
数日続いていた雨も上がり天気が良くタイミングあったので久しぶりのランニングに。
ちょっと間が空いただけで、身体が進まないのを実感しました。
どうも、最近身体の老いを感じ始めた男、ctrainerです。
本日は、
天皇杯2019-2020 2次ラウンド 4回戦 京都ハンナリーズ×金沢武士団
の試合を見た感想を書いていきたいと思います。
そもそも、天皇杯とは?
オールジャパンとも呼ばれるこの大会は、1月に行われる決勝戦を目指して各都道府県代表、高校、大学、プロなど、あらゆるカテゴリーのチームが栄冠を目指して争われる、いわゆる1発勝負のトーナメントとなる。
各競技団体から定められたチーム数が出場することができ、地方予選を勝ち抜くことでアマチュアのチームも参戦が可能。
Bリーグからは、B1チーム全てと、B2のトップ5が2次ラウンドから出場。
その前の1次ラウンドに出場しているB3のチームや、高校、大学などは都道府県代表として出場し、今回も2次ラウンドに進んできています。
詳細はこちらから。
試合前情報
京都ハンナリーズはB1にて今季ここまで8勝8敗。
スタートダッシュに成功した印象でしたが、ここまででイーブンの勝率になっているようです。
今季のレギュラーシーズンのレポートはこちらから。
対する、現在B3に所属する金沢武士団。
武士団とかいてサムライズと読みます。
今季B3のレギュラーシーズンにおいては4勝14敗と苦戦していますが、こちらは1次ラウンド中日本大会を勝ち抜いての参戦。
なかなかB3のチームの試合を見る機会は少ないため、このマッチアップ、注目です。
スターター
<京都>
#6中村 太地
#10鶴田 美勇士
#16松井 啓十郎
#33内海 慎吾
#43永吉 佑也
今日のスターターには外国籍選手を採用せずに臨むようです。
<金沢>
#2山口 健大
#8加藤 悠三
#14富岡 大地
#21鈴木 豊
#50ジージオ・ベイン
こちらもロスターにはもう1名外国籍選手がいますが、スターターはオンザコート1での試合開始となるようです。
試合開始!!
京都ボールでスタート。
金沢は早速3-2のゾーンを敷いて、最初から仕掛けます。
しかし、京都は松井がコーナースリーを決めて素晴らしい立ち上がり。
金沢は、富岡のフローターで応戦します。
次のポゼッションからは金沢マンツーマンに戻しますが、どこでまた仕掛けるか注目です。
京都は再び松井がスリーを決めて連続成功。
金沢も富岡がミドルを決めて連続得点です。
さらにトランジションからの金沢のシュートをベインがオフェンスリバウンドからのシュートで得点し同点に。
さらに金沢は富岡がトランジションからスリーに持ち込み、逆転に成功。
京都も内海がジャンパーで同点にします。
さらに中村がペネトレイト、ペインのファウルを引き出しフリースロー獲得。
京都は残り6分半で選手交代、村上が入ります。
京都はフリースロー成功後にオールコートのゾーンを敷き、金沢のボールキャリーを遅らせることに成功。
しかしそれをかいくぐって加藤がコーナースリーを決め再び逆転。
すると今度は京都が鶴田のバスケットカウントで反撃。
加藤が6分弱を残して2つ目の個人ファウルとなって交代、中島が入ります。
京都はボーナススローが外れましたが、その後はハーフでもゾーンディフェンス。
お互いにディフェンスでまずは主導権を握りにかかります。
もしくは、弱みになっている部分をカバーするための目的もあるか、その辺の視点も持ちながら見ていこうと思います。
金沢は富岡が好調、再びフローターを沈め得点を引っ張ります。
京都は村上のコーナースリーで再逆転。
残り4分半で京都が選手交代、岡田、玉木と入り、金沢も須田を投入。
残り3分半で京都はさらに綿貫を入れてきます。
金沢、山口がファウルをもらいツースロー。
これを決めて15-15の同点、残りのタイムは3分です。
金沢はトランジションでファウルドローン、フリースローを山口が再び2本決めて逆転。
京都は永吉を一度ベンチに下げてスモールラインナップに。
京都は、フリースロー後の金沢のゾーンプレスに数回引っかかりターンオーバーがこのクオーター増えています。
続いてベインのフリースローも2本決まり、19-15。
続いて金沢は1-3-1のような形でまた違ったゾーンを敷きターンオーバーを誘発。
オフェンスでは山口がドライブからレイアップを沈め、6点差をつけます。
京都は松井がシュート好調、ミドルを沈めて2点を返す。
さらに京都は岡田にもスリーが出て一気に1点差に。
最終、第1クオーターは21-20で金沢が1点リード。
策を凝らしてあの手この手で仕掛けた金沢が大事な試合の入りを取るものの、個人の得点能力の高さを京都も見せ、面白い展開になってきています。
第2クオーター開始!!
