日本時間の7/31。
とうとうNBAがコロナウイルスの影響による長いシーズン中断から戻ってきました。
スクリメージを見ている時から、ちょっとすでに戻ってきた感はありましたが、先日無事に再開。
この記事は、シーズン中断中、NBAがどのようにして再開までの道のりを歩んできたかを記録する個人的な備忘録となります。
トピックやリンクは基本的にNBA JAPANやNBA Rakutenをメインに引用、抜粋させて頂いております。
リーグ停止直前
リーグ停止に先立ち、NBAは9日(同10日)、MLB(メジャー・リーグ・ベースボール)、MLS(メジャー・リーグ・サッカー)、NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)とともに、4団体共同でロッカールーム内への立ち入りを制限すると声明を発表した。
リーグ停止
3月11日(日本時間12日)、NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)は、翌12日(同13日)からの2019‐20シーズンの日程を無期限で停止すると発表した。
11日(同12日)のシーズン停止発表の前には、オクラホマ州オクラホマシティのチェサピーク・エナジー・アリーナで予定されていたユタ・ジャズ対オクラホマシティ・サンダーの一戦が、試合開始直前になってジャズの所属選手から新型コロナウイルスの陽性反応が出たことにより、急遽延期が発表された。
→記者会見で軽率な行動を批判されつつ、自身が感染源となってしまっていたことに対して、インスタで謝罪
https://www.instagram.com/p/B9pXSG8l_J6/
その後、この発表の後、ジャズの選手とスタッフと、この日ジャズと対戦する予定だったオクラホマシティ・サンダーの選手とスタッフ、そして会場にいた取材記者ら全員が検査を受けた結果、ジャズのドノバン・ミッチェルからも陽性反応が出たと、『The Athletic』のシャムス・シャラニア記者は報じている。(引用元:NBA Rakuten)
一方そのころNCAAでは
NCAAは3月11日(日本時間12日)の会見で、NCAAトーナメントの決勝を無観客試合で行なうと発表していた。しかし、全米各地で地区トーナメントの中止が決定したため、12日(同13日)に、決勝を含むすべてのNCAAトーナメントを中止することが急きょ発表された。(引用元:NBA Rakuten)
また、NBAが翌日からのシーズン停止を発表した後に予定されていたニューオーリンズ・ペリカンズ対サクラメント・キングスの一戦(カリフォルニア州サクラメントのゴールデン1センターで開催予定だった)も、同試合を担当する予定だったレフェリーのひとりが週の初めにジャズ戦を担当していたことを受け、予防策として中止された。
翌12日(同13日)、アダム・シルバーNBAコミッショナーはTNTの番組『Inside The NBA』に出演し、リーグの中断期間が最低でも30日間に及ぶと説明した。併せてシルバー・コミッショナーは『A Letter to NBA fans』(NBAファンの皆様へ)と題した声明も発表し、「中断期間は少なくとも30日間とし、関わる全ての人の安全が確認でき次第、シーズンを再開する予定です」とファンに報告した。また、傘下のNBA GリーグもNBAのシーズン停止を受けて同じくシーズンを停止することを発表した。
*選手や球団がシーズン停止に対するサポートを各地で表明。
ケビン・ラブがリーグ中断で仕事がなくなった人向けに10万ドル寄付
https://nba.rakuten.co.jp/news/3594
ネッツがアリーナ職員の給与保証を声明文にて発表
https://nba.rakuten.co.jp/news/3598
14日(同15日)には、9日(同10日)にユタ州ソルトレイクシティのビビント・スマート・ホーム・アリーナでジャズと対戦していたトロント・ラプターズが、遠征に帯同していたチームのメンバー全員、11日に新型コロナウイルスの検査を受け、全員が陰性であったことを発表した。
同じく14日(同15日)、7日(同8日)にジャズと対戦していたデトロイト・ピストンズが、所属選手のひとりに新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを発表。当該選手は、11日(同12日)の夜から隔離され、チームのメディカルスタッフの治療を受けている。
