NBA観戦レポートその11:プレイオフ2019 ウェスト・セミファイナル トロント・ラプターズ×フィラデルフィア・76ers GAME5

リアルタイムでは、両カンファレンスファイナルのGAME3に差し掛かるところです。

残りのシリーズは一気にまとめて書いてなんとか追いつこうかとも考えましたが、やはりせっかく全ての試合を見れる環境を作ったので、ちゃんと全て時系列で書きたいと思いましたので、やりきります。

遅れてきた男、どうも、ctrainerです。

本日は、

トロント・ラプターズ×フィラデルフィア・76ers GAME5@トロント

の試合を見た感想を書いていきたいと思います。

ハイライトをご覧になる前・なった後に読んで頂けるとより楽しんで頂けるかと思いますので良かったらご覧になっていって下さい。

<GAME5レポート 目次>

このゲームのハイライト映像

試合前情報

GAME4の記事はこちらから。

ラプターズサイドからみると、GAME4では大切な場面でしっかりとエースのカワイ・レナードがしっかり仕事をして、リードされかけたシリーズをタイに戻す素晴らしい活躍を見せました。

76ers側からみると、GAME3での勝利の立役者、ジョエル・エンビードが精彩を欠き、地元での勝利を逃しました。

このシリーズ、体調不良により万全のコンディションではない中ではありますがこのオールスタービッグマンの出来は必ず76ersには必要な要素となるため、復調できるかどうか、また、周りのプレイヤーたちがステップアップすることができるかが重要なポイントになりそうです。

GAME5スタート!!

ここまで中々目立った活躍ができていない76ersのオールスター、ベン・シモンズのオフェンスを3本立て続けに止められる。

ラプターズもフィールドゴールを決められず、開始2分はスコアないところから、カイル・ラウリーの3Pでようやく初得点。

ラプターズのエース、レナードのマッチアップを任されているシモンズが早くもファウルを2つ吹かれる。

76ersのトバイアス・ハリスも2つ目のファウルにより、ベンチからマイク・スコットが投入されます。

ここで2本連続でショットメイクし、チームに流れを引き込みます。

ここでアクシデント。

ラプターズのバックアップビックマン、サージ・イバカが額から出血し、一旦ベンチへ。

結果的に、数針縫って大きな絆創膏をして試合に戻ってきます。

ラプターズはレナードのフィールドゴールが生まれないですが、チーム全体でショットを決めていきリードを奪う。

両チームとも、オフェンスが決めきれない、と言うよりはディフェンスがともに機能し、我慢の時間帯が続く。

27-26でラプターズが1点リードして第1クオーター終了。

第2クオーターそうそう、復帰してきたイバカが2本連続で決めて高い集中力を見せる。

始まった数分、ラプターズのエンビード対策がはまり、ターンオーバーを誘発、そしてマッチアップの、マルク・ガソルが3Pと徹底して突いてくる。

中盤に差し掛かり徐々にラプターズペースへ。

レナードが目立っているわけではなく、チームでのディフェンス、そしてリバウンドをしっかり拾っていることが2ゴール差、3ゴール差とジワジワリードを奪っている印象。

そしてこの時間帯を引っ張るのは、ラプターズの、パスカル・シアカム

チームトップの得点でGAME4で苦しんでいたイメージを払拭する活躍。

また3PTがお互いに入っていなかったところをラプターズが先に決めだす。

そしてさらに76ers苦しいのはベンシモンズが3つ目のファウルを犯しベンチへ。

最終的には、76ersは21点差をつけられて前半終了。

終わり際には、レナードが2人のディフェンダーをかいくぐってダンクを決めて良い流れで後半にいけそうです。

対する76ersは、第2クオーター17点しか取れず、後半誰がオフェンスを引っ張れるかが重要。

ポイントその1

楽天NBAで挟まれるデイリーハイライトのナレーションをおそらく数人担当していると思うんですが、そのうちの一人がMC MAMUSHI。

ストリートボール界隈でのオンコートでのMCといえば私の中ではこの人。

昔、良く見に行っていたストリートボールイベントの「LEGEND」や「SOMECITY」を思い出しました。

後半戦スタート!!

後半開始そうそう、76ersは前半1本しか決められなかった3Pをエンビードが決めて幸先の良いスタート。

シューター、JJ・レディックにも3Pがようやく出て、10-2のランで点差を詰める。

その後も76ersは悪くはない流れですが、プレイオフを通じて、エンビードのプレイタイムを制限しているためベストメンバーで押し切ることが出来ない。

ベンチに下がった後のエンビードは目もうつろで、本当にしんどそうです。

ラプターズは徐々に当たりだしたダニー・グリーンの3P、シアカムがブロックからのワンマン速攻など、気がつけばまたラプターズが20点のリード。

第3クオーター終盤、エンビード戻しても痛恨のターンオーバー。

そのあと、ディフェンスローテーションが全く間に合わず、ノーマークの3Pを決められる。

76ersに追い上げるためのエネルギーは残念ながら見られず。

92-70でラプターズ大量リードのまま第4クオーターへ。

第4クオーターはラウリーの4PTプレイからスタート。

そのまま点差はさらに広がっていき、残り8分を残して76ersは今まで出ていなかった選手を出して、早めにガベージタイムに突入。

ラプターズも徐々に今までプレイタイムをもらってなかった選手を出して対応。

ポイントその2

残り5分で出てきたジェレミー・リンに対して観客の声援が大きく届きます。

アジア系アメリカ人でドラフト外からニックスと10日間契約を結んでキャリアをスタートさせた選手で、彼の名を世界に轟かせた試合がラプターズ戦。

当時のことを覚えているファンが多いからか、彼が3PTを決めた時の声援がすごかったですw

話は脱線してしまいましたが、結局試合は125-89でラプターズの圧勝。

ラプターズはレナードを温存とまでは言わないですが、あまり無理をさせず、最高の勝ち方でGAME6に臨みます。

シアカムがチームトップの25点、グリーン、ラウリーとスコアが満遍なく広がったラプターズにとってはお祭りのような最高のゲームになったと思われます。

76ersはシモンズとエンビードでターンオーバーがものすごい数。

大切なGAME5でこういった試合になってしまうのはこの後のシリーズに影響を及ぼしそうな、残念ながら「若さ」の出たゲームだったと思います。

ジミー・バトラーがチームのオフェンスが停滞していた時間でFTをもぎ取ったり、なんとか個人技で反撃していましたが、一人の力ではどうすることも出来ず。

次に向けて課題の残る、不安要素を露呈してしまったGAMEとなってしまいました。

GAME6に向けて

76ersはとにかく、ベンシモンズ、JJレディック、トバイアスハリスなど、本来仕事をすべき選手がホームで輝けるかどうか。

スターターだけでダメなら、ベンチのステップアップも必要

と考えられます。

引き続き、レナード対策を緩めて良いわけではないですが戦術云々の前にもっと

エネルギーを注入できる選手が出てくる必要がある

と思われます。

ラプターズは今日のような試合は望ましい展開だと思われるため、今日の試合のようにレナード頼りにならないオフェンスをするために

ラウリー、シアカムが良い仕事をすること

が重要だと思われます。

こぼれ話

今日の4クオーター、エンビードが下がる場面でラプターズのホームのファンが一斉にヒコーキのポーズ。

このポーズを観客が一斉にすることで精神的なダメージを与えにかかる。

リーグを代表する選手として、この屈辱を晴らすためにも、次の試合で自分の証明をしなければいけないと思います。

これに奮起してGAME6で輝くエンビードがみたいものです。

今日はこの辺で。ではまた。

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