用や怪我人が出たことで完全なフルメンバーでの試合数が少ないこのチーム。
カワイ・レナードだけでなく、ポール・ジョージやルー・ウィリアムズなどクラッチタイムにボールを持てる選手が多くいるこのチームのポストゲームでの期待は非常に高いと思います。
移籍1年目でラプターズを優勝に導いた前年のファイナルMVP、レナードは今年クリッパーズを王者にすることができるのか、注目です。
プレビュー:ダラス・マーベリックス(ウェスト・7位)
43勝32敗、ウェスト7位でプレイオフ出場となったマブズ。
2011年の優勝以来、中々プレイオフ1stラウンドを突破できずにいたこのチーム。
ですが、若きエース、ルカ・ドンチッチとニューヨークでエーススコアラーだったクリスタプス・ポルジンギスのヨーロッパコンビ、そしてオフェンス力抜群のロールプレイヤー達の活躍で今季は1stラウンド突破となるか?
ゲームがスローダウンするプレイオフでは、オフェンシブチームの躍進は簡単ではありません。
しかしシーズン中、記録やプレイでミラクルを起こしているドンチッチならやり兼ねないとも思える、そのポテンシャルに注目してもらいたいです。
注目のマッチアップ
クリッパーズ:カワイ・レナード
マーベリックス:ルカ・ドンチッチ
クリッパーズの最注目選手はもちろん、カワイ・レナード。
昨シーズン、トロント・ラプターズに優勝をもたらし、自身はファイナルMVPを獲得。
今シーズンも、中断前はプレイオフにピークを合わせチームも休ませながら起用してきました。
プレイオフで存在感を発揮しうる選手は他にもいますが、最後はこの男の存在がこのシリーズにどう影響をもたらすか、注目です。
ルカ・ドンチッチは間違いなく将来NBAでスターに慣れる素質を持った選手で、まだ若いながらにクラッチタイムで決め切ることや、逆にプレッシャーを物ともせずプレイする姿は圧巻です。
動きが早いとか、高く跳ぶとかではなく、バスケIQの高さでここまでできるというのを見せてくれる選手なので、プレイオフデビューがどんな物になるか、楽しみです。
GAME1(8/18)
GAME1:ハイライト
GAME1:レポート
ドンチッチのマークには、ディフェンスのスペシャリスト、パトリック・べバリー。
彼のプレッシャーをどう対処していくか注目です。
序盤はクリッパーズペース、2分経過で10-0のラン。
テンポよく決めてくるクリッパーズに対して、マブズはボールキャリー役をドリアン・フィニー・スミスと分担しながら行うことで徐々にリズムを取り戻します。
第1Q中盤には脚を痛めたような素振りもあった影響か、一度ドンチッチが下がります。
そこから徐々にシュートリズムが戻ってくるマブズ。
クリッパーズもシーディングゲームでバブルを離れていたモントレズ・ハレルが復帰しコートに立ちます。
マブズここからのオフェンスの主軸はポルジンギス。
クリッパーズに取っては、ウイングのディフェンダーは揃ってますが、ビッグマンのポルジンギスの方が守りにくいかもしれません。
一度下がったドンチッチ、コート状況を再認識したり、落ち着きを取り戻したか、冷静にパスを捌くようにシフトしこれが機能します。
クリッパーズのオフェンスに関しては、戦術というよりもシンプルな「個」の力で点を軽々決めているイメージです。
初めはどうなるかと思いましたが、結局は互いにハイスコアゲーときにの展開で第1Qは38-34、マブズがリード。
第2Q、ターンオーバーが多いマブズですが、徐々に良くなっているシュート確率でその辺りをカバー。
見ていて感じたのが、ドンチッチはクリッパーズディフェンスがスイッチしているので、色んなディフェンダーがつくんですが、ジョージやレナードの方が割と得意で、べバリーのディフェンスの方が苦手かもしれません。
一方クリッパーズはそのべバリーが3つ目のファウルでベンチに、またオフェンスのペースもリズムが良くなくスコアが伸びません。
先に50点に到達したのはマブズ、クリッパーズに14点差をつけます。
そのリードをクリッパーズはジワジワとファウルドローンによるフリースローや1on1で取り返していきます。
そこにルーやジョージが得点を加算して行って気がつけば2点差→同点。
逆転までは到達できませんでしたが、最終的には前半を69-67マブズが2点をリードして後半へ。
前半気になったところはクリッパーズはべバリー、レナード、ジョージと3人がファウル3つとなってしまったところ。
そしてマブズはターンオーバーが多いところ。
