この記事では
メンフィス・グリズリーズの2020-2021シーズンの振り返り
をレポートしていきます。
今季のゲームレポート
シーズン最終成績:38勝34敗(WIN%528.)H18-18/R20-16
サウスウエストディビジョン2位
ウエスタンカンファレンス9位
プレイイントーナメントを勝ち抜き、8位シードでプレイオフに進出
第1シードのユタ・ジャズに1-4で敗退
シーズン前の展望
プレシーズン
12月の勝敗
1勝3敗(WIN%250)H2-2/R2-2
1月の勝敗
7勝3敗(WIN%.700):H3-3/R4-0
1/8 VSキャバリアーズ 94-90/L 2-6 *3連敗
1/16 @ウルブズ 延期
1/21 @ブレイザーズ 延期
1/23 @ブレイザーズ 延期
1/25 VSキングス 延期
1/26 VSキングス 延期
1/28 VSブルズ 延期
延期期間に作成した番外編
2月の勝敗
7勝9敗(WIN%.438):H4-5/R3-4
2/9 VSラプターズ 128-113/L 9-10 *4連敗
3月の勝敗
7勝8敗(WIN%.483):H4-4/R3-4
~オールスター期間~
3/23 VSセルティックス W/132-126 20-20
3/25 @サンダー W/116-107 21-20 3連勝
4月の勝敗
10勝7敗(WIN%.588):H3-3/R7-4
4/8 @ホークス W/131-113 26-23 *4連勝
4/10 @ニックス L/133-129(OT) 26-24
4/15 VSマーベリックス L/114-113 27-26
4/20 @ナゲッツ L/139-137(2OT) 29-27
4月の振り返り~厳しいスケジュールを何とか勝ち越しで切り抜ける〜
5月の勝敗
6勝4敗(WIN%.600):H4-1/R2-3
5/15 VSキングス W/107-106 38-33 *5連勝
プレイイントーナメント
スパーズ(10位)VSグリズリーズ(9位)〜スパーズとの接戦を制し、ウォリアーズとのリベンジ戦マッチに進む〜
グリズリーズ(9位)VSウォリアーズ(8位)〜延長戦を制し、グリズリーズが最後の椅子を獲得〜
プレイオフ
GAME1〜シーズン最多勝、シリーズスウィープされた相手にアップセット〜
GAME2〜モラントの47点の大爆発も、ミッチェルが戻ってきたジャズに敗退〜
GAME3〜粘りを見せるグリズリーズを振り切り、ジャズが2連勝〜
GAME4〜クラークソン復調でジャズが勝利、3-1で王手をかける〜
GAME5〜ジャズが勝利しセミファイナル進出、グリズの20-21シーズンがここで終了〜
プレイヤースタッツレポート
ジャ・モラント(191cm/79kg/21歳/2年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 32.6分 | 31分 |
平均得点 | 19.1点 | 17.8点 |
FG% | 6.8/15.2(44.9%) | 6.7/14(47.7%) |
3P% | 1.2/3.8(30.3%) | 0.9/2.7(33.5%) |
FT% | 4.3/5.9(72.8%) | 3.6/4.6(77.6%) |
アシスト/TO | 7.4本/3.2本(AST/TO2.29) | 7.3本/3.3本(AST/TO2.22) |
リバウンド | 3.1本(ORB:0.9本/DRB3.1本) | 3.9本(ORB:0.8本/DRB:3.1本) |
スティール | 0.9本 | 0.9本 |
ブロック | 0.2本 | 0.3本 |
各種スタッツは上昇傾向、そして前のシーズンのプレイイントーナメントのように、大舞台でのビッグパフォーマンスも今季は健在、ポストシーズンでは第1シードに土をつける形になりました。
躍進が期待される3年目、ここまでプレイイン敗退→プレイオフ1stラウンド敗退と徐々にステップは上がってきているこの状況でフランチャイズプレイヤーとして一皮剥けることができるか。
チーム作り的な観点から見ても、非常に試されるシーズンになるのではと予想しています。
ジャレン・ジャクソンJr(211cm/110kg/21歳/3年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 23.5分 | 28.5分 |
平均得点 | 14.4点 | 17.4点 |
FG% | 4.8/11.4(42.4%) | 6.2/13.2(46.9%) |
3P% | 1.5/5.5(28.3%) | 2.5/6.5(39.4%) |
FT% | 3.2/3.8(83.3%) | 2.4/3.3(74.7%) |
アシスト/TO | 1.1本/1.4本(AST/TO0.80) | 1.4本/1.7本(AST/TO0.79) |
リバウンド | 5.6本(ORB:1.5本/DRB4.1本) | 4.6本(ORB:1.0本/DRB:3.6本) |
