FIBAワールドカップ2019グループE第2節:日本×チェコ

久しぶりに実家に帰って、自分の部屋でこのブログ記事を書いています。

私の部屋はクーラーがないため、今日はそこまで暑くはないにも関わらず部屋で大汗書きながら執筆しています。

どうも、発汗率高め男、ctrainerです。

本日は、

FIBAワールドカップ2019 グループE第2節:日本×チェコ

の試合のレポートを書いていきたいと思います。

試合前情報

前回の第1節の記事はこちらから。

ワールドカップの大事な初戦を落としてしまった日本。

予選突破に向けて負けられない1戦になります。

強豪、チェコに対して日本は前回の試合の課題を修正して臨む必要があります。

前回の試合では、ターンオーバーが多かったり、試合の入りに一気に相手に走られてしまったりしたのでその辺りを改善できると良いかと思います。

一方、対戦相手のチェコ。

こちらはアメリカとの試合の記事も書いていますのでこちらをご覧ください。

チェコはNBAシカゴ・ブルズに所属するトーマス・サトランスキーが素晴らしいプレイを見せていましたが、自力に勝るアメリカに一歩及ばず。

サトランスキー意外にもフィジカルの良いビッグマン、確率の高いシューターなどを要しているヨーロッパの強豪国のため、日本にとってはチャレンジングな相手になります。

日本のスターターはこちら。

前節の試合からスターターを変えて臨みます。

PGが田中大貴、SGのポジションに馬場雄大が入ってきます。

前の試合で良いパフォーマンスを見せていた二人のため、納得の起用かと思います。

チェコがアメリカに対してガードポジションの選手がポストアップするのに対する大きめ選手のラインナップを並べた可能性もあるかと思います。

試合開始!!

日本の最初のオフェンスは八村のローポストから。

FTを取得し、早速得点。

注目の得点後のディフェンスは2-3のゾーンにせず、マンツーマン。

サトランスキーには馬場がマッチアップしますが、ファーストポゼッションでトップからドライブされて得点を許します。

次のディフェンスでは良いプレッシャーをかけてタフショットを打たせています。

日本は前節に比べて落ち着いた立ち上がりを見せていると思います。

しかし落ち着いている反面、オフェンスは低調な立ち上がり。

ディフェンスでもチェコにオフェンスリバウンドを連続で取られて#17ボハチックに何本もアウトサイドを打たれます。

ようやく4分経過したところで渡邊のジャンパーが決まります。

第1クオーター5分経過したところで9-4。

八村のオフェンスリバウンドからのバスケットカウントで得点。

この辺りから徐々に日本も得点を重ねます。

特に先発起用の田中が好調で、3PT、アウトサイドを連続で沈めます。

この頃に、馬場に変えて篠山がコートに入ります。

待ってましたと言わんばかりにサトランスキーがポストアップしてきます。

ここのディフェンスは試合を通じてのポイントになりそうです。

残り2分で15-15の同点。

ファジーカスに変えて竹内譲次が入ってきます。

篠山から渡邊への合わせでジャンパー。

逆転します。

その後、チェコのスリー、八村のFT1本で同点のまま第1クオーター終了。

第2クオーター開始!!

