最近のハマっている朝食はバナナ、ハマっているおつまみは麻辣ピーナッツ、どうも、ctrainerです。
本日は
バスケを勉強する#2
という大きなテーマでバスケットの試合を見て、自分の戦術眼を高めるためのアウトプットをするシリーズを書いていきたいと思います。
この記事は一つ試合を観戦する際のテーマを決めて、それに則って私が視聴した試合の考察を書いていきます。まだまだ未熟な考え、考察が多くなってしまうと思いますが、お手柔らかに、そして一緒にバスケットの学びを深めていけたらと思っています。
今日の観戦テーマ:ペース
今回もNBA Rakutenで配信されている「てらこやNBA」からテーマを頂いてきました。
#2の配信内容が「スペーシング第2弾」ということで、第1回からの続きでしたが語られていた内容はレーティングやオフェンスのペースについてでした。
解説は、前回に続き佐々木クリスさん。
お話の中で印象的だったのが
現代のNBAチームの中で一番ペースの遅いシャーロット・ホーネッツのペースが、唯一04~05シーズンのフェニックス・サンズよりも遅い。
その他の29チームのペースは当時のサンズより早い展開になっている。
というお話。
当時のサンズのオフェンスはかなり速攻重視で早いテンポだったというのが印象として残っていましたが数字に出してみると年々上がってきているんだなと実感しました。
そこで、NBAはそういう傾向にある中で、Bリーグはどうなっているかな?と思い、調べて今回の題材試合を決定しました。
題材試合:2020.10.22.Bリーグ B2第4節GAME1 ライジングゼファー福岡×熊本ヴォルターズ
またしてもバスケットボールナビ様からデータを引用させて頂きながら事前準備をさせてもらいました。
そして今回まず調べたのは、B1チームの今季のペース上位のチーム。
(11/13時点での成績から算出)
2020~2021シーズン | 平均pase値 |
富山 | 80.4 |
大阪 | 80.3 |
広島 | 79.2 |
タイミングの問題ですが、富山も広島も見たし大阪を絡ませて試合を見ようかとも思いましたが。
隣のタブ、B2を見てみるとこの通り。
2020~2021シーズン | 平均pase値 |
福岡 | 86 |
熊本 | 83 |
佐賀 | 81.3 |
こちらの方が高い数値で、ざっと過去のものを調べるとやはり例年ここのペース値は上がってきているようです。
シーズンを終えた時と、途中経過の数字では単純比較できないとは思いますが興味が完全にこの試合に行ったのでそのまま決めました笑
仮説&事前準備
まずはBリーグ過去4シーズンのB1/B2のペース値平均を出してみました。
16-17(60/60) | 17-18(60/60) | 18-19(60/60) | 19-20 (40~41/47) | 20-21(13) 11/13時点 | |
B1 | 76.7 | 76.9 | 75.7 | 76 | 76.6 |
B2 | 79.1 | 79.3 | 78 | 79.2 | 79.1 |
傾向は18-19で少し落ちたのを昨季少し挽回した状態、B1よりもB2の方が高いのはディフェンス強度の問題にあるのかなという印象。
昨季19-20シーズンも中断のため、単純比較はできないかもしれませんが、リーグの傾向はNBAほどではないかもしれませんが「ペースが上がっている」傾向にあるとしておきます。
そして試合は72-70で熊本勝利、接戦となっています。
福岡がスターターよりもベンチの方が得点、出場時間などが伸びている状況、そして勝利している熊本が3PTの確率が低いながらも勝利しているところ。
そしてファストブレイクポイントは、福岡が11、熊本が15という結果に。
この辺りも気にしつつ、今日のテーマでもある「ペース」に関わるところとして、
ボールプッシュの早さ(オフェンス側がハーフコートを超える秒数)や、アーリーオフェンスの回数(相手のディフェンスが整う前に攻める)
などにも注目して試合を観戦していきます。
ゲームレポート
序盤、熊本は石川のターンオーバーが連発しリズムがなかなか生まれない展開。
出だしは福岡がリードしますが、石川がスティールからのスリーを決めてリードを奪う。
残り7分で福岡が丹野を投入、ベンチ出場から連続得点しリズムを作っています。
しかし、ここまでアーリーオフェンスで得点を伸ばしているのは熊本。
ターンオーバーが多いため、ポゼッション自体が奪われている熊本ですが、第1Qに関しては、どちらもチームの特色、そしてボールプッシュの早さやアーリーオフェンスが試合にもたらす影響は大きく感じない状態。
終盤も福岡がリードをしていますが、丹野がシュートをしっかりと決めていることによってリードしている状態。
ハーフコートのオフェンスもしっかりと熊本がオールコートで割とプレッシャー高めのディフェンスをしていることで、チームファウルが早く溜まってしまい、熊本にフリースローを与えます。
最終、第1Qは17-19で福岡が2点リード。
アーリーオフェンスで得点できたのは、福岡は1本、熊本は5本。
熊本のターンオーバーの多さが福岡のポゼッション数を増やしていて、福岡はハーフコートオフェンスでもそれなりに得点ができているという展開。
第2Qも熊本にターンオーバーが続きますが、福岡もジェフェリー・パーマーが3つ目のファウルをもらってしまい、ベンチに下がらざるを得ません。
熊本は8秒バイオレーションを取られるなど苦しみ、第2Q開始4分間ノースコア。
ようやく佐々木がファウルドローンにより2点をフリースローで加点しますが、オフィシャルタイムアウトの段階で9-2と点差が離れ、28-19で折り返し。