スティール | 1.1本 | 0.7本 |
ブロック | 1.6本 | 1.6本 |
怪我による欠場でシーズン終盤に何とか間に合ったJJJ。
随所にそれが見たかったと言うプレイを見せてくれてはいたものの、前シーズンのバブルでの活躍を知っている人間からすると物足りず、プレイオフでも少しパッとしない活躍でした。
モラントとともにチームを引っ張る存在になれるかどうか、こちらも試されるシーズンになるのではないかと思っています。
ディロン・ブルックス(201cm/102kg/24歳/4年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 29.8分 | 28.9分 |
平均得点 | 17.2点 | 16.2点 |
FG% | 6.4/15.4(41.9%) | 6.0/14.6(40.7%) |
3P% | 1.9/5.6(34.4%) | 2.0/5.6(35.8%) |
FT% | 2.4/2.9(81.5%) | 2.2/2.8(80.8%) |
アシスト/TO | 2.3本/1.8本(AST/TO1.32) | 2.1本/1.7本(AST/TO1.21) |
リバウンド | 2.9本(ORB:0.8本/DRB2.1本) | 3.3本(ORB:0.9本/DRB:2.4本) |
スティール | 1.2本 | 0.9本 |
ブロック | 0.4本 | 0.4本 |
数字以上に印象に残って、今年のチーム内で1、2を争うステップアップ具合を見せたブルックス。
ポストシーズンでの鬼気迫るディフェンスとスコアリング、シーズンを通じてやり続けるのは大変かもしれませんが、その爆発力があると言うことを世界に知らしめた年になったのではないかと思います。
シーズンで237個のファウルをして、リーグ1位に輝いている。
ヨナス・バランチュナス(211cm/120kg/28歳/9年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 28.3分 | 26.4分 |
平均得点 | 17.1点 | 14.9点 |
FG% | 7.1/12(59.2%) | 6.2/10.6(58.5%) |
3P% | 0.3/0.9(36.8%) | 0.5/1.3(35.2%) |
FT% | 2.5/3.3(77.3%) | 2.1/2.9(74%) |
アシスト/TO | 1.8本/1.6本(AST/TO1.12) | 1.9本/1.8本(AST/TO1.03) |
リバウンド | 12.5本(ORB:4.1本/DRB8.4本) | 11.3本(ORB:3.0本/DRB:8.2本) |
スティール | 0.6本 | 0.4本 |
ブロック | 0.9本 | 1.1本 |
ゴール下で頼りになる存在感を示していたチュナス。
平均リバウンドはリーグ3位の12.5本、若いグリズリーズの中で年長組になるチュナスの安定感やエネルギーの影響力はチームの支えになっていたように思います。
そのインサイドの柱がこの年でチームを去り、来季はペリカンズでプレイ。
対戦相手となったチュナスに負けないようにチームが一丸となって、強いグリズリーズになっていくことができるか、注目です。
カイル・アンダーソン(206cm/104kg/27歳/7年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 27.4分 | 19.8分 |
平均得点 | 12.4点 | 5.8点 |
FG% | 4.5/9.5(46.8%) | 2.3/4.9(47.4%) |
3P% | 1.4/3.8(36.0%) | 0.4/1.3(28.2%) |
FT% | 2.1/2.7(78.3%) | 0.8/1.2(66.7%) |
アシスト/TO | 3.6本/1.2本(AST/TO2.91) | 2.4本/1.0本(AST/TO2.45) |
リバウンド | 5.7本(ORB:0.8本/DRB5.0本) | 4.3本(ORB:0.9本/DRB:3.4本) |
スティール | 1.2本 | 0.8本 |
ブロック | 0.8本 | 0.6本 |
平均12.4点は大きくキャリアハイを更新し、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックもちょっとずつ期待できるオールラウンドなプレイを見せたスローモー。
サイズと器用さが非常に価値を生む可能性があり、もしかしたら他のチームから狙われている存在かもしれませんが、とにかく昨シーズンは存在感のある活躍を見せました。
来季はどんなプレイを見せてくれるか楽しみです。
ブランドン・クラーク(203cm/98kg/24歳/2年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 24分 | 22.4分 |