京都はローポストの内海にボールを預けフリースロー獲得。
これを1本決めて同点に。
金沢は第1クオーター終盤で交代してきた、田中、佐藤、伴などを中心にベインが下がったため、全員日本人でのマッチアップとなっています。
京都はトランジションから松井がスリーを決めて逆転。
金沢も須田のドライブで加点し1点差。
京都はゾーンアタックが徐々に聞いてきて、松井がコーナースリーを決める。
負けじと須田がスリーを決め返して1点差を保つ。
京都も綿貫がタフショットを決めて3点差。
金沢の2-3のゾーンに対して、松井が長距離砲を連発、ここもスリーを決めて第2クオーター3本連続。
金沢、中島がロングツーを決めて応戦。
残り7分で32-29、京都が3点リード。
京都はボールムーブの質がどんどん上がってきて、内海のベースラインジャンパーでさらに加点していく。
京都は鶴田を投入、永吉と合わせて2人のビッグマンでハイローの構え。
そこにディフェンスが寄ったところで、岡田に振って、岡田がスリー。
落ち着きを取り戻した京都が、冷静に金沢のゾーンを崩しアウトサイドを確実に決めていきます。
金沢、山口のジャンパーが決まったところで京都前半1回目のタイムアウト。
残り6分で、37-31、京都が6点リードです。
タイムアウト明け、金沢がベインを戻してきます。
そのベインが早速オフェンスリバウンドからゴール下を決めて4点差に。
続いて連続でベインがピックアンドロールで得点。
2点差に。
京都が3本連続でシュートミスをしている間に金沢は富岡のプルアップジャンパーが決まって残り4分で同点。
好調だった松井のスリーも外れ、再びシーソーゲームの展開に。
京都はまず、永吉がゴール下にアタックし得点して2点差。
金沢はベインがフリースローを2本。1本成功で1点差。
残り2分半で金沢がタイムアウト、39-38で京都が1点リードです。
タイムアウト明け、金沢、山口のプルアップジャンパーで得点し逆転。
さらにトランジションから山口のアシストが通ってベインが得点。
3点差になった残り30秒、京都前半2回目のタイムアウトで最後のオフェンスの確認。
タイムアウト明け、金沢のプレスをなんとかギリギリ突破した京都、中村のペネトレイトからのシュートはベインがブロック。
残り数秒しか残っていない中で山口が素晴らしいランニングを見せ、そこに富岡がアシスト。
金沢が終了間際に加点に成功し、最終、44-39、金沢は5点リード。
一時京都の猛攻を受け、点差が離れましたが、再びディフェンスから流れを掴んで金沢が素晴らしい前半戦を見せました。
第3クオーター開始!!
追い上げていきたい京都は村上をメンバーに入れて臨む後半戦。
開始早々、積極的にトラップを仕掛けていき、金沢オフェンスを簡単に展開させません。
最初のオフェンスを24秒バイオレーションで守りきった京都。
対する金沢も引き続きゾーンディフェンス。
この時間はベインを真ん中においた1-3-1気味のゾーン。
前半にスリーを決めまくった松井が後半のファーストゴールをスリーで飾る。
京都、2点差に。
金沢もベインのゴール下で得点。
京都は中村がスリーを決めて1点差。
残り7分で京都、内海が3つ目のファウルで交代。
綿貫と変わります。
金沢はゾーンを2-3に変更。
それを物ともせず、中村がスリーを連続で決めて逆転。
第2クオーターでも見せた爆発力がここでも発揮されます。
金沢は外からシュートを試みますが、最初のこの時間は成功率が上がらず。
このクオーター、京都は中村が好調、3本目のスリーを決めて5点差。
その好調だった中村がオフェンスファウルをコールされ、おそらく個人3つ目。
こちらもベンチに下がります。
京都はディフェンスでもギアをあげてプレッシャーをかけた代償としてファウルも増えていき残り4分でチームファウルは5回を超え、金沢ボーナスに入ります。
このフリースローを1本決めて久々の加点。
ファウルをこれ以上できない京都はベインがオフェンスリバウンドを積極的に拾いに行き、ゴール下で得点。
2点差に詰めます。
京都、村上も3つ目のファウルを取られたところで、内海と交代。
このボーナススローを1本成功させ、1点差。
残り2分を切ってスコアは京都51-50金沢。
京都は中村をコートに戻します。
お互いにスコアが伸びない中、金沢は時折マンツーマンを織り交ぜながら、京都はピックに対してトラップを仕掛けていきますが、徐々にファウルトラブルに。
そんな話をしていると早速、内海が4つ目のファウル。
このボーナスを2本決めて金沢逆転。
金沢は残り1分を切って、第1クオーター同様、ベインを下げて佐藤、伴、田中を入れてきて同様のローテーションを運用。
そしてディフェンス守りきって、須田がスリーをヒット。
4点リードになります。
最後の京都のオフェンス、永吉のスリーが外れて終了。
京都51-55金沢。
再び京都が一時点差を話しますが、今度はファウルトラブルに苦しみじわじわと金沢が詰め寄って最後に捲ってクオーター終了と言う流れ。
第4クオーター、どちらが先に抜け出すか、注目です。
第4クオーター開始!!
