Bリーグ観戦レポートその13:B2第3節 GAME2 熊本×FE名古屋

馬場雄大選手のテキサス・レジェンズ行きが決まりました。

当初から予想されていたことでしたので、既定路線ということで残念がらず、Gリーグの試合をたくさん見る機会が増えたということでポジティブにとらえていきたいと思います。

どうも、Gリーグもシリーズ可を検討している男、ctrainerです。

本日は、

B2第3節 GAME1 熊本ヴォルターズ×Fイーグルス名古屋

の試合を見た感想を書いていきたいと思います。

試合前情報

ホーム熊本は昨シーズン45勝15敗で西地区1位、全体でも2位の成績でした。

B2プレイオフでは、群馬クレインサンダーズと最終戦までもつれた結果の敗退。

スコアだけ見ても、最後の試合は1点差の大激戦であったと予想されます。

その敗戦の尾を引いてしまったかどうかは分かりませんが、B2 3位決定戦にも敗れてしまい、昨シーズンは最終的に昇格ならず。

その悔しさを胸に今シーズンを戦います。

対するFイーグルス名古屋は41勝19敗の好成績ながらも、ワイルドカード争いに敗れ、シーズンを中地区2位、全体5位でフィニッシュ。

ざっと過去の成績を見てみただけでも、常に好成績を保つ強豪チームだということが分かるので、今年はさらに飛躍の年にしていきたいところ。

スターター

<熊本>

#9佐藤 正成

#11石川 海斗

#13木田 貴明

#20ギャビン・ウェア

#44デイビッド・ウィーバー

<FE名古屋>

#5山本 エドワード

#11杉本 慶

#19ベンジャミン・ローソン

#24ジョシュ・ホーキンソン

#45鹿野 洵生

試合開始!!

熊本ボールでスタート。

名古屋が早速スティールからトランジション、スリーは外れます。

互いになかなかファーストシュートが決まらない中、熊本、石川のスリーで初得点。

続けて、ウェアのジャンパーも決まり連続得点。

名古屋も山本のスリーで反撃。

それにもひるまず、ウェアが連続でミドルを決めます。

続けて、トップから木田のドライブで、バスケットカウント獲得。

フリースローも決まり、10-3で序盤は熊本ペース。

名古屋はオールコートのマンツーマンで、がっつりではないものの、試合の開始からプレッシャーをかけて行きます。

熊本は木田のスリー、名古屋はゴールテンディングやフリースローで加点。

残り4分でホーキンソンのバスケットカウントが決まったところで15-11、熊本4点リードです。

熊本は、木田がこの日2本目のスリーを決め好調を維持。

残り3分半で選手交代、熊本は小林、名古屋は伊藤が入ります。

名古屋はローソンがティップインで得点。

ここで大切なポイント!!その1

このベンジャミン・ローソン、昨シーズンまではライジングゼファー福岡に在籍。

そして、この夏はNBAサマーリーグに挑戦し、渡邊雄太とともにメンフィス・グリズリーズのユニフォームで参加していました。

グリズリーズは、最終的にサマーリーグ優勝と好成績を残しましたが、ローソンは結局日本に戻ってきたようです。

海外で積んだ経験がこの試合でも如何なく発揮するかどうか、注目です。

そのローソンが徐々に存在感を発揮。

オフェンスリバウンドからのティップインを再び決めます。

第1クオーター後半から積極的にアタックをし、ウェアからファウルを取り個人ファウル2つ目を付けて、ベンチに追いやります。

熊本、ウェアの代わりに入ったのが寺下。

外国籍が2名で帰化選手もいない熊本は残りの時間帯をオンザコート1で戦います。

試合の時間も残り数分だったため、このミスマッチのところは大きな影響を及ぼさず。

クオーター終了間際に木田が3本目のスリーを沈め、第1クオーター終了。

27-19で熊本8点リードで第2クオーターを迎えます。

第2クオーター開始!!