一方そのころGリーグでは
Gリーグ、新型コロナウイルス感染拡大で今季残りを中止か
https://nba.rakuten.co.jp/news/3600
17日(同18日)、ブルックリン・ネッツが4選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを発表した。4人のうちひとりは症状を示しており、3人は無症状。4人は隔離された状態で、チームのメディカルスタッフによる治療を受けている。
18日(同19日)、オクラホマシティ・サンダーは3月11日(同12日)の試合で影響を受けた選手、スタッフ全員が新型コロナウイルスの検査を受け、全員が陰性であったことを発表した。
シーズン再開案
NBAが12月にシーズンを開幕する案を本格的に検討か
https://nba.rakuten.co.jp/news/3635
19日(日本時間20日)、フィラデルフィア・76ersは検査を受けた選手、コーチ、運営スタッフのうち3人に陽性反応が出たことを発表した。同日、ロサンゼルス・レイカーズも検査を受けた選手のうち2人に陽性反応、またボストン・セルティックスもひとりの選手から陽性反応が出たことを発表している。
20日(日本時間21日)、NBAはグローバルコミュニティおよびソーシャルエンゲージメントキャンペーン『NBA Together』を立ち上げた。このプログラムは、『Know the Facts(事実を知る)』『Acts of Caring(思いやりの行動)』『Expand Your Community(コミュニティの拡大)』『NBA Together Live』といった4つのテーマを軸とし、最新のグローバルな健康安全情報の発信、ガイドラインやリソースを共有し、デジタルツールやバーチャルイベントを通して人々やコミュニティをデジタル上でつなぎ、みんなでこのパンデミックを乗り超えようというもの。同時に『Jr. NBA at Home』という新しいインタラクティブなコンテンツシリーズを開始し、自宅の限られた場所で一人でも行なえるバスケットボールドリルなどを紹介している。
*各球団がサポート体制を示す中、76ersは一部批判を受ける形に。→謝罪
フィラデルフィア・76ersが職員の給与カットの方針を撤回
https://nba.rakuten.co.jp/news/3669
3月28日(日本時間29日)、ニックスのジェームズ・ドーランが陽性反応。
再開に向けてのファーストステップ
シーズン再開に向けてのアップデート
3月30日(日本時間31日)、NBAがプレイオフのラスベガス開催、そして3戦先勝方式採用を検討
4月1日、マイケル・ジョーダンのドキュメンタリー「The Last Dance」が、当初の予定よりも早くリリースされることに(元は6月に配信予定)
4月6日、NBAがシーズン中止を検討か
https://nba.rakuten.co.jp/news/3760
*球団側からの主張などもあり
NBA球団がドラフトを8月1日以降に開催することを希望
https://nba.rakuten.co.jp/news/3813
4月17日(日本時間18日)、NBAと選手労働組合が選手の給与カットに合意
https://nba.rakuten.co.jp/news/3862
4月27日(日本時間28日)、NBAは各球団に対し、球団の練習施設の使用と選手のトレーニングに関するガイダンスの修正を5月8日までに行なう予定であることを通知した、と公式リリースを通じて発表した。
NBA、一部都市でチーム施設での練習を解禁へ
https://nba.rakuten.co.jp/news/3915
4月29日(日本時間30日)NBA、シーズン再開の場合はディズニー・ワールドでの一箇所開催か
https://nba.rakuten.co.jp/news/3949
*この状況下で初めて検討されることも増えた
NBA、史上初となる”バーチャル”でのドラフトコンバイン実施を検討か
https://nba.rakuten.co.jp/news/4013
*結局は採用されなかったが、楽しみな再開案も浮上した
NBA、シーズン再開の場合はプレイオフで新フォーマットを導入か
https://nba.rakuten.co.jp/news/4110
再開が現実味を帯びてくる