京都ボールでスタート。
中村がトップから鋭いドライブでシュートをうちますが、外れる。
これを玉木が跳躍力のあるオフェンスリバウンドから得点。
気合の入ったプレイで先制します。
しかしそれが空回り気味?伴のスリーに対して、玉木がシュートファウルをお菓子、フリースローを3本。
これを全て沈め、金沢5点リード。
京都は永吉が得点し3点差に。
さらに永吉がローポストから得点し連続得点。
金沢は須田がトランジションからスリーを決め4点差に広げる。
そうすると今度は京都、松井がスリーを決めて1点差に。
村上が4つ目のファウルをコールされますが、今日は外国籍2人を出さずに試合を回している京都、終盤の時間に差し掛かっているので変えずにそのままコートにい。
そこのマッチアップをついてピックをもらって伴がプルアップジャンパーを決めて3点差。
京都は中村がペネトレイト、フリースローをもらって、このボーナスを2本成功。1点差。
金沢はベインをコートに戻してきます。
京都も村上に変えて綿貫を投入。
残り6分、62-63で金沢1点リード。
金沢は松井のスリーに対してファウルを取られてしまい、松井のフリースロー3本。
これを3本きっちり成功させ、京都が2点リード、逆転に成功。
金沢はここで2ndユニットのガード、伴がミドルを決め、確率の良い活躍を見せます。
残り5分、65-65の同点。
京都はここで綿貫が良いディフェンスを見せて、スティール。
富岡からボールを奪って松井の速攻のレイアップに繋げリードを広げる。
ここで金沢がタイムアウト、残り4分で67-65、京都が2点リード。
タイムアウト明け、1ポゼッション前のお返しと言わんばかりに富岡がスリーをヒット。
金沢、すぐさま逆転に成功。
しかし、このクオーターは金沢が先にチームファウルが5つを超えて京都ボーナス。
綿貫がフリースロー2本決めて京都再逆転。
さらに中村がミスマッチになっている伴に対してポストアップ。
これもファウルをコールされて中村がフリースロー2本。
1本決めて2点リード。
さらにオフェンスリバウンドを永吉が抑えて、綿貫がエルボーでジャンパーを決める。
京都、4点リード。
次のポゼッションで金沢はターンオーバーしてしまい、流れが悪いタイミングでしたが先に京都がタイムアウトをコール。
残り2分弱で72-68、京都が4点リードです。
タイムアウト明け、京都のオフェンスはショットクロックバイオレーション。
金沢がまずはディフェンスで奮闘。
さらに富岡の突破からベインにつなげてダンク。
2点差になりますが、京都も中村がペネトレイトからファウル獲得。
中村、1本フリースローを決めて3点差。
リードしている京都は2ndチャンスが回ってきても慌てずにゆっくりと攻めていきます。
残り1分を切って、73-70、京都3点リードで金沢ボール。
ここで富岡が流れながらのスリーを決めて同点に追いつく。
京都タイムアウト、残り43秒で同点です。
タイムアウト明け、京都サイドからのインバウンズ。
ボールを託すのは中村、トップから1on1を仕掛けステップバックからのジャンパー。
これが決まって京都2点リード。
金沢タイムアウト取得、残り32秒です。
タイムアウト明け、金沢サイドからのインバウンズ。
富岡とベインでのツーメンゲーム、これを一旦クリアし、再びトップで富岡がボールを持つ。
ベインが再びピックに行き、逆をついて最後はブザーギリギリで富岡がレイアップ成功。
しっかり決め返してきた富岡、素晴らしいです。
京都はタイムアウト取得、残り16秒、同点です。
タイムアウト明け、京都サイドからのインバウンズ。
京都、今度は違うセット。
まずはトップで綿貫がボール保持。
時間を使って残り8秒で左45°の中村へ。
ボールを受けてすぐにドライブ、プルアップでジャンパーをうちますがこれは外れる。
最後の金沢のハーフコートショットは入らず、75-75、延長に入ります。
延長戦開始!!