このオフィシャルタイムアウト明けから試合の流れが一転、外国籍ビッグマンがファウルトラブルに苦しみ、残り4分で福岡はオンコート全員日本人に。
そして熊本はゾーンディフェンスを敷いて熊本のターンオーバーを誘発。
福岡は本多のスリーが1本決まったのみで、第2Qは31点で終了。
熊本は、2−3のゾーンからアーリーオフェンスに持ち込み点差を詰めて、一時点差を2点差に。
なんとか、前半の終了間際に福岡も得点を丹野が上げて、35-29で福岡が4点をリードして後半へ。
第2Qは福岡のアーリーオフェンスが1本、熊本が2本。
チームスタッツ的にペースの早いチームを選びましたが、結局は福岡はファウルトラブル、熊本はターンオーバーに苦しむ形で前半が終わりました。
ハーフタイム中に気付きましたが、福岡はペップの愛称で知られたジョゼップ・クラロス・カナルスがHC。
ペップが以前にいた秋田が激しいディフェンスや選手ローテーションで戦っていたことを知っていましたが、そのスタイルがこの福岡でも展開されているということで福岡がペース値が高くなっているのに納得がいきました。
熊本も2-3ゾーンでブロックやスティールからの展開が出始めていたので、後半に早い展開でのスコアが増えてくるかもしれません。
後半は福岡の白戸がペネトレイトからの得点を続け、リードを広げる。
しかし福岡も前半から引き続きファウルを多くコールされてしまいます。
アグレッシブなコンタクトを厭わないプレイが影響しているか。
しかしそう言ったプレッシャーをかけていることで熊本のターンオーバーが誘発されているというのも考えられます。
熊本は第2Qのように得点が止まってしまい、残り6分を切って石川のフリースローで後半のファーストスコア。
熊本は再び2-3のゾーンで対応しますが、なかなか立て直せずにいる中、丹野にスリーを決められこの試合最大リードの14点差。
47-33で迎える残り4分半。
熊本がここからスティールからの速攻などを出すことに成功、福岡は熊本のゾーンを攻めきれずに少し苦しんでいる印象。
熊本がこのクオーターの終盤に連続得点を奪い、49-56で福岡が7点をリードして終了。
第3Qは福岡が3本、熊本が2本のアーリーオフェンスもしくは速攻で得点。
第4Qのファーストシュートを共にアーリーで決めてリズム良く始まったこのクオーター。
福岡は、パーマー、スパイクス の二人がインサイドにいる状態でゾーンアタックが1本上手くいきますがその後は得点が止まる。
その間に熊本が佐々木のスリー、サンバの得点で4点差となってオフィシャルタイムアウト。
福岡がフリースローを決められずに点が伸ばせない間に熊本が佐々木のジャンパーで1点差に。
残り3分に追いつき、加納がツーポイントを決めて福岡が離すが残り2分弱に木田の得点で逆転に成功する熊本。
同点やリードチェンジを経て残り1分で67-67の場面でドブラスがフリースローを2本成功。
ラストプレイではオルトンのポストプレイにパーマーがファウルをし5つ目で退場。
福岡は残り0.5秒で本多のスリーで2点差まで詰めますが追いつけずに試合終了。
試合を終えて
最初に据えたテーマ「アーリーオフェンス」についてですが、手元での最終集計、この試合で16秒以上を残して得点した本数が福岡6本、熊本12本でした。
バスケットボールナビ様の最終スタッツを見てみると、互いにpase値は89.3と高い数字になっています。
熊本は第1Qからターンオーバーが多く、最終28本を記録しますが、テンポが早かったことと、第4Qは2-3のゾーンからアーリーオフェンスにつないで得点を伸ばして最後に何とかトントンにしたかなという感じ。
福岡は、ファウルトラブルにかなり苦しみましたが丹野、本多のプレイや、選手のプレイタイムのシェアなど福岡がやろうとしているコンセプトは何となく感じることができました。
熊本よりもハーフコートのオフェンスは上手く回っている時間が多くそこでリードを広げることができていましたが、ゾーンを敷かれた時間に日本人のみで繋がなければいけない時間がありそこで熊本に良いイメージを与えてしまったことが第4Qの23-14というリードの奪われ方につながったと思われます。
フリースローの確率の差もこのクロスゲームにおいては重要だったかと思います。
ボールプッシュの速さについては、正直あまり見ていてこれがポイントだと感じれる部分は見つけられませんでした。
ただ感覚的ではありましたが、両チーム共ちゃんとファストブレイクからアーリーにつなげられそうなタイミングで変にボールを止めたり、相手のディフェンスにボールキャリアーが止められてペースが落ちるというシーンは少なかったように思います。
どちらのチームも目指すべきオフェンスや形がちゃんと共有されていると捉えられるのかなと考えています。
ゲームハイライト
感想・次回に向けて
アーリーオフェンスの数は重要な要因だということを理解できましたが、その前段階でディフェンスが良い形で終われるか、ファウルトラブルや、フリースローの確率など結局は一つの要因でなく、多くの要素が絡むんだなということが分かりました。
自分で試合を見ている中で、その試合のポイントや勝敗を分けたプレイなどが読み解けるように早くなりたいなと思いました。
まだまだ勉強不足、この記事も結論がきれいにまとまっていないのでアップするの止めようかと思いましたが、これも記録の一つとして上げておこうと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました!
よろしかったら、Twitterのフォローよろしくお願いいたします!
もっとこうした方が良いよ、自分はこう感じたよというようなコメントも頂けたら嬉しいです!!
他の記事もぜひご覧になってみてください!!
関連記事は下から↓