平均得点 | 10.3点 | 12.1点 |
FG% | 4.3/8.4(51.7%) | 5.1/8.3(61.8%) |
3P% | 0.3/1.3(26.0%) | 0.4/1.1(35.9%) |
FT% | 1.3/1.9(69.0%) | 1.5/1.9(75.9%) |
アシスト/TO | 1.6本/0.6本(AST/TO2.88) | 1.4本/0.9本(AST/TO1.47) |
リバウンド | 5.6本(ORB:1.6本/DRB3.9.本) | 5.9本(ORB:1.6本/DRB:4.4本) |
スティール | 1.0本 | 0.6本 |
ブロック | 0.9本 | 0.8本 |
好きな選手だったからこそ、期待値が高まってしまいスケールダウンを感じてしまったクラークの昨シーズン。
アウトサイドシュートの確率や、数字には出てきづらい勢いのようなものが削がれてしまったような感じで、ポストシーズンでは最後にローテーションを外されてしまう結果に。
まだまだ若い選手なので、ここからしっかりとアジャストしてエネルギッシュなプレイを見せてもらいたいものです。
タイアス・ジョーンズ(183cm/89kg/24歳/6年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 17.5分 | 19.0分 |
平均得点 | 6.3点 | 7.4点 |
FG% | 2.5/5.9(43.1%) | 3.0/6.6(45.9%) |
3P% | 0.6/2.0(32.1%) | 0.7/0.9(37.9%) |
FT% | 0.6/0.6(91.1%) | 0.7/0.9(74.1%) |
アシスト/TO | 3.7本/0.7本(AST/TO5.40) | 4.4本/0.8本(AST/TO5.18) |
リバウンド | 2.0本(ORB:0.3本/DRB1.7本) | 1.6本(ORB:0.1本/DRB:1.4本) |
スティール | 0.9本 | 0.9本 |
ブロック | 0.1本 | 0.1本 |
タイアスも今年もしっかりと安定した活躍を見せていた序盤から、終盤にかけて少しずつプレイタイムが削れて行ってしまった印象。
おそらくはウィンズロウやメルトンとのバッティングもあってだとは思いますが、もう少し出場機会があれば何か残せたのかなと感じた選手の一人でした。
個人的には完全にキャラが出来上がってしまったため、この後はこのパフォーマンスがどれくらい続くかと言う印象ですが、それを裏切るような活躍を見せてくれることを楽しみにしたいと思います。
ディアンソニー・メルトン(188cm/91kg/22歳/3年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 20.1分 | 19.5分 |
平均得点 | 9.1点 | 7.6点 |
FG% | 3.3/7.6(43.8%) | 2.7/6.7(40.1%) |
3P% | 1.7/4.1(41.2%) | 0.7/2.3(28.6%) |
FT% | 0.8/1.0(80.4%) | 1.6/2.0(76.9%) |
アシスト/TO | 2.5本/1.3本(AST/TO2.00) | 2.9本/1.4本(AST/TO2.08) |
リバウンド | 3.1本(ORB:0.6本/DRB2.5本) | 3.7本(ORB:0.7本/DRB:3.0本) |
スティール | 1.2本 | 1.3本 |
ブロック | 0.6本 | 0.3本 |
スコアリング、シュート%、軒並み各種スタッツを向上させてきたメルトン、彼もジョーンズやウィンズロウとプレイタイムを食い合ってしまっていましたが、突破力を含めた爆発力や、意外と長い手を活かしてのリバウンドなど、ここぞの場面での器用は割と多かった印象。
来季はどんな活躍を見せるのか、このバックコートのローテーション争いも楽しみです。
グレイソン・アレン(193cm/90kg/25歳/3年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 25.2分 | 18.9分 |
平均得点 | 10.6点 | 8.7点 |
FG% | 3.5/8.3(41.8%) | 3.1/6.6(46.6%) |
3P% | 2.1/5.5(39.1%) | 1.5/3.7(40.4%) |
FT% | 1.6/1.8(86.8%) | 1.0/1.2(86.7%) |
アシスト/TO | 2.2本/1.0本(AST/TO2.25) | 1.4本/0.9本(AST/TO1.58) |
リバウンド | 3.2本(ORB:0.4本/DRB2.8本) | 2.2本(ORB:0.2本/DRB:2.0本) |
スティール | 0.9本 | 0.3本 |
ブロック | 0.2本 | 0.1本 |
今季からスターターでの出場が非常に増えたアレン、得点は伸びていますが、確率などはそこそこ。