チェコのオフェンスはローポストからの1on1。

馬場がファウルを犯して個人2つ目。

日本は八村のエルボーからのジャンパーで得点。

しかしディフェンスでローポストからの侵入を繰り返し許してしまう日本。

日本は交代で入ってきた比江島がドライブでFTを獲得。

チェコはサトランスキーが一度ベンチへ。

残り7分で日本は再度ファジーカスをコートに送ります。

篠山が続けてファウルを2つコールされたところで田中と交代します。

チェコ#11ベテランのシルブに3PTを高確率で沈められます。

対する日本は比江島のドライブで得点。

#17ボハチックの3PTが決まり、33-25の8点差のところで日本タイムアウト。

残り5分です。

ローポストからのアタックに対しては徐々に適応していってますが、そこから外に裁かれた時にアウトサイドを決められてます。

サトランスキーにはそこまで仕事をさせてませんが、2、3番ポジションの選手に代わりに決められているという印象です。

タイムアウト後にチェコはオールコートで当たってきます。

得点はさせませんでしたが、エントリーのところにプレッシャーをかけてくる辺りは流石に試合巧者と言うとこと。

日本はファジーカスが連続で得点。

残り4分を切ったところでチェコはサトランスキーを戻します。

トランジションから#17ボハチックのスリーが決まり、10点差になります。

日本は渡邊のフェイクからのステップインでバスケットカウント。

8点差のところ、残り2分半でチェコタイムアウト。

日本はファジーカスの3PTが決まって5点差。

続けて渡邊のドライブからのタフショットをきっちり決めて3点差。

しかしシルブに3Pを決められて6点差。

ここにかなり高確率に決められます。

最後のチェコのポゼッションで、サトランスキーにレイアップを決められ7点差。

その後、前半最後のタイムアウトから比江島のドライブで得点し、前半終了。

40-45の5点ビハインドで折り返す日本。

前節の試合に比べると1桁得点差で終えられたところは及第点。

ターンオーバーも極端に多くはなく、しっかり修正できていると言って良いと思います。

サトランスキーにもそこまで活躍を許していない状況ですが、過去の親善試合でもそうだったようにアウトサイドをかなり打たれていて、インサイドを警戒すると外を、外に出過ぎると中を攻められるというジレンマ。

後半どのようにこの辺りを対処してくるか注目です。

第3クオーター開始!!

後半のスタートは、メンバー変わらず。

最初の得点はチェコがオフェンスリバウンドから得点。

日本は八村がダブルチームを受けながらもバスケットカウント獲得。

次のディフェンスで馬場がファウル3つ目。

そしてシルブにまたしても3PTを決められる。

続いてボハチックにトランジションでレイアップを決められ、52-43のところで日本タイムアウト。

残り7分半。

タイムアウト開けはやはり、オールコートのプレスでスローダウンさせるチェコ。

渡邊のファウルを吹かれたところでフリオ・ラマスHCがテクニカルファウルを取られてフリースローを与えます。

残り7分10点差。

ジワジワ離されようとしているところで八村がオフェンスリバウンドからダンク。

欲しいところで仕事をしてくれています。

8点差、大事なディフェンスのところでオフェンスリバウンドを取られて、そのルーズボールでファジーカスが3つ目のファウル。

竹内譲次と交代します。

ベテラン、シルブにフローターを決められ、再度10点差。

次の日本のオフェンスは24秒オーバータイムでチェコボール。

日本は、ここで離されてはいけないと後半2つ目のタイムアウトを第3クオーター残り5分のところでとります。

ラマスHCとしては、ここが勝負ところと判断したのか。

リスクをとって再度流れを呼び戻そうとします。

そして開けて日本はここでこの試合初めての2-3ゾーンを見せます。

ここで大切なポイント!!

チェコの2-3に対するオフェンス。

待ってましたと言わんばかりに、ゾーンを綺麗に崩してゴール下でダンクまで持っていかれますが、ここで#12バルヴィンがミス。

スコア的には許さなかったので日本のディフェンス成功に見えますが、あまりにもあっさり崩された様子をみるとチェコ的にはゾーンは予想を覆されたと言うよりも、待ってた対策を打てると認識されたような気がします。

