NBA観戦レポートその16:プレイオフ2019 ウェスト・セミファイナル トロント・ラプターズ×フィラデルフィア・76ers GAME7

トロントラプターズ、NBAファイナル初進出キャンペーン実施中!!

本来は、この後はナゲッツ×ブレイザーズ、ウォリアーズ×ロケッツ戦の記事を書くつもりでしたが、予定を変更してGAME7まで流れで観ようと思います。

結果を知っててもワクワクしてる男、どうも、ctrainerです。

本日は、

トロント・ラプターズ×フィラデルフィア・76ers GAME7@トロント

の試合を見た感想を書いていきたいと思います。

ハイライトをご覧になる前・なった後に読んで頂けるとより楽しんで頂けるかと思いますので良かったらご覧になっていって下さい。

<GAME7レポート 目次>

このゲームのハイライト映像

試合前情報

GAME6の記事はこちらから。

泣いても笑っても最後の試合。

勝ったほうがミルウォーキーバックスとのカンファレンスファイナルに進みます。

最後の試合はシンプルに、ラプターズは、カワイ・レナードパスカル・シアカムカイル・ラウリーマルク・ガソルこのあたりがしっかり仕事ができるか。

76ersは、ジョエル・エンビードベン・シモンズジミー・バトラーJJ・レディックトバイアス・ハリスが気持ちよくプレイできるか。

両者実力伯仲。良いゲームになるどころじゃないことはすでに知っていますが、楽しみたいと思います。

GAME7スタート!!

お互いにハイペースなシュートアテンプトですが全然入りません。

最終戦の硬さがあるのか、76ersは最初の3分点が入りません。

対するラプターズもそこまで突っ走れません。

76ersはやっとレディックが3PTを決めて初得点。

最初の6分で6-3というものすごいロースコアな展開。

どちらが先に流れに乗れるか。

タイムアウト明け、76ersはジェームズ・エニス3世、ラプターズはフレッド・ヴァンブリードがベンチから出てきます。

続けてラプターズはサージ・イバカ、76ersはマイク・スコット、前のゲームで出場のなかったグレッグ・モンローがでます。

ポイントその1

前回の試合で出場してないグレッグ・モンロー、76ersは前の試合はこのタイミングでボバン・マリヤノビッチを出したんですが、ゲームのスピードについていけなかったのか、彼が出場している時間にちょっとラプターズに詰められるようなところがありました。

お互いにデータも出尽くした最後の総力戦、ベンチの采配にも注目です。

少しずつですが、ラプターズに流れが出始めました。

ターンオーバーからのレナード、ダニー・グリーンの速攻が出て14-7のリード。

第1クオーターを終えて、間違いなく前回の試合の流れを持ち込めなかった76ersですが、決してラプターズも良い内容かと呼べるものでもなく、お互いに低調な滑り出しになったかと思います。

18-13、ラプターズリードで第1クオーター終了。

誰がゲームに火をつけるのか、第2クオーターに期待です。

第2クオーター開始!!

第2クオーター入って、徐々にゲームが動き出します。

76ersはエニス3世、レディックの3PT、ラプターズはレナードのバスケットカウントでお互いにエンジンがかかりだしそうな気配。

少し心配なのは、ラウリーが左手の親指の治療のため一度裏に下がります。

レポートでは捻挫とのこと。

テーピングをして早々にベンチに戻ってきています。

残り6分、31-27でラプターズリード。

その後76ersが11-2のランでリードを取った直後にラプターズタイムアウト。

スコアはともかくシーソーゲームであることに変わりはありません。

ピリピリした緊張感が伝わってきます。

最終的には44-40でラプターズがリードしたまま前半終了。

ラプターズはレナードが前半15得点、76ersはハリスが10得点。

重たい展開のまま、後半戦に突入します。

後半戦スタート!!

後半も、前半の重たい空気のまま続いていきます。

ラプターズはオープンスリーを決めきれず、76ersもシモンズはドライブはするけどキックアウトが多くそれがターンオーバーになることが多い。

レナード、ガソルの2PTが立て続けに決まり、最大得点差9点差になったところでラプターズタイムアウト。

76ersはタイムアウト明けにレディックが3Pをメイク。

続けてハリスがトランジション気味に3PTを決めてくらいつく。

そしてエンビードのバスケットカウントで1点差に戻す。

76ersは我慢して食らいついています。

そしてバトラーのジャンパーで逆転。

ラプターズもこの流れを嫌ってタイムアウト。

第3クオーター6分間お互いにスターターを変えずに試合を進めていましたが、76ersの方が先にベンチメンバーを出します。

ラプターズもイバカが出てきます。

このクオーターは14-0のランが出て76ersが5点リード。

早速変わって出たイバカが止まっていたラプターズのスコアを動かします。

ラプターズは流れを引き寄せようと、オフェンスリバウンドを2連続奪取からのレナードの今日初の3PTを決める。

ラプターズがファンの声援をもらい、また再逆転をします。

最終的には67-64でラプターズリードで最終クオーターに入ります。

第4クオーター開始!!