得点については両チームとも決めるべき選手がしっかりと決めているなという感じなのでそういったところが差になるかもしれません。
後半の開始は互いに前半のリズムが嘘のようにシュートの確率が落ちる。
若干コート上で選手同士がバチバチやり合う場面もあって、こういったところはちょっとプレイオフっぽいなという感じです。
ここで予想外の出来事、この小競り合いでポルジンギスがテクニカルをコールされ、前半にもレフェリーへのリアクションでテクニカルを取られていたためこれで2つ。
ポルジンギスが第3Q3分経過した辺りで退場となってしまいます。
クリッパーズにもトラブル、べバリーが5つ目のファウルを取られてファウルトラブル、ルーと変わります。
スコアの方はクリッパーズが再び同点まで追いつくことに成功、さらにイビチャ・ズバッツのダンクで逆転し残り7分。
ここからはお互いにゴールを奪い合い、リードチェンジが繰り返されます。
そのあとはスコア的にはクリッパーズが徐々にリードを広げていきます。
最大リードは7点、マブズもドンチッチのフリースローで我慢強く付いていきます。
82-87、5点クリッパーズがリードして最終クオーターへ。
第3Q終了時点でドンチッチが30得点を獲得、初めは少し不安に見えた部分もありましたがしっかりアジャストしてきています。
そのドンチッチがベンチで休んでいる時間帯、ティム・ハーダウェイJrやセス・カリーなどが得点を繋いでいきます。
残り8分で両チームメインメンバーがコートに戻り、勝負の時間帯がやってきます。
両エース、自らスコアリングもあればキックアウトでアシストをしたりと縦横無尽の活躍。
マブズもしっかりとスコアしていきますが、クリッパーズを捉えきれずに常に1〜2ポゼッション分追いかけている状態。
マブズは追いかける展開の中で少しターンオーバーが多くそこからの失点分を追いつききれずという展開で最終、残り9分の同点の場面から逃げ切ったクリッパーズが118-110でGAME1を勝ち取りました。
勝ったクリッパーズはレナードが29点12リバウンド6アシストと素晴らしい活躍。
ポール・ジョージも27点で援護、チーム全体でのシュート%は決して高いわけではありませんが、勝負ところでは流石の活躍でした。
敗退したマブズはドンチッチが42点7リバウンド9アシスト、ルーキーのプレイオフデビューでの得点記録を更新しました。
しかしターンオーバーが11と多く、しょうがない部分はあるかもしれませんがこれを次戦以降、修正しなければいけません。
途中で退場になったポルジンギスが14点、また得点面でチームをサポートしたハーダウェイが18点、ベンチからカリーが14点。
フィールドゴールや、フリースローなどは全てマブズが上回っていますが勝ち切ることができませんでした。
GAME2、マブズがリベンジなるか注目です。
GAME1 スタッツ
GAME2(8/20)
GAME2:ハイライト
GAME2:レポート
GAME2はビバリーがふくらはぎの肉ばなれにより欠場、レジー・ジャクソンがスターターに入ります。
GAME1では序盤ドンチッチをスローダウンさせられたクリッパーズですが、この試合では先に走ったのはマブズ。
早めにルー、ハレルを入れてリズムを取り戻そうとしますが、7分半で15-2とマブズがリード。
良い試合の入りができています。
互いに2ndユニット中心になるとベンチポイントがシーズン1位のクリッパーズが徐々に上がってきます。
マブズもベンチ出場のトレイ・バークが連続得点でリードを保つ。
クリッパーズは2-3のゾーンで守り始めましたが、ボバンのダンクで崩されてしまいます。
第1Qでのクリッパーズのジョージの動きがあまり良くなく、ファウル3つ取られ、得点も伸びてません。
最終、29-25でマブズが4点リード。
第2Qの出だしはドンチッチ、ボバンと得点を重ね15点差。クリッパーズはフリースローの確率も上がってこないことで点差を離されていく。
きっかけが欲しいクリッパーズはハーフコートからのトラップやレナードが攻めていくことで点差を詰めにかかります。
クリッパーズはレジー・ジャクソンの連続スリーを中心に1桁差まできました。
マブズはポルジンギスが得点していきますが、徐々にチーム全体でファウルがかさんできて、ジワジワとフリースローで加点されていきます。
しかし前半の終了間際またしてもドンチッチがアシストにステップバックスリーと活躍。
