
NBAの歴史には、一つの出来事が変わるだけで、その後のリーグ全体へ影響が広がっていく瞬間があります。
ORVEOの「NBAマルチバース」Universe 001では、2012年のプレーオフでデリック・ローズが大怪我を回避した世界を観測しています。
最初のシーズン、健康なローズを擁するシカゴ・ブルズはNBAファイナルへ進出。
しかし、オクラホマシティ・サンダーに敗れ、優勝には届きませんでした。
翌2012-13シーズンはイースタン・カンファレンス決勝。
そして前回の2013-14シーズンは、カンファレンス準決勝でインディアナ・ペイサーズに敗退。
NBAファイナル。
イースタン・カンファレンス決勝。
カンファレンス準決勝。
ローズは健康を維持しているにもかかわらず、ブルズのプレーオフでの到達地点は3年続けて後退しています。
そして迎える2014年夏。
シカゴにはローズだけでなく、現実より早く主力へ成長したジミー・バトラー、長期契約を結んだルオル・デン、ジョアキム・ノア、タージ・ギブソンが残っています。
さらにニコラ・ミロティッチの交渉権と、2014年ドラフトの1巡目指名権を2本保有。
まだ十分な戦力とトレード資産があります。
このまま現在のコアを信じるのか。
それとも、優勝するために大きくチームを作り変えるのか。
今回もサイコロによって、2014-15シーズンの世界線を観測します。
※この記事は、実際の出来事や当時の契約状況、ロスターをもとにした仮想考察です。
001-4|ラブもホーフォードも獲れず。健康なローズがブルズに突きつけた要求
前回までの世界線
Universe 001の分岐点は、2012年4月28日。
現実世界では、フィラデルフィア・76ersとのプレーオフ1回戦でデリック・ローズが左膝のACLを断裂した。
しかし、この世界ではローズが大怪我を回避。
健康なままプレーオフを戦い続けたブルズは、NBAファイナルへ進出した。
しかし、ケビン・デュラント、ラッセル・ウェストブルック、ジェームズ・ハーデンらを擁するオクラホマシティ・サンダーに敗退。
ローズは初優勝へ届かなかった。
続く2012-13シーズンでは、現実世界でマイアミへ移籍したレイ・アレンがシカゴへ加入。
ブルズは再びイースタン・カンファレンス決勝まで進んだものの、今度はレブロン・ジェームズ率いるマイアミ・ヒートに敗れた。
そして2013-14シーズン。
ルオル・デンがシカゴと長期契約を結び、ジミー・バトラーが現実より早く主力へ成長。
控えビッグにはジャーメイン・オニールも加わった。
それでもブルズは東5位。
プレーオフ1回戦ではワシントンを破ったものの、カンファレンス準決勝でインディアナに敗れた。
ローズの3年間は、
NBAファイナル。
イースタン・カンファレンス決勝。
カンファレンス準決勝。
健康なローズがいるにもかかわらず、優勝から少しずつ遠ざかっている。
Universe 001-4は、この状態から始まる。
2014年夏|シカゴに残された戦力と資産
2014年のNBAドラフトを目前に控えたシカゴ。
この世界では、デリック・ローズとジミー・バトラーに加えて、ルオル・デンもチームに残っている。
ジョアキム・ノア。
タージ・ギブソン。
さらに、ヨーロッパでプレーしているニコラ・ミロティッチの交渉権も保有している。
そして2014年ドラフトでは、
・1巡目16位
・自前の1巡目19位
という2本の指名権を持っていた。
戦力もある。
大型トレードに使える資産もある。
そこで最初に、2014年夏のチーム方針を決定した。
サイコロ①|2014年オフの方針
| 出目 | 方針 |
|---|---|
| 1 | ベテランスターPF獲得路線 |
| 2 | タージ+ミロティッチ中心の内部成長路線 |
| 3 | カーメロ・アンソニー獲得へオールイン |
| 4 | スターPFを大型トレードで獲得 |
| 5 | シュート&ガード中心のバランス補強 |
| 6 | 優勝最優先の大型ロスター再編 |
観測結果、
「6」
ブルズは優勝最優先の大型ロスター再編を選択。
細かな補強だけで現在のロスターを維持するのではなく、必要であれば主力まで動かして、チームそのものを変える方針となった。
