バスケ日本代表強化試合:日本×アルゼンチン

この8月の電気代が物凄く高くなってびっくりしています。

残暑、クーラーなるべく使わないようにしていかなきゃなー。

どうも、クーラー使いすぎ男、ctrainerです。

本日は、

日本代表強化試合:日本×アルゼンチン

の試合のレポートを書いていきたいと思います。

試合前情報

前回の試合の記事はこちらから。

前回のニュージーランドとの2連戦は1勝1敗。

1試合目はものすごく良いところが出て上位シードや強豪校にも十分渡り合えるところを見せてくれましたが、2試合目は課題も見える内容となりました。

今日の相手はFIBAランキング5位の強豪。

2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得したことのあるチームで、今回のロスターには、元NBA選手でスパーズなどでチャンピオンリングも獲得したことのあるルイス・スコラなどもいます。

日本のスターターは、

PG #7篠山 竜青

SG #18馬場 雄大

SF #12渡邊 雄太

PF #8八村 塁

C #22ニック・ファジーカス

アルゼンチンのスターターは

PG#7 ファクンド・カンパソ

SG#9 ニコラス・ホセ・ブルシノ

SF#29 パトリシオ・ガリノ

PF#4 ルイス・スコラ

C#12 マルコス・ニコラス・デリア

試合開始!!

日本はゴール下から八村のシュートでスタート。

続いてドライブからのダンクを見せ、トップギアのスタートを見せます。

アルゼンチンはブルシノのスリーからスタート。

日本は続いて馬場のスリー。

その後ブルシノのダンク。

両チームともリズムの良いオフェンスを展開しています。

トランジションから渡邊のシュートも決まり、上々の立ち上がりです。

しかし、相手は強豪アルゼンチン。

流れとしてはかなり日本優勢になっても全くおかしくはないんですが、落ち着いた顔して慌てることなくプレイしています。

4分経過したところで篠山がファウル2つ目をコールされ、田中大貴がPGのポジションに入ります。

第1クオーター5分経過で比江島、竹内譲次が入ります。

ディフェンスについては両チームともハーフコートのマンツーマンでしたが、アルゼンチンはフリースローの後にオールコートのマンツーにして少し仕掛けを見せてきます。

交代して入った比江島がピックアンドロールからのアシスト、そのあとスリーとオフェンスを活性化させます。

ニュージーランドとの2試合では中々持ち味は発揮できていませんでしたが彼のオフェンスの爆発力は代表に間違いなく必要になる要素かと思います。

アルゼンチンもアウトサイドのシュートを落とさず高確率で決めてきます。

日本もオフェンスが好調なので大きくは離されていませんが、アウトサイドの選手に気持ちよくシュートを打たれ過ぎているかなという印象です。

ここは前回のニュージーランド2戦目での課題でもあるので、しっかり修正していきたいところです。

第1クオーターだけで、ブルシノに14点取られてしまっています。

第1クオーターは最終30-23でアルゼンチン7点リードで終了です。

第2クオーター開始!!

日本はディフェンスの修正をしきれず、アルゼンチンに連続得点を許します。

フリースロー後のオールコートのディフェンスをアルゼンチンは継続しますが、そこでターンオーバーが出たところで日本はタイムアウト。

2分半経過したところで、7点差だったのを12点差まで広げられます。

3分弱経ったところで初めてファジーカスの得点が入ります。

日本のファーストブレイクが出たところでスコラのスリー。

返しでファジーカスのスリー。

残り5分弱で八村と、安藤周人がコートに入ります。

早速変わった安藤のスリーは落ちますが、ファジーカスがティップイン。

その後八村のスティールからのダンク。

連続してゴール下での得点も見せ、7点差まで詰め寄ります。

第2クオーター中盤から終盤にかけては両チームともシュートの入れ合い、特に日本もスリーを高確率で決めていき、残り1分半で4点差。

このファーストブレイクで2点差まで詰めていきます。

ここで大切なポイント!!

この試合で初めて?のトラップディフェンスを日本は見せます。

コーナーにボールが落ちたところをダブルチーム、捌かれてもローテーションで対応するんですが、八村、竹内とこの二人がインサイドの時はローテーションで守れています。

ファジーカスはどうしても外まで追いかけたりするのが難しく前半にもローテーションができずにフリーにしていた部分もありました。

やはり戦術にメンバーを合わせたり、メンバーに合わせて戦術を変えたりとバスケットの面白さの醍醐味を見ることができました。

最後は馬場のブザービーターのレイアップが決まってバスケットカウント。

このクオーター30-26とリードし、56-53で試合を折り返します。

後半戦開始!!