NBAが現地7月31日からの再開を目指す、現地6月4日のオーナー会議でプランを提示
https://nba.rakuten.co.jp/news/4147
6月4日(日本時間5日)、NBA理事会がシーズン再開に向けた競技フォーマットを承認。翌5日(同6日)にはNBA選手会も同案の継続交渉を承認した。これにより、7月31日(同8月1日)から全30チーム中22チームでのシーズン再開を目指すこととなった。
■7月9~11日(同10~12日):オーランドにてトレーニングキャンプ
■7月31日(同8月1日):シーズン再開
■7月31日(同8月1日):レギュラーシーズン再開(各チーム8試合の順位決定戦)
■8月16~17日(同17~18日):プレイイン・トーナメント(シーズン終了時、カンファレンス8位と9位が4ゲーム差以内の場合実施)
■8月18日(同19日):プレイオフ1回戦
■9月1日(同2日):カンファレンス準決勝
■9月15日(同16日):カンファレンス決勝
■9月30日(同10月1日):NBAファイナル
■10月12日(同13日):2019-20シーズン閉幕(ファイナルが第7戦まで行われた場合)
■8月25日(同26日):NBAドラフトロッタリー
■10月12日(同13日):2019-20シーズン終了(NBAファイナルが第7戦まで行なわれた場合)
■10月15日(同16日):NBAドラフト
■10月18日(同19日):FAマーケット解禁
■11月10日(同11日):トレーニングキャンプ開始
■12月1日(同2日):2020-21シーズン開幕
(引用:https://nba.rakuten.co.jp/news/4200https://nba.rakuten.co.jp/news/4221
*承認後も、あらゆることがリアルタイムで進行していっている。
NBA、プレイオフのシード順位は勝率で決定へ
https://nba.rakuten.co.jp/news/4203
NBAがロスター枠の拡大を検討か 選手感染時の対策として
https://nba.rakuten.co.jp/news/4205
再開するシーズンに不参加の8チーム、8月にサマーリーグの開催を提案
https://nba.rakuten.co.jp/news/4206
NBA、無観客試合の“静寂”対策として『NBA 2K』の歓声音使用を検討
https://nba.rakuten.co.jp/news/4211
リーグ最下位に向けて不安視される声も
ネッツのカイリー・アービングを筆頭にシーズン再開に疑問の声 全選手を対象とした投票を要求か
https://nba.rakuten.co.jp/news/4259
NBA、選手たちのシーズン参加可否判断の締め切り日を6月24日に設定か
https://nba.rakuten.co.jp/news/4287
6月24日(日本時間25日)、二コラ・ヨキッチ、6月25日(日本時間26日)、マルコム・ブログドン、デリック・ジョーンズJr、ジャバリ・パーカー、アレックス・レン、バディ・ヒールドなど陽性反応者が多数。
いずれもすでに隔離されており、シーズンには復帰予定の者が多い。
→合計では16人と報道(バスケットボールキングから引用)
NBAが新型コロナウイルスの検査結果を発表、302人のうち16人に陽性反応
https://basketballking.jp/news/world/nba/20200627/237287.html?cx_top=newarrival
*様々な理由で再開するシーズンに不参加を表明する選手も数名出てきている。
スケジュール発表
6/26(日本時間27日)、NBAがシーディングスケジュールを発表。
シーズン中断したところからのスケジュールをベースに各チームホーム4試合、アウェイ4試合計算で8試合を行う。
(宮地陽子さんのツイートから引用)
選手との契約が始まり、ロスターが動き出す
FA選手との契約が開始、7/1までの期限に複数のチームが動きを見せる
(バスケットボールキングから引用)
https://basketballking.jp/news/world/nba/20200628/237447.html?cx_top=newarrival
アンソニー・トリバーやジョアキム・ノアなど10日間契約だった選手が本契約、2way契約選手が本契約にグレードアップするケースも。