ポイントその2

途中で解説の中原さんも指摘していましたが、この重苦しい展開の中で両チームともベンチからのサポートが必要になってきます。

76ersは残念ながらスタメンを誰かしら下げた時に流れが悪くなるので、これから変えづらくなってきそう。

ラプターズもあまり変わらないですが、イバカがオフェンスリバウンド、ヴァンブリートがディフェンスという点でシナジーを注入している部分がちょっと差が出ている部分に感じます。

どちらもシーズン中にグッドプレイヤーを獲得するためにロールプレイヤーを放出した経緯がこの辺りに見え隠れします。

総力戦に持ち込めるかどうかが重要になりそうな第4クオーター。

やはり76ersはスターターが出場。

逆にラプターズは一旦レナードがベンチに下がっています。

戻ってきたレナードが連続得点、対する76ersはバトラーも連続得点。

両エースが輝きだします。

さらにエンビードがここでこの試合初の3PTを沈める。

76ers1点リード。

ラウリーが難しいジャンパーを決め再逆転。

ラプターズ1点リード。

シモンズのジャンプフックでさらに逆転。

レナード3PTで再逆転。

エンビードのステップバックジャンパーで再逆転。

レナードがまたジャンパーを決める。再逆転。

ハリス3PT落とす、そのあとにレナードがバスケットカウント。

リードを5点差に広げる。

バトラーフリースローもらって3点差。

この後のディフェンスでバトラーが左足首を捻挫。

ラプターズタイムアウト。点差は3点リードしている状況。

レディックがジャンパー&ファウルもらってワンスロー。

同点。

イバカの3PT落ちる。

76ersタイムアウト。

明けたオフェンスをラプターズがショットクロックバイオレーションまで守りきる。

レナード3PT落とす。

バトラー3PT落とす。2回続けてラプターズはグッドディフェンス。

レナードが2PT決める。2点リード。線踏んでた。

その後、ラプターズのトラップが効いて、ラウリーがスティール、シアカムが速攻を決めて4点リード。

タイムアウト明け、ラウリーがファウル。ボーナスでバトラーが1本FT決める。

というか1本落とす。

レナードのジャンパーは落ちるが、イバカが大きいオフェンスリバウンドゲット。

次のオフェンス、レナード3PT落とす。

76ers、タイムアウト。

残り24秒。

イバカがファウル吹かれてボーナス。

エンビードFT2本決める。1点差。

ここからファウルゲーム。

レナードが2本目を落とし、拾ったバトラーがレイアップを決める

同点。

タイムアウトラプターズ。

そして、残り4.2秒、NBAの歴史的な瞬間を迎える。

第7戦でのブザービーター決着は史上初。

エンビードは人目をはばからず涙を流す。

ラプターズは、チームのフランチャイズプレイヤー、デマ・デローザンをトレードで出し、変わりにきたレナードがシリーズ勝利に導き、76ersはシーズンで多くの代償を払って勝ちにきたプレイオフシリーズが終わりました。

劇的な幕切れ。

歴史と記憶に残るシリーズとなりました。

シリーズを振り返って

決め手となったシリーズがあったかと聞かれると難しいなという印象です。

直前のGAME5/6はどちらもホームチームが圧勝。

最後のこのゲームもどちらも100点の出来ではなかったと思われます。

ただ、競った時間、場面でちょっとずつラプターズがチーム全体で上回ったことが勝利につながったかと思われます。

レナードが4クオーター出ずっぱりだったらあのシュートは落ちていたかもしれない。

たらればをいえばなんとでもいえますが、オフェンスリバウンドの差はゲームの展開・勝利に繋がるんだなと思いました。

76ersがこのシリーズを勝ち抜いていたら次のシーズンのロスター、経営陣の様相が変わっていたかもしれません。

まだ、分かっていない、決まっていないことばかりですが、この敗戦が次の76ersのエンジン・エネルギーになってまた素晴らしい物語を紡いでくれることを期待します。

こぼれ話

冒頭にも書きましたが、この後のシリーズもラプターズは勝ち抜きます。

このシュートが外れて、延長で負けていれば、来期76ersがどうなっているか分かりませんが、ラプターズがそうなっている可能性も十分にありました。

ファイナル進出となれば、当然優勝も視野に入ってくるので、このシリーズが本当に紙一重の差で明暗が別れるなとしみじみ思いました。

今日はこの辺で。ではまた。

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