若干ムラがある傾向があり、さっぱりな時と連続成功の時の波が激しい部分がありましたが、ウイングからの起点としてチームからも期待されていた起用だったと感じています。
来季は残念ながらバックスへの移籍が既に決まってしまっていますが、エリートシューターの仲間入りをキャリアで果たすことができるのか楽しみです。
ジャスティス・ウィンズロウ(198cm/101kg/24歳/6年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 19.5分 | 32.0分 |
平均得点 | 6.8点 | 11.3点 |
FG% | 2.8/8.1(35.2%) | 4.5/11.7(38.8%) |
3P% | 0.4/2.1(18.5%) | 0.5/2.5(22.2%) |
FT% | 0.8/1.3(57.1%) | 1.6/2.5(66.7%) |
アシスト/TO | 1.9本/1.4本(AST/TO1.35) | 4.0本/2.2本(AST/TO1.83) |
リバウンド | 4.5本(ORB:0.7本/DRB3.8本) | 6.6本(ORB:1.5本/DR:5.2本) |
スティール | 0.6本 | 0.6本 |
ブロック | 0.5本 | 0.5本 |
非常に評価が難しい選手。
スタッツ的にはなかなか上手く行かず、シュートの確率も散々ではありましたが、サイズと起用さは魅力。
ビッグガードとしてウイングに1枚いてくれることによるメリットは非常に大きいと思います。
しかし、昨シーズンは最終的にはローテ落ちもしてしまい、完全復活とは行かず。
来季はクリッパーズでプレイをスタート、調子をあげたウィンズロウになられると厄介ではありますが、個人的には見て見たいと思います。
ジョン・コンチャー(196cm/95kg/24歳/2年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン | |
平均出場時間 | 13.4分 | 9.5分 |
平均得点 | 4.3点 | 2.8点 |
FG% | 1.6/3.2(50.0%) | 1.3/1.9(64.9%) |
3P% | 0.5/1.3(37.5%) | 0.3/0.5(50.0%) |
FT% | 0.6/0.7(83.3%) | 0.1/0.1(50.0%) |
アシスト/TO | 1.1本/1.4本(AST/TO2.61) | 1.2本/0.4本(AST/TO3.14) |
リバウンド | 4.5本(ORB:0.7本/DRB3.8本) | 2.5本(ORB:0.9本/DR:1.5本) |
スティール | 0.7本 | 0.4本 |
ブロック | 0.2本 | 0.2本 |
コンチャーは着実にプレイタイム、そしてスタッツを伸ばしてきています。
ハッスルプレイでのプットバックスラムなど、ホームの観客やアナウンサーにはかなり好かれているように見える彼ですが、2way上がりの複数年契約が迫ってくる中でどのようにアピールをしていくか。
アンダーサイズ気味なコンチャーが生きていく方法はどのようになっていくのか。
ジョンテイ・ポーター(211cm/109kg/21歳/1年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン(大学) | |
平均出場時間 | 4.9分 | 24.5分 |
平均得点 | 2.0点 | 9.9点 |
FG% | 0.7/1.4(53.3%) | 1.9/3.9(50.0%) |
3P% | 0.3/0.7(37.5%) | 1.2/3.3(36.4%) |
FT% | 0.3/0.5(60.0%) | 2.4/3.2(75.0%) |
アシスト/TO | 0.1本/0.6本(AST/TO0.14) | 2.2本/1.9本 |
リバウンド | 1.3本(ORB:0.4本/DRB0.9本) | 6.8本(ORB:1.5本/DR:5.3本) |
スティール | 0.3本 | 0.8本 |
ブロック | 0.1本 | 1.7本 |
怪我での出遅れもあり、なかなか活躍に至らず。
既にウェイブが発表されてしまっているため、来シーズンどこかに引っかかることができるかどうか。
起用な感じはあったため、ストレッチ4としてどこかにフィットすることができるかどうか、注目です。
デズモンド・ベイン(198cm/98kg/22歳/1年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン(大学) | |
平均出場時間 | 22.3分 | 36.0分 |
平均得点 | 9.2点 | 16.6点 |
FG% | 3.4/4.3(46.9%) | 6.2/13.6(45.2%) |
3P% | 1.7/4.0(43.2%) | 2.9/6.5(44.2%) |
FT% | 0.6/0.7(81.6%) | 1.4/1.8(78.9%) |