名古屋ボールで開始。

熊本は、ウェアをベンチに置いたまま、ホーキンソンには寺下がマッチアップ。

名古屋は伊藤がスリーを決めて5点差に詰めます。

熊本はインバウンズのボールを奪われ、ホーキンソンの得点に繋げられたところで、タイムアウト。

第2クオーター開始約30秒で27-24、名古屋3点差まで詰めてます。

タイムアウト明けも両チームとも、オフェンス・ディフェンスともにホーキンソンと寺下のところが良くも悪くも起点になります。

残り7分からは佐藤が変わってマッチアップ。

熊本も小林のスリー、ミドルが連続で決まったりと点差については大きくは変わらず。

むしろ、熊本は佐藤がスリーを決めて応戦します。

名古屋も慌てずにミスマッチを起点にディフェンスのローテーションが遅れたところをターゲットにしながら、パス回しています。

残り5分過ぎたところでオフィシャルタイムアウト。

37-31で熊本6点リードを保っています。

タイムアウト明け、熊本はウェアをコートに戻します。

そしてデザインプレーでアリウープを狙いましたが、スコアはできず。

両チームともタイムアウト明けにスコアがしばらく生まれませんでしたが、均衡を破ったのは、熊本、ウィーバー。

トランジションからのバスケットカウントを獲得。

このタイミングで名古屋はタイムアウト。

残り3分弱で39-31、熊本8点リードです。

タイムアウト明け、ウィーバーのフリースローが決まり、9点差。

そして熊本、2-3のゾーンディフェンスを繰り出します。

しかし、ここはホーキンソンがフックシュートで得点。

熊本、インバウンズに対してはマンツーで守っているため、スコア後にゾーンというのが確率的には高そうです。

熊本は、名古屋のトランジションからの杉本のスリーを決められたところでタイムアウト。

ターンオーバーからの得点も相まって、40-38の2点差まで詰められます。

残り2分弱。

タイムアウト明け、熊本は再びオフェンスでスコアできずにカウンターをくらいます。

ローソンの得点で一時同点になりますが、ウェアが決め返し2点差を保つ。

石川からのウェアのアリウープがようやく決まって44-40。

最後の名古屋もお返しと言わんばかりに杉本からローソンのアリウープで得点したところで前半終了。

44-42で名古屋が得点を詰めましたが、以前熊本2点リードです。

第3クオーター開始!!

両チームともスターターに戻しての後半戦。

ウィーバーのポストアップでファウル獲得。

フリースローは2本とも外れます。

名古屋もターンオーバーでスタート。

続いて熊本もターンオーバー。

低調な出だしになります。

後半最初の得点は名古屋、山本のスリーから。

リードを早速奪います。

続いてホーキンソンもスリーをヒット。

リードを4点に広げます。

熊本は、インバウンズパスをスティールされ、ローソンのダンクが決まり6点差に開いたところで、タイムアウト。

残り7分半、50-44で名古屋の6点リードです。

流れを引き戻したい熊本、ウェアのゴール下の得点でまずは加点。

次のディフェンス、しっかりと止めたいところ。

しかし、ホーキンソンにファウルを与えてしまいます。

このフリースローは1本成功。

熊本は石川からウェアのホットラインで2連続の得点、対する名古屋は山本がこのクオーター2本目のスリー。

熊本、ウィーバーのリバースレイアップで得点、次のディフェンスもストップし、点差を詰めるチャンス。

ここで石川がスリーを沈め、出だしのリードを奪い返す一歩手前まで追い詰めます。

残り5分、54-53で名古屋1点リード。

ローソンの得点で3点差、それを石川のバスケットカウントで同点まで一気にまくります。

名古屋がここで、タイムアウト。

序盤に作った流れを熊本に持っていかれてしまっため、仕切り直します。

タイムアウト明け、石川しっかりフリースローを決め同点。

名古屋はローソンのシュート外れ、石川が引きつけてのスリーをうちますが、これも外れる。

名古屋は、伊藤を交代させ、熊本はスターターを引っ張ります。

名古屋はホーキンソンがスリーを決め、熊本はウェアがゴール下で得点。

残り3分を切って、熊本は石川のロブパスにウェアが合わせる鉄板の形で得点を重ねます。

残り2分弱で熊本も選手交代。

このあたりから両チームとも2ndユニットを徐々に投入。

62-60で名古屋リード。

残り1分半で熊本は再びウェアがファウルトラブル。

第3クオーターの段階で4つめのファウルをコールされてしまい、ベンチに下がらざるを得ません。

再び生まれるホーキンソンと熊本日本人選手とのミスマッチ。

この時間は佐藤がマッチアップ。

名古屋、交代で出てきた宮崎のスリーが決まり、リードを7点に広げる。

この離されてはいけない場面、打開するのは石川のスリー。

名古屋、山本も負けじとレイアップをメイク。

両PGがチーム勝利のためのギアをあげていきます。

クオーター終了間際は伊藤のドリブルスティールからローソンのダンクをブザー前に間に合わせて終了。

最終。71-63、このクオーターで名古屋は熊本を捉えるばかりか突き放し、8点差で第4クオーターへ。

第4クオーター開始!!