フリースロー2本落としてしまったり、ラストポゼッションで3つ目のファウルを取られてしまうなど完璧な締めとはなりませんでしたが、個人で22点を獲得。
前半61-56でマブズが5点リードで折り返し。
第3Qのスタート、ドンチッチが4つ目のファウルをいきなり取られますが、下げずに継続。
レナードはフリースロー、ミドルなどで淡々と得点を重ねる。
ジョージがずっと得点できていなかった所でようやくコーナースリーでこの試合初得点。
クリッパーズは3点差までつめてきましたが、ドンチッチが下がっている時間帯でもハーダウェイ、カリーが得点を繋ぎ、突き放す。
クリッパーズが3Q終盤に2点差まで来ますが、マブズもリーグでも上位のオフェンス能力が光り、逆転を許さずリードをキープ。
ハーダウェイ、バークのトランジションからの得点で第3Qは最後、98-85、13点差にリードを広げて第4Qへ。
第4Q、開始直後にドンチッチがファウルを取られ5つ目、すぐにベンチに下げざるを得ません。
ポルジンギス、ドンチッチ不在の中で前半だけでほぼダブルダブルの活躍をしたボバンと、この勝負所でハンドル役を任されているバークが得点します。
クリッパーズからしたら両エース不在のこの時間に追い上げたいところだと思いますがむしろ点差は離れていき18点差。
クリッパーズはルー、レナードで得点をし、点差を詰めにかかります。
中盤で12点差、そして再びトラップのディフェンスを仕掛けるクリッパーズ。
エースのレナードの得点で残り3分半で10点差。
しかしこの試合はこの後得点を詰めることが出来ず。
127-114、マブズがGAME1リベンジに成功し、シリーズタイに持ち込みました。
ドンチッチがしっかりコントロール、クリッパーズはジョージが最後まで決めきれず、ハレルもまだ本調子ではないかなという感じでした。
勝利したマブズはドンチッチが28点8リバウンド7アシストのオールラウンドな活躍。
またポルジンギス23点、ハーダウェイ27点と回りも得点を稼ぎ、ベンチ出場で3人2桁を取るというバランスの良いオフェンス。
敗退したクリッパーズはレナードが 35点10リバウンド。
ベンチから出場のルー・ウィリアムズが23点、その他はなかなかこの試合では奮わず。
チームスタッツもほとんどがマブズの方が良い成績となり、チームが奮わない中、レナードが孤軍奮闘しスタッツだけ残るという昨年ラプターズでも見たことのある試合のようでした。
クリッパーズのより活躍が期待されている選手たちの次戦のパフォーマンスに注目したいと思います。
GAME2 スタッツ
GAME3(8/22)
GAME3ハイライト
GAME3:レポート
クリッパーズが再びスターター変更、ジャクソンではなくランドリー・シャメットを起用。
互いに序盤の主導権争いする中で、マブズは過去の試合と変わらないプランに見えます。
クリッパーズはジョージやハレルなどまだ本調子になりきれてない選手が、積極的にボールタッチしているような感じです。
また中盤にはハレルとドンチッチが交錯しヒートアップしたことでダブルテクニカルをコールされます。
同じチームとの連戦だとこういったバチバチなやり合いも生まれやすくなります。
そんななか冷静にシュートを決め続けているレナード、リードはクリッパーズ。
前の試合同様、カリーやバーク、ハーダウェイが連続得点で逆転に成功。
ロースコアな展開で第1Qは23-23同点です。
第2Qはクリッパーズが高確率でスリーを沈め、マブズもカリーがスティールからのレイアップで得点。
レナードが休んでいる間、ジョージが1stオプションで攻めますが中々得点が伸びず。
その間、カリーやボバンが得点を重ね同点にしますが今日スターター起用のシャメットもポスタライズダンクでチームを盛り上げる。
クリッパーズはレナードを戻すとアイソレーションからアシスト、ブロックとオールマイティーに活躍、5点差にします。
マブズはトレイ・バークが連続でドライブからフィニッシュ、しかし、レナードもその勢いを削ぎにかかります。
フリースローからの得点、スティールからのダンクと無双し始めます。
その勢いはチームにも乗り移り、前半の終了間際はかなり確率高くスリーを沈めるクリッパーズ。
対するマブズはポルジンギスが奮起しますが、ドンチッチが乗り切れず、前半フリースローの確率もかなり悪くなってます。
最終的に68-54、クリッパーズが14点差をつけて後半へ。
このクオーターが45-31なので、マブズも悪くはないですが、クリッパーズがシリーズリードに向けて容赦なく襲い掛かってきます。