まずは金沢ボールから。
山口がゴール下にアタックしますが、惜しくも決まらず。
京都は内海のスリーが外れる。
延長戦の先制は金沢、加藤のミドルで2点リード。
追いかける京都は内海がスリーを打ちますが、これも外れてしまう。
リードを広げたい金沢は富岡がトランジションからスリー。
度胸のあるシュートチャレンジでしたが、これは外れる。
京都は中村のスリーが外れてアウトサイドの確率が落ちる。
残り3分弱、77-75、金沢2点リードで、ポゼッションは金沢。
山口がプルアップでジャンパーを打ちますが外れる。
延長に入ってから得点のない京都、綿貫がトップからペネトレイトしレイアップを決めて同点に。
金沢はベインにボールを預け、ローポストからシュートを放ちますが、決まらず。
京都は続いて中村がコンタクトを受けながらもステップバックジャンパーを沈め、逆転。
残り2分弱、79-77、京都2点リード、金沢ボール。
富岡がフローターを放つものの、リングに嫌われる。
ここで京都の今日のスコアリングリーダー、松井がスリーをヒット。
値千金のこのシュートによって5点差に。
金沢たまらずタイムアウト、もう一度流れを作り直します。
残り1分半、京都82-77金沢。
タイムアウト明け、追いかける金沢、ボールを動かして、人も動いて最後は富岡のシュートにつなぎますが、外れてしまい京都ボール。
リードを広げることに成功した京都、ここでのオフェンスのチョイスは中村と永吉のツーメンゲーム。
最後、コーナーにパスを振ったところを加藤がスティール、そのままmレイアップに持ち込み3点差に。
慌てずに次のポゼッションに入る京都、残り時間は30秒。
最後、綿貫がジャンパーをうちますが、これは外れて金沢ボール。
82-79で京都3点リードのまま、残り22秒、金沢ボール。
最後に須田が放ったコーナースリーはネットを揺らすことはできず最終、82-79で京都が延長戦の末、勝利を収めました。
第95回天皇杯 2次ラウンド 京都大会
vs #金沢武士団試合終了
京都 82 – 79 金沢延長戦を制し逆転勝利‼️
明日の男子5回戦に駒を進めました✨#もっとハンナリーズ #ハンナリーズ pic.twitter.com/WK1LeNxIPb— 京都ハンナリーズ (@kyotohannaryz) November 30, 2019
試合を振り返って
トーナメントの1発勝負の面白さ、怖さが出た試合となりました。
例えば、シーズン中に当たった場合はどんな結果だったか、京都の外国籍選手が出ていたらどうなっていたか。
たらればを言えばいくらでも話は広がると思いますが、まずは金沢の奮闘は素晴らしかったということ。
チームとしての戦術、ディフェンスの使い分けなどしっかり準備してきていたのかなと感じました。
京都は、日本人選手のみでの試合というのは、なかなかBリーグでは経験していないでしょうし、特に京都はマブンガとサイモンというB1でも上位の実力を持つ二人がいない中での試合というのは良い経験になったのではないでしょうか。
そう考えると、今日活躍した松井や中村はもちろんのこと、京都の綿貫、また金沢の富岡や山口など普段は中々見る機会が多くない選手の、クロスゲームでの奮闘する姿という貴重なものを見せてもらい、感謝でしかないです。
これは両チームともシーズンに良い影響が出るのを願うばかりです。
こぼれ話
実は京都の綿貫選手、地元が近く高校生の頃から良く見ていました。
思い入れのある選手の試合はつい偏った見方をしてしまいがちですね。
なるべくフラットな目線で書いたつもりですが、個人的な思いが溢れていたらすいませんw
今日はこの辺で。ではまた。
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