サイコロ②|どこまで現在のコアを動かすのか
大型再編といっても、誰を残すのかによって方向性は大きく変わる。
そこで次に、ブルズがアンタッチャブルとする選手を決めた。
| 出目 | 再編方針 |
|---|---|
| 1 | タージ+指名権でスターPF獲得 |
| 2 | カーメロ・アンソニー獲得を最優先 |
| 3 | 第2のボールハンドラー/スコアラー獲得 |
| 4 | ノアを軸に超大型トレード |
| 5 | デンを軸にウイング再編 |
| 6 | ローズ+バトラー以外は全員交渉可能 |
観測結果、
「6」
ブルズが絶対に残すのは、デリック・ローズとジミー・バトラー。
この2人だけ。
ルオル・デン。
ジョアキム・ノア。
タージ・ギブソン。
ニコラ・ミロティッチの交渉権。
さらに若手やドラフト指名権も、スター獲得のためなら交渉材料にする。
かなり大胆な再編方針となった。
サイコロ③|ブルズが求めるスター
次に決めるのは、どのタイプのスターを狙うのか。
| 出目 | ターゲット |
|---|---|
| 1 | 得点型PF |
| 2 | 万能フォワード |
| 3 | 第2クリエイター/大型ガード |
| 4 | オールスター級センター |
| 5 | 3&D型スターウイング |
| 6 | 獲得可能な最大級のスター |
観測結果、
「6」
ポジションにこだわらず、獲得可能な中で最もインパクトの大きいスターを狙う。
ローズとバトラーを中心に、チームを一気に優勝候補へ押し上げられる選手を探すことになった。
最初のターゲットはケビン・ラブ
当時、大きな注目を集めていたのがミネソタ・ティンバーウルブズのケビン・ラブ。
現実の2014年にも、ブルズはラブ獲得候補として名前が挙がっていた。
この世界でも、シカゴは大型トレードへ動く。
サイコロ④|大型ターゲット
| 出目 | ターゲット |
|---|---|
| 1 | ケビン・ラブ |
| 2 | カーメロ・アンソニー |
| 3 | クリス・ボッシュ |
| 4 | アル・ホーフォード |
| 5 | ゴードン・ヘイワード |
| 6 | グレッグ・モンロー |
観測結果、
「1」
最初のターゲットはケビン・ラブ。
ブルズはローズとバトラーを残しながら、ミネソタとの交渉へ入る。
サイコロ⑤|ケビン・ラブへの提示パッケージ
| 出目 | シカゴの提示 |
|---|---|
| 1 | タージ・ギブソン+トニー・スネル+16位+19位 |
| 2 | タージ・ギブソン+ミロティッチの権利+16位+19位 |
| 3 | タージ+ミロティッチ+16位+19位+将来1巡目 |
| 4 | ノア+トニー・スネル+16位+将来1巡目 |
| 5 | ノア+ミロティッチ+16位+19位 |
| 6 | ノア+ミロティッチ+16位+19位+将来1巡目 |
観測結果、
「2」
ブルズは、
タージ・ギブソン。
ニコラ・ミロティッチの交渉権。
2014年1巡目16位。
自前の19位。
この4つを中心とした大型パッケージを用意した。
ローズとバトラーには手をつけず、残りの資産を使ってラブ獲得を目指す。
サイコロ⑥|ミネソタの決断
しかし、ラブを狙っているのはシカゴだけではない。
この年のドラフトで全体1位指名権を持つクリーブランド。
その指名権からアンドリュー・ウィギンズという非常に大きな資産が生まれる。
ミネソタ側から見た魅力度を考え、シカゴ2枠、クリーブランド4枠で判定した。
| 出目 | ミネソタの選択 |
|---|---|
| 1 | シカゴ |
| 2 | シカゴ |
| 3 | クリーブランド |
| 4 | クリーブランド |
| 5 | クリーブランド |
| 6 | クリーブランド |
観測結果、
「4」
ミネソタはシカゴではなく、最終的にクリーブランドのパッケージを選択する世界線となった。
ケビン・ラブ獲得は失敗。
ブルズの資産はそのまま残る。
第2ターゲットへ
しかし、ブルズは大型再編を諦めない。
ラブを逃した後、すぐに次の候補を探す。
サイコロ⑦|第2ターゲット
| 出目 | ターゲット |
|---|---|
| 1 | カーメロ・アンソニー |
