ちょっとダイエットに取り組んでいます、目標は-10kg、どうもctrainerです。
本日は
バスケを勉強する#1
という大きなテーマでバスケットの試合を見て、自分の戦術眼を高めるためのアウトプットをするシリーズを書いていきたいと思います。
この記事は、一つ試合を観戦する際のテーマを決めて、それに則って私が視聴した試合の考察を書いていきます。 まだまだ、未熟な考え、考察が多くなってしまうと思いますが、お手柔らかに、そして一緒にバスケットへの学びを深めていけたらと思っています。
今日の観戦テーマ:スペーシング
NBA Rakutenの有料会員向けに配信されている番組「てらこやNBA」に最近ハマっております。
第1回から遡って見ている中で、第1回のテーマが「スペーシング」でした。
2020.4.1.解説のゲストは、佐々木クリスさん。
近年のNBAのオフェンスの傾向を数字を交えて紐解きながら解説をしてくれています。
この回の重要テーマは、スリーポイントとゴール下近辺(ノーチャージエリア周辺)が主戦場になっているという話題。
何となくそのトレンドは理解しているつもりでしたが、今回はその部分だけをかなり意識して1試合見てみようと思います。
題材試合:2020.11.5.Bリーグ B1第7節 広島ドラゴンフライズ×富山グラウジーズ
NBAじゃないんかい!!っていうツッコミがあるかもしれませんが笑
どうしてもNBAは今までに見過ぎていて、Bリーグの方がまだまだ知らないこと、見慣れていない部分が多いので、このスペーシングというテーマでBリーグを見た時に何か学びがないかなと思い、この試合をチョイスしました。
仮説&事前準備
この試合を見るに当たってまずは先にスコアやスタッツを見てみました。
参考にさせて頂いたのは、Bリーグのサイトと、バスケットボールナビ様のサイトです。
ここで「スペーシング」において語られていた重要なスタッツ、スリーポイントと、ゴール下近辺にまつわるスタッツを比較すると、
3PT% | PitP(ペイント内得点) | |
広島 | 5/17(29.4%) | 28点 |
富山 | 9/23(39.1%) | 50点 |
試合全体のスコアが97-74と大差で富山が勝利しているため、このシュート確率、得点差は、まあ充分想像できる範囲だったかと思います。
そしてここで気になったことが一つ。
最終スタッツだけだと、序盤〜中盤〜終盤でどれ位3PTとPitPの得点が推移しているか分からない
と思ったので、しっかりと視聴する前に一度流し見で集計してみました。
・第1Q
富山のシュート数が単純に多いのもありますが、ペイントで得点を伸ばしていて、スリーも高確率で決まっています。
広島の1本目はアイザイア・マーフィーがショットクロックギリギリでタフな決まり方だったのでほぼ第1Qに関しては気持ちよくスリーを沈められていなかったかと思います。
第2Q
スリーポイントがイーブンになりましたが、ペイントで富山が圧倒、広島は悪くない展開でしたが、第1Q分を取り返すことができずに、34-51で折り返し。
・第3Q
お互いにスリーポイントのアテンプトもメイクもガッツリ落ちました。
互いにペイントで確実に攻めていくスタイルになったのかと思いますが、結局はこのクオーターだけでも4点差を付けられて第4Qへ。
・第4Q
ガベージタイム的な部分も含まれるため単純比較は難しいですが、このクオーターも互いにスリーがあまり決まらず、ペイントが主戦場。
結局広島は、3PTがケネディ、朝山が2本、マーフィーが1本の5本成功。
富山は松脇が3/3で沈め、前田2本、マブンガ2本、ソロモン、橋本が1本ずつで9本成功。
ペイントの得点は数えましたが、3PT内でペイント外の中距離に関しては数えていません。
この集計をしながら分かったことは、
集計作業していると、試合が全然見れない
ということでした笑
どんなプレイ、どんな流れだったかとか、ほぼ覚えていないので、結局2周目に入りました。
ここからが、事前のこの集計を見ながら、試合の簡単なレポートになります。
ゲームレポート
富山はマブンガ、ジョシュア・スミス、リチャード・ソロモンと強力な外国籍を要してインサイドを圧倒してくることが予想されるチーム。
そこに宇都や前田、松脇など日本人選手がどう絡んでくるか。
広島は、日本人PG3人がそれぞれ違うキャラクターで田渡、古野、岡本とそれぞれがどんなインパクトを残すか。
エチェニケ、トレイラー、ケネディの3人で富山のビッグマン達にどう対抗するかもポイントになりそうです。
また、マーフィーはトランジションでの存在感や能力の高さは目を見張る物があるなと感じています。
富山はやはりファーストオプションの狙い目はスミスのところを見ている感じ。
スミスは残り6分弱のところでソロモンと交代。
第1Qの序盤はそこまで大きな差はない展開で進んでいますが、富山が先にフリースロー後にオールコートのゾーンを敷くなどして先に仕掛けています。
残り5分を切ったところで富山は橋本を投入、そのタイミングで広島が2-3のゾーン。
そしてここで松脇がスリーをヒット。
広島はターンオーバーが多く、オフェンスのリズムがなかなか取れていない状態。
13-7、富山が少しリードを広げたところで広島がタイムアウト。
タイムアウト明けも富山のゾーンプレスに対して広島がターンオーバー。