NBAが7月2日(日本時間3日)、6月24日から29日(日本時間25から30日)までに新型コロナウイルスの感染検査をした344名のNBA選手のうち、新たに9名から陽性反応が出たと発表した。これにより、23日(同24日)から始まった検査を受診した351名のNBA選手の中から合計で25名の感染者が判明したことになる。
https://nba.rakuten.co.jp/news/4430
スタッフに陽性反応が出た施設に関しては一時的に封鎖措置をとるところも
新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たヒートとクリッパーズの練習施設が一時封鎖
https://basketballking.jp/news/world/nba/20200704/238807.html?cx_top=newarrival
7月5日(現地時間4日、日付は以下同)。NBAは31日からフロリダ州オーランドでスタートする今季の第二幕に向けたスクリメージ(練習試合)のスケジュールを発表した。
https://basketballking.jp/news/world/nba/20200705/238873.html?cx_top=newarrival
NBAは7月4日(日本時間5日)、7月30日(同31日)から再開されるシーズンに参加する22チームによるスクリメージ(練習試合)の日程を発表。22日(同23日)から7日間、計33試合が行われるという。
ネッツは、怪我により再開後のシーズン欠場が確定していたケビン・デュラントとカイリー・アービングに加え、新型コロナウイルス感染が発覚したことで不参加となったディアンドレ・ジョーダン、スペンサー・ディンウィディー、ウィルソン・チャンドラー、トーリアン・プリンスと、主力6選手を欠くという大打撃を受けていた。
https://nba.rakuten.co.jp/news/4484
→それにより、ジャマール・クロフォード、マイケル・ビーズリーなど往年のプレイヤー達が契約をし、ネッツはロスターが約半分入れ替わることに。
→そのビーズリーも合流前に陽性反応
https://nba.rakuten.co.jp/news/4587
NBAシーズン再開ガイドを発表
再開シーズンにおける競技フォーマット【シーズン再開ガイド】
https://nba.rakuten.co.jp/news/4471
再開シーズンにおける全体スケジュール【シーズン再開ガイド】
https://nba.rakuten.co.jp/news/4472
NBAバブル内で隔離期間を終えた選手は一度外に出た場合、再びNBAの定めたプロトコルをクリアしなければならず、時期を含めて選手の一時バブル離脱が出始める
https://nba.rakuten.co.jp/news/4603
一時離脱していたザイオン・ウィリアムソンが再びバブル入り
https://nba.rakuten.co.jp/news/4672
クリッパーズのパトリック・ベバリーがバブルに再合流、再開初戦は欠場か
https://nba.rakuten.co.jp/news/4692
NBAは7月21日(日本時間22日)
2019-20シーズン年間アウォードの投票が開始 中断以前の試合を基に選考
そんな中、NBAは今シーズンのアウォードをシーズン中断前まででの基準とし、シーディングゲームは除外することを発表。
https://nba.rakuten.co.jp/news/4641
7月22日(日本時間23日)からはNBAチーム同士でのスクリメージ(練習試合が開始)
NBA、バブルでの「新型コロナウイルス感染者ゼロ」を維持
https://nba.rakuten.co.jp/news/4723
他のプロスポーツは選手やスタッフの感染者発生による試合中止などが出ているなか、NBAは開幕前にバブル内の陽性者ゼロを達成。
選手の待遇面においても、今回の長期中断を経てのプレイに不安を感じる選手の要望に答えるように保険面でもアップデート。
NBAが選手生命を脅かす大怪我を負った場合に保険金250万ドルを支給することで合意
https://nba.rakuten.co.jp/news/4732
そして再開
そして、7月30日(日本時間7/31)にNBAは帰ってきました。
最後に
素直にNBAがまたリアルタイムで動き出したことに感謝。
そして、またブログで記事にしていこうかなと思います。
選手たちが無事にシーズンを送れるよう祈っています。