| 2 | クリス・ボッシュ |
| 3 | アル・ホーフォード |
| 4 | ゴードン・ヘイワード |
| 5 | グレッグ・モンロー |
| 6 | 新たな大型案件を探索 |
観測結果、
「3」
次のターゲットは、アトランタ・ホークスのアル・ホーフォード。
ケビン・ラブとはタイプが異なるものの、攻守でチームに影響を与えられるオールスター級のビッグマンだった。
サイコロ⑧|アル・ホーフォードへの提示パッケージ
| 出目 | シカゴからアトランタへ |
|---|---|
| 1 | タージ+スネル+16位+19位+将来1巡目 |
| 2 | ジョアキム・ノア+16位+19位 |
| 3 | ルオル・デン+16位+19位 |
| 4 | タージ+ミロティッチ+16位+19位+将来1巡目 |
| 5 | ノア+スネル+16位+将来1巡目 |
| 6 | ノア+ミロティッチ+16位+19位 |
観測結果、
「2」
シカゴが提示するのは、ジョアキム・ノアと2本の1巡目指名権。
前年のディフェンシブ・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーであり、ブルズ守備の象徴でもあるノアまで動かす。
優勝のためなら本当に現在のコアを壊す。
最初に決まった大型再編方針が、ここで現実的な形となった。
サイコロ⑨|アトランタの決断
ノアと1巡目指名権2本。
アトランタ側から見ても大きなオファーとなる。
しかしホーフォードもまた、これからのチーム作りの中心となる存在。
ここは50対50で判定した。
| 出目 | 結果 |
|---|---|
| 1 | アトランタが受諾 |
| 2 | アトランタが受諾 |
| 3 | アトランタが受諾 |
| 4 | アトランタが拒否 |
| 5 | アトランタが拒否 |
| 6 | アトランタが拒否 |
観測結果、
「5」
アトランタはオファーを拒否。
アル・ホーフォード獲得も失敗した。
ケビン・ラブ。
アル・ホーフォード。
この夏、ブルズは2人の大型ターゲットを続けて逃すことになった。
大型トレード失敗後の2014年ドラフト
2つの大型トレードが成立しなかったことで、ブルズには16位と19位の指名権がそのまま残った。
そこでシカゴは、現実世界と同じように2本の指名権をデンバーへ送り、全体11位を獲得。
ダグ・マクダーモットを指名する。
スター獲得には失敗したものの、シュート力を持つ若手をロスターへ加えることになった。
7月に起こるロスターの変化
ドラフト後、ブルズのロスターにはさらに変化が起きる。
カルロス・ブーザーは、現実世界と同じようにアムネスティ条項を使用して退団。
このUniverseで2012年からブルズに所属していたレイ・アレンも契約満了。
前シーズンに加入したジャーメイン・オニールも契約を終える。
一方、ニコラ・ミロティッチが正式にNBAへ加入。
また、この世界では大型トレードを優先した結果、現実世界で加入したパウ・ガソルを獲得するルートには進まなかった。
2014-15シーズンのブルズは、
・デリック・ローズ
・ジミー・バトラー
・ルオル・デン
・ジョアキム・ノア
・タージ・ギブソン
・ニコラ・ミロティッチ
・ダグ・マクダーモット
らを中心に戦うことになる。
SPECIAL DICE|大型補強失敗に対するローズの反応
ブルズは本気で動いた。
しかし、ラブもホーフォードも獲得できなかった。
ここで初めて、フロントの動きに対するローズ本人の反応をサイコロへ入れる。
| 出目 | ローズの反応 |
|---|---|
| 1 | フロントを信頼。現有戦力で開幕 |
| 2 | 補強を要望するが基本的には静観 |
| 3 | 優勝できる補強を強く要求 |
| 4 | 今季を「結果が必要な年」としてフロントへ圧力 |
| 5 | 改善がなければ自分の将来を考えると伝える |
| 6 | 正式にトレード要求 |
観測結果、
「5」
ローズは正式なトレード要求までは出さない。
しかし、
「このまま優勝へ近づけないのであれば、自分の将来についても考える」
という意思をフロントへ伝える。
Universe 001で初めて、健康なデリック・ローズがシカゴを離れる可能性が現実的な要素として登場した。