アシスト/TO | 1.7本/0.9本(AST/TO2.00) | 3.9本/2.3本 |
リバウンド | 3.1本(ORB:0.5本/DRB2.6本) | 6.4本(ORB:1.4本/DR:4.9本) |
スティール | 0.6本 | 1.5本 |
ブロック | 0.2本 | 0.5本 |
1巡目指名30位のベインが開幕から終始素晴らしいシュートタッチと、NBAへの順応力を見せて期待以上の活躍を見せました。
ターンオーバーやディフェンスの部分などまだまだ伸び代ありますが、素晴らしいシーズンを過ごしオールルーキー2ndチームに選出。
ルーキーながらチームトップのシューターとしてのパフォーマンスを見せたベイン、2年目要チェックです。
ゼイビア・ティルマン(203cm/111kg/21歳/1年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン(大学) | |
平均出場時間 | 18.4分 | 32.1分 |
平均得点 | 6.6点 | 13.7点 |
FG% | 2.8/5.1(55.9%) | 5.3/9.7(55.0%) |
3P% | 0.4/1.1(33.8%) | 0.4/1.6(26.0%) |
FT% | 0.6/0.9(64.2%) | 2.6/4.0(66.7%) |
アシスト/TO | 1.3本/0.8本(AST/TO1.67) | 3.0本/2.0本 |
リバウンド | 4.3本(ORB:1.3本/DRB3.1本) | 10.3本(ORB:2.7本/DR:7.6本) |
スティール | 0.7本 | 1.2本 |
ブロック | 0.6本 | 2.1本 |
こちらもベインに続きルーキーらしからぬ活躍を見せたティルマン。
派手さはないものの、インサイドでしっかりと身体が張れて、若干小さめなビッグマンではありますが、頑張るスタイルは好感が持てます。
このまましっかり結果を残し続けてロスターに残れるかどうか、チームに手放したくないと感じさせるパフォーマンスを見せられるか、来シーズン勝負の年になりそうです。
キリアン・ティリー(208cm/100kg/22歳/1年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン(大学) | |
平均出場時間 | 10.1分 | 16.6分 |
平均得点 | 3.2点 | 6.2点 |
FG% | 1.1/3.2(33.3%) | 2.3/4.7(50.0%) |
3P% | 0.6/1.8(30.3%) | 0.9/2.1(43.8%) |
FT% | 0.5/0.6(81.8%) | 0.6/0.9(64.3%) |
アシスト/TO | 0.4本/0.1本(AST/TO4.00) | 1.5本/0.7本 |
リバウンド | 1.3本(ORB:0.3本/DRB1.0本) | 3.9本(ORB:0.8本/DR:3.1本) |
スティール | 0.3本 | 0.7本 |
ブロック | 0.4本 | 0.7本 |
八村のゴンザガ時代のチームメイト。
怪我で出遅れましたが、中盤から終盤にかけてはしっかりとローテーションに入っている時期もありました。
最後のプレイオフでは時間を貰えず、この若手ビッグマンの出場時間争奪戦に来季はしっかりと絡んでいけるか、楽しみです。
ショーン・マクダーモット(198cm/88kg/24歳/1年目)
20-21シーズン | 19-20シーズン(大学) | |
平均出場時間 | 8.8分 | 32.9分 |
平均得点 | 2.2点 | 6.2点 |
FG% | 0.7/1.8(39.4%) | 3.8/8.1(47.4%) |
3P% | 0.3/1.2(22.7%) | 2.1/5.3(39.4%) |
FT% | 0.4/0.4(100%) | 1.9/2.2(86.8%) |
アシスト/TO | 0.2本/0.2本(AST/TO1.00) | 1.0本/0.7本 |
リバウンド | 1.1本(ORB:0.3本/DR0.7本) | 6.3本(ORB:1.1本/DR:5.2本) |
スティール | 0.1本 | 0.7本 |
ブロック | 0.2本 | 0.4本 |
なかなかプレイタイムが得られず、Gリーグでのプレイがメインとなったマクダーモット。
しかし昨シーズンはGリーグも限定的な開催となったため、本人にとっては思い通りに行かなかったシーズンだったのではないかと思います。
卒なくこなしているプレイヤーと言う印象、悪く言えば強烈に何かができるイメージがつかずに終わってしまったため、来季にどんなプレイを見せてくれるか、気になります。
ティム・フレイジャー(196cm/98kg/30歳/1年目)→10日間契約→本契約
20-21シーズン | 19-20シーズン(大学) | |
平均出場時間 | 12.4分 | 32.9分 |