富山がマブンガのスリー、ソロモンへのアリウープと機転になりオフェンスを引っ張る。
また広島がゾーンを敷いてきた第1Qの終盤にスリーを2本許し、さらにスミスにバスケットカウントを許す。
最終第1Qは最後に田渡がレイアップを決めて13-26で富山が13点リード。
第2Q、残り8分に広島が朝山のスリー10点差。
田中がノーマークのスリーを決められれば7点差にできましたが、惜しくも決まらず。
富山はマブンガが連続得点で点差を突き放していく。
残り6分を過ぎて広島は古野を投入。
以前、他の広島の試合を見た時は古野が良い動きをしていたため、楽しみです。
オフィシャルタイムアウトの時点で22-34の12点差。
富山は松脇がアタックし14点差。
広島もエチェニケの得点などで10点差をキープしていますが、残り3分を過ぎて前田のスリー、さらに松脇のスリーに対してのトレイラーのファウルで4PTプレイ。
この連続得点で17点差、さらに前田のスリーがもう一本決まって残り1分の場面で20点差。
広島もケネディのスリーが連続で決まりましたが前半終了間際にマブンガのスリーが決まり、17点ビハインドで後半へ。
この試合、「スペーシング」というところにテーマを置いて見ていましたが、どうやらターンオーバーが大きく影響しそうな試合展開。
広島が11、富山が8を記録。
この第3Qは、広島のスリーが1本決まるのみであとは決まらないと知って見るこのクオーター。
後半はスターターと同じメンバーで始まります。
富山、宇都がペイントで連続得点し、21点差になったところで広島がタイムアウト。
明けてからもお互いに得点を重ねますが特に存在感を示しているのが富山の宇都。
残り5分弱の段階でこのクオーターだけで8得点。
残り4分弱のところで両チームこのクオーター唯一の朝山のスリーが決まっても20点差。
富山はマブンガが好調、テクニカルなドリブルスキルを見せてレイアップを決め24点差。
このクオーターは72-51で終了、富山が21点をリードして最終クオーターへ。
第4Q、富山のベテラン水戸のレイアップからスタート。
テーマとは関係ないところですが、35歳にしてこの運動能力は素晴らしいの一言です。
広島もこのクオーターの入りはターンオーバー誘発からの速攻でファウルドローンと良い形で入れてはいます。
スミスのインサイドへのアタックを止めて速攻でトレイラーの得点など出だしは広島が良いパフォーマンスを見せていますが如何せん点差が残り7分で20点差。
ランを出したいところですが、マブンガが強烈なリバースダンクを決めて流れを渡さない。
20点差までは詰めれますがそこから先になかなかいけない中でオフィシャルタイムアウト。
オフィシャルタイムアウト明けに松脇が3本目のスリーを速攻から沈めて23点差。
残り3分弱には、エチェニケがゴール下のポジション取りでアンスポーツマンライクファウルで4つ目。
広島はトレイラーも早めの時間帯に4つ目をコールされていて最終的にはファウルトラブルに苦しむ形に。
点差も大きく離れ、26点差で残り3分になったあたりからはお互いに強引なプレイはなくきれいに展開。
翌日もGAME2があるため、そこに向けてのプレイにはなっていると思いますが、最終的には97-74で終了。
試合を終えて
勝利した富山はマブンガが21点8リバウンド11アシストとオールラウンドな活躍。
ベンチから出場のソロモンも20点12リバウンド。
松脇12点、宇都12点、スミス13点と2桁得点者も多く、富山のオフェンスが爆発した試合となりました。
敗れた広島は、エチェニケが20点12リバウンド。
ベンチから朝山が12点、ケネディが10点と援護しましたが得点はチームとしては伸びず。
バスナビ様のスタッツを見ていて気づいたのが、チームとして広島はスリーポイントライン内でペイントエリア外の中距離のシュートをチームとして4/12放っています。
一方富山は、1/5と少ないアテンプトと成功数。
この数字を見ると、ペイントの得点で大きく点差を開き、スリーの確率も高く沈めた富山の方が「スペーシング」に優れたオフェンスを展開できたと見ることができると思います。
広島は、その前段階でターンオーバーが多かったというのもありますが、富山のチェンジングディフェンスにアジャストできずにオフェンスのリズムを崩されたというところがあるかと思います。
インサイドの攻防が富山有利に進んだことが結局ゲームの展開を左右した結果となったため、Bリーグにおいてはやはり外国籍選手、インサイドプレイヤーの支配力という部分が大きく試合に影響するということが分かったゲームでした。
ゲームハイライト
感想・次回に向けて
テーマをある程度絞って試合を見ることの難しさを大いに感じました。
ただ試合を眺めているだけの時は、誰が上手いなーとか、このプレイが凄かったなというところは見れます。
テーマを絞らずに細かくレポートを書いていくと細かいところは見れますが、大事なポイントがどこか明確になり辛くなります。
分析しながら試合を見ること、しばらくは2周しないと難しいかもしれませんが、自分への新たなチャレンジとして、しばらくは続けていこうと思います。
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