サイコロ⑩|2014-15シーズン前半
大型補強には失敗。
さらにローズからフロントへの警告も加わった。
その状態で2014-15シーズンが始まる。
今回は、成績次第ではローズがトレード要求へ進む可能性も含めて判定した。
| 出目 | 前半戦 |
|---|---|
| 1 | 大型補強失敗を引きずり東6〜7位 |
| 2 | 思ったほど伸びず東5位前後 |
| 3 | ローズ中心に安定し東4位前後 |
| 4 | バトラーの存在感も増し東3位争い |
| 5 | 現有戦力が予想以上に機能し東1〜2位争い |
| 6 | 成績不振からローズがトレード要求 |
観測結果、
「2」
前半戦のブルズは東5位前後。
ローズのトレード要求は回避した。
しかし、優勝候補と呼べるほどの結果でもない。
夏にスターを獲得できず、現有戦力でもイースト上位を支配できていない。
ローズとブルズにとって、微妙な状態のままシーズンは進んでいく。
サイコロ⑪|トレードデッドライン
ローズの不満を抱えながら迎えたトレードデッドライン。
夏に続いて再び大型トレードへ挑戦するのか。
それとも現在のロスターを維持するのか。
| 出目 | 対応 |
|---|---|
| 1 | 現状維持 |
| 2 | 小〜中規模補強でローテーション強化 |
| 3 | シューター/第2ハンドラー補強 |
| 4 | 先発級選手を追加 |
| 5 | 指名権も使い大型トレードへ再挑戦 |
| 6 | 主力を絡めた緊急大型再編 |
観測結果、
「2」
ブルズは3度目のスター獲得には向かわなかった。
現在のコアを維持しながら、確実にローテーションを強化する方針を選択する。
サイコロ⑫|ローテーション補強
| 出目 | 選手 |
|---|---|
| 1 | アーロン・アフラロ |
| 2 | ジェフ・グリーン |
| 3 | ゲイリー・ニール |
| 4 | テイショーン・プリンス |
| 5 | K.J.マクダニエルズ |
| 6 | ヨナス・イェレブコ |
観測結果、
「6」
ブルズが獲得するのは、ヨナス・イェレブコ。
ベンチの選手を使った小規模なトレードで、サイズとアウトサイドシュートを持つローテーションプレイヤーを追加する。
夏のような派手な補強ではない。
それでも、確実に使える戦力を増やしてシーズン後半へ向かった。
サイコロ⑬|ブルズの最終順位
前半戦は東5位前後。
イェレブコを加えたブルズがどこまで順位を上げるのか。
| 出目 | 最終順位 |
|---|---|
| 1 | 東6位 |
| 2 | 東5位 |
| 3 | 東4位 |
| 4 | 東3位 |
| 5 | 東2位 |
| 6 | 東1位 |
観測結果、
「3」
ブルズはイースタン・カンファレンス4位。
後半戦で順位を一つ上げることには成功した。
しかし、大型再編を掲げて始まったシーズンとしては、決して満足できる順位ではない。
プレーオフ1回戦|CHI対WAS
東4位シカゴの1回戦の相手は、ワシントン・ウィザーズ。
001-3でも対戦したチームだった。
前回は健康なローズを擁するシカゴがワシントンを突破。
しかし、2014-15シーズンのワシントンにはジョン・ウォール、ブラッドリー・ビールに加え、ポール・ピアースもいる。
インサイドにはマーチン・ゴータットとネネ。
シカゴにもローズ、バトラー、デン、ノア、タージがいるため、戦力ではややブルズを上と判断。
シカゴ4枠、ワシントン2枠で判定した。
| 出目 | 勝者 |
|---|---|
| 1 | シカゴ |
| 2 | シカゴ |
| 3 | シカゴ |
| 4 | シカゴ |
| 5 | ワシントン |
| 6 | ワシントン |
観測結果、
「5」
ワシントン・ウィザーズ勝利。
ブルズはプレーオフ1回戦で敗退した。
前年に一度倒したワシントンに敗れ、2013-14シーズンよりさらに早くブルズのシーズンが終了する。
FINAL DICE|1回戦敗退後のローズ
夏にはラブとホーフォードを逃した。
前半戦は東5位前後。
最終的に東4位まで順位を上げたものの、プレーオフは1回戦敗退。