平均得点 | 1.6点 | 6.2点 |
FG% | 0.6/4.0(15.0%) | 3.8/8.1(47.4%) |
3P% | 0.0/1.6(0.0%) | 2.1/5.3(39.4%) |
FT% | 0.4/1.2(33.3%) | 1.9/2.2(86.8%) |
アシスト/TO | 3.2本/0.8本(AST/TO4.00) | 1.0本/0.7本 |
リバウンド | 1.6本(ORB:0.0本/DR1.6本) | 6.3本(ORB:1.1本/DR:5.2本) |
スティール | 0.4本 | 0.7本 |
ブロック | 0.2本 | 0.4本 |
数回の10日間契約を挟んで最終的には本契約にたどり着いたフレイジャー。
今季グリズリーズは彼としか10日間契約を結んでいなかったため、球団との関係性は良いものがあると思われますが、なかなかスポットが開く場所でもなく、出場時も昨シーズンはなかなか結果が出せず。
しかし、似たような境遇にあったサンズのキャメロン・ペインのようにカチッとどハマりすることで、一気にブレイクスルーの可能性もあるかと思います。
来季はどんな形で目にかかれるか、楽しみです。
2020-2021チームスタッツ
トラディショナルスタッツ | アドバンスドスタッツ | ||
PTS | 113.3(リーグ15位) | OFFRTG | 111.7(リーグ15位) |
FGM | 42.8(7位) | DEFRTG | 110.5(7位) |
FGA | 91.8(1位) | NETRTG | 1.2(13位) |
FG% | 46.7(18位) | AST% | 62.8(7位) |
3Pメイド | 11.2(24位) | AST/TO | 2.03(3位) |
3PA | 31.4(23位) | AST RATIO | 18.9(9位) |
3P% | 35.6(20位) | OREB% | 28.5(4位) |
FTM | 16.4(19位) | DREB% | 73.6(15位) |
FTA | 21.3(17位) | REB% | 50.7(11位) |
FT% | 77.1(18位) | TOV% | 13.1(24位) |
OREB | 11.2(2位) | EFG% | 52.8(22位) |
DREB | 35.3(8位) | TS% | 56(22位) |
REB | 46.5(4位) | PACE | 100.77(8位) |
AST | 26.9(3位) | PIE | 51.1(9位) |
TOV | 13.3(21位) | POSS | 7302(9位) |
STL | 9.1(1位) | ||
BLK | 5.1(10位) | ||
BLKA | 5.2(11位) | ||
PF | 18.7(22位) | ||
PFD | 18.3(24位) | ||
プラスマイナス | 1(15位) |
3PTの試投が少なく、オフェンスリバウンド関連の項目が高く、アシストが多いと言う特徴はシーズンの序盤からそうでしたが、後半になるに連れてドンドンペースが上がって行ったこと、そして徐々にディフェンスも向上していき、最終的にはディフェンスレーティングがリーグ7位。
選手のプレイタイムのシェアがしっかりと行われていて、リーグ8位のペースでガンガンペイントに入っていく、エネルギッシュなプレイが多く見られる楽しいチームでした。
3PTに頼らないスタイルがどこまで通用していくか、グリズリーズがトレンドとは少し違う形で勝ち星を伸ばしていくことができるのかは今後も要チェックです。
まとめ
怪我人が多く、安全衛生プロトコルによる試合の変更も多かった序盤、それを上手く乗り切ってシーズンの後半に帳尻合わせることができた、と言うような印象の昨シーズンのグリズリーズ。
若い選手が多く、出場機会やシュートのシェアなども含めて良いバランスで戦えていたグリズリーズでしたが、JJJ、ウィンズロウなど終盤に復帰してきた選手たちとの調整に苦戦していたように見えました。
ポテンシャル、ネームバリュー、ここまで上手く行っていたローテーションなどといったちょっとした要因が絡まりあい、それが最後に踏ん張りきれなかったことで、プレイオフはジャズにあっさり負けてしまったかと。
逆にシーズン終盤からプレイインにかけては、個人の力で打開していた印象で、モラントやブルックスの大当たりで勝ち切った試合もいくつかあって、2年連続でのプレイインを戦ったと言う経験は他の若手チームの選手たちよりも良い負荷がかかっているのかもしれません。
来季は大黒柱バランチュナスなしで迎えるシーズンとなります。
10位指名のザイアー・ウィリアムズがどんなパフォーマンスを見せるか、そしてまだまだ選手の編成に動いてくるのか、激戦のウエストを勝ち上がることができるか、何にせよ来季も期待したいと思います。
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