後半は、マブズが前半のイメージを払拭するような良い入り。
ポルジンギスのアリウープが連続で飛び出して一気に1桁差。
クリッパーズもすぐさまタイムアウト、修正しまたリードを広げます。
マブズはトランジションの展開から得点をしていって、再び10点差まで持ってきました。
今度はこの点差を広げられないようにしたい所ですが、ここでドンチッチにアクシデント。
残り4分弱のところで、左足首を強く捻ってしまい、ベンチ裏に下がります。
エース不在の時間をチーム全員で補いたいマブズ、その先陣を切ったのがハーダウェイ。
それに対応するのはレナード、キレッキレのクロスオーバーからバスケットカウント。
追いすがるハーダウェイ、第3Q時点で20点に到達です。
最後にはシャメットのランニングスリーがブザービーターで決まり、17点差。
点差が広がって第4Qに入ります。
このクオーターの頭、ドンチッチが戻ってきます。
決して状態が万全ではないと思われるドンチッチに代わり、今度はカリーがスパーク。
連続でペネトレイトからのレイアップを決めて能力の高さを見せつけます。
クリッパーズもしっかり得点しながら逃げ切ろうとする中、ドンチッチが足の痛みからプレイを断念。
ベンチでうなだれている姿、見ていて辛いものがあります。
16点差を追いかけるマブズ。ここからはポルジンギスが中心になって攻めていく。
残り6分で10点差まで詰めることができたマブズ。
さらにドリアンフィニースミスのスティールからのダンクで8点差。
タイムアウトを取ったその後、まずスコアしたのはやはりレナード、3ポイントをしっかり決めてくる。
さらにトップからのペネトレイトでダンクフィニッシュ、圧巻のパフォーマンスです。
最終的には8点差まで詰まることができましたがここで時間切れ。
クリッパーズが130-122で勝利、シリーズリードを2-1としました。
勝利したクリッパーズは、レナードが36点9リバウンド8アシスト、スタッツでもそうですし、勝負ところできっちり仕事をしてきました。
ついで、この試合からスターターになったシャメットが18点、調子を上げてきていて、ファウルアウトになってしまいましたが、マーカス・モリスSrもコンスタントに14点を上げています。
また、ベンチユニットのルーが10点、ハレルが13点と大量得点での勝利となりました。
マブズはトップスコアラーがポルジンギス、34点13リバウンドと自身プレイオフキャリアハイを更新。
同じくプレイオフキャリアハイを更新したのがカリー。
第4Qだけで10点を含む22点。
ハーダウェイも同じく22点を上げました。
途中で退場となったドンチッチは、13点10リバウンド10アシストとトリプルダブルを達成、もう少しコートに残ることができたら、ゲームの結果も分かりませんでした。
とにかく心配なのがドンチッチの足の状況。
この後プレイすることができるのか、できたとしても無理をして欲しくない気持ちもあって複雑です。
GAME3 スタッツ
GAME4(8/24)
GAME4ハイライト
GAME4:レポート
怪我により出場が不安視されていたドンチッチもスタートから出てきています。
またポルジンギスこの試合欠場が発表され、かわりにトレイ・バークがスターター。
最初からスモールラインナップでいくマブズ。
第1Q、そのバークが積極的に得点、クリッパーズはミスマッチを活かしてインサイドにボールを集めます。
序盤はクリッパーズがリード、マブズは早めの段階でマイケル・キッド・ギルクリストやセス・カリーなどを投入しローテーションを早めていきます。
ポール・ジョージの積極的なアタックもあり10点差、そしてレフェリーに文句を言ってドンチッチがテクニカルのコール。
出だしはフラストレーションの溜まっている様子のマブズ、ここでボバンがペイントから連続得点をしてチームを落ち着かせます。
クリッパーズはスマートにそして高確率に得点を重ねすでに30点に到達、最終的には34-24、クリッパーズが10点をリードして第2Qにはいります。
マブズはこのクオーターの頭、これまで出場機会の少ないジャスティン・ジャクソン、そしてシリーズ初出場のベテランガード、JJバレアがコートに立ちます。
クリッパーズはシックスマンのルーが淡々とシュートを鎮めていきます。
さらに他の選手も落ち着いて高確率に得点を重ねます。
10分切った頃にすでに49点に到達、18点ものリードを序盤で握ります。