さらにローズはシーズン前から、改善がなければ自分の将来について考えるとフロントへ伝えている。
ここで001-4最後のサイコロ。
| 出目 | 001-4終了時 |
|---|---|
| 1 | ローズはシカゴへの信頼を維持 |
| 2 | 残留するがフロントへ大型補強を強く要求 |
| 3 | シボドー退任を含む体制変更を要求 |
| 4 | 2015-16を最後の勝負とする |
| 5 | 移籍を検討し、トレード先の調査へ |
| 6 | 正式にトレード要求 |
観測結果、
「2」
デリック・ローズはシカゴ残留。
しかし、フロントへ大型補強を強く要求する。
ローズはまだブルズで優勝したい。
シカゴを見限ったわけではない。
ただし、同じメンバーで同じ結果を繰り返すことには納得していない。
「シカゴに残る。その代わり、優勝できるチームを作ってほしい」
これがローズからブルズフロントへの新たな要求となった。
完成動画で観測された世界線
今回のサイコロによって、次の歴史が確定した。
・ブルズが優勝最優先の大型ロスター再編を選択
・ローズとバトラーだけをアンタッチャブルに設定
・ケビン・ラブ獲得へ動く
・ラブ獲得に失敗
・第2ターゲットとしてアル・ホーフォードを狙う
・ジョアキム・ノアまで提示するがアトランタが拒否
・16位+19位を使いダグ・マクダーモットを獲得
・カルロス・ブーザーをアムネスティで放出
・レイ・アレン、ジャーメイン・オニールが契約満了
・ニコラ・ミロティッチがNBA加入
・ローズが「改善がなければ将来を考える」とフロントへ警告
・前半戦は東5位前後
・デッドラインでヨナス・イェレブコを獲得
・最終順位は東4位
・プレーオフ1回戦でワシントンに敗退
・ローズは残留
・フロントへ大型補強を強く要求
4年間で一つずつ後退するブルズ
001-1。
NBAファイナル。
001-2。
イースタン・カンファレンス決勝。
001-3。
カンファレンス準決勝。
そして001-4。
ファーストラウンド。
ローズが大怪我を回避してから4シーズン。
ブルズは、
NBAファイナル。
ECF。
ECSF。
1st Round。
と、4年連続で一つずつ早くシーズンを終えている。
ローズ自身は健康。
それでもNBAチャンピオンは0回。
「怪我さえしなければ、すべてが上手くいった」
このUniverseは、そんな単純な世界にはならなかった。
むしろ、ローズが健康だからこそ、
シカゴがローズをどう支えるのか。
どこまで勝てるロスターを用意できるのか。
という問題が少しずつ大きくなっている。
まとめ
Universe 001-4では、ブルズがこれまで以上に大きく動いた。
ケビン・ラブ。
アル・ホーフォード。
ローズとバトラー以外を交渉可能とし、本気でスター獲得へ向かった。
しかし、どちらの交渉も成立しなかった。
その後、マクダーモットやミロティッチを加え、デッドラインではイェレブコも獲得。
それでもブルズは東4位。
プレーオフではワシントンに敗れ、ついに1回戦でシーズンを終えた。
ローズは健康。
バトラーも成長。
デンも残っている。
ノアもタージもいる。
それでも、毎年プレーオフでの到達地点は後退している。
そして今回、初めてローズとブルズフロントの間に明確な緊張が生まれた。
ローズはシカゴに残る。
しかし、条件がある。
本気で優勝できる補強をしてほしい。
2015年夏。
Universe 001-5のスタート地点は、
「ブルズはローズの大型補強要求にどう応えるのか」
となる。
おまけ|もう一つの世界線「Prototype 001-4」
完成版を制作する前には、同じ2014-15シーズンを使った別のシミュレーションも行っていた。
それが「Prototype 001-4」。
前提は完成版と同じ。
健康なデリック・ローズ。
現実より早く主力化したジミー・バトラー。
長期契約を結んだルオル・デン。
しかし、最初のサイコロから完成版とは全く違う世界線へ進んだ。
Prototype|ベテランPF補強路線
Prototype最初のサイコロでは、
「1」
ブルズは大型ロスター再編ではなく、ベテランスターPFを獲得する方針を選択した。
候補は、
| 出目 | 選手 |
|---|---|
