FIBA Worldcup2019の2次ラウンドの大半を見過ごしてしまい、凹みまくってブログから少し手が遠ざかってしまいました。
どうも、中途半端に完璧主義傾向な男、ctrainerです。
本日は、
FIBAワールドカップ2019 準決勝:スペイン×オーストラリア
の試合のレポートを書いていきたいと思います。
試合前情報
スペインのここまでの勝ち上がりとしては、グループリーグは全て勝利。
スコアを見る限りではそこまで大きく苦しむことなく上がってきている印象です。
準々決勝もポーランドを破っての準決勝に進出してきています。
対するオーストラリアもここまでの勝ち上がりは、グループリーグ全てで勝利。
フランスとの試合は接戦を制しての1位出場がが出来たため、準々決勝はチェコに勝利しこの試合に臨みます。
スペインのスターターは、
PG#9リッキー・ルビオ
SG#5ルディフェルナンデス
SF#10ビクトール・クラベール
PF#41フアンチョ・へルナンゴメス
C#13マルク・ガソル
対するオーストラリアのスターターは、
PG#5パティ・ミルズ
SG#8マシュー・デラベドバ
SF#7ジョー・イングルズ
PF#12アーロン・ベインズ
C#34ジョック・ランデール
試合開始!!
スペインボールでゲームスタート。
ルビオのスリーが決まってスペインの初得点。
続けて、ルビオのスティールからヘルナンゴメスのダンクが決まります。
オーストラリアはイングルズのらしいスローなステップワークから得点。
ミルズも続いてミッドレンジジャンパーを決めます。
オーストラリアは以前の親善試合でも見せていた、イングルズがハンドル役でウイングをミルズ、デラベドバが走る回るというスタイルで進めています。
オーストラリアは早めの選手交代、イングルズが下がり、#4ゴールディングと代わって入ります。
エルナンゴメスの連続スリー、ゴールディングのスリーと両チームともシュートの確率は悪くない入りをして試合は早くも残り5分。
デラベドバのスリーが決まり、オーストラリア1点リードです。
両チームとも選手が数名入れ替わります。
2ndユニットも入ってきて良い流れを継続できるのはどちらか。
ここで大切なポイント!!
オーストラリアのアンドリュー・ボガッドがボールを持った時にだけ会場内でブーイングが起こっています。
これはどういった訳なのか。
ツイッターで調べてみても特に乗っていませんでしたが、検索してみたらこれが出てきました。
https://www.recordchina.co.jp/b742198-s0-c50-d0148.html
どうやら、7月に行われた水泳の世界選手権で優勝した中国選手と同じ表彰台に上がるのを拒否したオーストラリア選手が話題となった件でコメントしたそうです。
この中国の選手、昨年にドーピングの疑惑が上がっているらしく、それに対してボーガッドは侮蔑的な投稿をしたらしく、それに対して中国ファンがブーイングをしているそうです。
両チームタイムアウトもなく、得点を決めあって最終、セルジオ・リュルのスリーがブザービーターで決まり、22-21でオーストラリアリードで終了。
第2クオーター開始!!
開始してすぐにニック・ケイのゴール下でオーストラリア逆転。
そこから約2分両チームとも得点ができません。
第1クオーターは互いに気持ちよくシュートを売っている印象でしたが、徐々に対応してきました。
均衡を破ったのはミルズ。ペネトレイトからの得点でリードを3点に広げます。
さらにミルズが技ありのヘジテーションからドライブしてバンクシュートを決め、連続得点。
5点差に広がったところでスペインタイムアウト、27-22で残り6分弱です。
スペインはこの4分弱得点ができていない状態でタイムアウト明けにしっかりスコアしていきたいところです。
当然、簡単にやらせたくないオーストラリア、インバウンズからオールコートのトラップを仕掛け、簡単にリズムを作らせません。
しかしそこをかいくぐって、ルビオがジャンプシュートを決めます。
やっとスペインがスコアしたのに対してオーストラリアはトランジション、オフェンスリバウンドからの得点を重ねて32-24の8点差までリードが広がります。
残り5分を切ってスペインはここでゾーンディフェンスを見せます。
上手く止めることに成功しましたが、次のオフェンスでエルナンゴメスがオフェンスファウルをコールされ、早くも個人3つ目。
交代を余儀なくされます。
じわじわと苦しくなってくるスペインですが、ルビオが個人技でジャンプシュートを決めて繋げます。
オーストラリアが残り4分弱を残してタイムアウト、32-26でオーストラリアリード。
第1クオーターに代わって守りあいの展開になります。
スペイン、残り3分弱でやっとクラベールがゴール下でファウルをもらいフリースローを決め、ルビオ以外の得点が入ります。
ここから再びオフェンスのギアが両チームとも上がり、得点の決めあいになります。
最終、37-32でオーストラリア5点リードで前半終了。
若干押され気味のスペインは後半どのように立て直してくるのか注目です。
第3クオーター開始!!