ルーのバスカンで21点差になったところでベンチからドンチッチが戻ってくる。
クリッパーズが16点のリードを握ったまま第2Qも中盤へ。
マブズはバークの連続スリーで点差を11点差まで詰めることに成功、さらにドンチッチのバスカンで1桁差までは戻します。
この間15-2のランで勢いづくマブズ、対するクリッパーズは少しシュートが決まらなくなってきました。
しかし、ゲーム毎に調子を上げてきているシャメットのスリーで再び10点差。
対するマブズはドンチッチが再びバスカン、さらにステップバックスリーと得点を重ね、6点差まで詰まる。
このマブズのイケイケムードな中で、静かにファウルをもらいながらスコアしてくるのがレナード。
流れを断ち切る3点プレイです。
第2Qはそれでもマブズがステップアップしたことで66-58、8点差で折り返します。
第3Qはお互いに好調を維持しながら得点をどんどん重ねていきます。
残り7分でハーダウェイ、バークの得点で同点に追いつくマブズ。
クリッパーズはジョージ、レナードのシュートがこの時間帯は決まらず。
そしてハーダウェイのダブルクラッチリバースレイアップで逆転。
前半の5-4以来のリードをマブズが握る。
またマブズはダブルチームで積極的に止めにかかります。
徐々にリードを広げるマブズ、最大9点リードまでいきます。
クリッパーズはこの状況をルーが打開しに、1stオプションとしてペネトレイトを仕掛け続けます。
最後はドンチッチのバスカンで3点を加点し第3Q終了。
マブズが93-85、8点のリードを奪って第4Qへ。
前のクオーターを35-19と圧倒したマブズ、カリーやバークがドンチッチがいない時間を引っ張る。
残り9分には12点のリードを取って引き離します。
残り6分でもマブズは9点のリードを守り、クリッパーズの追撃から逃げます。
点差を詰めたいクリッパーズですが、あまり慌てるそぶりはなく、着実にワンポゼッションずつ詰めていく印象。
8-0のランをクリッパーズが見せる中、ドンチッチがディープスリーで点差を話す。
互いにサポートキャストを高確率でスリーを沈める中、残り2分。
レジー・ジャクソンのルーズボールからレナードのトランジションスリーが入って2点差。
マブズ、フリースローで2点、クリッパーズ、レナードのジャンパーで2点を決めて残り1分半。
次のポゼッション、ドンチッチの1on1を止めるレナード。
残り1分、ルーがスリーポイントのシュートファウルを引き出してフリースロー3本。
これを1本落としたことで同点。
クリッパーズはここ一番のディフェンスを見せてショットクロックバイオレーションをとることに成功。
残り25秒、クリッパーズは時間をたっぷり使って最後はレナードがジャンパーを放ちますが決まらず。
GAM4はオーバータイムに入ります。
121-121から始まったOT、まずはレナードがジャンパーで先制。
フィニースミスのインバウンドからの得点の後もレナードが2点を沈めてリード。
マブズはバークのスリーが決まって1点リード、残り3分。
ここでポール・ジョージがキートップからのドライブで加点、再びリードはクリッパーズ。
残り1分半、ドンチッチのステップバックスリーのこぼれ球をバークが押し込んでマブズリード。
ここでクリッパーズはルーがレイアップからのバスカン獲得で3点プレイ。
ボーナスを沈めて、130-128、クリッパーズが2点リード。
残り1分、マブズはドンチッチが得点し同点。
クリッパーズの返しのオフェンス、レナードのフェイダウェイジャンパーが外れてマブズボール。
時間は残り30秒、ゆったりと時間を使ってドンチッチがスピンターンからのレイアップを決めてマブズが2点リード。
残り19秒、2点を追うクリッパーズのオフェンス、レナードのペネトレイトからのキックアウトでモリスがコーナースリーをしっかり決める。
これでクリッパーズが1点をリード、残り9秒でマブズの最後のオフェンス。
一度ファウルで止められて、再開は残り3.7秒から。
マブズのインバウンズ、当然ハンドリングはドンチッチ、ステップバックからのスリーはブザービーターで決まりマブズが逆転勝利。
シリーズを2-2のタイに戻りました。
見事な勝利を果たしたマブスはドンチッチが43点17リバウンド13アシストとトリプルダブルの活躍、そしてブザービーターの成功。
欠場となってしまったポルジンギスの穴をバーク25点、ハーダウェイ21点で埋めます。