次のオフェンス、篠山から渡邊への合わせと、前半でも見せたコンビプレイで得点。

8点差。

ゾーン継続で次のチェコオフェンスもディフレクションします。

次のオフェンスはサトランスキーに割られてレイアップを決められ10点差。

その後のボールの処理で遅延行為を取られ、チェコテクニカルを取られます。

しかし、このボーナスフリースローを日本は落としてしまい2桁得点差のまま。

次のオフェンス八村のポジション取りでオフェンスファールをコールされます。

ゾーン継続の日本、ここでボハチックに3PTを決められ、この試合最大リード13点差に広げられます。

食らいつきたい日本、八村がまたしてもオフェンスリバウンドから得点。

11点差。

次のディフェンスもゾーン継続でなんとかしのぎますが、やはりオフェンスリバウンドは飛び込まれて取られています。

日本、次のオフェンスは竹内の3PTが落ち、引き続きゾーン継続。

ここで第3クオーター残り3分を切ります。

次のディフェンスを日本はストップすることができ、1桁差へつなげるオフェンス。

空いた比江島が良いところで3PTを沈め、再び8点差。

ここでチェコがタイムアウト。

残り2分半。

日本、タイムアウト開けファジーカスを戻して、マンツーマンに戻します。

チェコにどフリーのダンクにいかれますが、ここもミス。

日本はラッキーな救われた展開に。

このミスに乗じて点差を詰めたいところですがファジーカスのフリースローがここで1本落ちて7点差。

そしてスコア後は2-3ゾーンにしてディフェンスのシステムをチェンジングします。

ディフレクションでショットクロック残り6秒。

しかしゴール下決められ、再び9点差。

日本はファジーカスのローポストで攻めますが、ここでターンオーバー。

チェコのトランジションをなんとか止めて日本ボール。

残り1分を切った大事な時間、篠山のフローターで得点。7点差。

その後のチェコオフェンスをストップし、最後の日本のオフェンス。

チェコに止められ、最後にトランジションからのレイアップを許し第3クオーター終了。

55-64の9点差で第4クオーターを迎えます。

このクオーター、よく離されずについてったとも取れますし、色んな策を講じてリスクを取っていったにも関わらず、ちょっと離されたとも取れます。

第4クオーター開始!!

日本がコートに送ったのは、篠山、比江島、渡邊、竹内、ファジーカスの5人。

ゾーンで対応します。

最初のディフェンスでファジーカスがファウルをコールされ、3つ目。

フリースロー2本で11点差。

日本は比江島のスリーが落ちる。

次のチェコオフェンス、サトランスキーがスリーを決めて14点差。

日本、ファジーカスがフリースローを得ますが、2本外す。

八村、馬場を入れてマンツーマンに戻します。

両チームターンオーバーが何本か続き、得点の入らない時間が続きます。

八村にディフェンスが寄ったところで比江島への良いアシストが決まり、点差を詰めたかと思いきや、トランジションで決められる。

残り7分弱、篠山のジャンパーで12点差。

トランジションも出てはいますが、最後のシュートを決めきれず。

ボハチックのフローターが決まり、14点差。

八村のダンクで12点差。

残り6分でサトランスキーにファジーカスがファウルで4つ目。

しかし勝負どころ、ファウルトラブルではありますが、コートにたち続けます。

FT1本落ちて13点差。

日本ここでインバウンドパスをターンオーバー。

そのあとは馬場がトランジションからフリースロー獲得。

2投外しますが、ファジーカスがフォロー、11点差。

篠山もファウルをコールされ、4つ目。

サトランスキー、フリースロー2本決めて13点差。

残り5分、ターンオーバーからの速攻を出されて、15点差。

篠山が3PTを返して12点差。

しかしゴール下を崩され、14点差。

点差が詰めきれないまま時間が刻々と過ぎていきます。

日本は最後のタイムアウトを取って作戦を立てます。

八村のシュートで12点差。

残り3分、ファジーカスのファウルでファウルアウト。

竹内譲次を入れます。

フリースロー決められて14点差。

八村のジャンパーで12点差。

チェコは時間を使ってオフェンス、最後には得点。

14点差がつきますが、日本諦めず渡邊が得点。

再び12点差。

ターンオーバーからサトランスキーに決められ14点差。

残り1分を切ってようやく10点差までは詰めましたが、対局を変えられず。

日本は悔しい敗退となりました。

試合を振り返って

第1戦での課題を間違いなくいくつかは修正し、前半までは食らいついていくことができましたが、自力の差が出てジワジワと離されてしまいました。

見てて個人的に思ったのはやはり第2クオーターの出来。

日本の出来は悪いとは言えませんでしたが、強豪相手にリスクを取って試合の流れを変えようと思っても、この試合では最終的に点差を詰めきれませんでした。

大きな要素はターンオーバーからの得点を多く許したこと、リバウンドの数の違い、ファウルトラブルなどいくつか挙げられると思います。

個人での打開力というものがやはりこのステージになると求められるということが良くわかったゲームでした。

こぼれ話

日本は残念ながら2連敗でグループ敗退が決定。

そして最終戦はアメリカということで、頭と気持ちを切り替えて良い経験にできるよう思い切ってプレイしてきて欲しいと思います。

ここでの経験を各選手の次のステージへ、そして来年のオリンピックにつないでいって欲しいと思います。

今日はこの辺で。ではまた。

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