名古屋ボールでスタート。

ホーキンソンのフックシュートは落ちる。

熊本は石川がファウル獲得、フリースローを1本成功。

7点差。

熊本はフリースロー後に2-3のゾーンプレス。

ウェアがいない部分でのミスマッチを最小限に食い止めようとします。

しかし、名古屋が素晴らしいパッシングでこれを攻略、ローソンのダンクで得点。

熊本はここ数ポゼッションが石川のタフなショットを強いられています。

残り8分半でウェアを戻す熊本。

名古屋、トップからのピック&ロールでホーキンソンが得点。

点差が11点差まで広がります。

続く熊本オフェンスはウィーバーのオフェンスファウルがコールされます。

気がつけばウィーバーも個人4つ目。

両外国人ともに次のファウルで退場という危機的状況に。

当然、ハードにコンタクトのできない熊本のゴール下を積極的にアタックする名古屋。

ホーキンソンのドライブが決まって13点差。

なんとか流れを引き寄せようとウェアのダンクで得点。

しかしこの時間はむしろそこばかりを見過ぎて、少しオフェンスのリズムが取れない名古屋。

熊本がオフィシャルタイムアウト前に後半二つ目のタイムアウトを取得。

残り6分弱で77-66、名古屋11点リードです。

熊本は、タイムアウト明け、鉄板ライン、石川→ウェアのラインでつないで得点。

9点差。

ホーキンソンはイージーレイアップを落とす。

ここで気づきましたが、名古屋はローソンに変えて帰化選手のソウ・シェリフをコートに。

ローソンを休ませます。

熊本は小林のスリーが炸裂、6点差に詰めます。

しかし、流れが傾きかけたこのタイミングで名古屋、山本がスリーを決めます。

点差を9点差に戻したところでオフィシャルタイムアウト。

残り5分、80-71で名古屋9点リードで最終局面へ。

タイムアウト明け、ローソンを戻す名古屋。

ルーズボールで、ウィーバーがファウルを犯し退場。

残りは4分半。

佐藤を戻す熊本、そのままホーキンソンとマッチアップさせます。

そして、ここまでスルーしてきてしまいましたが、なんとローソンもここでファウル5つ目を犯し退場。

ソウがコートに変わりに入ります。

チームファウルが5つを超えた名古屋はフリースローを与えますが、その後のオフェンスはホーキンソンがティップインでねじ込み帳消しにします。

ローポストからウェアが得点、7点差。

ホーキンソンのドライブにウェアがファウルを取られ、ファウルアウト。

ついに両外国人のいなくなった熊本。

寺下を入れてスモールラインナップでの勝負を余儀なくされます。

ここで名古屋は高村をコートに送ります。

ここまで出場していなかったこの選手。

むしろ日本人のみの熊本ラインナップに合わせての起用とも考えられます。

名古屋はホーキンソンのローポストヘボールを送る。

ダブルチームが来るのが分かってるホーキンソンは素早いターンで得点。

85-75の10点差、熊本は最後のタイムアウトをとります。

残り3分を切りました。

ホーキンソンがファウルを獲得し、フリースローを1本成功。

11点差。

熊本、木田のスリーで8点差。

ディフェンス1本止めてオフェンスリバウンドから本村のレイアップで6点差。

試合は残り1分半。

慌てずにオフェンスをセットする名古屋。

ホーキンソンがローポストからしっかり得点します。

8点差。

石川のドライブが決まったところで6点差、残り1分。

名古屋は最後にソウもコートに入れ、ビッグラインナップに。

そして山本がレイアップを決めて点差を広げる。8点差。

ホーキンソンのブロックからトランジションでソウのダンク。

10点差。

諦めない熊本は、本村がスリーポイントヒットさせてさらにファウルを獲得。

このボーナススローを落としてしまい7点差。

名古屋、最後のタイムアウトをとって、ゲームのクローズプランを確認。

そのまま逃げ切って、名古屋の勝利です。

試合を振り返って

アウェイで貴重な1戦目で勝ち星をあげることのできた名古屋。

振り返ってみればホーキンソンが40分間フル出場。

山本も36分、ファウルアウトしたローソンも34分間の出場。

この選手たちの活躍は間違いなく勝利に貢献したかと思います。

熊本はホームで痛い敗退。

外国籍2名をファウルアウトで欠いてしまうなど苦しい展開でしたが、日本人選手の活躍は光るものがありました。

次の試合ではどのような展開になるのか、楽しみです。

こぼれ話

今日は特になし!!

今日はこの辺で。ではまた。

Twitterはこちらから。→https://twitter.com/ContextTrainer