対する、悔しい敗戦となったクリッパーズはレナードが32点9リバウンド、ルー・ウィリアムズがベンチから36点を加点しましたがあと一歩及ばず。
ポール・ジョージがこの試合も9点と調子が上がってきていない様子。
タイに持ち込まれたこのシリーズ、GAME5を先に取って王手をかけるのはどちらか。
GAME4 スタッツ
GAME5(8/26)
GAME5ハイライト
GAME5:レポート
両チームGAME4と同じスターターで臨むこのGAME5。
序盤リードを握るのはマブズ、シリーズ好調のハーダウェイのスリーなどで主導権を握る。
チーム全体でスリーの確率が高いマブスと、比較的ペイント周辺からの得点を重ねるクリッパーズ。
レナードが着実に加点、ここはトマホークダンクで逆転に成功。
さらにそこにスリーポイントも相まってクリッパーズが一気に点差を広げる。
16-0のランで一気に9点のリードを得る。
勢いの止まらないクリッパーズ、残り4分時点で33-18と大量リード。
マブズは途中でゾーンディフェンスで対応し始めることで少しクリッパーズの流れをせきとめます。
終盤にはレジージャクソンが接触で負傷、コートから離れます。
アクシデントのあったクリッパーズですが、レナードが過去のゲームの中でも1番の立ち上がり、1stクオーターだけで15点、の活躍で41-22大量リードで第2Qへ。
このクオーターの立ち上がりは互いに両エースがベンチで休む中、主導権は変わらずクリッパーズ。
残り10分の段階で20点差離れます。
前のクオーターで一度ロッカーに下がったジャクソンがコートに戻ってきて一安心。
残り8分で22点差、マブズはどこかできっかけを掴みたいところ。
しかしクリッパーズのポール・ジョージが苦戦していたシュートタッチを戻し始め、チームトップの得点を奪う活躍。
マブスはハーダウェイが引き続き好調、残り6分でまずは16点差に。
しかしレナードのミドル、シャメットのスリーと得点され、思うように点が詰まっていかないマブス。
この試合、ひいてはこのシリーズ最大の27点差をつけられる残り4分。
その後もなかなか点差は縮まらず、いら立ちを隠せないドンチッチはテクニカルファウルをコールされる。
クリッパーズがハイペースに得点を重ねた結果、第2Qは、76-52で終了。
前半だけでレナードが22点をスコア、大事なこの1戦でギアを挙げてきた感があります。
ドンチッチはフリースローの確率が悪く、最後のフリースローで何とか2桁に乗せて前半を終える。
第3Q、両チームともスターターは同様で試合に臨む。
クリッパーズはポールジョージで攻めるオフェンスセットを2つ連続で成功。
スリーも決まり、調子をこのシリーズ中に何とか上げてきました。
点差は広がっていき、最大33点差。
ハーダウェイのディフェンスもフレイグラントファウルをコールされ、完全に流れが悪い今日のマブス。
点の取り合いのペースについていけずにスコアを離されているため、まずはディフェンスで何とか光明を見出したいところ。
中盤にはダブルチームからのスティールでトランジションにつなげるなど、悪くない動きが出ているのであとはこれを継続したい。
ディフェンスの良い流れをオフェンスにも繋げられ、後半の出だしはイーブンな展開で得点を重ね合います。
しかし当然ながらそれでは追いつけず。
この第3クオーター中に23点差までは縮めますが、それ以上詰めることはできず、最終、111-86、点差は25点差のまま最終クオーターへ。
第4Qは、すでに32得点しているレナードを温存し、それでも優位に試合をすすめるクリッパーズ。
マブスもドンチッチがベンチへ、そしてジョージが完全復活の兆しを見せる。
シリーズ初の30点超え、そしてハレルのスリーポイントと速攻からのダンクで勢いに乗るクリッパーズ。
残り9分には再び30点以上の差が一時付き、残り8分ごろからはガベージタイムに突入。
互いに出場時間の少ないプレイヤーがコートに徐々に増えてきます。
2nd、3rdユニットのメンツになってもこの日優勢なのはクリッパーズ。
この日最終的に決めた21本のスリーは、プレイオフでのフランチャイズ記録を更新する出来で、結果的には154-111とクリッパーズのオフェンスが大爆発してシリーズ3-2、王手をかけることに成功します。
マブスのベンチメンバーも決して腐るような感じではなく、ディフェンスの頑張り方などは次につながるものがあるなと感じ増した。
しかし、それを凌駕して余りあるクリッパーズのタレント性の高さ。
