NBA観戦レポートその34:プレイオフ2019 イースト・カンファレンスファイナル トロント・ラプターズ×ミルウォーキー・バックス GAME5

NBAはシーズンが終わってもトレード、FA、サマーリーグなどなど追いかけなきゃいけない情報盛りだくさんです。

今年は、サマーリーグの観戦、そして2018〜2019シーズンの振り返りもしていこうと思っています。

昨日のRakutenNBAの番組「俺たちのNBA」でも言っていましたが、私たちにオフシーズンはありません。

1年インシーズン男、どうも、ctrainerです。

本日は、

トロント・ラプターズ×ミルウォーキー・バックス GAME5@ミルウォーキー

の試合を見た感想を書いていきたいと思います。

ハイライトをご覧になる前・なった後に読んで頂けるとより楽しんで頂けるかと思いますので良かったらご覧になっていって下さい。

<GAME5レポート 目次>

ハイライト

試合前情報

GAME4の記事はこちらから。

2-0バックスリードからアウェイで連敗し、2-2のタイに持ち込まれたシリーズ。

他のシリーズでもそうですが、2-2から第5戦を取った方が勝率がぐっと上がります。

ラプターズはベンチ陣のステップアップがありチームで勝ち取った勝利。

一方バックスは、ヤニス・アテトクンボが若干対応されるシーンが増えていき、周りのサポートもGAME1からシリーズ進むにつれて徐々にラプターズの方が良いパフォーマンス見せています。

バックスはリズムを取り戻すために、ニコラ・ミロティッチからマルコム・ブログドンにスターターを入れ替えてこの試合臨んでいます。

本来は、シーズン中はこのラインナップでしたがブログドンの怪我で変わっていたスターターがここでベストメンバーに戻り、大切なGAME5を取りにきています。

大事なGAME5どのようになるか注目です。

GAME5スタート!!

エリック・ブレッドソーの2PT、ブログドンの3PTでバックスはスタート。

ラプターズは、カワイ・レナードの3PTからスタート。

パスカル・シアカムが早くも2つ目のファウルを吹かれてしまったことで、早くもこのシリーズのキーマンの一人、ノーマン・パウエルが交代で入ります。

ここまで3分経過したところで、ラプターズがタイムアウト。

11-3でバックスがリードしています。

タイムアウト明けは、バックスのもう一人のエース、クリス・ミドルトンの3PTでスタート。

トランジションでアテトクンボのアリウープも飛び出し、完全にバックスペース。

5分経過してラプターズはすでにターンオーバーが4つ。

リズムが取れていない中、フレッド・ヴァンブリードを投入します。

バックスは、スターリング・ブラウンジョージ・ヒル、ミロティッチを投入し、いわゆる5番ポジション、センターにアテトクンボを置く今まで見せていないラインナップを見せます。

当然対応するようにラプターズは、サージ・イバカを入れます。

ポイントその1

試合を見ている印象ではありますが、この試合はバックスのHCマイク・ブーデンホルツァーが仕掛けている印象です。

今もイバカは間違いなくアテトクンボにつききれないマルク・ガソルに変えての投入でしたがすぐにアテトクンボ変えちゃいます。

ミロティッチと、アーサン・イリヤソバの二人がいるスモールラインナップにしてズレを作ろうとしています。

スターターの変更、ローテーションの変更、相手のラインナップに対しての対応などこの試合では先手先手を取って言っている印象です。

昨日のNBA awards 2019でシーズン最優秀HC賞を受賞したのもうなずけます。

そして第1クオーターの最後はブレッドソー、ヒル、ブログドンの3ガードの布陣も敷き積極的なベンチワークを見せたおかげで32-22のバックス10点リードで終了。

第2クオーター開始!!

バックスはスターター中心、ラプターズは2ndユニット中心のラインナップでスタート。

ラプターズもここは早く対応をしてレナード、ガソルなど戻します。

バックスは第2クオーターが始まってターンオーバーが少し増えてきます。

両チームともオフェンスのペースは若干落ちつつあります。

3分経ったところでタイムアウト、両チームともここからもう一度立て直しに入ります。

タイムアウト明けて約2分どちらもフィールドゴールを記録できません。

ノーマークのシュートもある中でスコアできないのは、疲労の影響からか、プレッシャーからなのか。

シアカムは3PTを4本くらい連続で落とし、バックスも3PTが入りません。

ここで流れを変えたのがヴァンブリード。

3PTを決めた後、スティールもしてレナードのダンクを演出。

同点に追いついたところでバックスタイムアウト。

34-34、残り5分半です。

ポイントその2

ここまでアテトクンボの得点が6得点。

チームのオフェンスが停滞しているタイミングであまり1on1を仕掛けていない状況が若干気になります。

ラプターズディフェンスが上手く対応しているとはいえ、今までのゲームでもリングにアタックすることでFTを取ってつないでいたシーンがこの試合ではあまり見られません。

チームとしての戦略なのか、本人の疲労や気持ちなどの影響なのか。

タイムアウト明けはラプターズのオフェンスがリズムが上がり、早々に逆転。

バックスもアテトクンボがスリー、ブログドンのフローターとシュートがまた入りだします。

ここからリードチェンジを繰り返していきます。

最終的に49-46の3点リードで前半終了。

さすがアテトクンボ、チームのオフェンスが停滞した時に簡単ではない状況をなんとか打開してリードを奪い返します。

しかし第2クオーターは17点しか取れていないため後半に向けて間違いなく修正をしていかなければなりません。

対するラプターズは、徐々にディフェンスが機能し始め、オフェンスもトランジションからの得点も出始めて、ベンチメンバーも機能しています。

ラプターズの勝ちパターンがちょっと出てきている状況で、よくあるこの後の流れは第3クオーターをレナードが爆発してリードを奪って後はサポートキャストでつないで勝ち切るパターンがあります。

第3クオーターは両エースに改めて注目したいと思います。

後半戦スタート!!