第3クオーターの初めはミルズのスリーから。
スペインもガソルのフローターで得点。
続けてガソルがスリーを決めて連続得点。
3点差まで詰め寄り、オーストラリアのターンオーバーも誘発。
後半の入りはスペインが良いスタートを切りました。
スペインは残り6分半のところでミルズがスリーポイントでファウルをもらう。
ファウルをしたのはルディ・フェルナンデス、3つ目です。
ファウルトラブル気味のフェルナンデスに変えて、リュルがコートに入ります。
オーストラリアは徐々にボールムーブも洗練していき、ディフェンスでもリバウンドをしっかり摂るなどで50-39のこの試合初の2桁得点まで差を広げます。
スペインはファウルトラブルや、レフェリーコールに対して若干イライラしている様子も多く、流れが作れません。
残り5分でスペインタイムアウト。
タイムアウト明けてからは、スペインがなかなかスコアを伸ばせず、オーストラリアも勢いの良さは消え、両チーム我慢の時間に入ります。
両チームとも、すばらくはファウルボーナスでのフリースローの得点が続きますが、スペインがオフェンスリバウンドを頑張って繋いでリュルのスリーで7点差。
オーストラリアはすぐにタイムアウト。
点差云々よりも、リバウンドへの意識や取れていないことに対しての指示が入ったかと思います。
残り2分切ります。
ルビオのゴールテンティングへの抗議でテクニカルファウルなどもありましたがそこから、ルビオがミドルを決め、最後にミルズからチャージングもとり、存在感を見せつけます。
最終、55-51、オーストラリア4点リードで最終クオーターに入ります。
第4クオーター開始!!
ミルズの突破からボーガッドがティップインしてオーストラリア得点からスタート。
この時間帯はレフェリーのコールに対して両チームとも気持ちを左右されているように見えます。
ボールへの集中力を高めたいこの時間帯。
第1クオーターの好調だったオフェンスからロースコア展開になっていっているため我慢の必要なゲームになっていっています。
厳しい時間帯をスペインはガソル、オーストラリアはベンチから出てきたニック・ケイがリバウンド、得点とつなぎます。
残り5分で65-58でオーストラリア7点リード。
ここで頼りになるのがガソル、ケイ。
お互いにオフェンスの牽引役になります。
スペインはここでリュルの活躍もあり、2点差まで詰め寄ります。
たまらずオーストラリア、タイムアウト。
残り3分半です。
ミルズがまたスリーポイントでのファウルを奪取、3本キッチリ決めてきます。
スペインはここでルビオがレイアップを決めて3点差。
残り2分切ります。
ここでルビオが再度、テイクチャージをとって、ポゼッションを奪うと次のオフェンスはガソルとのピック&ロールで得点。
ついに1点差に。
時間は1分11秒。
スペインはスコアできずにオーストラリアボール。
ニック・ケイが良いとこでオフェンスリバウンドをとりますが、ミルズがターンオーバー。
スペインタイムアウト、残り28秒。
70-69でオーストラリアが1点リード。
時間を多く使ってリュルのジャンプシュートは落ちますが、ボガッドがルーズボールでファウル。
個人4つ目です。
ダウルボーナスが溜まっているため。スペインにフリースローが2本与えられます。
ガソル2本とも成功させ、スペインが1点リードをして、残り8.7秒。
オーストラリアタイムアウトで最後のオフェンスコールを確認します。
プレイ開始、ミルズがゴール下にアタック、選手が何人も待ち構える中ファウルをもぎ取りフリースロー。
残り4.7秒。
フリースローの1本目は成功し、同点。
2本目が落ちルビオの最後のロングショットはハーフコートあたりから。
残念ながら決まらず、試合は延長戦に入ります。
71-71の同点です。
延長戦開始!!