個人で打開することができる選手が、セルフィッシュにチームバスケを行うとこうなるんだという分かりやすいサンプルになった気がします。
ポテンシャルを十二分に発揮し勝利したクリッパーズは、ポール・ジョージがチームトップの35点を獲得、次いでレナード32点、その他4人が二けた得点と次のGAMEに取っておきたいくらいのシュート確率とオフェンス効率でした。
一方、ブロウアウトゲームとなってしまったマブスはドンチッチが22点、ハーダウェイ19点、バーク15点。
これが最終戦じゃなかったというだけでも良かったかもと切り替えて残りのマストウィンゲーム、どのように臨んでくるか注目したいと思います。
GAME5 スタッツ
GAME6(8/31)
GAME6ハイライト
GAME6:レポート
元々8/28に行われる予定だった1戦がバックスを中心として巻き起こったボイコットによる試合延期によって、8/31に行われました。
選手自身の体調やメンタル、そしてゲーム間などあらゆるものがどうなってもおかしくないこの状況での1戦。
スムーズにゲームに入ったのはクリッパーズ。
マブスは最初のシュートを連続で外し、2分半経過したところでようやくドンチッチが得点。
しかし、今日のマブスは第1Qの序盤から動いていきます。
レナードに対してのダブルチームをハーフコート付近から開始。
GAME5までとはまた違う動きを見せてきます。
中盤に入る頃にはすっかりリズムを取り戻したマブス、残り6分には2点差とします。
しかし、マブスの思惑通りレナードは早い段階でボールを離しますが、それでもジョージやモリスが得点を上げてくるクリッパーズ。
そのジョージも第1Qの終盤には2つ目のファウルを取られてしまいベンチへ。
リードはクリッパーズだが、思い通りにはいっていないだろうなと感じるこのクオーター。
非常に締まった内容で進んだこのクオーターはクリッパーズもドンチッチに対してダブルチームを仕掛けることで両エースがアシスト役に。
クリッパーズはモリスが、マブスはフィニースミスが得点リーダーとなり最終的には34-29、最後にマブスが少しリードを広げて終了。
第1Qの終わり際にはモリスのハードファウルにドンチッチが激高し一触即発。
このファウルがフレイグラントファウルのグレード2のコールで、退場。
過去のゲームとは違う空気になってきたこのGAME6。
追い掛けるクリッパーズは第2Q、ジャマイカルグリーンのアンドワンで同点。
そして2-3のゾーンディフェンス、変化をつけてきます。
そしてジョージからのアシストでズバッツがダンク成功、逆転。
そこからはワンポゼッションでリードチェンジ、お互いに譲りません。
マブスも状況に応じて2-3のマッチアップ気味のゾーンディフェンスを使用したりと両チーム、総力戦。
残り8分で41-41、ここからマブスが一歩で遅れてしまい、クリッパーズが徐々に点差を広げていく。
起点になっているのはレナード、ペネトレイトから得点、アシストと縦横無尽。
マブスはGAME5の反省を活かしてディフェンスを解決させられたと思いきや、今度はオフェンスがスローダウンするという悩みが。
この辺りはやはり若手の多いチーム、試合が途切れたことによるアジャストの影響が多少なりともあるかと感じます。
しかし点差自体は57-51とまだまだ追い上げられる点差で終われたことは好材料。
負けられないマブスがこの試合の後半、どのように勝負に出てくるか。
第3Qは、前のクオーターで28-17と得点が伸びなかったマブスが、序盤にクリッパーズに走られてリードが2桁点差に。
この差が大きくならないうちにマブスのリック・カーライルHCは後半1分経過したところでタイムアウト。
この試合の重要性を物語っています。
しかしその流れは変わりきらず、レナードのこのダンクでさらにクリッパーズムードに。
モリス不在により、クリッパーズはグリーンが後半の頭から出場していますが、遜色ない動きでしっかりと穴を埋めてきます。
ドンチッチはボールを審判へ返す時のアクションが反抗的に取られ、テクニカル。
なかなかマブスが流れに乗れない中で、クリッパーズはレナードが淡々ととくてんを重ねる。
残り6分には74-54で20点のリード。
昨年レナードが在籍していたラプターズ戦によく見た、気が付いたら点差がめっちゃ離れている現象がここでも起きています。
中盤のタイムアウト明けも、ボールムーブは完ぺきでノーマークを作り出せているマブスですが、シュートが入らず。
その返しのトランジションでレナードのバスケットカウント。