ラプターズはカイル・ラウリーの3PTでスタート。

バックスはブレッドソーの2PTでスタート。

両チームとも、この試合の第1クオーターのような雰囲気に戻っていきオフェンスのリズムがワンテンポ上がってきています。

しかしこの流れで優位なのはバックス。

60-51、バックス9点リードで残り9分弱、ラプターズタイムアウトです。

タイムアウト明け、アテトクンボのアタックで徐々にラプターズにファウルが増えていきます。

ラプターズはヴァンブリードの連続3PTで差を縮めにいきます。

ポイントその3

パット・カナトンが3PTを決めましたが、この試合ジョージヒル以外の初めてのバックスベンチポイントになります。

ブログドンがスターターに上がった影響もあると思いますし、スターリング・ブラウンなどはディフェンスに注力して試合に臨んでいるため、バックスのベンチスコアはジョージヒル、ミロティッチやイリヤソバあたりが上げられるかが重要になりそうです。

徐々に追い上げを見せるラプターズ、レナードの3PTで1点差まで詰めます。

最終的に、75-72の同じ3点差で最終クオーターに入ります。

点差は変わらずとも、バックスがランを見せてそれによく食らいついているラプターズという構図になっています。

両エース、レナードは20点、アテトクンボが18点と第3クオーターはまずまずの活躍です。

ベンチスコアは28-15でラプターズが圧倒しています。

最後のクオーターの熱戦に期待です。

第4クオーター開始!!

ラプターズは良いディフェンスからのレナードが仕止めるというパターンに入っていきそうな雰囲気があります。

明らかにオフェンスにかけるギアがレナード上がってます。

そして引きつけられたところにヴァンブリードが外から射抜くというスタイルで戦って行っています。

バックスはインサイドアタック、ゴール下でフリースローをもらいながら得点を重ねます。

バックスのスイッチを利用してブルック・ロペスとのマッチアップにずらしてから連続のステップバックスリーを決め30得点に載せます。

85-81、残り8分でラプターズリードです。

レナードはこのクオーターだけですでに10得点を上げます。

レナードのアタックに対してバックスのファウルも増えてきます。

ポイントその4

バックスはシーズンを通じても2連敗が少ないチーム、そしてこの試合を落としてもし3連敗となれば、今シーズン初めての出来事にになります。

シーズン60勝した連敗をしないチームに対してここまでのプレッシャーをかけられるラプターズ、さすがに強いです。

残り6分ラプターズ6点リードです。

アテトクンボが決して得意ではないスリーを沈めて残り4分を切って2点差。

残り3分を切ってロペスの3PTで同点に追いつきます。

ラプターズは返しのオフェンスでヴァンブリードが3PTを決め3点差。

そのあとアテトクンボのアリウープで1点差。

レナードのフリースロー、両方決めてまた3点差。

次のバックスオフェンス後に、アテトクンボが右足首を捻ったようで一度ベンチに下がります。

レナードのフリースロー1本、ミドルトンの2PTがあって99-97。

ラプターズ2点リードで、残り30秒弱です。

ガソルがフリースローを1本決めて100-97ラプターズ3点リード。

アウトオブバウンズのコールが、バックスボールだったのがレビューの結果によってトロントボールにジャッジが変わり、ラプターズボール。

ファウルゲームに入ろうとするバックスですが、コールされず、シアカムにスコアを許します。

102-97。

2ポゼッションを詰めるには16.3秒では足りず、105-99でラプターズが球団史上初のNBAファイナルに王手をかけました。

GAME5を振り返って

ラプターズはヴァンブリードのキャリアハイ21得点というのもありましたが、ゲームのリズムがラプターズの勝ちパターンに入っていったなという感じです。

レナードの最後の追い込みは相変わらずの仕事っぷりでしたが、そこまでの道のりを今日はヴァンブリードが引っ張りました。

バックスはアテトクンボのパフォーマンスが若干落ちていることで周りへの影響も大きいのかなという感じです。

最後に得点を詰める、逆転する、引き離すという時間にアテトクンボがエネルギーが足りていない状態でもう一人二人がアシストすることができれば良かったかなと感じました。

ブログドンがそれになりそうな活躍でしたが、そうすると、スターターが出ていない時間でのローテーションやスコアの流れが生まれづらく、ジョージヒルやカナトンの活躍も次に勝つためには必要になりそうです。

GAME6に向けて

ラプターズは今日のヴァンブリードのような第3クオーター〜第4クオーター頭まで引っ張ってくれる

第2、第3のスコアラー

が誰かが担うことができればレナードに最後に試合を締めてもらえるのでそこまでを次回は誰が引っ張れるかが注目です。

バックスはアテトクンボの負担を軽減すべく、スターターの変更などもしましたがローテーション、ラインナップを変えたり積極的に動いている姿勢は次の試合にも必要になると思うので、

ベンチメンバーの活躍

が要求されると思います。

スコアできないなら得意のチームディフェンスやリバウンドでラプターズオフェンスを止めること、ファウルトラブルにならないようにするなどしてアウェイでどのようなパフォーマンスを見せるか注目です。

こぼれ話

本日は特になし!!

今日はこの辺で。ではまた。

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