| 1 | パウ・ガソル |
| 2 | クリス・ボッシュ |
| 3 | ダーク・ノビツキー |
| 4 | ザック・ランドルフ |
| 5 | ボリス・ディアウ |
| 6 | チャニング・フライ |
観測結果、
「6」
加入したのはチャニング・フライ。
ローズのドライブに対して外へ広がることのできるストレッチ4を加え、タージ・ギブソンやニコラ・ミロティッチと使い分けるロスターとなった。
Prototype|ブルズが東首位争い
新しいロスターで迎えた前半戦。
観測結果は、
「6」
ローズ、バトラー、デン、ノアを中心としたチームが機能。
フライのシュート力もローズのドライブスペースを広げ、ブルズはイースト1〜2位圏まで上昇した。
完成版では東5位前後だったため、ここですでに大きな違いが生まれている。
Prototype|デッドラインでは小規模補強
東上位を争っていたため、デッドラインでは大型トレードを行わない。
観測結果、
「2」
弱点だけを小さく補強することになった。
さらにバックアップセンター候補をサイコロで決定。
観測結果、
「1」
ブルズはサミュエル・ダレンベアを獲得。
ノアの後ろにプレーオフでも使えるセンターを追加した。
Prototype|東2位でプレーオフへ
最終順位のサイコロ。
観測結果、
「4」
ブルズはイースタン・カンファレンス2位。
完成版とは対照的に、レギュラーシーズンでは優勝候補の一角としてプレーオフへ進んだ。
Prototype|ローズがレブロンを撃破
1回戦ではボストンを突破。
カンファレンス準決勝では、クリーブランドへ戻ったレブロン・ジェームズと対戦する。
ローズ対レブロン。
観測結果、
「4」
シカゴ勝利。
001-2ではマイアミのレブロンに敗れたローズが、今度はクリーブランドへ戻ったレブロンをプレーオフで撃破。
ブルズはイースタン・カンファレンス決勝へ進んだ。
Prototype|それでもNBAファイナルには届かない
イースタン・カンファレンス決勝の相手はアトランタ・ホークス。
60勝級の完成度を持つアトランタと、健康なローズを中心とするシカゴ。
完全な50対50で判定。
観測結果、
「6」
アトランタ勝利。
ブルズはレブロンを倒しながら、NBAファイナルには届かなかった。
Prototypeでは、
東2位。
ボストン撃破。
クリーブランド撃破。
イースタン・カンファレンス決勝敗退。
完成版とは大きく異なる2014-15シーズンとなった。
それでもローズのNBAチャンピオンは0回。
同じスタート地点でも、サイコロの出目が変わることで、ブルズが1回戦で敗退する世界にも、レブロンを破って東決勝まで進む世界にも変化する。
これも、結果を先に決めず、サイコロによって世界線を観測していくNBAマルチバースならではの違いとなった。
最後に
Universe 001-4、いかがだったでしょうか?
今回は反省がありまして、リアリティを追求したらサイコロ試行回数が多くなり長くなってしまいました。
しかし本当のNBAの現場ではこんなもの比ではないくらいの多くの検証が行われ、報道に出ていないチーム間でのやりとりもあることでしょう。
NBAのフロントの手腕というのも注目していくと面白い一面なので、そういったことも発信していけたらと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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過去のピックアップシリーズはこちらから
イースト:アトランタ・ホークス
ウエスト:メンフィス・グリズリーズ
2021-2022
イースト:シカゴ・ブルズ
ウエスト:ダラス・マーベリックス
2022-2023
イースト:トロント・ラプターズ
ウエスト:ミネソタ・ティンバーウルブズ
2023-2024
イースト:ミルウォーキー・バックス
ウエスト:フェニックス・サンズ
2024-2025
イースト:フィラデルフィア・76ers
ウエスト:サンアントニオ・スパーズ
2025-2026
イースト:デトロイト・ピストンズ
ウエスト:デンバー・ナゲッツ
















2020-2021