なんとかドンチッチが個人技で数本返し始めますが、このクオーターここまで20-8。
大きな差を開けられてしまったマブス、この時間帯しつこいまでにペネトレイトしてくるレナードを止められずフリースローを献上してしまう。
最終的にはこのクオーターも28-23、クリッパーズにリードを広げられてしまうマブス。
終盤にはドンチッチのステップバックスリーやバスケットカウントが飛び出し、何とか一矢報いますが、それでも11点差で第4Qへ入ります。
まずは1桁差、そしてツーポゼ、ワンポゼと詰めていきたいマブスは、ドンチッチ以外のアウトサイド陣が奮起。
ドンチッチのキックアウトのボールをスリーで得点にしていく。
クリッパーズが一瞬スローダウンしているすきにまずは1桁差に。
さらにドンチッチのステップバックスリーで一気に6点差まで。
まだまだ分からないこのゲーム、クリッパーズ、マブスともに構図は同様。
レナードもしくはドンチッチに集まってきたところをアシスト、もしくはみずから得点。
この時間帯のポゼッションは両エースのもとを、ボールが経由して試合が展開されます。
残り7分で10点クリッパーズがリード。
さらにシリーズ好調のジャクソンがこの時間帯ルーに代わってガードポジションに入っています。
しっかりとスリーを決めて残り6分を切り、さらにズバッツとともにクリッパーズのオフェンスを進めていきます。
残り5分を切って16点差。
ドンチッチのバスケットカウントで点差を詰めようとしますが、ボーナススローを落としてしまう。
そしてせっかくスコアした後でも、今日はジャクソンにスリーを射抜かれ点差が縮まらない。
クリッパーズが3分を切ったあたりからボールのペースを落としてコントロール。
そして残り1分半のところで両チームスターターをベンチに、点差と時間を見てマブスが白旗。
最終的には111-97でクリッパーズが第7シードながらもポテンシャルの高さを見せつけたマブスをシリーズ4-2で下し、カンファレンスセミファイナル進出を決めました。
勝利したクリッパーズはレナードが33点14リバウンド7アシストとオールラウンドな活躍、ズバッツ、ジョージが5点、レジー・ジャクソンが14点。
モリスの退場、ルーの不調と、過去のGAMEで計算できていた選手以外の活躍の目立った、そして層の厚さを感じたゲームでした。
一方、敗れたマブスは39点9リバウンド9アシスト、フィニースミスが16点と援護しますが、こちらもここまでのシリーズで活躍していたバークやハーダウェイが得点を伸ばせず。
チームとしては第2Qの失速した分を取り返しきれずといった内容でした。
GAME6 スタッツ
シリーズを振り返って
大きなインパクトを与えたのは間違いなくドンチッチ。
ブザービーターで勝利をもぎ取ったのはもちろん、2年目選手としてのパフォーマンスの概念を大きく飛び越えて、MIP候補どころか、MVP候補並みの活躍でした。
チームとしては、ポルジンギスの途中離脱もあり、彼の得点を回りがカバーすることで2試合分の勝利を勝ち取りましたが、やはりGAME6のパフォーマンスを見る限り、ドンチッチの相棒が不在になってしまったところで負担が大きくなってしまった印象。
マブスのオフェンス能力の高さはシーズン中も多くの項目で30チーム中1位を取っていましたので、その能力は十分にみせることができましたが、ネクストステップに向けては選手の体調管理はもちろん、ウイングのディフェンダーが補強出来たらもっと結果が出るのではと感じました。
勝利したクリッパーズは、パトリック・ベバリーが1試合しか怪我で出場できなかったり、ポール・ジョージがシュートスランプ気味になったりと決して盤石の勝利という感じではなかったと思います。
それでも、昨年のファイナルMVP、レナードの存在感は大きく、見ていて昨年のラプターズの試合を彷彿とさせるような圧巻のパフォーマンスにクリッパーズは大いに助けられたかと思います。
ハレルやジョージの調子が上がってきたり、ベンチプレイヤーのステップアップする余地も十分にあったりと選手層の厚さ、そして勝負強さは西の優勝候補に挙げられるのも納得といった感じのファーストラウンドでした。
次のシリーズもナゲッツとジャズが物凄い熱戦を繰り広げているため、クリッパーズにとっても険しい道になることが予想されますが、何より楽しみです。
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