スペインボールでスタート。
クラベールのイリーガルスクリーンで早速ポゼッションを失ってしまう。
ファウルは個人4つ目。
オーストラリアもイングルズがターンオーバー。
OT最初の得点はリュルからガソルへのアシストで得点。
残り4分。73-71。
続けてガソルがスリーを沈め、5点差。
ミルズがスリーを返す、2点差。
両チームとも1本ずつスリーを外し、オーストラリアはケイがオフェンスリバウンドから得点、同点に追いつく。
残り3分。76-76。
ルビオからクラベールへの綺麗なバックドアパスが決まり、2点リード。
ミルズが執念のタップアウトでボールキープ。
フェルナンデスがファウルを犯し、個人4つ目。
フリースローをイングルズが2本決め、再び同点。
リュルのスリーが落ち、オーストラリアがターンオーバー。
残り1分40秒。
ルビオがチャージングのコール。
スペインはここでボックスワンのディフェンスを見せます。
ミルズにはリュルがぴったりついて、残りの選手でゾーンディフェンス。
これが功を奏し、ターンオーバーを誘発、スペインボール。
トランジションでは攻めず、セットをし直します。
最後はガソルがスリーを放ちますが、これは落ちる。
残り44秒で同点、オーストラリアボール。
キックボールでクロックのリセットがあり、タイムアウトをオーストラリアがとります。
改めて、残り16秒、ショットクロックが14秒、オーストラリアボール。
ミルズに対してトラップにいったところをガソルがファウル取られます。
ミルズがフリースロー、2本決めて2点差。
スペインタイムアウトとります。
残り14秒、スペインボール。
ゴール下でデラベドバがガソルにファウル。
フリースロー2本、ガソルしっかり決めます。
残り4.6秒。
デラベドバのシュートは落ちて、ダブルオーバータイムに突入。
2OT開始!!
最初は、オーストラリアの得点から。
ボガッドがオフェンスリバウンドをティップイン。
82-80。
スペインはクラベールのエルボーからのジャンプシュートが決まって同点。
オーストラリア、ニック・ケイのシュートが落ちてスペイン、リュルがスリーを成功。
85-82でスペイン3点リード。
続けてデラベドバのスリーも落ち、ガソルの得点で5点リード。
残り3分。
スペインのターンオーバー、オーストラリア、ゴールディングのスリーのエアボールがあり、再びリュルがスリーを沈める。
点差が8点まで広がったところでオーストラリアタイムアウト。
残り2分です。
オーストラリアはタイムアウト明け、ベインズのスリーで5点差に。
しかしオールコートプレスでファウル、ルビオは2本フリースローを決めます。
続けてオーストラリア、ターンオーバーをしてしまい、ここでルーズボールファウルでスペイン、クラベールにフリースロー。
1本決めます。
残り1分半。93-85のスペインの8点リード。
ここでオーストラリアはターンオーバーが連発してしまい、スペインボールで
時間を奪われます。
残り1分。
イングルズのコーナースリーも落ち、再びファウルで時間を止める。
ルビオはここでのフリースローを2本落とし、点差は変わらないまま1分を切ります。
ミルズがトランジションからスリーを決めて5点差。
スペインはショットクロックギリギリまで時間を使って最後はガソルのジャンプシュートで勝負あり。
95-88。スペインが接戦をものにして決勝に駒を進めました。
【FIBAワールドカップ2019】スペイン、ダブルOTの末にオーストラリアを下して決勝進出#NBA #NBAjphttps://t.co/doScdi0SoC
— NBA Japan (@NBAJPN) September 14, 2019
試合を振り返って
スペインはファウルトラブルに苦しみながらも点が決まらない時間をガソルが、延長に入ったらリュルが、ベテランたちが試合を上手くコントロールしながら勝利に結びつけられたことが勝因かと思われます。
オーストラリアも悪くはなかったと思いますが、最後にターンオーバーが続いてしまったりボールが落ち着かないところがあったので、ゲームコントロールの精度の差が出たかなという印象です。
こぼれ話
実は先に決勝を見てしまった後にこの試合を見ています。
スペインのベテランたちの活躍はこの試合素晴らしいものがありましたが、決勝はここにエルナンゴメス兄弟がハッスルして流れをさらに強めた部分があったんだなと感じました。
若い力と、中堅と、ベテランの融合というのはスポーツでもビジネスのどんな分野でも必要なんだなと改めて感じました。
今日はこの辺で。ではまた。
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