後半開始そうそう、アルゼンチンのディフェンスの圧がが上がってきます。

篠山へのプレッシャー、八村へのディナイもきつくなる中、馬場が冷静にジャンプシュートを沈めます。

そして、日本もこの試合初めて見せる2-3ゾーンプレスで仕掛けます。

ターンオーバーを引き出し、この攻守で1点差でオフェンスをするというシチュエーションを作れました。

が、逆転をかけた馬場のゴール下は外れ、アルゼンチンに再度ゴール下を割られ、3点差。

すぐにオフェンスを仕掛ける日本、渡邊がバスケットカウントになるダンクを決める。

そして、ついに渡邊のジャンパーで日本逆転。

この展開で今は日本のゾーンが成功している中で、気になることとしては、アルゼンチンはスコラがコートに立っていないこと。

前半も要所でディフェンスやリバウンドなどでも活躍していたため、この試合のことあと出場するかは分かりませんが、ここでリードを広げたい日本。

アルゼンチンは、この逆転されたところから、#3ビルトザがスリーにレイアップに得点を引っ張り4点リードにします。

ファジーカスのフローター、渡邊のスリーで再度逆転。

第3クオーター殊勲の渡邊は残り5分で交代し、田中と変わります。

日本は、このクオーターしっかりシュートで終わる、それを決めることでゾーンディフェンスを継続できています。

これはリバウンドを取られ、ファーストブレイクを出されるとできないディフェンスのため、良くプラン通りに試合を進めていられていると思います。

1点リードを許しているアルゼンチンが残り4分でタイムアウト。

ファジーカスに変えて竹内が入ります。

残り3分、70-70の同点。

この時間から得点が入ったあとのディフェンスをゾーンにせず、前半の最後にちらっと見たトラップディフェンスにしています。

ゾーンディフェンスは、ファジーカスへの負担を減らすためのオプション的な要素もあるかもしれません。

第3クオーターの最後にアルゼンチンのポイントガード、カンパソの4ポイントプレイが飛び出し、最終83-77の6点リードで終了です。

ここで大切なポイント!!その2

日本代表のヘッドコーチはフリオ・ラマスHCが勤めています。

この方、アルゼンチンの英雄的な元プレイヤーで、日本に来る前に母国アルゼンチンの指揮をとっていたこともあるとのことです。

その時に見つけてきたのが、このカンパソ。

しっかりと代表での活躍を恩師に対して見せています。

この選手の活躍も、このあとの試合にどのように影響を及ぼすか注目です。

第4クオーター開始!!

アルゼンチンはスコラを戻してきます。

日本はファジーカスが戻ってきて、スコア後にまた2-3のゾーンを見せます。

ここでスコラがローポストからバスケットカウントをもぎ取ります。

ここはさすがの巧さがあります。

アルゼンチン7点リード。日本がタイムアウトとります。残り7分半。

日本は少しターンオーバーが重なり得点に繋がっていません。

現在のコートのメンバーが、篠山、田中、渡邊、竹内、ファジーカスとなっており、オフェンスでのファーストオプションがはっきり決まってないように見えます。

点を決められているかどうかは置いておいて、八村、比江島、馬場がコートにいる時の方がそのあたりの意志が明確に見えるのでオフェンスのリズムが今は若干取りづらいのではないかと。

そして、ここで篠山4つ目のファウル。

ここもニュージーランド戦での課題の一つになっていたかと思います。

変わって入ってきた馬場のドライブからのダンクが決まり、持ち味を見せます。

残り5分半、6点差。

八村、比江島がコートに戻ります。

残り4分ブルシノのコーナースリーが決まり、8点差。

終盤、若干八村のフリースローの成功率が下がっています。

ここも、課題の一つです。

残り3分、7点差で日本が追いかけます。

スコラのジャンパーで9点差。

ファジーカスの3PTで6点差まで詰めます。

残り2分、八村のゴール下で6点差。

しかし、マッチアップのスコラが返します。8点差。

フリースローが決まり、10点差、日本タイムアウトを取ります。残り1分弱。

日本の馬場のスリーは残念ながら落ち、アルゼンチンはスリーを決めます。

最終、108-93でアルゼンチンの勝利で試合終了です。

試合を振り返って

世界の強豪アルゼンチンに対して、個人技、チームプレー、流れを呼び込むところまで含めて十分に通用する部分を多く見せてくれた試合でした。

収穫はオフェンスは十分に通用すること、そしてディフェンスのプランをいくつか用意することのできる戦術面での多様性、そしてそれを遂行できるメンバーが揃っていると思います。

課題は、ちょっとしたミスや気の緩みが試合を通じてちょこちょこ見えたところかと思います。

自力で勝るアルゼンチンに、我慢するところは我慢するというメリハリ、経験の差を見せつけられたように思います。

また、個人技の部分でやはりアウトサイドのガード陣の1対1のディフェンスを一人で守れない場合のチームでのプランをしっかりと立てて修正していく必要があると思いました。

こぼれ話

ここ最近、日本代表の試合を続けて見ていますが、昔の日本の試合に比べて単純に面白い、楽しいバスケットをするようになったなと思います。

ワールドカップに出場できるということもすごいし、ヨーロッパや南米などの強豪国との試合を組めるようになったということ、素直にバスケファンとして嬉しい限りです。

残りのドイツ戦、チュニジア戦も楽しみです!!

今日はこの辺で。ではまた。

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